エコキュートの高圧タイプと標準タイプはどう違う?推奨の家庭の特徴も!

エコキュートの購入を検討する上で、高圧タイプの存在に気づくことでしょう。ともなれば、高圧タイプと標準タイプの決定的な違いが気になることかと思います。
そこで今回の記事では、エコキュートの給湯圧力の違いを徹底解説すると共に、家庭別のおすすめタイプを紹介します。
目次
エコキュートの高圧タイプと標準タイプの違いは?水圧の差も解説!
昨今流行りの省エネ給湯器であるエコキュート。実は大きくわけて「高圧タイプ」と「標準タイプ」の2種類があります。では、圧力の差でどういった違いがあるのでしょうか。具体的に解説します。
エコキュートの高圧タイプとは?
エコキュートの購入を検討する上でよく耳にするであろう「高圧タイプ」は、標準タイプのエコキュートに比べて水圧の強いモデルのことです。
エコキュートは省エネタイプの電気給湯器で、ランニングコストを大幅に減少でき、とても経済的といわれています。
しかし一方で、水圧が弱いというデメリットがあります。その致命的ともいえるデメリットを払拭したのがエコキュートの高圧タイプです。
エコキュートの標準タイプとは
エコキュートの標準タイプとは、その名の通り水圧が標準仕様のものです。
エコキュートは夜間に給湯したお湯を貯湯タンクにためます。その際、貯湯タンクが破裂しないよう、減圧したお湯をためなくてはなりません。
だからこそエコキュートはガス給湯器に比べて水圧が弱く、それがデメリットとして世間に認知されているのです。
強い水圧が期待できないエコキュートでも良いのであれば、標準タイプでも何ら問題はないでしょう。
給湯器の種類別の水圧の違い
給湯器によって水圧がどれくらい異なるのかは、以下の表を見ると一目瞭然です。
給湯器の種類 | 水圧の平均値 |
ガス給湯器 | 500kPa(水道圧と同じ) |
エコキュート(高圧タイプ) | 280~320kPa |
エコキュート(標準タイプ) | 170~230kPa |
かつて主流だったガス給湯器を基準にすると、標準タイプのエコキュートは水圧が半分以下。日常生活に支障が出るレベルかと思います。
その点、高圧タイプは両者の中間あたりの水圧を確保できます。
ガス給湯器に比べると劣りはしますが、慣れてしまえば水圧の減少はそこまで気にならないレベルでしょう。
水圧の強さを実感したいなら高圧タイプ一択!
水圧の強さを第一に考えるのなら、ガス給湯器に軍配が上がります。
ただ、オール電化家庭やランニングコストの減少を第一に考えるのなら、ガス給湯器ではなくエコキュートを選択したほうが良いでしょう。その中でも、一定の水圧を望むのならエコキュートの高圧タイプ一択です。
高圧タイプはエコキュートの各メーカーで販売されています。ぜひチェックしてみてくださいね。
具体的にどのメーカーのエコキュートがどれくらいの高圧タイプを出しているのか気になる場合は、ぜひお気軽に弊社「リノベステーション」までお問合せください。
エコキュートの高圧タイプは利便性が高くておすすめ?メリット3選!
エコキュートの高圧タイプを採用すれば、ガス給湯器時代とそこまで変わりない生活を送れるでしょう。
ここからは、高圧タイプのエコキュートにある具体的なメリットを3つ紹介します。
高圧タイプのメリット①シャワーが快適
日常生活に欠かせないのは、お風呂のシャワーかと思います。どうしても水圧が気になりますよね。
高圧タイプではシャワーが快適に使えるというメリットがあります。
ガス給湯器の水圧に慣れている人にとって、エコキュートにしたことで水圧が半分以下になるのは相当なストレスです。
その点、高圧タイプのエコキュートは水圧の低下を最小限に抑えることが可能。毎日のシャワーも快適に使えます。
水圧が強いので、頭皮をしっかり洗える感覚を味わえたり、マッサージ感覚でシャワーを使えるでしょう。
高圧タイプのメリット②2階以上でもお湯が使える
2階以上でもお湯が使える点もメリットになるでしょう。
エコキュートは基本的に1階に設置します。だからこそ、2階以上でお湯を使う場合は引力の関係上、水圧が弱まります。
標準タイプのエコキュートはただでさえ水圧が弱いです。2階以上でお湯を使う場合は水圧がさらに弱まってしまい、日常生活に不便を強いられるでしょう。
しかし、高圧タイプであれば2階はもちろん3階でもお湯を使えます。2階以上に浴室やキッチンがある住宅も珍しくはないので、そういった住宅で重宝するでしょう。
高圧タイプのメリット③2箇所同時にお湯が使える
世帯人数が多い家庭に重宝する機能として、2箇所同時にお湯が使えることも挙げられます。
2箇所で同時にお湯を使うと、最大供給量を2分割する必要があります。
元々の水圧が弱い標準タイプのエコキュートでは、1箇所で出せる水圧がさらに弱くなり、不便を強いられるでしょう。
しかし高圧タイプでは、使うお湯を2分割しても双方でそれなりの水圧を確保できます。生活の質の向上を望むのなら、高圧タイプのエコキュートがおすすめです。
エコキュートの高圧タイプのデメリットは?懸念点3選!
高圧タイプのエコキュートには残念ながら懸念点といわれるデメリットもあります。具体的にどういった部分が懸念点となるのかを見ていきましょう。
高圧タイプのデメリット①エコキュートの本体価格が割高
最大のデメリットとして、エコキュートの本体価格が割高になることが挙げられます。
標準タイプのエコキュートは初期費用が60〜100万円ほどかかります。一方で高圧タイプのエコキュートは、標準タイプよりも10万円ほど高額です。
この差をどう捉えるかがポイントとなるでしょう。
高圧タイプのデメリット②エリアによってはメリットを体感できない
エリアによってはメリットを体感できないのもデメリットのひとつです。
使える水圧は、住んでいるエリアによって決められています。
普通の住宅街は水道圧が500kPaなので、ガス給湯器を使って出すお湯も最大値の500kPaを使えるわけです。
しかし、標高の高い山間部では水圧が弱くなる可能性があります。最も低い場所では、国が定めている最低ラインの150kPaです。この場合、水圧の強いエコキュートを購入したとしても、シャワーの水圧は150kPaまでしか出せません。
元々の水圧が弱い地域にお住まいの方は、最高水圧がどれくらいなのかを確かめるところから始めましょう。
高圧タイプのデメリット③水道代が高くなる可能性がある
水道代が高くなる可能性があるのもデメリットのひとつです。
標準タイプのエコキュートに比べてお湯の出る量が多いので、水道代が高くなるのも当然でしょう。
高圧タイプで節水も望む場合は、シャワーヘッドを節水タイプのものにしたり、こまめにシャワーのお湯を止めたりできると良いかもしれません。
エコキュートは高圧タイプが良い?家庭別のおすすめタイプを紹介!
高圧タイプと標準タイプには、どちらも一長一短あります。
そこで最後に、家庭別のおすすめタイプを紹介します。家庭にとってどちらのタイプのエコキュートが良いのか、しっかり見比べてみてください。
高圧タイプがおすすめの家庭の主な特徴
高圧タイプのエコキュートがおすすめな家庭の主な特徴は、以下の通りです。
- 2階以上に浴室やキッチンがある家庭
- 2箇所で同時にお湯を使いたい家庭
- 水圧の強さを重視する家庭
- 一定の水圧が出る地域に住んでいる家庭
浴室が2階以上にある場合は、高圧タイプ一択です。浴室が1階、キッチンが2階という場合は、どれくらいの水圧が必要かによって選ぶタイプを決められると良いでしょう。
同時に2箇所でお湯を使う予定がある場合も、高圧タイプのエコキュートがおすすめです。
いずれの場合も元々の水圧が必要です。お住まいの地域が高圧タイプを購入してメリットを実感できるか否かを確かめましょう。
標準タイプがおすすめの家庭の主な特徴
高圧タイプではなく、標準タイプのエコキュートがおすすめの家庭の主な特徴は、以下の通りです。
- お湯を使う場所が1階に限定されている家庭
- 複数個所で同時にお湯を使わない家庭
- 初期費用の安さを重視する家庭
- 水圧が弱くても我慢できる家庭
- 一定の水圧が出せない地域に住んでいる家庭
お湯を使う場所が1階に限定されていたり、複数個所でお湯を使う予定がない家庭では、わざわざ初期費用をアップさせてまで高圧タイプのエコキュートを購入する必要はないでしょう。
標準タイプなので水圧の弱さを許容しなければなりませんが、そこに負を感じないのであれば、標準タイプ一択で問題ないかと思います。
元々の水圧が弱い地域にお住まいの場合も、選べるのは標準タイプのみです。
利便性を第一に考えるならエコキュートは高圧タイプがおすすめ!
今回の記事で紹介した通り、高圧タイプのほうが使い勝手は良いですが、場合によっては標準タイプしか使えないこともあります。
浴室やキッチンが何階にあるのか、複数箇所で同時にお湯を使う機会はあるかを家庭で話し合えると良いでしょう。
この記事の監修者

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