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エアコンの「送風」はサーキュレーター代わりになる?電気代と効果の違いを徹底比較

その他リフォーム 2025年10月20日更新

「サーキュレーターを買うほどではないけれど、部屋の空気を循環させたい」「冷房を止めた後、エアコン内部を乾燥させたい」——そんな時、エアコンの「送風」機能がサーキュレーター代わりになるのではないか、と考えたことはありませんか?

結論から言えば、エアコンの送風機能はサーキュレーターの「代用」にはなりますが、電気代と空気循環の「効率」においては専用のサーキュレーターが圧倒的に有利です。その違いを理解せずに送風機能を使い続けると、かえって電気代が無駄になったり、カビを撒き散らしたりするリスクさえあります。

この記事では、住まい・設備の専門編集部が、エアコンの送風機能とサーキュレーターの決定的な違いを「電気代」「循環効率」「正しい使い方」の3つの観点から徹底的に比較・解説します。

  • 電気代の比較:エアコン送風の電気代は、サーキュレーターの数倍(5〜10倍)高くなるケースが一般的です。
  • 性能(効果)の違い:エアコン送風は「広く浅く」、サーキュレーターは「狭く遠く」風を送るため、部屋全体の空気循環効率はサーキュレーターが優れています。
  • 正しい使い方:エアコン送風の主な役割は「内部乾燥(カビ予防)」。空気循環が目的なら、冷房とサーキュレーターの併用が最も節約効果を高めます。

電気代を賢く節約し、快適な室温をキープするためにも、両者の特性を正しく理解し、適切に使い分ける知識を身につけましょう。

エアコン「送風」機能の基礎知識:冷房・除湿との違い

まず、エアコンの「送風」機能がどのような仕組みで動いているのかを理解することが重要です。送風は、冷房や除湿とは根本的に異なる運転モードです。

エアコンの「送風」とは、室温を調整する「室外機(コンプレッサー)」を停止させ、室内機の「ファン」だけを動かす機能です。つまり、室内の空気を取り込み、そのまま風として吹き出すだけで、空気の温度は一切変わりません。扇風機とまったく同じ原理です。

一方、「冷房」や「除湿(ドライ)」は、室外機を稼働させて室内の熱い空気(と湿気)を室外に排出し、冷たい空気を室内に戻します。この室外機(コンプレッサー)の稼働こそが、エアコンの電気代の大部分を占めています。

メーカーによっては「送風」の名称が異なり、パナソニックでは「送風」や「内部クリーン(送風タイプ)」、ダイキンでは「送風運転」や「内部クリーン(送風乾燥)」、三菱電機では「送風」などと呼ばれます。

【この章のまとめ】
エアコンの送風機能は「室外機を動かさず、ファンだけを回す」モードです。室温は変わらず、扇風機のように空気をかき混ぜる役割に特化しています。

【電気代比較】エアコン送風 vs サーキュレーター vs 扇風機

エアコンの送風機能は、室外機を動かさないため、冷房運転(平均500W〜800W程度)に比べれば電気代は格段に安くなります。しかし、「サーキュレーター代わり」として使う場合、その電気代は本当に安いのでしょうか?

結論は「サーキュレーターや扇風機と比べると、エアコン送風の電気代はかなり高い」です。

その理由は、消費電力(W)の違いにあります。エアコンのファンは、部屋の広範囲に風を送るために大型で強力なモーターを使用しています。一方、サーキュレーターや扇風機は、より小型で省電力なモーター(特にDCモーター)を使用しています。

実際の消費電力と電気代の目安を比較してみましょう。

運転モード 消費電力(W)の目安 1時間あたりの電気代 補足(前提条件)
エアコン「送風」 約 20W 〜 40W 約 0.62円 〜 1.24円 室内機のファンのみ稼働。機種や風量設定による。
サーキュレーター 約 2W 〜 30W 約 0.06円 〜 0.93円 省電力なDCモーター(最小時)〜ACモーター(最大時)。
扇風機 約 2W 〜 25W 約 0.06円 〜 0.78円 近年のDCモーター搭載機種の目安。
(参考)エアコン「冷房」 約 150W 〜 1,000W超 約 4.65円 〜 31円以上 起動時や設定温度と室温の差が大きい場合に高騰。
※電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める電力料金の目安単価 31円/kWh(税込)[2022年7月改定]を基に計算。消費電力は機種や使用状況により大きく異なります。

出典:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問Q&A」

この表から分かる通り、エアコンの送風運転は、サーキュレーターや扇風機の最小運転時と比較すると10倍以上、最大運転時と比較しても高くなる可能性があります。

仮にエアコン送風(30W)とサーキュレーター(15W)を、空気循環のために1日8時間、夏場の3ヶ月(90日間)使い続けたと仮定すると、その差は無視できません。

  • エアコン送風(30W): 0.03kW × 8時間 × 90日 × 31円/kWh = 669.6円
  • サーキュレーター(15W): 0.015kW × 8時間 × 90日 × 31円/kWh = 334.8円

わずかな差に見えますが、これは空気循環だけの話です。根本的な電気代の節約には、より大きな視点が必要になります。

【この章のまとめ】
エアコン送風の電気代は冷房より安いですが、サーキュレーターや扇風機より数倍高くなります。節約目的で「サーキュレーター代わり」に常時使用するのは非効率です。

    エアコンの運用(送風)だけで電気代を節約しようとしても限界があります。もし根本的に高い電気代にお悩みなら、無料で「電力プランの見直し」や「最適な節約術」を診断してみるのも一つの手です。
※診断やシミュレーションは条件により異なります。

【効果比較】「サーキュレーター代わり」としてのエアコン送風の限界

電気代の次に重要なのが、「空気循環の効果」です。エアコンの送風機能は、サーキュレーターと同じように部屋の空気を効率よくかき混ぜることができるのでしょうか?

これも結論から言えば「空気循環の効率は、専用サーキュレーターの方が圧倒的に高い」です。両者は「風の質」が根本的に異なります。

  • サーキュレーターの風
    風を「狭く、遠くまで」届けることに特化しています。スパイラル状の直進的な風を発生させ、部屋の対角にある壁や天井に当てることで、部屋全体の空気を強制的に循環させる力があります。
  • エアコン(送風)の風
    風を「広く、浅く」届けるように設計されています。室内機から吹き出された風は、人に直接当たらないよう、また部屋全体をカバーできるよう拡散し、比較的早く失速します。

冷房や暖房の効率を上げるために「部屋の上下の温度ムラ(冷気は下に、暖気は上に溜まる)」を解消するのがサーキュレーターの主な役割です。エアコンの送風機能では、この温度ムラを解消するほどの強力な空気の流れを作るのは困難です。

そのため、「サーキュレーター代わり」としてエアコンの送風を使っても、冷暖房効率の劇的な改善は期待できません。あくまで「今あるエアコンで、何となく空気を動かす」程度の効果に留まります。

【この章のまとめ】
エアコン送風は風が拡散しやすく、部屋全体の空気を循環させる力は弱い(=サーキュレーター代わりとしての効果は低い)です。効率的な空気循環には、直進的な風を送れるサーキュレーターが必須です。

エアコン送風の最大の役割:内部乾燥(カビ対策)と注意点

では、エアコンの送風機能は「使えない機能」なのでしょうか?いいえ、送風機能には「空気循環」とは別に、非常に重要な役割があります。それが「エアコン内部の乾燥(カビ予防)」です。

冷房や除湿運転を行うと、エアコン内部の熱交換器(アルミフィン)が結露し、大量の水分が発生します。この水分と室内のホコリが結びつくと、カビの温床となります。エアコンの電源を切った後、内部が濡れたまま放置されることが、カビが繁殖する最大の原因です。

そこで「送風」機能が役立ちます。

冷房・除湿運転を使った後に、1〜2時間ほど「送風」運転を行うことで、内部のファンが回り、濡れた熱交換器やドレンパン(水の受け皿)を乾燥させることができます。これにより、カビの繁殖を大幅に抑制することが期待できます。

「内部クリーン」機能との違い

最近のエアコンには、冷房停止後に自動で内部を乾燥させる「内部クリーン」や「内部乾燥」といった機能が搭載されています。これも基本的には「送風運転」を行っています(一部の高級機種では、弱い暖房やプラズマ照射を併用するものもあります)。

もしお使いのエアコンに「内部クリーン」機能が搭載されているなら、それを常時ONにしておけば、手動で「送風」を行う必要はありません。

【最重要】送風機能を使う際の注意点

カビ予防に有効な「送風」ですが、使い方を間違えると逆効果になります。

すでにエアコン内部にカビが繁殖してしまっている場合、送風運転を行うと、そのカビ胞子を部屋中に撒き散らすことになります。もし送風の風がカビ臭い、酸っぱいニオイがする場合は、すぐに送風運転を中止してください。

この状態で送風を続けると、健康被害(アレルギー、喘息など)を引き起こすリスクがあります。カビのニオイがする場合は、まず専門業者によるエアコンクリーニングを行い、内部をリセットしてから「予防」として送風機能を使うようにしてください。

【この章のまとめ】
エアコン送風の主な役割は「内部乾燥(カビ予防)」です。冷房使用後に1〜2時間の送風運転を。ただし、すでにカビ臭い場合は、カビ胞子を拡散させるため使用を中止し、クリーニングを優先してください。

節約と快適性を両立するエアコンとサーキュレーターの併用術

エアコンの送風機能とサーキュレーターの違いを理解した上で、最も電気代を節約し、快適な室温を保つための「賢い使い方」を解説します。

それは「エアコン(冷房・暖房)とサーキュレーターの併用」です。

サーキュレーターで強制的に空気循環を起こすことで、エアコンの設定温度を過度に上げ下げしなくても、部屋全体の温度ムラを解消できます。一般的に、設定温度を1℃変える(夏場に1℃上げる、冬場に1℃下げる)だけで、約10%の節電効果があるとされています。

出典:資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約」

効果的な併用方法(設置位置)

  • 冷房時:冷たい空気は下に溜まります。エアコンに背を向ける形でサーキュレーターを置き、床に溜まった冷気を部屋の上部(天井方向)へ送るようにします。エアコンの風向きは「水平」が推奨されます。
  • 暖房時:暖かい空気は上に溜まります。エアコンの対角線上にサーキュレーターを置き、天井に向かって風を送ります。天井に溜まった暖気を循環させ、足元の冷えを解消します。
  • 洗濯物の部屋干し時:エアコンの「除湿(ドライ)」とサーキュレーターを併用します。洗濯物の真下にサーキュレーターを置き、直接風を当てることで乾燥時間を大幅に短縮できます。この場合、エアコンの「送風」で代用するより効率的です。

サーキュレーターの購入費用(数千円〜)はかかりますが、前述の電気代比較の通り、エアコン送風を使い続けるよりもランニングコストは安くなります。さらに、冷暖房効率の改善による節電効果を考慮すれば、十分に元が取れる投資と言えます。

【この章のまとめ】
電気代節約と快適性の両立には「エアコン(冷暖房)+サーキュレーター」の併用が最強です。エアコンの送風機能は、あくまで「内部乾燥用」と割り切るのが賢明です。

    こうした日々の節約術も大切ですが、「そもそも電力プランが最適か?」「もっと大きな節約(例:太陽光発電)はできないか?」と悩んだら、無料で読める「電気代節約術」の漫画で、より大きな対策のヒントを探してみるのもおすすめです。
※効果や節約額はご家庭の状況により異なります。

まとめ:エアコン送風は「代用」、サーキュレーターは「専用機」

最後に、エアコンの「送風」機能とサーキュレーターの違い、そして「サーキュレーター代わり」になるかどうかの結論をまとめます。

  1. 「代わり」にはなるが非推奨
    エアコンの送風は、サーキュレーターの「代用」にはなります。しかし、電気代はサーキュレーターの数倍高く、空気循環の効率も悪いため、節約・効率化の観点からは推奨できません。
  2. 電気代を比較する
    空気循環を主目的にするなら、消費電力の低い専用のサーキュレーター(特にDCモーター搭載機)を導入する方が、長期的なランニングコストは安くなります。
  3. 本来の役割は「カビ予防」
    エアコン送風の最大のメリットは「内部乾燥」によるカビ予防です。冷房・除湿の使用後に1〜2時間稼働させるのが正しい使い方です。
  4. 最強の節約術は「併用」
    最も電気代を節約し、快適性を高めるのは「エアコン(冷暖房)+サーキュレーター」の併用です。空気循環をサーキュレーターに任せることで、エアコンの設定温度を緩和できます。

サーキュレーターを新たに購入するコストをためらうかもしれませんが、日々の電気代やエアコンのクリーニング代、そして快適性を考慮すれば、エアコンの送風機能で代用し続けるよりも、専用機を導入するメリットの方が大きいと言えるでしょう。

よくある質問(FAQ)

Q1. エアコン送風の電気代は1時間いくら?

エアコンの「送風」機能の消費電力は、機種や風量設定にもよりますが、一般的に約20W〜40W程度です。

電力料金の目安単価を31円/kWh(税込)として計算すると、1時間あたりの電気代は約0.62円〜1.24円となります。これは冷房運転(1時間あたり約4.65円〜)よりは格段に安いですが、サーキュレーター(1時間あたり約0.06円〜)よりは高くなります。

※金額は目安です。実際の電気代は契約プランや使用状況により異なります。

出典:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問Q&A」

Q2. エアコン送風と「内部クリーン」の違いは?

「送風」は、利用者が手動でリモコン操作し、好きな時間だけファンを回す機能です。

「内部クリーン(内部乾燥)」は、主に冷房や除湿の運転停止後に、自動で内部を乾燥させる機能です。多くの場合、内部クリーン機能も「送風運転」を利用して内部を乾かしています(一部機種では弱い暖房やイオン照射を併用)。カビ予防が目的なら、自動で行ってくれる「内部クリーン」機能をONにしておくのが最も手軽です。

Q3. エアコン送風はサーキュレーター代わりになりますか?

「代用」は可能です。しかし、性能面・コスト面で大きく劣ります。

  • コスト面:エアコン送風の電気代は、サーキュレーターの数倍高くなります。
  • 性能面:エアコンの風は拡散しやすく、サーキュレーター特有の「直進的な強い風」を起こせません。そのため、部屋全体の空気を効率よく循環させる力は弱いです。

冷暖房効率のアップを目的とする場合は、専用のサーキュレーターを使用することを強く推奨します。

Q4. 冷房と送風を自動で切り替える機能は?

多くのエアコンには「自動運転(おまかせ運転)」モードが搭載されています。これは、センサーが室温を感知し、設定温度に達するまでは「冷房」で運転し、設定温度に達したら室外機を止めて「送風」(またはごく弱い冷房)に自動で切り替える機能です。

この自動運転モードを活用するのは、最も効率的な運転方法の一つです。ただし、これは空気循環目的の「送風」とは異なり、あくまで「室温維持」のための機能です。

Q5. エアコンの送風が臭い場合は?

送風運転時にカビ臭い、または酸っぱいニオイがする場合、エアコン内部でカビや雑菌が繁殖している可能性が非常に高いです。

その状態で送風を続けると、カビ胞子を部屋中に撒き散らし、健康を害する恐れがあります。直ちに使用を中止し、専門のエアコンクリーニング業者に内部洗浄を依頼してください。ニオイが取れた後、再発予防のために(冷房使用後の)送風運転を活用するようにしてください。

 

この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。

光熱費削減コンサルタント

中田 萌
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