テスラはV2Hに対応している?将来の見通しも含めて解説!
CO2の排出削減が求められる中、世界的に電気自動車(EV)の普及が進んでいます。
その中でもひときわ存在感を発揮しているのがテスラ社のEVです。
テスラのEVは日本で導入が進められるV2Hに対応しているのでしょうか。
今回はテスラEVの特徴やV2Hの仕組み、テスラ車がV2Hに対応しているか、テスラ車のV2H対応に関する将来的な見通しなどについてまとめます。
目次
テスラのEVの特徴とは?
テスラといえば、CEOのイーロン・マスク氏に関心が向きがちですが、車の性能が高いことでも知られています。
テスラ社のあらましとテスラEVの特徴についてまとめます。
テスラ社とは
テスラ社はアメリカ・テキサス州オースティンに本社を置く世界的企業です。
EVやソーラーパネル生産などを主力事業としています。
創業は2003年で、社名は発明家ニコラ・テスラにちなんで名づけられました。
2016年には社名をテスラモーターズから現社名のテスラに変更し、自動車産業以外の分野にも積極的に乗り出しています。
EV普及の先進地域であるアメリカ・カリフォルニア州でのテスラのシェアは73%でトップの座に君臨しています。
テスラEVの特徴
テスラ車が世界的に売れている背景には他社の車にない独自性があるからです。
1つ目はデザインがシンプルで扱いやすいこと。
デザインをシンプルにできるのは、車の中央に大きなタッチスクリーンを設置しているからです。
タッチスクリーンでエアコン・オーディオ・ドアの開閉をコントロールができるため、社内に余計なボタンやスイッチがありません。
加えて、スピードメーターなどもタッチスクリーンで表示できるので、計器類のチェックも容易です。
2つ目は加速性能の高さです。
テスラのスピードカーモデルである「Model S P100D」はBMWやポルシェといった名だたる名車と比べても遜色ない加速性能を誇ります。
3つ目は先端技術の導入です。
テスラ車にはさまざまな先進技術が用いられています。
8台のカメラを駆使することで360度の視覚を確保したり、速度調整やハンドル操作をサポートするオートパイロット機能があったりするなど、現代の最先端技術の粋を集めて作られています。
V2Hとは何か?
日本では電気の有効活用するものとしてV2Hに注目が集まっています。
ここでは、V2Hの考え方や政府によるV2H推進についてまとめます。
V2Hの考え方
V2Hとは、「Vehicle to Home」の略です。
直訳すれば「車から家へ」となります。
この車は一般的なガソリン車ではなく電気自動車(EV)をさします。
つまり、EVと家をつないで電力を有効活用する機器です。
シンプルに言えば、電気自動車を蓄電池代わりに利用できる仕組みだといえます。
V2Hが機能するようになると、EVのバッテリーに太陽光発電の余剰電力をためたり、比較的料金設定が安い深夜電力をEVに貯めて、昼に使用するといったことが可能となります。
また、停電時の備えとしても有効です。
EVに貯めた電力を家で使い、電力網が復旧するまで、家電製品を使用できるからです。
加えて、V2H機器を利用するとEVの充電時間を短縮できるため、EVの利便性向上も図れます。
政府によるV2H推進
政府は普及促進や電力の有効利用を図るため、V2Hの普及を促進しています。
2022年度には、V2H充放電機器の導入代金と導入にかかる工事費の補助金が支出されています。
国として積極的にV2Hを推進しようという意図がうかがえます。
テスラのEVはV2Hに対応しているか?
世界的に大ヒットしているテスラEVは日本でも販売されています。
テスラ車は現在日本で進められているV2Hに対応しているのでしょうか。
海外EVの大半はV2Hに非対応
結論を言えば、テスラ車はV2Hに対応していません。
これはテスラ車に限ったことではなく、海外EVの大半がV2Hに対応していません。
2022年11月現在で対応しているのはHyundai「IONIQ5」とBYDの「e6」、メルセデスベンツの「EQS」・「EQE」しかありません。
海外EVがV2H非対応である理由
海外EVがV2Hに非対応である理由は、V2Hが日本独自の機器だからです。
海外EVは市内各所にあるEVステーションで充電することが前提であり、家庭で充電するという発想がありません。
従って、海外EVがV2H非対応であるのも当然のことといえます。
将来的にはどうなる?
現在、テスラをはじめとする海外EVはV2Hに対応していません。
将来的にはどうなるのでしょうか。
海外メーカーのV2H対応は不透明
海外メーカーがV2Hに対応するかどうか不透明な状況です。
海外メーカーにとって、日本市場に参入するメリットが大きいと判断されれば、日本の規格であるV2Hに対応した車両を生産する可能性があります。
しかし、日本でしか使用できない車両を開発するのはコストパフォーマンスの面で良いことといえません。
海外でV2Hが普及すればともかく、日本市場だけを意識してV2H対応のEVを開発する可能性は高いといえないのではないでしょうか。
仮に、日本のEV市場でV2Hのシェアが大きくなったり、海外でV2Hが普及したりする事態が訪れれば、海外EVメーカーも積極的にV2H対応のEVを開発するかもしれません。
以上のことより、海外メーカーのV2H対応は不透明だと言わざるを得ません。
V2Hを活用したいのであれば国内メーカー車を選ぶのが無難
V2Hを活用したいのであれば、V2H非対応の海外EVではなくV2Hに対応した国内メーカー車を選ぶ方が無難です。
V2Hに対応している海外メーカーも本社の判断でV2Hから撤退する可能性があるからです。
国内メーカーであればトヨタや日産・ホンダ・三菱などでV2H対応車が販売され、種類も豊富です。
テスラを含む海外メーカーについては、V2Hと切り離して考え、外部の充電設備を利用することを前提として購入したほうがよいでしょう。
まとめ
今回はテスラEVとV2Hについてまとめました。
テスラEVは先進的機能や高級感が高く評価され、世界市場で強い競争力を持っています。
しかし、日本独自で発展しているV2Hには対応していません。
テスラに限らず、V2Hに対応している海外メーカーはほとんどありません。
もし、V2Hの導入を最優先で考えるのであれば、海外メーカーではなく国内メーカーを選ぶとよいでしょう。
テスラ車を含む海外メーカーのEVを購入する場合はV2Hはあきらめ、充電スタンドで充電することを前提としたほうがよいでしょう。
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この記事の監修者
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