太陽光発電の設置費用は?内訳と費用回収について徹底解説!
太陽光発電システムを導入する時に、一番最初に気になるのが費用の問題。
特に、初めて太陽光発電システムを導入する人は、太陽光発電システムを導入するのに、どのくらいの費用が必要なのか把握していない人も多いのではないでしょうか。
太陽光発電システムの相場を知っておくことで、見積もりを出してもらった時に適正価格かどうかを判断することができます。
目次
太陽光発電システムの設置費用は1kWhあたり28万円程度
経済産業省のデータによると、2021年の住宅用太陽光発電システムの導入費用は1kWhあたり平均28万円です。
データを元に計算すると、太陽光発電システムの導入でかかる費用は4kWで約112万円、5kWで約140万円、8kWで約224万円です。
ただし、性能の良い太陽光パネルを導入した場合には、費用が高くなってしまいます。
太陽光発電システムを導入する場合には、費用と性能のバランスをとりながら導入する製品を選びましょう。
太陽光発電システムの導入に必要な費用の内訳は?
先述した太陽光発電システムの導入費用(28万円)の内訳は、太陽光パネルが60%、工事費用が25%を占めます。
残りの15%は、パワコンや架台などの設備費に必要な費用です。
① 太陽光パネル
太陽光発電システムの導入費用の60%を占めるのが太陽光パネルです。
太陽光パネルの価格は、1kWあたり17万円程度です。
太陽光パネルの枚数(容量)を減らした場合費用を抑えることができますし、枚数を増やした場合には費用が高くなります。
しかし、導入する太陽光パネルが少なすぎた場合、期待した発電量が得られない可能性があります。
太陽光パネルを導入する時には「なるべく自家消費したい」、「電気代を削減したい」など、発電した電気をどう使いたいかを事前に決めておきましょう。
② パワコン
パワコンは、発電した電気を自宅で使える電気に変換する装置です。
パワコンの価格は10万円から30万円程度で、太陽光パネルを取り付ける時には必ず取り付ける必要があります。
③ 架台
架台の価格は、1kWあたり2万円程度です。
架台は、太陽光パネルを屋根に取り付けるために使用する部材です。
他の設備同様、太陽光パネルの容量が大きいほど、架台の価格も高くなります。
④ その他の設備
太陽光発電システムには、リモコンや配線などの設備が必要になります。
パネルや架台、パワコン以外の設備費用として必要になるのは、1万円から5万円程度です。
⑤ 工事費用
太陽光発電システムを導入する場合、足場をかけたり、太陽光パネルを設置したりなどの工事費用が必要になります。
また、太陽光発電システムを動かすためには、電気工事が必須です。
電気工事を行うためには、電気工事士の免許が必要です。
太陽光発電システムの工事費用は、導入する太陽光発電システムの容量によって大きく変わります。
【要注意】太陽光発電システムの設置後にも費用がかかる!
太陽光発電システムは「導入したから終わり」ではありません。
太陽光発電システムの設置後も、メンテナンス費用などが必要になります。
また、太陽光発電システムが不要になった場合には、撤去費用も必要になります。
太陽光発電の撤去費用は、事前に準備しておくと安心です。
追加費用① メンテナンス費用
太陽光パネルは、通常、雨によって汚れが落ちるように設計されています。
しかし、雨が少ない時期などに鳥のフンなどで汚れてしまった場合は、汚れを取り除く必要があるでしょう。
太陽光パネルの汚れを放置してしまった場合、発電量が減ってしまう可能性があるので注意が必要です。
太陽光パネルが屋根の上に設置してある場合、掃除を行うためには専門の業者に依頼する必要があります。
太陽光パネルの掃除は、1回数万円必要になります。
追加費用② 破損や汚れへの対策費用
太陽光パネルの汚れや、影を作らないように対策を行うための費用が必要になります。
太陽光パネルの近くに大きな木や草がある場合、影になってしまったら必ず剪定を行いましょう。
また、動物の被害にも注意しなければいけません。
野生動物に配線などを齧られてしまう可能性がある場合は、ケーブルなどを保護する対策が必要になります。
追加費用③ 撤去費用
太陽光発電システムが不要になった場合、撤去するための費用が必要になります。
太陽光パネルは、有害物質が含まれている可能性があるので、産業廃棄物として処理が必要です。
個人が産業廃棄物を捨てることはできないので、専門の業者に依頼する必要があります。
さらに、太陽光パネルを撤去後は、屋根の補修費用も必要です。
屋根の材質によっては、屋根の補修だけで100万円以上かかってしまう場合もあるので注意しましょう。
太陽光発電システムの設置費用は10年前後で回収できる可能性が高い
導入費用が高い太陽光発電システムですが、一方でランニングコストがとてもいいです。
太陽光発電の売電価格は、FIT制度を含めて安くなっていっています。
しかし、売電価格に比例して、太陽光発電システムの設置費用も安くなっているので、初期費用を回収できる可能性が高くなります。
ポイント① 10年前後で元が取れる可能性が高い
太陽光発電システムの初期費用は年々安くなっていて、発電した電気を効率よく利用すれば、10年程度で元が取れる可能性が高いです。
太陽光発電システムの初期費用の元を取りたい場合には、電気を無駄にしないような工夫が必要です。
ポイント② 電気を無駄にしない工夫を
発電した電気を無駄にしないために、電気代の高い時間帯にはなるべく自家消費することがおすすめです。
また、発電量を増やすために、発電効率の良い太陽光パネルを導入するなどの工夫も大切になります。
ポイント③ 蓄電池との併用
太陽光発電システムと蓄電池を併用することで、発電した電気を効率よく使うことができます。
近年、売電価格は下がり、電気料金は上がっているので、発電した電気を売電するよりも、自家消費した方がお得になるケースが多いです。
発電した電気をなるべく自家消費するのに役立つのが、家庭用蓄電池の導入です。
蓄電池を導入することで、長期的な停電対策も可能になるので、スペースなどに余裕がある場合は、蓄電池の導入を検討してみましょう。
太陽光発電システムの設置費用を抑えるためにするべきこと
最後に、太陽光発電システムの設置費用を抑えるためにできることを紹介します。
太陽光発電システムの設置費用を抑えることで、費用回収がしやすくなります。
① 工務店選びは慎重に
太陽光発電システムを導入する時には、ハウスメーカーよりも専門工務店の方が安く導入できます。
また、太陽光発電システムの専門販売業者は、太陽光発電システムのプロがそれぞれの家庭に合ったパネルを提案してくれます。
太陽光発電システムの知識に自信がない人は、工務店での購入がおすすめです。
② 性能と価格をバランスよく
太陽光発電システムは、性能や発電効率が良いほど、価格が高くなります。
発電効率が良い太陽光パネルを導入しても、導入費用が大幅に高くなってしまっては、費用を回収することが難しくなってしまいます。
太陽光発電システムを導入する時には、費用とパネルの性能をよく比較して、バランスのいい製品を導入しましょう。
③ なるべく早く太陽光発電を導入する
太陽光発電の売電価格は、年々下がっています。
現在、太陽光発電システムを導入するかどうか悩んでいる人は、なるべく早く太陽光発電を導入した方が良いと言えます。
ほとんど売電しない場合であっても、売電価格が高いに越したことはありません。
なるべく高い売電価格で売電することによって、費用回収を早めることができるでしょう。
④ 蓄電池とセットで購入
太陽光発電システムと蓄電池を同時に導入することで、セット割引が適用される場合があります。
「蓄電池は高いから」と導入を諦めている人は、蓄電池とセットで購入した場合の価格を一度工務店に確認してみましょう。
蓄電池と太陽光発電システムを併用することで、費用回収を格段に早めることができます。
⑤ 補助金を利用
太陽光発電システムの導入をする際には、国や自治体、都道府県の補助金情報を必ずチェックしておきましょう。
補助金を利用することによって、太陽光発電システムの設置費用を数万円から100万円抑えることができる可能性があります。
太陽光発電は購入時に工夫して初期費用を減らそう!
今回は、太陽光発電システムの設置費用について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
太陽光発電システムの設置費用は、少しの工夫で抑えることができます。
なるべく早めに太陽光発電システムの導入費用を回収するためにも、太陽光発電システムの初期費用を減らす工夫をしてみましょう。
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この記事の監修者
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