太陽光発電とエコキュートを連携させるメリット・デメリット、注意点も解説!
- エコキュートと太陽光システムの連携の仕組み
- なぜ光熱費削減になるのか
- おすすめメーカーやエコキュートの価格が知りたい
上記の内容をメインにエコキュートと太陽光発電を連携させるメリット・デメリットなども合わせてご紹介します。
以前から、エコキュートと太陽光発電に興味があったけれど、中々踏み出せないという方の後押しになる内容になっていますのでぜひ最後までご覧ください。
目次
エコキュートと太陽光発電の連携の仕組み
エコキュートと太陽光発電を有線接続させることで、日中に生み出した電気を使ってエコキュートを自動稼働させることができます。
太陽光発電との連携により、昼間の電気料金が発生しなかったり、夜間の割安な電力を使えたりと24時間、快適に省エネが可能です。
日中は、太陽光発電の自然エネルギーと大気中の熱を使うため、Co2の排出量を大幅に減らすことができます。
エコキュートと太陽光発電を連携するとお得?【光熱費の削減になる理由】
売電単価は、10年前より下がっていますが、太陽光発電と連携することで経済的なメリットが倍増する場合もあります。
ここからは、太陽光発電の導入が10年未満の場合と11年目以降の場合では、どちらがお得になるのか解説していきます。
太陽発電10年未満の場合
昼間の電力を太陽光発電で賄ったり、夜間電力を活用したりして、エコキュートを使えば、年間24,576円の売電収入を得ることができます。
1ヵ月の電気代 | 1ヶ月の売電収入 | 差額 | |
太陽光発電+エコキュート夜稼働 | 3,828円 | 5,610円 | 1,780円 |
(※太陽光発電4.5kW、スマートライフプランLの料金プラン:午前1時~午前6時の17.78円/kWh、午前6時~午後2023年10kWh未満の売電単価:16円、NEDO日射に関するデーターベースス、JPEAガイドラインから比較)
太陽光発電11年目以降の場合
太陽光発電を設置してから11年目以降の電力単価は8円/kWhまで下がるため、自家消費がお得になります。
一般的な電力会社から購入すると、24円~30円前後の料金がかかります。
売電収入を得るための余剰電力を自家消費に回すことでお得にエコキュートのお湯を沸かすことができるでしょう。
エコキュートを太陽光発電に連携させる3つのメリット
エコキュートと太陽光発電を連携させるメリットを3つご紹介します。
お互いの相性が良い理由についても見ていきましょう。
昼間の余剰電力でお湯が沸かせる
太陽光発電の電力を昼間の沸き上げに消費することで、光熱費の節約になります。
オール電化プランは、昼間の電気料金が夜間と比べて約8円ほど高くなり、昼間に沸き上げると光熱費が高額になりやすいです。
太陽光発電にエコキュートを連携することで、日中は0円で沸き上げることができ、余剰電力を有効活用することができます。
夜間・昼間の沸き上げがお得になる
太陽光発電とエコキュートを連携させることで、夜間や昼間に沸き上げ設定が使いやすくなり、光熱費の削減が可能です。
太陽光発電と併用することで、夜間の沸き上げ量を抑え、太陽光発電の余剰電力を昼間に使えるため光熱費を削減することができます。
エコキュートは、翌日の天気を予測するAI機能があり、雨なら夜間に自動的に設定量まで沸き上げるので、お湯の無駄を減らして友好的に使えます。
卒FIT後も太陽光発電の余剰電力を利用できる
卒FIT後も太陽光発電の電力を自家消費に回せるので、光熱費の削減に期待できます。
10年前の売電単価より、1/4まで下がるため、昼間に発電した電力を沸き上げに利用することで、実質0円でお湯を沸かすことが可能です。
太陽光発電があれば、夜間の沸き上げ量を減らせるので、よりお得にエコキュートを活用できるでしょう。
エコキュートを太陽光発電に連携させる時に注意したいポイント
設置後、後悔しないためにも、注意点を理解しておくことが大切です。
エコキュートを太陽光発電に連携させる時に注意したいポイントをご紹介します。
初期費用が高額
エコキュートの価格相場は、工事費込みで25万〜60万円程度です。
容量やグレードによって値段は高くなります。
エコキュートの初期費用を抑えたい方は、容量を小さくしたり、形状を角型タイプにしたり、機能をオートにしたりすることで数万円~数十万円ほど安くなるでしょう。
光熱費が割高になる場合もある
エコキュートのAI機能の天気予報が外れてしまうと、光熱費が割高になることも少なくありません。
翌日の天気予報が違ったり、発電量が少なかったりする場合は、割高な昼間に電気を購入することになります。
AI機能を搭載しているエコキュートの場合でも、天気予報や太陽光発電量をこまめにチェックして設定することで、割高な時間帯の購入を防ぐことができるでしょう。
メンテナンスが定期的に必要
太陽光発電とエコキュートは、定期的にメンテナンスを行わないと、故障を引き起こす原因になります。
エコキュートの定期点検は半年に1度、太陽光発電は、4年に1度の定期点検が推奨されています。
メンテナンス費用 | |
太陽光発電 | 5万~10万円 |
エコキュート | 1万~2万円 |
太陽光発電と連携可能なエコキュートメーカー
以下のメーカーは、太陽光発電のメーカーに関係なく、エコキュートを連携することができます。
- パナソニック
- 日立
- ダイキン
- 三菱
- コロナ
余剰電力が使える太陽光発電であれば、メーカー問わずにエコキュートの稼働が可能です。
太陽光発電の余剰電力を利用して効率的に沸き上げることができます。
エコキュートおすすめメーカー5選【価格相場も」】
太陽光発電にエコキュートを連携できるおすすめのメーカーの価格や仕様をご紹介します。
パナソニック【HE-NS37KQS】
3〜5人用のスタンダードモデル、パナソニックNSシリーズです。
ぬくもりチャージやエコナビを搭載しているため、省エネ性能が高いです。
ソーラーチャージを利用して太陽光発電の余力電力を有効活用することができます。
給湯タイプ | フルオート |
タンク容量 | 370L |
寒冷地仕様 | × |
耐塩害仕様 | × |
入浴剤 | ・バブ ・バスクリン ・きき湯 ・バスロマン (※濁りタイプは不可) |
機能 | ・ぬくもりチャージ ・エコナビ ・ソーラーチャージ ・酸素入浴機能 ・リズムeシャワープラス ・配管洗浄機能 ・湯浴セレクト |
価格相場 | 22万~34万円 |
日立【BHP-F37TU】
3〜5人用の標準タンクモデル、日立のSUシリーズです。
高速湯はりを搭載しているため、通常の1.6倍の早さで湯はりが可能なため、早くお風呂に入りたいときに便利です。
また、お湯が冷めづらいウレタンクを採用しているので熱を逃がさず保温性が高いです。
給湯タイプ | フルオート |
タンク容量 | 370L |
寒冷地仕様 | × |
耐塩害仕様 | × |
入浴剤 | ・バブ ・バスクリン ・きき湯 ・バスロマン (※濁りタイプは不可) |
機能 | ・ウレタンク ・高速湯はり ・追いだき ・ダブル湯温設定 ・インテリジェント制御 ・節約サポート機能 ・ステンレス・クリーン自動洗浄システム |
価格相場 | 22万~25万円 |
ダイキン【EQN37WFV】
3〜4人用の一般地仕様のパワフル高圧モデルです。
オプションでマイクロバブル入浴も可能になり、微細な泡が浴槽内に広がり、美肌効果を実感することができます。
給湯タイプ | フルオート |
タンク容量 | 370L |
寒冷地仕様 | × |
耐塩害仕様 | オプションで変更可 |
入浴剤 | ・バスクリン (※濁り湯 可) |
機能 | ・温浴タイム機能 ・パワフル高圧 ・エコ確認 ・沸き増し運転 ・マイクロバブル入浴(オプション) |
価格相場 | 28万~35万円 |
三菱【SRT-S376】
3〜4人用のAシリーズモデルになります。
サーモジャケットタンクを搭載しているため、真空断熱材とウレタンのW効果により、保温性が上がります。
バブルおそうじ機能は、栓を抜くだけでおふろの配管を自動洗浄してくれます。
給湯タイプ | フルオート |
タンク容量 | 370L |
寒冷地仕様 | × |
耐塩害仕様 | オプションで変更可 |
入浴剤 | ・バブ ・バスクリン ・バスロマン (※濁りタイプは不可) |
機能 | ・ハイパワー給湯 ・お急ぎ湯はり ・フルオートダブル追いだき ・バブルおそうじ ・ホットあわー ・給湯ガイド ・ホットりたーん ・お天気リンクAI |
価格相場 | 29万~38万円 |
コロナ【CHP-S30AY1-12】
2〜4人用の集合住宅向けモデルです。
省スペースに設置ができるので、屋内でも場所を取らずコンパクトに設置できます。
省エネ保温や節水モードなど節約効果の高い機能が特徴です。
給湯タイプ | フルオート |
タンク容量 | 300L |
寒冷地仕様 | × |
耐塩害仕様 | × |
入浴剤 | ・バブ ・バスクリン ・バスロマン (※濁りタイプは不可) |
機能 | ・オートストップ機能 ・ふろ湯量節水 ・省エネ保温 ・高圧力給湯 ・配管自動洗浄 ・入浴お知らせ機能 |
価格相場 | 41万~48万円 |
太陽光発電と連携させてエコキュートを昼間に沸かす設定
太陽光発電にエコキュートを連携させて、昼間に沸かす設定方法について各メーカーごとにご紹介します。
パナソニック
- リモコンのメニューから、沸き上げ設定をクリック
- 「ソーラーチャージ」を選択して、「1回設定」と「連続設定」のどちらかを選ぶ
- 「開始時間」と「終了時間」を決めたら、設定完了
沸き上げを設定した日に、ソーラーチャージを使用することはできないため、前日までに設定を完了させておくようにしましょう。
日立
- リモコンの「タンクメニュー」→「太陽光発電利用設定」を選択
- 「当日」「翌日」「毎日」の中から沸き上げする頻度を決める
- 「沸き上げ開始時間」と「沸き上げする日にち」を確認する
- 「湯切れ防止機能」と「太陽光発電利用」を確認し、設定完了
日立のエコキュートは、アプリと連携して太陽光発電の沸き上げを自動で行えます。
外出先から沸き上げや湯量を確認することができます。
ダイキン
- リモコンの「昼間シフト機能」を選択
- 沸き上げの設定は「1日」「毎日」「切」の中から決める
- 開始時間を入力して決定したら設定完了
使い始めの1週間は、お湯を多く沸かす場合があります。
AIが湯量を学習するまで時間がかかることを頭に入れておきましょう。
三菱
- スマートフォンから「DIAHOT REMORT」アプリをダウンロード
- メニュー画面を開き「遠隔操作・連携設定」を選択
- 「太陽光発電との連携」機能をON
- 個人情報を入力して設定完了
太陽光発電と連携させるためには、無線LANとアダプターのセットが必要です。
三菱では、太陽光発電を連携できる「おてんきリンクEZ」があるので、設置工事を少なくしたい方におすすめです。
コロナ
- リモコンの「タンクメニュー」→「運転設定」を押す
- 「ソーラーモード」または「ソーラーモード1週間」から選択する
- 希望の日にちと開始時間を入力したら設定完了
スマートフォンのアプリを使って、太陽光発電の余剰電力を活用することができます。
HEMSを導入せずに、天気予報を基に自動で沸き上げ運転が可能です。
太陽光発電とエコキュートの連携は卒FITの方におすすめ!
太陽光発電とエコキュートの連携は、卒FITを迎える方におすすめです。
太陽光発電で生み出した電力は売電せず、エコキュートに余剰電力を使えば0円で沸き上げることができます。
電気代が上がり続けている今のタイミングに賢くお得にエコキュートを利用していきましょう。
リノベステーションでは多くのメーカーの蓄電池や太陽光発電を取り扱っております。
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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