日立のエコキュートを長持ちさせる「7つのメンテナンス」を徹底解説

国内トップレベルの給湯圧力や独自の「ウレタンク」構造による高い省エネ性能で人気の日立エコキュート。
すでに購入した人でも、これから導入を検討中の人でも、「せっかく日立にするならできるだけ長持ちさせたい!」という気持ちは一緒ではないでしょうか?
エコキュートは「ユーザーによる定期的なメンテナンス」を怠ると不具合が起こる原因となるため、正しいメンテナンス知識を持って起きたいところです。
そこで本記事では、日立のエコキュートを長持ちさせるために実施すべき「7つのメンテナンス」について、初めて挑戦する方にもわかりやすく解説していきます。
記事の後半では、日立エコキュートの「製品寿命の目安」や古くなったモデルの「寿命のサイン」、修理するより「新品に交換すべき理由」もご説明しています!
目次
日立のエコキュートを長持ちさせるために実施すべき「7つのメンテナンス」
日立のエコキュートをできるだけ長く使い続けるためには、以下の「7つのメンテナンス」を定期的に実施することが大切です。
- 浴槽の「ふろ循環アダプター」の掃除
- 「漏電遮断器」の動作チェック
- 「逃し弁」の動作チェック
- 専用洗剤を使った追いだき配管の「循環洗浄」
- 貯湯タンクの「水抜き」
- 本体や貯湯タンクの掃除・水漏れチェック
- 専門業者に依頼して点検・メンテナンスを受ける
それぞれの手順や「放置するデメリット」、やるべきタイミングをくわしく解説していきます。
メンテナンス①:浴槽の「ふろ循環アダプター」の掃除
ふろ循環アダプターとは、お風呂と貯湯タンクのお湯を「追いだき機能」で循環させる際に、汚れや不純物を集めて取り除くフィルターのことです。
こまめな掃除を怠ると「お湯が出にくくなる」「お湯に不純物が混じる」などのデメリットが発生し、さらに放置すると「追いだき機能が使えなくなる」可能性もあります。
ふろ循環アダプターの外し方はモデルごとに多少の違いはあるものの、取扱説明書を読めば特別な工具なしでかんたんに外すことができます。
お手入れ方法も「スポンジや歯ブラシ、お風呂用洗剤などで汚れを落とす」だけで完了ですので、できればお風呂に入るたびに実施しておきましょう。
メンテナンス②:「漏電遮断器」の動作チェック
漏電遮断器とは、「漏電(本来流れるべきでない場所に電気が流れること)」が発生した際に、エコキュートを安全に機能停止する重要な装置のことです。
エコキュートの漏電遮断器は「定期的な動作チェック」が推奨されており、点検を怠ると「漏電しているのに電源が落ちず、重大な故障や事故につながる」恐れがあります。
日立エコキュートの漏電遮断器の動作チェック手順は以下のとおりです。
- 貯湯タンク下部の「点検カバー」を開ける
- 漏電遮断器の「テストボタン」を押す
- 電源レバーが「OFF」の状態になれば正常に動作している
- レバーを「ON」に戻し、点検カバーを元に戻す
万が一の漏電による重大トラブルを予防するためにも、漏電遮断器の点検は「月1回」を目安に行いましょう。
メンテナンス③:「逃し弁」の動作チェック
逃し弁とは、貯湯タンク内部の圧力が規定値を越えた際に、膨張した水分や圧力を外に排出する安全装置のことです。
漏電遮断器と同様に、逃し弁もユーザーによる定期的な動作チェックが推奨されており、点検を怠ると「貯湯タンクの破裂・損傷」などの重大な故障の原因となります。
日立エコキュートの逃し弁の点検手順は以下のとおりです。
- 貯湯タンク上部の「逃し弁レバー」を上げる
- 貯湯タンクの「排水口」からお湯や水が排出されれば正常に動作している
- 逃し弁レバーを元に戻し、排水が止まることを確認する
逃し弁の点検は漏電遮断器ほどこまめに行う必要はありませんが、「年2〜3回」を目安に、忘れずに時間を見つけて実施しましょう。
メンテナンス④:専用洗剤を使ったふろ追いだき配管の「循環洗浄」
「フルオートタイプ」の日立エコキュートを使用している場合、「ふろ追いだき配管の自動洗浄」を日常的に行うことに加えて、専用洗剤を使った「循環洗浄」も実施しましょう。
循環洗浄が必要な理由は、ふろ追いだき配管に水道水を流して清掃する自動洗浄に比べて、洗剤を使ったほうが蓄積したガンコな汚れが落ちやすいからです。
日立エコキュートの循環洗浄は以下の手順で行います。
- 浴槽の「ふろ循環アダプター」より、5cm以上の高さでお湯を入れる
- 浴槽のお湯に専用洗剤を直接投入する
- リモコンメニュー「運転」→「循環洗浄実行」→「決定」の順に操作する
- 約15分程度で洗浄が完了したら、浴槽をシャワーやスポンジで清掃する
日立では、「ジャバ1つ穴用(ジョンソン株式会社)」を専用洗剤として使用し、半年に一度のタイミングで循環洗浄を行うことを推奨しています。
メンテナンス⑤:貯湯タンクの「水抜き」
エコキュートの「水抜き」とは、貯湯タンクの内部に溜まった「水あかや不純物」を流し落とすメンテナンスのことです。
水抜きをせずにエコキュートを使用し続けると、配管に詰まりが生じてお湯が出にくくなるほか、「浴槽のお湯に汚れやニオイが混じる」といったデメリットの原因となります。
日立エコキュートの水抜き手順は以下のとおりです。
- 貯湯タンク上部の「漏電遮断器」を「OFF」にする
- タンク下部の「給水専用止水栓」を閉じる
- タンク上部の「逃し弁」のレバーを上げる
- タンク下部の「排水栓」を開く
- 1〜2分間排水し、汚れがなくなったら排水栓を閉じる
- 排水栓、逃し弁、給水専用止水栓、漏電遮断器を元の状態に戻す
エコキュートの水抜きは取扱説明書を見ながら行えば意外とかんたんです。「半年に一度」を目安に、忘れずに実施しましょう。
メンテナンス⑥:本体や貯湯タンクの掃除・水漏れチェック
エコキュートをなるべく長持ちさせるためには、各部の動作確認や水抜きなどのメンテナンスに加えて、本体や貯湯タンクの掃除や「水漏れチェック」を行うことも大切です。
本体や貯湯タンクは屋外に設置されるケースが多く、掃除をせず放置すると雑草が内部に侵入して故障したり、見落としたキズが大きなサビや腐食につながる可能性もあります。
また、エコキュートの外観を定期的にチェックしないと、配管の損傷や水漏れに気がつかないまま使用を続けてしまい、交換が必要なほどの故障に至るケースも考えられます。
設備全体の掃除や目視チェックは、付近を通ったときや「庭の草引き」のタイミング、台風や地震が起きた後日など、自分なりのルールを決めて実施すると忘れにくいでしょう。
メンテナンス⑦:専門業者に依頼して点検・メンテナンスを受ける
日頃の定期的なメンテナンスに加えて、エコキュートをさらに万全に整備するためには、「専門業者や施工店に点検・メンテナンスを依頼する」こともおすすめです。
専門業者ならユーザーでは手が出せない「内部の点検や動作チェック」も実施してくれるほか、劣化した消耗部品の交換、その場で対処できる修理も実施してもらえます。
プロへの依頼には「1〜2万」ほどの費用がかかりますが、内部の不具合に気づけず故障した際の修理費用に比べれば格段に安いため、必要経費と割り切って依頼すべきです。
販売業者によっては、設置後の定期的な点検が「無料サービス」に含まれる場合もあリますので、次回交換する際などに検討すると良いでしょう。
日立のエコキュートを適切にメンテナンスすれば何年くらい使える?
日立に限らず、近年販売されているエコキュートの製品寿命は「約10〜15年」が目安と言われています。
一方で、抜群の耐久性が魅力の日立エコキュートは「20年」を超えても稼働し続けている事例も多く、適切にメンテナンスすれば15年以上使えるでしょう。
しかしながら、日立エコキュートの修理部品の保管期限は「販売終了から10年間」のため、「修理部品が見つからない」という理由で交換が必要となるケースもあります。
しっかりメンテナンスすれば10年、15年と長持ちする日立エコキュートですが、「10年」を過ぎたあたりから交換も視野に入れておけば、万が一の状況でもすぐに対応できます。
そろそろ交換時期かも?日立のエコキュートの「故障のサイン」とは?
お使いのエコキュートに以下の「故障のサイン」が現れたら、そろそろ新品への交換を検討すべきタイミングです。
故障のサインの一例 | 想定される不具合・故障 |
お湯の出が悪い・お湯が出ない | ・配管の損傷や劣化による水漏れ ・配管や貯湯タンクに不純物が溜まっている |
お湯の温度調節がしにくい・温度調節ができない | ・配管や貯湯タンク、ふろ循環アダプターに汚れや不純物が溜まっている |
運転中に異音がする・運転音が大きくなった | ・本体やヒートポンプユニットの消耗部品が劣化している ・住宅内部の配管の水漏れ |
漏電していないのに漏電遮断器が作動する | ・漏電遮断器のセンサーの異常 |
また、「リモコンにエラーコードが表示される機会が増えた」「エラーを修復しても再度コードが表示される」といった状況も、新品へ交換すべきサインのひとつです。
古くなったエコキュートは修理せずに新品に交換するべき?
結論から言えば、購入から10年以上が経過し、エラーコードや故障のサインが多く現れるようになったエコキュートは、修理し続けるより新品に交換するべきです。
老朽化したエコキュートは一部を修理してもまた別の部分に不具合が発生する可能性が高く、想定していたより修理費用がかさんでしまいます。
また、旧型のエコキュートは省エネ性能が新型より低く、経年劣化で性能が低下している可能性もあるため、ランニングコストの観点からも新品への交換がおすすめです。
エコキュートが突然故障すると、購入するモデルを選んだり、見積もりや工事で「給湯できない時間」が意外とかかりますので、早めに交換のプランを立てておくと安心です。
エコキュートの購入をご検討の方は、『リノベステーション』までお問合せください。
リノベステーションは、エコキュートの販売価格情報や口コミ、おすすめランキングなど、独自の視点から商品をチェックできる総合サイトです。
さらに、購入から工事、アフターフォローまで一貫してサポートできることも特徴の一つです!
エコキュートでお悩みなら、まずはリノベステーションで比較してみてください。
日立のエコキュートはメンテナンスしだいで長く使える!今すぐ実践してみよう
性能や機能性の高さだけでなく「耐久性」も高い日立のエコキュートは、各部の動作チェックや清掃、「水抜き」などのメンテナンスを行うことで、より長持ちさせられます。
反対に、点検・メンテナンスを怠ると不具合や故障につながるだけでなく、「お湯に不純物や汚れが混じる」原因になるため、時間を見つけて必ず実施しましょう。
「メンテナンスする時間がない…」とお困りの方なら、専門業者にまとめて依頼してしまう解決方法も確実でおすすめです。
せっかく導入した日立のエコキュートを末永く愛用するためにも、まずは気軽に実施できるかんたんな点検・メンテナンスから始めてみてくださいね!
この記事の監修者

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。
光熱費削減コンサルタント
中田 萌ご相談やお見積もりは
完全無料です!