太陽光発電の「DIY」は難しい?自作に必要な手順や価格を解説!
「日々の電気代が高い…」と悩んではいませんか?
ランニングコストを削減するために、自宅に太陽光パネルを設置したいところですが、今度は高額な初期費用に手が出ません。
今回は、そんな太陽光発電システムを「自作」する方法について紹介します。
太陽光発電システムは、手頃なデバイスを集めれば20,000円程度で作成することができます。
興味のある方は、記事を最後まで読んで、実際にDIYにチャレンジしてみてください。
目次
準備はたいへん…?太陽光発電システムの自作方法
まずは、大尉要項発電システムをDIYで作成する手順について紹介します。
自作する際に必要な部品についてもまとめているので、ぜひ参考にしてください。
必要機器の準備
はじめに、太陽光発電をする上で必要な部品をひととおり揃えます。
太陽光パネル
太陽光発電をおこなううえで欠かせない、パネル状のデバイス。
半導体に太陽光を当てることで導線を伝って電子が繰り返し移動することで電気を作り出す仕組みになっています。
出力が100W程度の太陽光パネルであればネット上でも多く流通しており、おすすめです。
チャージコントローラー
太陽光発電をおこなう際に発生する電流と電圧を一定にキープし、過充電や過電流、電気の逆流を防ぐ装置。
このデバイスを接続しなかった場合、バッテリーに負荷がかかり、発火や火災が発生してしまうおそれがあるので、最低限の部品として買い揃えるようにしてください。
なお、どの機器を購入すればよいか迷ってしまう方は、「ソーラーパネル専用」と記載のあるチャージコントローラーを購入すると良いでしょう。
バッテリー
太陽光パネルで作り出した電気を充電するための装置。
太陽光パネルに直接接続してしまうと、バッテリーの劣化が早まってしまうため、必ずチャージコントローラーとセットで組み立てるようにしましょう。
ちなみに、購入するバッテリーには特に制限がないため、ホームセンターなどへ向かい、お手頃のものを購入するようにしてください。
インバータ
太陽光パネルやバッテリーから供給される不安定な「DC電力」を、規定の電圧・周波数の「AC電力」に変換するためのデバイス。
太陽光発電によって作り出した電気を、さまざまな電気製品に利用したい場合に必須のアイテムとなっています。
出力が500W程度のインバータであれば、5,000円程度で入手が可能です。
機器の接続および設置
上記のデバイスと接続用のケーブルを用意したら、続いてデバイス同士の接続と設置をしていきます。
かんたんな手順は以下の通り。
- チャージコントローラーに太陽光パネル・インバータ・バッテリーをそれぞれ接続
- 電圧計を使って、正しく電気が作れているかを確認
- 太陽光が当たりやすい位置・角度に固定し設置
太陽光パネルは南向きかつ30度の角度で設置すると、もっとも効率よく発電することができます。
設置場所によって発電量が大きく変わってしまうので、時間をかけてじっくり設置場所を吟味するようにしましょう。
なお、太陽光発電システムの自作は、電気を生み出す危険な作業が伴います。
くれぐれも安全面に配慮し、デバイスごとに記載されている説明書をよく読んだうえで、作業を始めるようにしてください。
【なんと2万円!】太陽光発電システムのDIYで発生する費用は?
ここまで太陽光発電システムの自作方法について紹介していましたが、ここからは、太陽光発電システムのDIYにかかる費用の相場についてお伝えしています。
太陽光発電の自作でかかる費用の相場
太陽光発電システムを作る際に必要な部品とその相場は次のとおりです。
- 太陽光パネル:5,000円~15,000円
- チャージコントローラー:2,000円~3,000円
- バッテリー:5,000円~15,000円
- インバータ:5,000円~10,000円
部品によっては価格に幅がありますが、合計すると17,000円~43,000円程度。
購入する部品にこだわれば、この相場よりも安く装置を作ることもできるはずです。
当たり前ですが、業者に設置を依頼するよりはるかに安い金額で太陽光発電システムを作ることができますね。
DIYで作成した太陽光発電で賄える電気代は?
では、DIYで作成した太陽光発電システムでは、いったいどのくらいの電気を作り出すことができるのでしょうか?
たとえば、100Wの太陽光パネルを使って装置を作成した場合、発電できる電気量は1時間あたり100W。
電気代の目安が1kWhあたり27円なので、この装置は1時間で2.7円分の電気を作り出していることになります。
1日5時間太陽光発電ができると仮定した場合、1週間で94.5円、1ヶ月で405円、1年でたった4927.5円しか発電できない計算になってしまいます。
しかも、これは1年がすべて「晴れ」だった場合の計算式になるので、実際に発電できる電気の量はもっと少ないはずです。
自作の太陽光発電システムで自宅の電気を賄うことは夢のまた夢かもしれませんね。
初心者は「作成キット」を利用して!太陽光発電装置を作る際の注意点
最後に、太陽光発電システムを自作する際に気をつけるべきポイントについて紹介していきます。
繰り返しになりますが、太陽光発電システムのDIYは電気を扱う危険な作業が伴うので、細心の注意を払って作業をおこなうようにしてください。
イチからの自作は難易度が高い
まず、太陽光発電システムをイチから自作するのはかなり難易度が高いです。
DIYの経験がまだ無い方は、しっかり勉強したうえで作業に臨まれることをおすすめします。
「勉強する時間が取れないよ…」という方は、最初から必要なデバイスが揃っていて説明書がついている「太陽光発電キット」がAmazonや楽天などで多数販売されているので、ぜひお買い求めください。
デバイス同士の互換性も確認済みなので、設置後に「発電できない…」なんて失敗も基本的には起こらないはずです。
自作での設置には発火などの危険が伴う
太陽光発電システムのDIYには、設置中から危険が伴います。
たとえば、ケーブルの接続時。
デバイスとケーブルの接合部に不備があった場合、異常発熱や電圧降下を起こし、発火の原因になることも。
自作した装置の設置後にも、デバイスの劣化によって発火や爆発、最悪の場合火災が発生する可能性があります。
業者が設置した場合とちがい、定期的にメンテナンスをしてくれる人はいないので、かならず自身で点検をおこなうようにしましょう。
自作で安定した電力を賄うことは難しい
さきほど紹介したとおり、自分で作った太陽光発電システムで安定した電気を作り出すことはかなり難しいでしょう。
太陽光パネルを増設することで発電量そのものは多くできますが、その分広い設置場所が必要です。
さらに、太陽光発電はそもそもが天候に発電量が大きく左右されてしまう発電方法なので、「DIYで作った太陽光発電装置で自家発電しよう!」とハードルを上げすぎないように注意してください。
本格的な太陽光発電に手が出せない方は、試しに装置を自作してみよう
今回は、さまざまな装置を使って太陽光発電システムを自作する方法について紹介しました。
太陽光発電システムのDIYはお手頃な部品を購入すれば20,000円程度で設置することができます。
手順も比較的シンプルですが、電気を扱っており危険がともなうため、安全面に最大限配慮したうえで作業をおこなうようにしましょう。
また、DIYで作成した装置で安定した電気を生み出すことはかなりハードルが高いです。
あくまで、自宅に導入するかの「判断材料」として、太陽光発電システムのDIYにチャレンジしてみてください。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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