太陽光と蓄電池は元が取れない?蓄電池の購入時期についても!
太陽光と蓄電池それぞれの需要が高まっていますが、一部では「太陽光と蓄電池では元が取れない」という噂もあります。
この相反する状況は、一体どういうことなのでしょうか。
そこで今回の記事では、蓄電池のベストな購入時期や元を取るための方法を紹介します。
ぜひ参考にしてください。
目次
太陽光と蓄電池は元が取れない?蓄電池のベストな購入時期について!
太陽光と蓄電池をセット導入している家庭、またはセット導入を検討している家庭が多いでしょうが、一部では「太陽光と蓄電池では元が取れない」という噂もあります。
ただ、太陽光と蓄電池で元が取れないといわれている理由の一つに、蓄電池の購入時期が関係しているという噂も。
そこで今回の章では、蓄電池のベストな購入時期について具体的に解説します。
蓄電池の購入時期をしっかり見極めれば、太陽光と蓄電池で元が取れないという状況が一転する可能性も!
ぜひ参考にしてください。
太陽光のパワコンを交換するタイミング
太陽光と蓄電池を併用する場合、太陽光のパワーコンディショナー(以下・パワコン)を交換するタイミングで蓄電池を導入するのが良いといわれています。
パワコンとは、太陽光パネルが発電した直流電力を家庭で使用する交流電力に変換する場所です。
さらに、太陽光パネルの発電量を最大化したり、万が一の災害リスクを最小限に留めるなど、太陽光システムで重要な役割を担うものになります。
太陽光を使う上で欠かせないパワコンですが、太陽光パネルの寿命が30年以上なのに対し、パワコンの寿命は15年程度と短命です。
つまり、太陽光パネルの寿命を全うするためには、パワコンの買い替えが最低1回は必要ということ。
このタイミングで蓄電池を購入するのが良いとされている理由は、太陽光のパワコンの機能を持ち合わせたハイブリッド型蓄電池を購入できるからです。
ハイブリッド型蓄電池を所有すると、発電した直流電力の9割以上を交流電力に変換することができます。
一方、太陽光のパワコンの寿命が残っている状態で、蓄電池機能しか持ち合わせていない単機能型蓄電池を購入してしまうと、変換効率が圧倒的に下がってしまう事実も。
蓄電池の購入は、太陽光のパワコンを交換するタイミングが最適でしょう。
太陽光のFIT制度を卒業するタイミング
太陽光のFIT制度を卒業するタイミングで蓄電池を導入するのもおすすめです。
太陽光には、最初の10年間の売電単価が割高なFIT制度というシステムがあります。
FIT制度は、太陽光にかかった初期費用の多くを回収できるといわれているほど、お得な制度です。
ただ、FIT制度を卒業してしまうと、売電単価は一気に下落してしまいます。
そこで、FIT制度からの卒業のタイミングで蓄電池を導入し、余剰電力を売電ではなく自家消費に回す家庭も増えています。
補助金制度が充実しているタイミング
蓄電池のベストな購入時期として、補助金制度が充実しているタイミングも挙げられます。
今現在、国や自治体は、蓄電池のさらなる普及を求めて補助金制度を実施しています。
補助金制度を受けるための諸条件はあるものの、補助金制度を受けることができれば、蓄電池をよりお得に購入することが可能です。
ただ、補助金制度はいつ廃止されるか不透明なため、蓄電池の交換や購入を検討しているのであれば、早めの行動が功を奏するでしょう。
太陽光のパワコンの保証が切れるタイミング
太陽光のパワコンの保証が切れるタイミングで蓄電池を購入するのもおすすめです。
パワコンの保証期間はメーカーによって様々で、5年の場合もあれば10年、15年の場合もあります。
パワコンの寿命が15年前後と考えると、5年で交換というのは時期尚早ですが、パワコンを10年以上使っている場合、何らかの不具合を感じて修理・交換に至る場合、その費用が全額自己負担になる可能性が高いです。
したがって、このタイミングでハイブリッド型蓄電池を購入できると良いでしょう。
太陽光と蓄電池は元が取れないは嘘!元を取るための方法は何がある?
太陽光と蓄電池で元が取れないという噂もありますが、多くの家庭で太陽光と蓄電池をセット使いしているという事実もあります。
では、太陽光と蓄電池で元を取るためにはどのような方法があるのでしょうか。
具体的に解説します。
元を取る方法①太陽光と蓄電池をセット使いする
太陽光と蓄電池で元が取れないという噂もありますが、だとしても太陽光と蓄電池をセット使いするほうがそれぞれを単独使用するよりも断然お得です。
理由は、以下の通りです。
- 太陽光発電が発電した電力を蓄電池に貯め、それを夜間に使用できるから
- 電力会社からの買電量が減り、電気代の大幅削減が期待できるから
- 長期的な停電にも対応できるから
太陽光と蓄電池を併用すれば、太陽光が発電した電力を無理に日中に使う必要はなく、夜間に使用できるようになります。
しかも、発電と蓄電を担えるので、長期的な停電にも対応できるというのが魅力です。
元を取る方法②太陽光と蓄電池の初期費用を抑える
太陽光と蓄電池で元を取る方法は、それぞれの初期費用を抑えることです。
基本的に、太陽光と蓄電池を併用することで、最終的に元は取れるといわれています。
しかし、あくまでも平均的な価格帯で太陽光と蓄電池を購入した場合の試算であって、悪徳業者などから太陽光と蓄電池を高額で購入した場合、元が取れる保証はありません。
太陽光と蓄電池の初期費用を抑えるためには、以下のようなポイントが重要になります。
- 多くの業者から見積もりを提示してもらうこと
- 悪徳業者からの購入は避けること
- 国や自治体の補助金制度を利用すること
特に補助金制度を受けることができれば、初期費用を大幅削減することが可能です。
ぜひ、国や自治体の公式ホームページを確認するようにしてください。
元を取る方法③1日2サイクル稼働できる蓄電池を購入する
1日2サイクル稼働できる蓄電池を購入するのも、太陽光と蓄電池で元を取る方法です。
蓄電池には「充電0%→充電100%→充電0%」を1サイクルとした寿命があり、多くの場合で6,000サイクルもしくは12,000サイクルで設定されています。
その中でも、12,000サイクル稼働でき、1日2サイクル稼働できる蓄電池が特におすすめです。
1日2サイクルというのは、以下のようなことになります。
- 夜間の割安電力を蓄電する
- ①を朝に使用する電力として放電する
- 太陽光が発電した電力を蓄電する
- ③を夕方に使用する電力といて放電する
- ①に戻る
つまり、夜間と日中に2回充電ができるということ。
太陽光を導入すると、電力会社との電力契約が「夜間:割安電力」「日中:割高電力」になります。
1日2サイクル稼働できる蓄電池であれば、日中に太陽光が発電した電力を蓄電できるため、電力会社から買電する頻度を極限まで抑えることが可能です。
つまり、日中の割高電力を買電する必要がなくなり、電気代を大幅に削減することができるようになります。
元を取る方法④多くの発電量を確保できる場所に太陽光を設置する
太陽光と蓄電池で元を取るためには、多くの発電量を確保できる場所に太陽光を設置する必要があります。
多くの発電量を得るためには、以下のようなポイントが大切です。
- 太陽光パネルを南向きに設置する
- 日射を遮るものが近くにない
- 晴天率が高い
発電量が多いと、それだけ蓄電池に貯められる電力も多くなります。
電力会社からの買電量を減らすことができるので、よりお得を実感できるでしょう。
太陽光と蓄電池は元が取れないは嘘!使い方次第で元は取れる!
太陽光と蓄電池で元が取れないといわれていますが、それは蓄電池の購入時期が関係していることがわかりました。
だからこそ、蓄電池の購入時期をしっかり見極め、各家庭にとって最適なタイミングで蓄電池を購入できると良いでしょう。
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この記事の監修者
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