パワーコンディショナーは修理と交換どちらがお得?故障の初期症状も
太陽光発電の心臓部と呼ばれるほど、太陽光発電設備を使う上で重要な役割を持つパワーコンディショナー。だからこそ、不具合が生じた場合に修理で良いのか交換したほうがメリットになるのかが気になることでしょう。
そこで今回の記事では、パワーコンディショナーの概要を紹介すると共に、故障の初期症状例や専門業者に修理を依頼する前にすべきこと、修理と交換ではどちらがお得なのかを紹介します。
目次
パワーコンディショナーは修理可能?寿命や故障の初期症状例を解説!
パワーコンディショナーは、太陽光発電設備を効率的に運用していく上で、非常に重要な役割を持ちます。だからこそ、パワーコンディショナーについての知識をしっかり頭に入れておく必要があるでしょう。
そこで今回の章では、パワーコンディショナーの概要や寿命、故障の初期症状例を紹介します。
パワーコンディショナーとは
パワーコンディショナーは、太陽光発電設備を安全に稼働させる上で必要不可欠なものです。具体的な役割は、以下の通りです。
- 発電した直流電力を家庭で使える交流電力に変換する
- 太陽光パネルの発電量を最大化する
- 万が一の際の電気系統を守る
内容をザっと見ても、パワーコンディショナーが「太陽光発電設備の心臓部」と呼ばれる理由が納得できるでしょう。それほどまでにパワーコンディショナーは、太陽光発電設備を稼働させる上で重要な役割を担っているのです。
パワーコンディショナーの平均寿命
パワーコンディショナーの平均寿命は15年前後です。太陽光パネルの平均寿命が30年といわれているので、半分以下ということになります。つまりは、太陽光パネルの寿命を全うするためには、パワーコンディショナーの交換が最低でも1回は必要ということです。
パワーコンディショナーが故障した時期にもよりますが、修理が良いのか思い切って交換するのが良いのか、どちらの選択をすべきなのか、なかなか悩ましい部分といえるでしょう。
パワーコンディショナーの故障の初期症状例
パワーコンディショナーが故障したら、とても大きな被害を受ける可能性が高いです。具体的には、以下のような症状が確認できた場合、パワーコンディショナーが故障している(する)可能性が高いといえます。
- パワーコンディショナーの電源が入らない
- エラーが生じていることを示すメッセージが表示される
- パワーコンディショナーの本体が異様に熱い
- パワーコンディショナーからの異音が確認できる
- 発電量が急激に低下している
- 接続部から焦げたような匂いがする
特に接続部から焦げたような匂いがする場合は、対応を間違えると火災に発展する可能性も考えられます。早急に専門業者に相談しましょう。
パワーコンディショナーは修理可能?修理を依頼する前にすべきこと!
パワーコンディショナーの故障の初期症状が確認できた場合、早急に専門業者に相談すべきです。しかし、焦って業者に連絡を取るのは二度手間が生まれ、タイムロスになります。そこで今回の章では、業者に修理の依頼をする前にすべきことを4つ紹介します。
パワーコンディショナーに不具合が見つかると焦ってしまうでしょうが、ひとまず冷静になって、やるべきことを一つ一つクリアしていきましょう。
依頼前にすべきこと①再起動して直るか確かめる
パワーコンディショナーの修理を依頼する前に、今一度パワーコンディショナーの不具合を確かめましょう。具体的には、再起動して状況が好転するか確かめることが大切です。
再起動したことでパワーコンディショナーの不具合が改善した場合、一時的に発生した小さな不具合であった可能性が高いです。今後もパワーコンディショナーの状況を注視する必要がありますが、そこまで深刻に考えなくても良い場合がほとんどでしょう。
依頼前にすべきこと②保証期間内であるか確かめる
パワーコンディショナーを再起動しても状況が好転しない場合、残念ながらパワーコンディショナーが故障している可能性が高いです。この場合は、保証期間内であるかを確かめましょう。
保証期間内であれば、パワーコンディショナーの修理を無料で行ってもらえる場合がほとんどです。
依頼前にすべきこと③エラー番号を確かめる
エラー番号を確かめるのも、パワーコンディショナーの修理依頼の連絡をする前に必要な作業です。エラー番号を事前に確認できれば、修理の連絡もスムーズに進むでしょう。
依頼前にすべきこと④品番を確かめる
品番を確かめるのも、パワーコンディショナーの修理依頼の連絡をする前に必要な作業です。理由は「エラー番号を確かめる」と同じになります。どこに品番が記載されているのかが分からない場合は、取り扱い説明書から探し出せると良いでしょう。
パワーコンディショナーが不調で困る!修理と交換どちらがお得?
パワーコンディショナーに不具合が生じると、太陽光パネルが発電した電力を無駄にしてしまう可能性が高まります。だからこそ、早急に修理もしくは交換を検討すべきです。そこで今回の章では、パワーコンディショナーに不具合が生じた場合、修理と交換どちらがお得なのかを紹介します。
修理費用の目安
パワーコンディショナーの修理にかかる費用は、症状によって10〜30万円を目安に考えておきましょう。現状のパワーコンディショナーを調査してもらう必要もあるため、調査費用として数万円が加算される可能性もあります。
交換ではなく修理がおすすめの時期の目安
不具合が生じたパワーコンディショナーを交換ではなく修理するのは、パワーコンディショナーを使って数年以内の場合におすすめです。せっかく購入したパワーコンディショナーの初期費用が回収できていないため、修理費用を払ってでも既存のパワーコンディショナーを使い続けるべきといえます。
また、パワーコンディショナーを使って数年以内であれば、保証期間の適用内である可能性が高いため、無料で修理してもらえる可能性が高まります。今現在が保証期間内であるかを確かめて、無償で修理してもらえるのであれば修理をお願いできると良いでしょう。
交換費用の目安
パワーコンディショナーを交換する場合、以下の内訳の通り、合計で25万円前後の出費を覚悟する必要があります。
- パワーコンディショナーの本体費用15万円前後
- 工事費用9万円前後
- 事務費用1万円前後
さらに、太陽光パネルを設置して10年以上経っている場合、パワーコンディショナーの交換とは別に、経年劣化した配線や保護部材の交換も必要になるかもしれません。これらの交換が必要になった場合、かかる費用は5〜10万円ほど上がります。注意しましょう。
修理ではなく交換がおすすめの時期の目安
不具合が生じたパワーコンディショナーを修理ではなく交換するのは、パワーコンディショナーを使って10年以上経過している場合におすすめです。
先ほど紹介した通り、パワーコンディショナーの平均寿命は15年前後です。だからこそ、今パワーコンディショナーを修理しても数年後に寿命を迎える可能性が高いので、修理費用が無駄になってしまいます。
パワーコンディショナーを使って10年以上経過した上での不調なのであれば、思い切ってパワーコンディショナーの交換を検討しましょう。
【結論】交換したほうがお得感がある!
パワーコンディショナーに不具合が生じた場合、修理するのか交換するのか悩むところでしょう。費用面だけを見ると、そこまで大差はありません。ただ、修理より交換したほうがお得感はあります。
というのも、パワーコンディショナーを最新の性能の良いものに交換すれば、今までに比べて電力の変換効率が高くなり、太陽光パネルが発電した電力をより多く家庭で使うことができるからです。
蓄電池を併用すれば、電力を自給自足できる家を完成させることができます。より多くの電力を自家消費できるので電気代の節約が望め、実感できる恩恵も大きなものになるでしょう。
【注意】パワーコンディショナーの修理や交換はDIY禁止!
パワーコンディショナーの修理や交換は、どちらもそれなりに出費を伴います。だからこそ、安上りのDIYを検討したいと願う人もいるでしょう。
しかし、パワーコンディショナーの修理および交換は非常に危険な作業であるため、電気工事士の資格が必要です。電気工事士の有資格者でないのであれば、DIYの知識が豊富であってもパワーコンディショナーに手を出してはなりません。安心安全のため、専門業者に修理や交換を依頼しましょう。
パワーコンディショナーを修理したい!できれば交換で多くの恩恵を!
今回の記事では、パワーコンディショナーに不具合が生じた際に修理すべきか交換すべきかを紹介しました。費用面ではそこまで大差はないので、できることなら思い切って最新のパワーコンディショナーに交換し、得られる恩恵をより大きくすべきでしょう。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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