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深夜電力+蓄電池で電気代節約!効果的な節約法をわかりやすく解説

2024年04月01日更新

電気代が高騰している中、深夜電力の活用を考えていますか?

蓄電池を利用すれば、夜間に安い電力をためて翌日に使用できます。

この記事では、深夜電力と蓄電池を使った節電方法を紹介しています。

目次

深夜電力プランとは?安くなる時間と種類を徹底解説

深夜電力プランについて、安くなる時間帯や深夜電力プランの種類など紹介します。

夜間に電気料金が安くなるプランの仕組み

夜間の電力需要が少ないため、電力会社が深夜料金を安く設定します。

夜に電力を使用することで、電力供給のバランスを保ちつつ、ピーク時の需要を抑えられるため、夜間に帰宅する人にとって節約のチャンスとなります。

夜間のピーク電力需要が低い時間帯

深夜電力は通常、夜22時から朝7時までの間に安い料金が適用されます。

例えば、関西電力の「深夜電力A」は23時から朝7時まで適用され、小型の電気温水器などに利用できます。

他の電力会社も同様の時間帯で安い料金を提供しているのが特徴です。

深夜電力プランの種類

各電力エリアで利用できる深夜電力プランは、以下のとおりです。

電力エリア

深夜電力プラン

オール電化向けプラン

北海道電力

深夜電力A

深夜電力B

深夜電力C

深夜電力D

スマート電化

東北電力

深夜電力A

深夜電力B

深夜電力C

よりそう+シーズン&タイム

よりそう+ナイト8/10/12/S

東京電力

深夜電力A

深夜電力B

夜トク8

夜トク12

中部電力

圧深夜電力

わくわくホット(沸増型電気温水器契約)

第2深夜電力

スマートライフプラン

北陸電力

深夜電力A

深夜電力B

深夜電力C

深夜電力D

エルフナイト

関西電力

第2深夜電力

オール電化

中国電力

深夜電力A

深夜電力B

第2深夜電力

ファミリータイムプランⅠ・Ⅱ

四国電力

でんかeプラン

九州電力

電化でナイト・セレクト

沖縄電力

深夜電力A

深夜電力B

Eeらいふ

関西電力を除いては、深夜電力の新規の申し込みが終了しています。

関西電力の「深夜電力A」は、夜間の23時から朝の7時までに適用され、コンパクトな電気温水器に利用できるプランです。

同様に、「深夜電力B」も同じ時間帯に適用され、電気温水器などに利用できます。

各電力会社では、深夜電力が使えるオール電化向けの電力プランを利用できるので、興味がある方はぜひ検討してみてください。

深夜電力プランがピンチ?値上げや廃止の背景を分析!

最近では、多くの電力会社が深夜電力の新規受付を停止し、夜間電力の料金を引き上げています。

ここからは、深夜電力の値上げや廃止された理由について、詳しく紹介します。

夜に電気を使う人が増えているから

深夜に電気を使う人が増えているため、電力会社が安く電気を仕入れることがむずかしくなり、深夜電力の料金も上がっています。

深夜の電力需要が高まると、電力会社は多くの電気を用意しなければなりませんが、そのためには高い価格で電力を仕入れる必要があります。

その結果、深夜の電気代が上昇し、深夜電力プランはより高くなっている状況です。

太陽光パネルが普及しているから

太陽光発電が普及しているため、深夜電力の値上げや廃止が進んでいます。

家庭での太陽光発電や蓄電池の利用が増え、昼間は太陽の光で電気を作れるようになりました。

その結果、夜の電気需要が減少し、電力会社が夜間でも多くの電気を供給するようになり、電気代が高くつくようになったのです。

そのため、深夜電力の料金が上がったり、廃止されたりしています。

電気代を切り詰める!深夜電力利用の節約テクニック

深夜電力の料金が上がっているので、夜に電気を使うだけではあまりお得感を感じられなくなっています。

ここからは、深夜電力を使って電気料金を削減する方法を説明します。

エコキュートの活用

エコキュートは、深夜にお湯を沸かすことが多いので、深夜電力との相性が良く、節約効果が高いです。

エコキュートは、空気中の熱を利用してお湯を沸かす電気給湯器です。

そのため、ガス給湯器よりもエネルギーを節約でき、電気代も安くなります。

蓄電池の導入

蓄電池を使えば、夜に余った電気を貯めて、安い深夜電力を有効活用して電気代を削減できます。

さらに、太陽光発電と組み合わせることで、昼間の余剰電力の有効活用も可能です。

その結果、電気料金をさらに下げることができます。

深夜電力で蓄電池を活用するおすすめの理由

深夜電力を利用する際に蓄電池を活用するのは、お得な理由があるからです。

ここからは、深夜電力プランが蓄電池と相性の良い理由について紹介します。

電気代が毎年上がっている

電気代の高騰は、ロシアとウクライナの緊張が再び高まっていることや、新型コロナウイルスの影響もあり、経済に打撃が広がっています。

円相場が上昇しているのは、投資家や企業がリスクを避けるために円を買っているからです。

円高により輸出企業の収益が減少する一方で、輸入品の価格が上がり、電気代も高騰しています。

要するに、世界情勢の不安定さが電気代の値上がりにつながっていることがわかります。

蓄電池の価格が下がりつつある

以下は、FIT制度が始まる2011年~2023年度までの蓄電池の累計出荷台数および前年度との差についての表です。

 

累計出荷台数

前年度との差

2011年

1,939台

2012年

13,388台

+11,499台

2013年

29,947台

+16,559台

2014年

53,663台

+23,716台

2015年

91,223台

+37,560台

2016年

125,792台

+34,569台

2017年

175,273台

+49,481台

2018年

248,867台

+73,603台

2019年

363,867台

+114,991台

2020年

490,792台

+126,925台

2021年

624,551台

+133,759台

2022年

676,585台

+52,034台

2023年

847,978台

+171,393台

(参照:JEMA 蓄電システム自主統計 2023 年度上期出荷実績

2012年度には13,388台の蓄電池が導入されましたが、2023年度には累計で847,978台になりました。

需要が増える中、販売店の選び方が重要です。

市場には知識不足や経営の安定に問題がある販売店が増えており、これが社会的な課題となっています。

そのため、蓄電池や太陽光発電システムを導入する際には、信頼できる販売店を選ぶことが肝心です。

購入前に販売店の評判や実績、専門知識の有無を確認することで、トラブルや不安を回避することができます。

防災意識の強まり

2011年の東日本大震災以降、防災意識が高まっています。

震災をきっかけに、「何もしていない」という人の割合が11%まで減りました。

今では、水や食料を備蓄するだけでなく、不自由な生活を避けるために蓄電池も用意したいと考える人も増えています。

(参照:令和5年版 防災白書|特集1 第2章 第4節 4-1 国民の防災意識と「自助」の取組の進展

政府の政策により今後お得になる可能性も

日本政府は、温室効果ガスを減らすために再生可能エネルギーを増やすことを目標にしています。

2030年までに再生可能エネルギーの割合を22%から24%に増やすことが目標です。

これにより、地球温暖化や大気汚染の軽減、資源の持続可能性が確保されています。

また、東京都では新築住宅に太陽光発電の設置を義務化しており、2025年4月以降も補助金を積極的に支援しています。

蓄電池のない家 vs 蓄電池を導入した家|深夜電力での電気代比較

蓄電池を導入している家庭としていない家庭では、電気代にどれくらいの差があるのでしょうか。

オール電化の家庭で蓄電池を利用すると、夜間に充電した電力を昼間に使えるため、電気代がどれくらい安くなるのかをシミュレーションしてみます。

  • 東京電力の夜トク8を契約:昼間42.80円/kWh、夜間31.84円/kWh(2024年2月24日現在)
  • 蓄電池の容量:7kWh
 

昼間の電気代

夜間の電気代

1日の電気代

蓄電池あり

223円

95円

318円

蓄電池なし

300円

95円

395円

(※基本料金、再エネ賦課金、燃料調整費を含まず)

4人家族の1日の電気使用量は、平均して10kWhです。

このうち、昼間に使う電気は7kWhで、夜に使う電気は3kWhです。

蓄電池があると、夜間に電力を安く購入して、昼間に使うことができるため、電気代が安くなります。

オール電化の家庭で蓄電池を利用すると、1日あたり約77円の差が出ます。

これを1ヵ月分に換算すると、2,310円の節約になります。

深夜電力+蓄電池で節約!家計にうれしい4つのメリット

深夜電力プランと蓄電池の利用には、大きなメリットがあります。

ここからは、深夜電力プランと蓄電池の利用で得られる4つのメリットについて紹介します。

電気代が安くなる

蓄電池を使う一番のメリットは、電気代が安くなることです。

深夜電力を使って7kWhの蓄電池を導入することで、1ヶ月で約2,310円、1年間で約3万円近くも節約できます。

そして、蓄電池は15年ほど使えるので、その間ずっと電気代を節約し続けることも可能です。

省エネ意識が高まる

蓄電池を設置すると、家族の節約意識が高まります。

蓄電池を利用することで、電力をうまく使って無駄を省き、家計の負担を減らせます。

節約意識が高まることで、家族の間で協力し合い、より持続可能な生活を目指す姿勢が育まれるでしょう。

災害時に安心して電力供給できる

蓄電池を使うと、自宅で電力を生み出せるので、災害時などの緊急時でも安心して電力を使えます。

蓄電池を利用することで、自宅で電気を貯めておくことができます。

そのため、災害時には、停電が起きても蓄電池から電力を供給できるので、家族が安全で快適な生活を送ることができます。

太陽光発電があればさらなる節約可能

蓄電池を使えば、昼間の太陽光で電気を貯めて、夜や需要の低い時間帯に使うことができます。

そのため、需要が多い時に電力会社からの電力を買わなくて済み、自家発電や蓄電池からの電力を使うことがで可能になります。

これにより、エネルギーを効率的に使い、環境への負荷も減らせるため、エコな生活を送ることができるでしょう。

深夜電力+蓄電池の落とし穴!昼間の電気代が割高になるデメリット

オール電化向けのプランで深夜電力を利用すると、昼間の電気代が高くなる傾向があります。

電力会社

電力プラン

昼間

夜間

北海道電力

ドリーム8

90kWhまで:24.42円

210kWhまで:32.00円

210kWh以上:36.19円

10.43円/kWh

東北電力

よりそう+スマートタイム

36.98円/kWh

29.91円/kWh

東京電力

夜トク8

42.80円/kWh

31.84円/kWh

電力会社によって、オール電化向けの料金が、通常の料金よりも7円から26円も高く設定されています。

しかし、太陽光発電設備を利用して昼間に発電した電気を使うことで、昼間の高額な電気代を節約できます。

蓄電池設置前の必読!深夜電力活用の落とし穴5つ

蓄電池は深夜電力と相性が良い一方、注意したい点もあります。

そこで蓄電池を導入する前に、以下の5つのポイントを確認しましょう。

お得な深夜電力プランに切り替える

蓄電池を導入する前に、まず深夜料金が安いプランに切り替えることが大切です。

なぜなら、深夜料金が高いプランだと、夜間に電気を貯めても十分な節約効果が得られないからです。

昼間の電気を少なく使い、夜間の安い電気を蓄電池に貯めておくと、年間でたくさんのお金を節約できます。

電気使用量を確認する

適切な蓄電池を選ぶには、まず家庭の年間の電気使用量をチェックする必要があります。

なぜなら、家庭ごとに電気使用量が異なるため、適切な蓄電池を選ぶには実際の電気需要を知る必要があるからです。

家庭の電気使用量を知ることで、適切な蓄電池を選び、無駄なコストを省くことができます。

電力を多く使う時間帯をチェックする

蓄電池を選ぶ際に重要なのは、電気を多く使う時間帯を知ることです。

なぜなら、その時間帯に蓄電池を効果的に活用できるからです。

これにより、電気代を削減し、エネルギーを効率的に利用できます。

また、節電意識が高まったり、電力を最適に仕様できたりするのにも役立ちます。

災害時に使用する家電に対応した蓄電池を選ぶ

災害時に使用する家電に対応した蓄電池を選ぶことが大切です。

  • 特定負荷タイプ:停電時でも全ての部屋の電化製品が使える
  • 全負荷タイプ:停電時には一部の部屋や一部の電化製品しか使えない

蓄電池を選ぶときは、家での電気の使い方とお金の計画を見て、家全体に電気を使うか、大事なところだけにするか決めましょう。

補助金の有無を調べる

補助金を利用すれば、最初にかかるお金が減り、蓄電池を安く手に入れられます。

◇国の補助金

補助金制度名

補助金

交付申請期間

こどもエコすまい支援事業

2024年3月中下旬に結果が発表される見込み

2024年3月中下旬~

DR補助金

家庭用蓄電池

3.2万~3.7万円/kWh

(上限:60万円/台)

2023年1月31日(火)~ 2023年12月22日(金)12:00まで

産業用蓄電池

4.4万~4.8万円/kWh

DER補助金

家庭用蓄電池

2.7万~3.2万円/kWh

2023年6月頃~2023年12月22日(金)まで

産業用蓄電池

4.8万~5.3万円/kWh

補助率

家庭用と産業用:3分の1

◇自治体からの補助金

各エリア

補助制度

補助金

申請期間

東京都

クール・ネット東京/家庭における蓄電池導入促進事業

20万円以下/kWh

令和6年3月29日(金)17時まで

大阪府

令和5年度 「スマートハウス支援補助金」

1万円/kWh

(上限6万円)

令和5年5月9日~令和6年2月29日

蓄電池を購入する時は、国と地域からお金の援助がもらえることがあります。

この二つを組み合わせると、蓄電池がずいぶん安くなるかもしれません。

深夜電力+蓄電池で節約効果大!専門家に相談してシミュレーション

今回は、深夜電力で電気代を節約するための効果的な方法を紹介しました。

夜間は電力需要が少ないため、電力会社が深夜料金を安く設定します。

深夜電力と蓄電池の組み合わせは、電気代を大幅に節約できるので、家計にとって大きなメリットです。

蓄電池の選択には性能や容量、メンテナンスも考えて、快適な生活を目指しましょう。

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。

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