給湯器の故障を見分ける方法|電気給湯器がおすすめの理由も解説

私たちの日々の暮らしをより快適なものにするため、お湯は欠かせません。
そして、お湯を作っている給湯器も、当然のことながら私たちの暮らしに必要不可欠なものになっています。
だからこそ、いざという時のために給湯器の故障について頭に入れておくと安心できます。
そこで今回の記事では、給湯器の故障トラブルの一例を紹介すると共に、給湯器の寿命、電気給湯器(特にエコキュート)がおすすめされる理由について解説します。
目次
給湯器が故障している証拠とは?よくあるトラブル例を紹介!
給湯器が故障すると「いつまでお湯が使えないのか?」「給湯器の交換が必要な故障なのか?」と、不安になりますよね。
そこでまずは、給湯器の故障トラブルの例を6つ紹介します。紹介するようなトラブルが現れた場合は、給湯器が故障している(故障の前兆)かもしれません。注意しましょう。
トラブル例①お湯が出ない
1か所のみお湯が出ない場合、水栓トラブルが考えられます。
複数か所でお湯が出ない場合は給水バブルが閉まっていたり、配管の凍結・断水などが原因として考えられます。
エコキュートのように貯湯タンクを必要とする給湯器の場合は、貯湯タンクの残量が少ないためお湯が出ない可能性があるでしょう。
トラブル例②お湯にならない
待てど暮らせどお湯にならない場合は、以下のようなトラブルが発生している可能性が高いです。
- ガス栓が閉まっている
- ガスメーターが遮断している
- ガス切れ(プロパンガスの場合)
- 貯湯タンクの残量不足(貯湯式給湯器の場合)
ガス栓や貯湯タンクの確認をし、通常と変わらぬようであれば給湯器が故障している可能性があります。
トラブル例③お湯の温度が安定しない
お湯の温度が安定しないのも、給湯器が故障する(している)サインかもしれません。
1か所のみお湯の温度が安定しないのであれば、水栓金具の不具合である可能性が高いです。
複数か所で同様のトラブルが見られるのであれば、給湯器自体が故障している可能性が高くなります。
トラブル例④異臭がする
異臭がする際も要注意です。特にガス給湯器をお使いの場合は、ガス漏れ・不完全燃焼などが発生する恐れがあるため、給湯器の使用は避けましょう。
ただ、プロパンガスでは、ガス残量が少なくなるとガス臭くなる可能性があります。
判断が難しい場合は給湯器の使用を避け、業者に連絡してください。
トラブル例⑤異音がする
異音がする場合も、異音の種類によっては早急な対応が必要です。
具体的には、笛のような「ピー」という音がしたら「ガスと空気のバランスの乱れ」「ファンモーターの故障」が考えられます。給湯器の使用を避けましょう。
ただ、どのような給湯器も稼働音があります。普段と同じか否かを確定させるため、給湯器の稼働音は普段から確認できると良いでしょう。
トラブル例⑥追い炊きをしても適温にならない
追い炊きをしても適温にならない場合は、循環金具のフィルター詰まりが起こっている可能性が高いです。まずは、フィルターの掃除を行いましょう。
また、循環金具のフィルターが正常にはまっていない可能性もあります。掃除の後は、しっかり元の位置に戻すよう心がけましょう。
給湯器の故障は寿命のサイン?修理と交換はどちらがおすすめ?
給湯器の故障が見られたら、早急の対応が必要です。
特に、ガス給湯器の場合は命に関わる事案の発生も考えられるため、すぐに給湯器の使用をやめ、業者に連絡することが求められます。
給湯器の故障は、基本的に寿命が近づいているサインです。だからこそ、いざという時に慌てないため、給湯器の平均寿命や修理と交換どちらがおすすめなのかを見ていきましょう。
給湯器の平均寿命
給湯器の平均寿命は、以下の通り給湯器の種類によって異なります。
給湯器の種類 | 平均寿命 |
ガス給湯器 | 10~20年 |
ガス給湯器(エコジョーズ) | 10年前後 |
電気給湯器(電気温水器) | 10~15年 |
電気給湯器(エコキュート) | 10~15年 |
どの給湯器も10年は使えるようですが、10年経過を前に故障する可能性は0ではありません。
給湯器にはメーカー保証があるので、有償になったとしても長期保証に入っておくと安心でしょう。
前章で紹介したトラブル例の多くは、給湯器の経年劣化が原因で引き起ります。
トラブルが起こってから慌てるのではなく、給湯器の寿命を迎える前に何かしらの対策を講じられると良いですね。
給湯器の故障では修理と交換どちらがおすすめ?
給湯器が故障した場合、修理と交換どちらがおすすめなのかについては、給湯器をどれくらいの期間使っているのかによります。
たとえば、保証期間内にエコキュートが故障した場合、修理費用を保証内で収められることがほとんどです。
なので、修理の対応で問題ないでしょう。ただ、保証期間を過ぎた後に故障した場合、修理費用は全額自己負担です。
また、保証期間を過ぎているということは、給湯器の寿命も近づいている証拠。
仮に修理に成功したとしても、すぐにまた別のトラブルが発生する可能性が高くなります。だとすれば、最初から交換してしまったほうが安上がりです。
修理と交換どちらが良いのかは、故障の時期や故障した場所に寄ります。家計的にどちらがお得なのか、しっかり見極めましょう。
給湯器の故障はガス給湯器で深刻になる恐れが!おすすめは電気給湯器?
給湯器の故障では、電気給湯器よりもガス給湯器で深刻になる恐れがあります。
ガスを使用しているので、ガス爆発や不完全燃焼を引き起こす恐れがあるからです。
これまではガス給湯器が主流でしたが、今はオール電化家庭も多くなっていることから電気給湯器も注目されています。
そこでここからは、給湯器の故障で被害を最小限にできる可能性のある電気給湯器について紹介します。
電気給湯器の種類①電気温水器
電気給湯器のひとつとして電気温水器が挙げられます。電気温水器は、電気の力で給湯するもので、一般的なガス給湯器と仕組みはほぼ同じです。
瞬間式と貯湯式の2種類があるので「ガス給湯器と同じ使い方をしたい場合は瞬間式」「後述するエコキュートと同じ使い方をしたい場合は貯湯式」と選択が可能です。
電気温水器はガスを使わない給湯器なので、オール電化家庭で多く採用されています。ガスを使わないので安全性が高いのも魅力です。
電気給湯器の種類②エコキュート
エコキュートは、大気中の熱を利用して効率的に給湯できる省エネ性能の高い電気給湯器です。
夜間の余剰電力を使って給湯するため効率性が高く、オール電化家庭での設置が増えています。
夜間に発電した電力は貯湯タンクに溜められ、溜められたお湯を翌日に使います。貯湯式なので、お湯の残量に注意しながら生活を送る必要がありますが、給湯器の中で最もランニングコストが安いのはエコキュートです。
光熱費は、一般的なガス給湯器に比べて半分程度で済むといわれています。さらに、電気温水器と比べても3分の1程度の電気代で済むのです。
エコキュートの需要が高まっている理由がわかりますね。
給湯器の故障で種類を変えたい!ガス給湯器とエコキュートの差は?
給湯器が故障したのを機に、次に購入する給湯器の種類を変更したいと思う家庭もあるでしょう。
そこで最後に、給湯器の故障を機に給湯器の種類は変えられるのかはもちろん、費用面についても解説します。
給湯器の種類変更は可能
結論からお話すると、給湯器の故障を機に、給湯器の種類そのものを変更することはもちろん可能です。
たとえば、ガス給湯器からエコキュートへ、エコキュートからガス給湯器へ、といった変更ができます。
ただ、プロパンガスから都市ガスへの変更はできません。都市ガスが使える地域は、比較的人口の多い都市部と限定されているからです。
ガス給湯器とエコキュートの差
ここからは、一般的なガス給湯器と設置率が高まっているエコキュートに存在している「差」について紹介します。
初期費用の差
初期費用には、以下のような差があります。
給湯器の種類 | 初期費用の平均額 |
ガス給湯器 | 15~25万円 |
エコキュート | 50~80万円 |
ガス給湯器は給湯の仕組みが非常にシンプルなため、最上位モデルでも25万円前後で購入可能です。
一方エコキュートは仕組みが複雑なので、最上位モデルの割高感は否めないでしょう。
ただ、エコキュートは省エネ給湯器なので、国や自治体から補助金を受け取ることができます(諸条件あり)。
ランニングコストの差
ランニングコストには、以下のような差があります。
給湯器の種類 | ランニングコストの差(月) |
ガス給湯器 | 7~12万円 |
エコキュート | 2~5万円 |
ランニングコストは、エコキュートに軍配が上がります。
ランニングコストが安いので、エコキュートを寿命まで使い続けることができれば、初期費用分を回収できます。
給湯器の故障を機に種類を変更したい場合は、初期費用だけではなく、長期的に見た支出にも考慮しましょう。
給湯器の故障は早急に相談を!おすすめの給湯器はエコキュート!
給湯器が故障すると焦ってしまうことでしょう。だからこそ、故障の事例は常に頭に入れておきたいものです。
給湯器の故障による事故確率を各段に下げたいのであれば、お話した通り電気給湯器がおすすめ。その中でも、特に省エネ性能の高いエコキュートがおすすめです。
エコキュートの具体的な部分を知りたい人は、「リノベステーション」にお気軽にお問合せください。
この記事の監修者

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