蓄電池や太陽光パネルの寿命を徹底解説【長持ちさせるコツも伝授!】
目次
蓄電池や太陽光発電はいつまで使える?【寿命を知ろう!】
太陽光発電システムを節電対策や防災対策として導入するご家庭が最近増加しています。
しかし、太陽光パネルや蓄電池は消耗品であるため、他の家電と同じように寿命があります。
最近発電量が急激に低下してきた…ここ数年何も手入れしていない…そんな方は要注意です。
ある日突然太陽光パネルや蓄電池が機能しなくなることも考えられます。
太陽光パネルや蓄電池の寿命を知り、またその寿命を延ばすポイントを抑え、今ご使用の太陽光発電システムをできるだけ長く効率的に利用しましょう!
太陽光パネルと蓄電池の寿命【法廷耐用年数って何?】
「法定耐用年数」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
法定耐用年数とは簡単に言うと、法律で定められた寿命のことです。
(※減価償却資産…購入費が大きく、年を重ねると価値が減少するもの)
太陽光発電システムの法定耐用年数は9年とされています。
え?9年しか使えないの?
うちの太陽光発電システムは9年以上使えてるけど…?
と思われた方もいらっしゃると思います。
実は、法定耐用年数とはその機械が使える年数ではなく、価値がある年数のことなのです。
それでは、実際に太陽光発電を利用できる寿命をみていきましょう!
太陽光パネルと蓄電池は結局どのくらい使える?【寿命の目安】
太陽光発電システムの要である太陽光パネルと蓄電池、それぞれの寿命の目安をみていきましょう!
太陽光パネルの寿命目安
一般的な太陽光パネルの寿命は20年と言われています。中には30年近く使える太陽光パネルもあります。
ただ、太陽光発電システムが一般家庭に導入され始めたのが2009年であり、まだ12年しか経過していないため正確な統計は取れていません。
発電効率が悪くなったり衰えたりすることを気にしなければ、20年〜30年近くの寿命が期待できます。
蓄電池の寿命目安
家庭用蓄電池の寿命はサイクル回数でよく表示されます。
1サイクルは、充電量が0%の状態から100%まで充電し、またそれを0%になるまで放電し使い切るまでのことです。
このサイクルが何回できるかで家庭用蓄電池の寿命は表されています。
蓄電池の種類によってサイクル回数が異なるので代表的な例を挙げてみます。
現在、家庭用蓄電池として多く導入されているのはリチウムイオン電池です。
上記の通り、10年が1つの寿命の目安です。
ちなみに、容量の大きい蓄電池は1回に蓄えられる電力量が大きくなるので、1回のサイクルで利用できる電気も多くなります。
つまり、サイクル回数は容量の小さいものよりも少なくなるので、耐用年数は長くなります。
繰り返し使用するとどうしても蓄電容量が減少する
蓄電池もスマホのバッテリーと同様、充電を繰り返し年が経つと容量が減ってきます。
上記では寿命を10年としていますが、劣化を気にしなければ10年以上使用することができます。
しかし、蓄電池自体が使える場合でもその他の部品が劣化したり故障したりすることで寿命を迎えてしまう場合があるので注意しましょう。
蓄電池は太陽光パネルよりも先に寿命が来ます。そのため、蓄電池だけを買い替えることが必要な場合があります。
このような場合、もし蓄電池の買い替えや修理を怠ってしまうと、太陽光パネルによってつくられた電力を正常に蓄電できず、結果的に使用可能な電力量の低下を招いてしまいます。
畜電量が急に減ったな、と感じている方はもしかしたら蓄電池の買い替えが必要なタイミングかもしれません。
業者さんに点検をお願いすることや蓄電池の買い替えを検討することをオススメします。
【寿命を伸ばすコツ】太陽光パネルと蓄電池を長く使うには?
太陽光パネルの寿命は20〜30年、家庭用蓄電池の寿命は10年と上記で説明しました。
特に、屋外に設置されている太陽光パネルは、風で飛ばされてくる木の枝や小石によって表面が傷つき、そこから雨や湿気が入り込むことで故障するケースもよくあります。
太陽光パネルや蓄電池が劣化するとどうなるのか、また、そのような劣化や故障を防ぐためにしてはいけないこと・すべきことを紹介していきます。
太陽光パネルや蓄電池が劣化するとどうなってしまう?
太陽光パネルが劣化すると、発電効率が悪くなり発電量の減少をもたらします。
劣化した太陽光パネルをそのままにしておくと、最悪の場合、突然電気が止まってしまうことを起こり得ます。
具体的な太陽光パネルの劣化の例としては、配線の断線や太陽光パネル表面の汚れ、変色、変形などが挙げられます。
蓄電池が劣化すると、蓄電できる容量が減少するため太陽光パネルで発電した電力をいくらか無駄にしてしまうことになります。
せっかく発電した電気を家庭で利用できないのはもったいないことです。
続いて、これらのような事態を避けるために「してはいけないこと」をご紹介します!
してはいけないこと
太陽光パネルと家庭用蓄電池の寿命を少しでも延ばすために注意してほしい3点をご紹介します!
順番に見ていきましょう。
蓄電池を過充電・過放電しない!
過充電とは、100%蓄電池に充電されているのにさらに充電を続けることです。
これは蓄電池に負荷を与え、劣化のスピードを速めてしまいます。
さらに、過充電によって蓄電池の内部が高温になり、危険な状態になることもあります。
過放電とは、蓄電池を0%まで使いきった状態で放置することです。
過放電は急激な電圧降下を招き、蓄電効果の機能をダメにしてしまうことに繋がります。
充電した電気を使うのは良いことですが、充電0%のまま放置しておくのはやめましょう!
蓄電池を高温になる場所に設置しない!
リチウムイオン電池の蓄電池を設置している方は特に注意してください。
高温の場所でリチウム蓄電池を使っていると、リチウムイオンが減少して劣化が進んでしまいます。
蓄電池の設置は業者さんに頼んでやってもらった方・やってもらう方がほとんどだと思います。
業者さんが設置する場合は、直射日光が当たるような場所は避けたり、その他の条件も考慮して設置してくれるので安心です。
蓄電池の設置は信頼できる業者さんに依頼しましょう。
太陽光パネルの手入れはこまめに!
上記でも述べた通り、太陽光パネルは風や雨にさらされ続けるため、傷がつきやすく故障しやすくなっています。
定期的なメンテナンス、手入れをすることで故障は防げます。
太陽光パネルの手入れをしないまま何年も放置する、などは寿命を縮める原因となるのでやめましょう。
定期的なメンテナンスで劣化を予防!
劣化がわかりづらいので、発電効率が悪くなっていてもなかなか気づくことができません。
これは家庭用蓄電池も同様です。
そこで必要なのが業者による太陽光発電システムの定期的なメンテナンスです。
改正FIT法(固定価格買取制度)では太陽光発電の4年ごとの定期メンテナンスを推奨しています。
定期メンテナンスで太陽光パネルや蓄電池に劣化部分・不具合が見つかれば、早めの修理をすることができるので発電効率や蓄電機能が高いまま保たれます。
業者によるこまめなメンテナンスでより良い状態で太陽光発電システムを利用しましょう!
花粉と黄砂は大敵!
太陽光パネルは窓や車のワイパーと同じく、とても汚れやすいのです。
太陽光パネルが汚れてしまうと、太陽光を吸収できる面積が狭まり太陽光の吸収率が悪くなるので、結果として発電量が減少してしまいます。
そのような事態を避けるため、業者に太陽光パネルの清掃を依頼することが重要になります。
特に、花粉や黄砂が飛ぶ時期は太陽光パネルが汚れやすいので、花粉や黄砂の時期の後には清掃を依頼しましょう!
太陽光パネルの清掃くらい簡単だろう、自分でできるのでは、と考える方もいらっしゃると思います。
しかし、要領がわからないまま太陽光パネルを清掃すると傷つけてしまう可能性が高いのです。
傷がつくと先ほども述べた通り、雨などが入り込み故障の原因になってしまいます。
太陽光パネルの寿命を延ばし、発電効率も高いまま保つために業者に依頼することをオススメします!
太陽光パネルと蓄電池の寿命アップ!【コスパ良く快適な生活を】
太陽光パネルや蓄電池の平均的な寿命、そして寿命アップのコツを説明してきました。
最後に本記事を整理してみます。
- 太陽光発電システムの法定耐用年数は9年
- 太陽光パネルの寿命は20〜30年
- 家庭用蓄電池の寿命は10年
- 太陽光パネルと蓄電池の寿命を延ばすためには、過充電・過放電、高温の場所への設置、メンテナンスせずに放置することはしてはいけない
- メンテナンスも清掃も業者に依頼
定期的なメンテナンスで太陽光発電システムを長期的に効率良く使いましょう!
また、してはいけない3点もご家庭の蓄電池をチェックしてみてください!
太陽光発電システムは安いものではないので、今ご使用の太陽光パネルや蓄電池の寿命を延ばしてコスパ良く活用しましょう!
リノベステーションでは京セラやシャープを始めとした蓄電池を取り扱っております。
もちろん、太陽光発電機器との同時購入も可能です!
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にください。
IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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