【要注意】太陽光発電の訪問販売の手口は?悪徳業者の見分け方や断り方
太陽光発電システムの販売会社の中には、悪質な会社や営業マンがいることをご存知でしょうか。
今回は、悪質な会社や営業マンに騙されてしまったらどうなるのかを解説します。
記事の最後には、悪質な営業マンに騙されないようにするための方法も紹介していますので、参考にしてみてください。
目次
【2023年】太陽光発電システムの訪問販売や営業が増えている
2023年現在、太陽光発電システムを導入する家庭が増えており、販売会社が増えています。
太陽光発電システムの訪問販売や営業が増えている背景には、電気代の高騰や災害による太陽光発電システムの需要増加が関係しています。
背景① 電気代高騰
2023年は、燃料費の高騰により多くの電力会社で電気代が値上げされました。
燃料調節額も高騰しており、1ヶ月2万円以上の電気代を支払っている家庭も珍しくありません。
家族人数が多い家庭では、1ヶ月5万円以上の電気代がかかることもあり、死活問題となっています。
急激な電気代の高騰が起きたことから、太陽光発電システムの営業がしやすくなっていることも事実です。
背景② 南海トラフ地震
近いうちに来るとされる南海トラフ地震は、日本全体に大規模な被害が出ると予想されています。
太陽光発電システムを導入しておけば、大規模で長期的な停電が起きても、電気を使用することが可能です。
南海トラフ地震以外でも、日本にいるかぎり大きな地震がいつ来るかわかりません。
災害による停電対策として、太陽光発電システムの需要が増加していることから、太陽光発電システムの営業や訪問販売が増えています。
背景③ 導入家庭の増加
近年、太陽光発電システムは、街中で頻繁に見かける設備となりました。
最近では、企業でも太陽光発電システムを導入し、クリーンなエネルギーを使用しアピールしているのも見かけます。
一昔前のように「よく分からない高い設備」というイメージが払拭されたことから、太陽光発電システムを導入したいと考える家庭も増えています。
【超悪質!】悪質な太陽光発電システムの営業の手口とは?
太陽光発電システムの需要が増え、太陽光発電システムの訪問販売も増えており、法律ギリギリの怪しい営業マンもよく見かけます。
悪質な販売会社や、営業マンに騙されて、太陽光発電システムを導入してしまった場合、トラブルが起こる可能性が高くなるので注意が必要です。
今年引っ越した筆者の自宅にも、1週間に1回程度太陽光発電システムの訪問販売する営業マンが来ます。
中には、悪質だと感じる営業マンもいるので、十分注意が必要です。
手口① 必ず儲かると言う
太陽光発電システムは、必ず儲かるような住宅設備ではありません。
太陽光発電の発電量は、天気や日射量によって大きく異なり、売電価格も年々下がっています。
上記のようなことを伝えずに「売電ができるから儲かる」と言う営業マンは、絶対に信じてはいけません。
手口② 実質無料だと言う
「絶対儲かる」と言う悪質な営業マン同様、「実質無料で太陽光発電システムを導入できる」と言う営業マンにも注意が必要です。
売電価格が下がっている以上、太陽光発電システムの導入費用を実質無料で導入できるかどうかは、太陽光発電システムを設置してみなければわかりません。
手口③ 工事の案内だと言って騙す
筆者の自宅に来る、太陽光発電システムの訪問販売は、ほぼ100%「工事の案内」だと言います。
調べてみたところ、太陽光発電システムの訪問販売で「工事の案内」だと言って対応してもらう手口は多いようです。
訪問販売を行う場合、必ず身元を明かし、何を訪問販売しているのかを告知しなければいけない義務があります。
手口④ 「今だけ」「今すぐ」を強調する
太陽光発電システムの訪問販売では「いますぐ契約すれば、かなり安くなる」などと言って、契約を結ぼうを言う手口が散見されます。
太陽光発電システム以外の訪問販売でも、「今すぐ」「今だけ」と言って、焦らせようとする手口があるので注意が必要です。
「今すぐ契約すれば、今だけ安く設備を導入することができます」と言われた場合には、焦らないように注意しましょう。
手口⑤ 何度も来る
キッパリ断れない人がいる家には、しつこく何度も訪問する営業マンがいます。
何度も訪問販売に来て「いつか買ってくれるだろう」と考えている営業マンもいるので、訪問販売を断る時は、キッパリと断ることが大切です。
手口⑥ 「モニター価格」「キャンペーン価格」と言う
先日、筆者の家にも「モニター協力をしていただきたい」と言って、太陽光発電システムの営業マンが来ました。
太陽光発電システムに詳しいことを説明すると帰って行きましたが、詳しいとわかると帰ると言う時点で怪しいと言えるでしょう。
太陽光発電システムの販売会社の中には、モニター価格やキャンペーン価格と言って、定価の値段や高い値段で設備を売っている悪質な会社が存在します。
悪質な太陽光発電システムの営業と契約したらどうなる?
悪質な営業マンに騙されて契約した場合、後悔してしまう可能性が高くなります。
後悔するだけならまだマシな方で、最悪の場合トラブルが起きてしまう可能性があるので、細心の注意が必要だと言えるでしょう。
トラブル① 相場よりも高い価格で購入してしまう
悪質な営業マンや販売会社は、太陽光発電システムを相場よりも高い値段で販売しているケースが多いです。
相場よりも高い太陽光発電システムを、あたかも相場よりも安いと思わせ、今でなければこの値段で売れないと言います。
相場よりも高い価格で太陽光発電システムを購入してしまった場合、太陽光発電システムの費用回収が遅れるだけではなく、相場を知った時に後悔してしまいます。
トラブル② 見積もりと金額が異なる
太陽光発電システムを購入する場合、施工前に見積もりを出してもらいます。
悪質な営業マンの場合、安い見積もりを出しておいて、工事終了後に追加工事があったなどと言って見積もりよりも高い料金を請求してくるケースがあります。
通常、優良な販売会社では、追加料金がないように入念に下調べし、追加工事が発生した時点で消費者に追加工事の許可を取ります。
追加工事を事後報告する営業マンから設備を購入した場合、本当に追加工事をしたかどうかなどは、素人では確認することができません。
トラブル③ 施工に問題が起きる
一般家庭では、屋根に太陽光パネルを載せるケースが多いです。
悪質な営業マンから太陽光発電システムを導入してしまった場合、雨漏りや屋根の破損などのトラブルが起きるリスクが上がる可能性があります。
悪質な営業マンから設備を購入してしまった場合、施工ミスが起きた時に対応してくれないトラブルも実際に発生しています。
トラブル④ アフターフォローなし
悪質な営業マンの中には、太陽光発電システムの設置後に何か問題が起きても対応してくれないケースがあります。
また、最悪の場合にはお金だけ持ち逃げされてしまう詐欺も横行しているようです。
トラブル⑤ 粗悪品を売りつけられる
悪質な営業マンの中には、粗悪品だと分かっていながら「安いパネルです」と言って売りつけているケースがあります。
粗悪品の太陽光発電システムは、発電量が少なかったり、故障しやすかったりなどのトラブルが起こります。
悪質な太陽光発電システムの営業をうまく断るには?
太陽光発電システムの営業を受けた場合、おかしい・いやだと感じたら断ることが大切です。
太陽光発電システムは、設置後に簡単に返品することはできません。
太陽光パネルを設置した後に後悔しないためにも、違和感を感じたら「買うつもりがない」とキッパリ断りましょう。
方法① 玄関ドアを開けない
太陽光発電システムの営業マンが訪問販売に来た場合には、玄関ドアを開けないことが大切です。
太陽光発電システムの営業マンは「工事の案内です」などと言って、玄関のドアを開けさせようとします。
もし、工事の案内など具体的に内容を言わない営業マンがきたら、具体的な内容を聞いてみましょう。
本当に工事のお知らせであれば、どこの誰がどんな工事を行っているかを教えてくれるはずです。
しかし、工事の内容などを教えてくれず、玄関先での対応を強要されるようであれば、訪問販売の可能性が高いので注意しましょう。
方法② 「帰ってください」とはっきり言う
帰って欲しいことが伝えられず「相談してみます」、「考えてみます」と言ってしまうと、何度も訪問販売の営業マンがやってきます。
「帰ってください」とはっきり言うことができなさそうな場合「うちには必要ありません」と言う手もあります。
はっきり断らない限り、ずっと訪問し続ける営業マンもいるので注意が必要です。
方法③ 警察や消費者センターに相談
太陽光発電システムの営業マンがあまりにもしつこい場合には、最寄りの消費者センターや警察に相談しましょう。
特に、訪問販売にきて「帰ってください」と言っても帰ってくれない場合には、警察を呼んでしまって問題ありません。
悪質な営業に注意!太陽光発電の優良会社の見分け方は?
最後に、太陽光発電システムを販売している優良会社を見分けるための方法を紹介します。
太陽光発電システムの販売会社はたくさんありますが、ほとんどが真っ当に営業を行っている優良な営業マンです。
しかし、中には詐欺に等しい行為をする営業マンもいるので、注意しなければいけません。
見分け方① 無理な勧誘をしない
優良会社の営業マンは、無理な勧誘をしません。
無理な勧誘をして嫌な思いをさせることで、今後お付き合いがしにくくなると知っているからです。
太陽光発電システムは「取り付けて終わり」ではありません。
取り付けた後も、点検やトラブル対応などによって、営業マンと顔を合わせるケースが多いです。
無理な勧誘をしてお客様に嫌な思いをさせてしまっても、メリットがありません。
見分け方② 設備の値段が相場
優良な太陽光発電システムの販売会社は、高すぎず、安すぎない価格で設備を売っています。
2021年の太陽光発電システムの導入費用は、工事費込みで1kWあたり28.8万円です。(全体平均)
必ずしも、1kWあたり28.8万円から大きくかけ離れているから、悪いと言うわけではありません。
しかし、あまりにも価格が大きく離れている場合には、なぜ価格が高い(安い)のかを立ち止まって考える必要があるでしょう。
見分け方③ 焦らせない
太陽光発電システムは、導入するために100万円以上かかる高額な住宅設備です。
筆者の自宅にも「明日までモニター価格で・・」と言う営業マンが来ましたが、100万円以上する設備の購入を1日2日で決めることができる人は少ないのではないでしょうか。
優良な会社の営業マンは、太陽光発電システムの導入後に後悔してトラブルになるのを避けるため、無理に焦らせることはありません。
見分け方④ デメリットも伝えてくれる
太陽光発電システムには、以下のようなデメリットがあります。
- 天候や日差しの量により発電量が少なくなるケースがある
- 撤去時には、廃棄費用や屋根の補修費用がかかる
- メンテナンスが必要になる
悪質な営業マンはデメリットを教えてくれず、あたかも「メリットしかない」と言うようなことを言います。
優良な営業マンを見分けるためには、デメリットを包み隠さずに教えてくれるかが1つの指針となるでしょう。
見分け方⑤ 疑問に真摯に答えてくれる
質問に真摯に答えてくれるかどうかも、悪質な営業マンを見分けるポイントです。
こちらが質問しても「分からない」と言っていたり、答えをはぐらかされたりする場合には注意が必要です。
こちらが質問したことに対して、真摯に答え、分からないのであれば調べて教えてくれる営業マンを選ぶのがおすすめです。
太陽光発電の営業には注意!優良会社に頼んで安心して施工してもらおう!
今回は、太陽光発電システムの悪質な営業マンについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
近年、太陽光発電システムの販売業者は増えていますが、悪質な会社や営業マンがいることも事実です。
悪質な営業マンから設備を購入しないためにも、おかしいと感じたら焦らずに断ることをおすすめします。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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