EVパワーステーションの実力とは?価格やメリット・デメリットを解説
「停電対策や電気代節約のために蓄電池の導入を検討しているけど、初期費用が高くてなかなか手が出せない…」とお悩みの方は多いのではないでしょうか?
すでにEV(電気自動車)をお持ちの方や購入を検討している方なら、蓄電池より「V2H」を導入するほうが大きな経済的メリットを得られる可能性があります。
本記事では、V2Hの定番モデルである「EVパワー・ステーション」の特徴や種類、販売価格や2024年に利用できる補助金制度について、初心者にもわかりやすく解説していきます。
記事の後半では、EVパワー・ステーションならではのメリットや、設置前に確認しておきたいデメリットもご紹介していますので、興味がある方はぜひ目を通してみてくださいね!
目次
EVパワー・ステーションはどんな設備?特徴や種類・価格を解説!
まずはじめに、EVパワー・ステーションの特徴や魅力、種類ごとのスペックの違いや、販売価格についてくわしく解説していきます。
特徴:EVパワー・ステーションはニチコン製の大人気V2H
EVパワー・ステーションは、国内トップクラスの蓄電池の累計販売台数を誇る「ニチコン」が、世界で初めて開発した「V2H」の名称です。
V2Hとは、EVの豊富なバッテリーから電気を取り出し、家庭の電力として利用できるシステムのことで、「Vehicle to Home」の頭文字を取ってV2Hと呼ばれています。
V2Hを家庭に導入すれば「停電時の電力バックアップ」や「深夜電力を活用した電気代節約」など、蓄電池の主な用途をEVで代用できるようになります。
種類:用途や予算に合わせて「2つのグレード」を選択できる
EVパワー・ステーションは、各家庭の予算やニーズに合わせて「スタンダードモデル」「プレミアムモデル」という2つグレードが用意されています。
スタンダードモデルとプレミアムモデルのスペックや特徴の違いを、以下の表で確認していきましょう。
品名 | VCG-663CN3 | VCG-663CN7 | VCG-666CN7 |
グレード | スタンダードモデル | プレミアムモデル | |
充電ケーブル長さ | 約3.7m | 約7.5m | 約7.5m |
停電時の出力 | 101V / 3,000W | 202V / 6,000W | |
設置可能環境 | 屋外、標高2,000m以下 / -20〜50℃ | ||
保証期間 | 2年 | 5年 | |
塩害地への設置 | 不可 | 可 | |
スマホアプリでの操作 | 非対応 | 対応 |
スタンダードモデルでもV2Hの主要な機能はすべて搭載されていますが、スマホ操作や停電時の高出力など、より利便性を求める方にはプレミアムモデルがおすすめです。
価格:スタンダードモデルなら「49.8万円」で購入できる
EVパワー・ステーションのスタンダードモデル(充電ケーブル約3.7m)なら、メーカー希望価格「49.8万円」で購入できます。
「3.7mでは車に届かない…」という方なら、ケーブルの長さを約7.5mに延長したモデルが「54.8万円」で用意されていますので、設置環境に合わせて選ぶと良いでしょう。
保証期間や耐久性、各種機能を強化したプレミアムモデルの定価は「89.8万円」ですが、どのモデルも実際の販売価格は「定価より数万円安い」ケースが多いようです。
【2024年】EVパワー・ステーションに使える補助金はある?
2024年にEVパワー・ステーションを購入する際に「CEV補助金」を利用すれば、「約25〜45万円」ものサポートが受けられるうえに、工事費も「基本0円」で済みます。
CEV補助金の詳細や申請期間、申請条件などを以下に確認していきましょう。
補助金の名称 | 令和6年度 クリーンエネルギー自動車の普及促進に向けた充電・充てんインフラ等導入促進補助金 |
補助金額 | 設備費…購入費の50%(上限75万円) 工事費…100%(上限40万円) |
申請期間 | 2024年3月31日〜10月31日(予定) |
申請条件 | 次世代自動車振興センターが認定したV2Hを購入すること |
EVパワー・ステーションのすべてのモデルは「CEV補助金の対象機種」ですので、導入を検討している方は確実に交付を受けられるよう準備しておきたいですね。
EVパワー・ステーションならでは!「3つのメリット」をご紹介
つづいて、他社製のV2Hでは得られない、EVパワー・ステーションならではの「3つのメリット」をご紹介していきます。
メリット①:他メーカーのV2Hに比べて本体価格が安い
EVパワー・ステーションの最大のメリットは、他社製のV2Hに比べて本体価格が格段に安いことです。
たとえば、パナソニックの「eneplat」の定価が176万円、デンソーのV2Hの実売価格が120万円ほどであることを考えれば、49.8万円から購入できるニチコンのコスパは優秀といえます。
CEV補助金を活用すれば工事費込みでも「約25〜45万円」で設置できますので、「導入費用を節約したい」とお考えの方には特におすすめです。
メリット②:太陽光発電・深夜電力を活用して電気代節約できる
EVパワー・ステーションのメリットとして、「太陽光発電」や「深夜のお得な電気」を活用することで、毎月の電気代を大幅に節約できる点も挙げられます。
太陽光発電で作った電気はV2Hを通してEVに充電できるため、夜間にEVから取り出して使えば、電力会社から買う電気の量をかしこく抑えられます。
深夜のお得な電気をEVに充電して日中などに使用すれば、太陽光発電がない家庭でも電気代節約ができるうえに、EVの充電費用も安く済みますね。
メリット③:プレミアムモデルなら停電時にエアコンも動かせる
EVパワー・ステーションならではのメリットとして、プレミアムモデルなら停電時に「長時間エアコンなどが動かせる」という点も見逃せません。
プレミアムモデルは「停電時の200V出力」に対応しているため、エアコンはもちろん、IHクッキングヒーターやエコキュートなどの設備も利用できます。
EVのバッテリー容量は一般的な蓄電池の「数倍〜10倍」ほどですので、長引く停電中でもバッテリー残量を気にせず快適に過ごせます。
EVパワー・ステーションが持つ「2つのデメリット」とは?
さいごに、EVパワー・ステーションを実際に導入する前に確認すべき「2つのデメリット」をご紹介していきます。
デメリット①:機器の設置にある程度のスペースが必要
EVパワー・ステーションの注意すべきデメリットは、設置には屋外に「ある程度のスペース」が必要となることです。
EVパワー・ステーションのサイズは「幅81cm・高さ86cm・奥行34cm」ほどとコンパクトですが、設置する環境によっては「駐車しにくくなる」ことも考えられます。
設置後の位置変更には費用がかかりますので、導入前には施工業者とじっくり相談したうえで、スペースに余裕のある場所に設置しましょう。
デメリット②:EVの外出中は停電対策できない
EVパワー・ステーションのもう一つのデメリットは、EVで外出している時間帯は電気代節約や停電対策ができないことです。
通勤などでEVを使っている家庭では、一日の多くの時間で停電対策ができなくなりますので、小型の蓄電池やポータブル電源などを用意しておいたほうが安心でしょう。
一方で、V2Hがあれば万が一の大停電でも「近所の充電スポットでEVを充電し、家庭で利用できる」という蓄電池にはないメリットもあります。
まとめ:EVパワー・ステーションはV2Hの大本命!豊富な補助金も魅力
本記事でくわしく解説してきた「EVパワー・ステーションの特徴やメリット」についての重要ポイントを、以下にもう一度まとめていきます。
- EVパワー・ステーションは、ニチコンが世界で初めて開発した「V2H」の名称
- V2Hとは、EVのバッテリーから電気を取り出し、家庭で利用できるシステムのこと
- 他社製のV2Hは100万円を超えることも多いが、ニチコンなら49.8万円から購入できる
- CEV補助金を利用すれば本体が半額になるほか、工事費も全額負担してもらえる
- V2Hの設置にはある程度のスペースが必要なため、広さに余裕のある位置に設置したい
ニチコンのEVパワー・ステーションは、他社製V2Hを大きく引き離す「圧倒的なコスパ」と、停電時の200V出力にも対応する「高性能」を両立した超人気モデルです。
CEV補助金を活用することでV2Hの初期費用を格段に抑えられますので、すでにEVをお持ちの方はもちろん、購入しようか迷っている方もぜひ検討してみてくださいね!
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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