給湯専用エコキュートとは？メリットデメリットや賢い選び方も紹介！

エコキュートを選ぶ上で、給湯方式をどれにしようか悩んでいる方も多いでしょう。具体的には3つの給湯方式があるエコキュートですが、今回の記事では、最もシンプルな給湯専用エコキュートについて解説します。

給湯専用エコキュートとは？できることや他のタイプとの違いを紹介！

まずは、給湯専用エコキュートでできること、他のタイプとの違いを見ていきましょう。

できることは「手動でお湯張り」

給湯専用エコキュートでできることは、手動でのお湯張りです。

自分で給湯栓を開けてお湯を出し、設定湯量に達したときに給湯栓を自分で閉めます。設定湯量に達すると通知音が流れますが、だからといってエコキュート本体がお湯張りを自動で終了してくれるわけではないので注意しなくてはなりません。

ただ、メーカーによっては給湯専用エコキュートで「オートストップ機能」が備わっているものもあります。オートストップ機能とは、設定湯量に達したときに自動で給湯をストップしてくれる機能です。

この機能があれば、お湯張りしている最中に家事などを進めることができて安心できるでしょう。

また、浴槽に張られたお湯は時間と共に冷めていきますが、冷めたお湯を自動で温める機能もありません。温かいお湯に戻したい場合は、再び給湯栓を自分で開けてお湯を追加する必要があります。

他のタイプとの具体的な違いについて

エコキュートでは他に「セミオート」「オート」の2種類があります。

セミオートとオートは、ボタン1つで予め設定した湯温で設定した湯量までの自動給湯が可能です。この「設定した湯温」というのがポイントで、設定を変えない限り、毎日決まった温かさのお湯に浸かれる安心感があります。

オートタイプではこの他に、追い炊き機能・保温機能・足し湯機能・配管の自動洗浄機能などがあります。

お湯が冷めたら自動で元の温度に戻してくれる追い炊き機能は、家族が多い場合に重宝する機能として有名です。毎日きれいなお湯を使える安心感を得られることから、配管の自動洗浄機能の存在も嬉しいものといえるでしょう。

給湯専用エコキュートのメリットとは？主なメリット4選！

給湯専用エコキュートは性能が低いように思えますが、実はメリットもあるのです。具体的なメリットを4つ見ていきましょう。

メリット①初期費用を抑えることができる

給湯専用のエコキュートの最大のメリットは、初期費用を抑えることができることです。

エコキュートの最上位クラスでは、初期費用が60〜100万円になることもあります。しかし、給湯専用エコキュートは機能が非常にシンプルなので、50万円以下で購入することが可能です。

エコキュートが欲しいけれど100万円前後の出費は無理…という家庭では、給湯専用エコキュートの導入を前向きに考えてみるのも良いかもしれません。

メリット②複雑な機能がないので簡単に使いこなせる

複雑な機能がないので簡単に使いこなせるのもメリットのひとつです。

セミオートやフルオートタイプのエコキュートを購入しても、すべての機能を使いこなせなければ高額な初期費用を支払う意味を見失います。

その点、給湯専用エコキュートは手動でお湯張りしかできないので「機能を使いこなせない」といった事案は発生しません。

最新の機能に疎い方も、給湯専用エコキュートで問題ないと思われます。

メリット③自分の好きな入浴剤を自由に使える

自分の好きな入浴剤を自由に使えるメリットもあります。

実は、追い炊き機能が使えるフルオートタイプは、入浴剤の使用に制限があります。入浴剤の成分が配管の詰まりを引き起こす恐れがあるからです。

ただ、給湯専用エコキュートで追い炊き機能は使えないので、自分の好きな入浴剤を好きなように使うことができます。

バスタイムに強いこだわりがある方は、入浴剤を自由に選べる給湯専用エコキュートの購入がおすすめです。

メリット④光熱費を抑えることができる

光熱費を抑えることができるのもメリットのひとつです。

フルオートタイプのエコキュートは、自動で追い炊きをしてくれるので非常に便利です。しかし、不必要なタイミングで追い炊きが開始されるケースもあり、電気代が無駄にかかる可能性があります。

その点、給湯しかできない給湯専用エコキュートは、必要があれば自分で足し湯をするだけなので、不必要な給湯を避けられることで光熱費を抑えられるのです。

給湯専用エコキュートとは？導入するデメリットを紹介！

給湯専用エコキュートには意外なメリットがありますが、やはりどうしても懸念されるのがデメリットです。

ここからは、給湯専用エコキュートに存在している主なデメリットを紹介します。

デメリット①浴槽に溜めるお湯の量を自分で調整する必要がある

デメリットは、浴槽に溜めるお湯の量を自分で調整する必要があることです。

湯量を設定していれば通知音は鳴りますが、排出されるお湯を止めるのは手動です。お湯張りと家事を並行しているときは、溜まっているお湯の量を見ながら家事をしなくてはなりません。毎日のこととなると不便を感じることでしょう。

デメリット②家族が多い場合には不便を感じやすい

家族が多い場合には不便を感じやすいのもデメリットです。

お湯は時間と共に冷たくなるため、家族の人数が多いほど最後に入る人が浴槽に溜まるお湯に対して不満を抱く可能性が高くなります。

また、浴槽のお湯をシャワー代わりに使う家族がいる場合は、入浴時間が遅くなるにつれ浴槽のお湯が少ないと感じることもあるでしょう。

家族が多い場合には、設定湯量と設定湯温で保ってくれるフルオートタイプのエコキュートが良いと思われます。

給湯専用エコキュートは意外とメリット多数！賢い選び方とは？

給湯専用エコキュートは、意外とメリットがあることがわかりました。

そこで最後に、エコキュートの賢い選び方のポイントを3つ紹介します。ぜひ参考にしてください。

選び方①家庭に合う給湯タイプか

エコキュートの賢い選び方として、家庭に合う給湯タイプなのかが大切です。

給湯専用・セミオート・フルオートと、給湯タイプが3種類あるエコキュートですが、実はどのタイプにも一長一短あります。なので、どのタイプがおすすめというのは一概にはいえません。

お湯の使い方を今一度しっかり話し合い、家庭に合う給湯タイプのエコキュートを選べると良いでしょう。

選び方②貯湯タンク容量が家庭に合うか

貯湯タンク容量が家庭に合うのかについてもしっかり見極めなければなりません。

エコキュートは夜間に給湯したお湯を貯湯タンクに溜め、それを翌日1日かけて使うものです。

貯湯タンク容量が少ないと日中の割高電力での給湯を余儀なくされますし、貯湯タンク容量が大きすぎると無駄な給湯をするので電気代が高額になります。

具体的に家庭に合う貯湯タンク容量はどれくらいなのか知りたい場合は、お気軽に弊社「リノベステーション」までお問合せください。

選び方③使い勝手に妥協できるか

使い勝手に妥協できるのかも選び方のポイントです。

エコキュートでは、フルオートタイプで微細な泡に包まれた入浴を楽しむことができたり、配管の自動洗浄を求めることができたりします。一方、入浴剤の使用が制限されます。

反対に、給湯専用エコキュートは、入浴剤が無制限に使える一方で入浴タイムのさらなる充実は望めません。

エコキュートになにを望むのか、家庭でしっかり話し合えると良いでしょう。

給湯専用エコキュートとは？家庭に合うエコキュートを見極めよう！

今回の記事では、給湯専用エコキュートについて見てきました。

意外とメリットの多い給湯専用エコキュート。デメリットと天秤にかけ、許容できるのであれば選択の余地はあるでしょう。

具体的な部分が気になる方は、ぜひ弊社「リノベステーション」までお気軽にお問合せください。