IHでやけどすることはあるの?よくあるトラブルや注意点を紹介
IHクッキングヒーターは、火を使わず電気で熱を発生させるため安全性が高いイメージがありますよね。
たしかに、火事などのリスクは減らすことができますが、火が見えないからこそやけどの危険性があります。
IHでのやけどは、調理中の大人だけでなく近くにいる子どもがIHクッキングヒーターに触れて起こることもあるので注意が必要です。
このようなトラブルを避けるためには、IHの仕組みや使用するときの注意点を理解しておくことが大切です。
そこで今回はIHで起こりやすいトラブルから使用時の注意点を紹介します。
IHでのやけどを防ぎたい方はぜひ参考にしてくださいね。
目次
IHは火が見えないからこそやけどの恐れがある
IHクッキングヒーターは火が見えないので、まだ熱いと知らずに触ってやけどしてしまうケースがあります。
火を使わずに調理でき、通常のコンロに比べて火災のリスクが少ないのが特徴ですが、トッププレートの熱さに気づかずやけどしやすいというデメリットがあるので注意が必要です。
調理後のトッププレートの熱は数百度にまで達することがあるため、ほとんどの製品は使用後に「高温注意」のランプが点灯する仕組みになっています。
IHクッキングヒーターを使うときこそ、やけどに気を付けるようにしましょう。
IHの仕組み
IHの仕組みを確認することで、どの部分が熱くてやけどしやすいのかを知ることができます。IHの仕組みは次のようなものです。
- 渦巻き状の磁力発生コイルに電流を流して磁力線を発生させる
- 磁力線がガラストップを通過し上に置かれた鍋に当たる
- 2のときに発生した渦電流と鍋底の金属で電気抵抗が起きて熱が発生する
IHとはインダクションヒーティング(電磁誘導加熱)のことで、磁力発生コイルで磁場を誘導させて熱を発生させています。
そのため、IH自体は発熱せず鍋などを置くトッププレートだけが熱を持っている状態です。
IHで起こりやすいトラブル【やけど以外にも!】
次に、IHクッキングヒーターを使うことで起こるトラブルを紹介します。
やけどが有名ですが、フライパンの落下や発火などあまり知られていないトラブルもあるので確認しておきましょう。
やけど
まずよくあるトラブルとしてIHのトッププレートを触ることによるやけどが挙げられます。
ガスコンロのように火が出ない分、熱さに気が付かず手を触れてやけどすることが多いです。
調理中だけでなく、調理後に触ってしまうケースもあります。
調理後のトッププレートは、調理時間や気温などによって冷める時間が異なるため不用意に触らないようにしましょう。
また、危険性に気が付かず小さな子どもがIHでやけどすることも多いので、子どもがいる家庭では十分に注意する必要があります。
鍋やフライパンの落下
IHはガスコンロのように段差がないので、鍋やフライパンが床に滑り落ちてしまう危険があります。
特に、ツルツルとしたトッププレートは、水で濡れていると大変滑りやすくなります。
落下すると、足のケガややけどにつながるので気を付けましょう。
発火
実はIHでも発火する可能性があるんです。IHによる発火の原因は、以下のようなものです。
- IH非対応の調理器具を使用した
- 揚げ物などの油量が少ない
- 揚げ物調理中にその場を離れた
- モード設定のミス
まずIHの発火原因で最も多いのが「IH非対応の調理器具を使用したこと」です。
鍋底が平らではないものや揚げ物に適していない鍋を使うことで、センサーが上手く作動せず温度調整ができず火災につながることがあります。
また、揚げ物の油量が少なかったりその場を離れたりと、IHだからと油断してしまうと発火などのトラブルが起きるので注意しましょう。
そのほかにも、揚げ物用のモード設定をせずに調理を行い、油を加熱しすぎることで火事につながるケースもあります。
IHを使用するときの注意点【やけどを防ぎたい方必見】
やけどや発火などのトラブルをなくすためには、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか。
ここからは、IHを使用するときの注意点を紹介します。さまざまなトラブルを防ぐために気を付けるべきポイントは、次の5つです。
- 高温注意ランプ店長中は触らない
- 揚げ物調理の際は専用ボタンを使う
- 濡れたまま使用しない
- 汚れはカバーやマットを使用せず拭き取る
- 子ども1人で使わせない
高温注意ランプ点灯中は触らない
IHクッキングヒーターには高温注意を知らせる機能が搭載されています。
調理後すぐは高温注意ランプが点灯するため、ランプが点いている間はトッププレートに触れないようにしましょう。
トッププレートの熱が冷めるまでの時間は使用状況によって異なりますが、高温注意ランプはトッププレートの熱を感知して50~60度で消灯するようになっています。
そのため、高温注意ランプ点灯中は触れないことで、やけどのリスクを下げることができます。
揚げ物調理の際は専用ボタンを使う
揚げ物調理のときは専用モードを使うようにしましょう。
やはり、IHでトラブルになりやすいのは揚げ物調理です。
モード設定をせずに揚げ物を作ると、温度がうまく調節できず油が自然発火する危険性があります。
加熱から5~6分後には発火することもあるので、最初から揚げ物モードに設定しておくことが大切です。
専用ボタンを使うことで、油の過熱を防ぎ安全に揚げ物を作れることに加えて、料理もおいしくできあがります。
万が一、調理中に煙が上がった場合は直ちに加熱を止めましょう。
濡れたまま使用しない
鍋やフライパンの落下を防ぐためには濡れたまま使用しないことが重要です。
段差がないトッププレートが濡れていると、乗せてある調理器具が滑って床に落ちやすいので気を付けましょう。
加熱を開始する前に布巾などでIHを拭いて使用することで、落下によるケガを防ぐことができます。
汚れはカバーやマットを使用せずに拭き取る
IHクッキングヒーターの汚れはカバーやマットなどを使用せずこまめに拭き取りましょう。
汚れ防止グッズを使うと、センサーが上手く反応せず発火につながる可能性があります。
また、汚れを放置することで、トッププレートと鍋底に隙間ができセンサーが反応しないこともあります。
汚れは使用する度に拭き取り綺麗に保つようにしましょう。
子ども1人で使わせない
IHのやけどは子どもに多いトラブルです。子どもは火が出ていないトッププレートの熱さに気が付かず、手を触れてしまうことがあります。
子どもが調理する際は必ず大人と一緒に行うようにしましょう。
IHで使えない調理器具もある【トラブルの原因に】
IHでは使用できない調理器具があります。
使用不可にも関わらず使用すると、加熱が上手くいかなかったり温度センサーがうまく感知しなかったりと、さまざまなトラブルにつながります。
鉄・ステンレス加熱かオールメタル加熱かによって対応している素材が異なるので注意しましょう。
IHが使えない調理器具一覧表 | ||
材質 | ||
鉄・ステンレス | オールメタル | |
アルミを挟んだ多層鍋 | × | 〇 |
アルミ・銅 | × | 〇 |
耐熱ガラス・土鍋・陶磁器 | × | × |
鍋底の形状(全種類で使用可能な鍋の場合) | ||
鉄・ステンレス | オールメタル | |
反りが3mm以上 | × | |
丸いもの | × | |
外側に反っているもの | × | |
鍋底の形状(オールメタルのみで使用可能な鍋の場合) | ||
反りが1mm以上 | × | |
丸いもの | × | |
外側に反っているもの | × |
IHの使い方を確認してやけどに注意しよう
今回はIHでよくあるトラブルや使用時の注意点を紹介しました。
火が見えない分やけどなどが起こりやすいIHですが、使用方法に気を付ければ安全に使うことができる調理器です。
IHの使い方を確認して安心して料理をしましょう!
リノベステーションではニチコンやシャープを始めとした蓄電池を取り扱っております。
もちろん、太陽光発電機器との同時購入も可能です!
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にください。
IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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