電気代は時間帯で変わる?高いのはいつ?節約プランも!
電気代の明細をまじまじと見たことはありますでしょうか。
契約できる電力プランの中には、電気を使う時間帯ごとに電力単価が変わるものもあります。
一体どういう電力プランなのでしょうか。
今回の記事では、主な電力プランを紹介すると共に、電気代の節約方法や節約時の注意点を紹介します。
目次
電気代が高い時間帯は?主な電力プランについて徹底解説!
ただでさえ電気代が高騰している今、電気代が高い時間帯は何時なのかが気になりますよね。
そこで、主な電力プランを紹介します。
主な電力プラン①従量電灯制
電力プランで最も有名なのは従量電灯制といわれる、使った電力分の電気代を支払う電力プランです。
東京電力エナジーパートナーの場合、以下のような料金設定になっています。
単価(/kWh) | |
【第1段階料金】~120kWh | 30.00円 |
【第2段階料金】121~300kWh | 36.60円 |
【第3段階料金】301kWh~ | 40.69円 |
つまり、電気使用量が多ければ多いほど電気の単価が上がり、電気代の請求額も高くなるということです。
従量電灯制の家庭で電気代を節約したいのであれば、電気使用量を極力下げる必要があるでしょう。
主な電力プラン②時間帯別電灯制
昨今では、時間帯によって電力単価が異なる時間帯別電灯制で電力契約をしている家庭も増えています。
その理由は、オール電化家庭が増えていたり、太陽光発電や蓄電池などを所有している家庭が増えているからです。
たとえば東京電力エナジーパートナーの場合、以下のような時間帯別電灯制プランがあります。
- 夜トク8
- 夜トク12
- スマートライフS
それぞれ昼間と夜間の設定時間が異なるのですが、以下の表のように時間帯によって電力単価が異なっています。
昼間 | 夜間 | |
夜トク8 | 42.80円 | 31.84円 |
夜トク12 | 44.36円 | 33.53円 |
スマートライフS | 35.96円 | 28.06円 |
夜トク8、夜トク12は日中に家を不在にする独身世帯向け、スマートライフSはオール電化家庭向けの電力プランです。
どの電力プランを選択すれば良いのかは、各世帯の日々の過ごし方によると思うので、時間帯別電灯制で電気契約をする場合は、普段のライフスタイルを今一度見返してみることをおすすめします。
電気代が高い時間帯は主に日中!電気代の上げ下げがある理由は?
前章で東京電力エナジーパートナーの例を挙げましたが、他の電力会社も同じように「昼間の電力単価は割高」「夜間の電力単価は割安」という電力プランを所有しています。
では、使う電気は同じなのに、使う時間によって単価が上下する理由は何なのでしょうか。
具体的に解説します。
【日中】電気使用量が多いから高くなる
日中の電力単価が高くなる理由は、電気使用量が多いからです。
1日の中の電力使用量の変化は、以下の通りです。
AM6:00〜AM10:00頃…電力使用量が増える
AM10:00~PM6:00頃…横ばい
PM6:00〜PM8:00頃…再び電力使用量が増える
PM8:00~PM11:00頃…電力使用量が下降気味に
PM11:00~翌AM6:00頃…電力使用量が最も少なくなる
つまり、多くの人が同じような生活を送っているからこそ電力需要が高まり、日中の電力単価が高くなってしまうのです。
【夜間】日中の余剰電力を使うから安くなる
夜間に電力単価が安くなる理由は、そもそも夜間に電力を使う家庭はごく稀だからです。
発電所は電力の需要がピークを迎える時間帯に合わせて発電しているのですが、夜間に電力需要が減ったからといって発電量を減らすことはできません。
つまり、需要が低い夜間の電力を誰かに使ってもらわないと、発電した電力を無駄にしてしまうことになるのです。
そこで、夜間の余剰電力を購入してもらうため、夜間の電力単価を割安にする制度が登場しました。
それが、先ほど紹介した夜トク8や夜トク12、スマートライフSなどに代表される時間帯別電灯制という電力プランです。
電気代が高い時間帯に電力を使わない!節約方法には何がある?
電気代が高騰しているので、できるだけ電気代を抑えた生活を心がけたいですよね。
そこで今回の章では、電気代の節約方法を4つ紹介します。
ぜひ参考にしてください。
節約方法①太陽光発電を導入する
電気代の節約方法として、太陽光発電を導入することが挙げられます。
理由は、太陽光発電を導入すると、日中の割高電力を買電する必要がなくなるためです。
発電量があまり見込めない曇天時や雨天時、降雪時などには日中の割高電力を買電してしまうかもしれませんが、トータルで見て電気代の節約が期待できるでしょう。
節約方法②蓄電池を導入する
蓄電池を導入するのも、電気代の節約方法のひとつです。
時間帯別電灯制に切り替えた場合、タイマーを使って家電を夜間に動かす必要があります。
とはいえ、日中の割高電力の時間帯に一切の家電を動かさない生活を継続する、というのは無理があります。
そこでおすすめなのが、蓄電池です。
蓄電池を導入すれば、夜間の割安電力を蓄電池に貯め、その残量を日中に使っていくことができます。
つまり、日中の割高電力を買電する頻度を減らすことができるのです。
節約方法③太陽光発電と蓄電池を併用する
電気代の節約方法として、太陽光発電と蓄電池を併用することも挙げられます。
たとえば、太陽光発電を単独使用した場合、太陽光が見込めない日や夕方以降などは、日中の割高電力を買電せざるを得ません。
同じように、蓄電池を単独使用した場合、日中に蓄電残量が底を尽きてしまえば、日中の割高電力を使わなくてはならなくなります。
つまり、どちらも日中の割高電力を使う可能性が高いということです。
しかし、太陽光発電と蓄電池を併用すれば、日中に太陽光発電が発電した余剰電力を蓄電池に蓄電できます。
夕方以降に電力を使う際も、蓄電池に貯めてある残量を使うことができるので、日中の割高電力を買電する必要がなくなり、電気代の大幅削減が期待できるのです。
節約方法④大手電力会社から新電力へ乗り換える
電気代の節約方法として、大手電力会社から新電力へ乗り換えることも前向きに検討してみると良いかもしれません。
というのも、新電力は競合他社が多いので、大手電力会社に比べて魅力的な電力プランを持っている可能性があるからです。
電力単価が安かったり、お得なセットプランがあったりなど、一度検討してみる価値はあるかと思います。
電力会社の乗り換えは、特に面倒な事ではありません。
毎月の電気代を節約するためにも、電力会社の乗り換えを前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
電気代が高い時間帯は?時間帯別電灯制を契約した際の注意点を解説!
最後に、時間帯別電灯制を契約した際の注意点を紹介します。
ぜひ参考にしてください。
注意点①電力単価が切り替わる時間を把握する
時間帯別電灯制を契約した場合、電力単価が切り替わる時間を把握することが大切になります。
時間帯別電灯制では、どの電力会社も夜間は割安電力、日中は割高電力です。
しかし、どの時間から夜間になって日中に戻るのか、という部分は、電力プランによって異なります。
せっかく夜間の割安電力を使用して電気代の削減が望めるのですから、契約している電力プランを今一度確認し、電力単価が切り替わる時間を把握するようにしましょう。
注意点②日中の割高電力も考慮して電力会社選びをする
日中の割高電力も考慮して電力会社選びをするのも、時間帯別電灯制を契約する際の注意点です。
太陽光発電や蓄電池を導入することで、日中の割高電力を買電する頻度を減らすことができます。
ただ、日中の割高電力を絶対に買電しないとは言い切れません。
したがって、時間帯別電灯制を契約する場合は、日中の割高電力の単価も気にしていきましょう。
電気代が高い時間帯は日中!電力の使い方を見直して節約しよう!
今回の記事では、電気代が日中に高くなる理由や時間帯別電灯制について見てきました。
電気代の高騰が続いているので、太陽光発電や蓄電池を導入し、電気代の節約に努めていけたら良いのではないでしょうか。
太陽光発電や蓄電池は初期費用がちょっと…という家庭では、電力会社や電力プランの見直しをしてみてくださいね。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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