長州産業はどんな企業?太陽光発電システムや蓄電システムの特徴を徹底解説!
太陽光発電を扱っているメーカーはかなりの数に上ります。パナソニックや京セラ、シャープ、エクソル、ソーラーフロンティアといった国内企業だけではなく、カナディアンソーラーやハンファQセルズのような外国企業も参入しています。
その中でも20年以上にわたって太陽光発電事業に携わってきたのが、今回紹介する長州産業です。長州産業はいったいどのような企業なのでしょうか。今回は長州産業の特徴や太陽光パネルのラインナップなどについて紹介します。ぜひ、太陽光パネル選びの参考にしてください。
目次
長州産業はどんな企業?
長州産業とはどのような企業なのでしょうか。ここでは長州産業の特徴として以下の3点を紹介します。
- 太陽光発電と蓄電システムのノウハウを蓄積
- 徹底した品質管理
- 保証制度が充実
それぞれの内容を詳しく見てみましょう。
太陽光発電のノウハウを蓄積
長州産業は1980年に創業した企業で、太陽光発電システムの生産や有機ELデバイスの製造装置の販売、半導体・液晶パネル製造装置の販売などを手掛けている企業です。1981年から太陽熱温水器やソーラーシステムの販売を始め、1998年から太陽光発電システムの販売を手掛けています。いわば、太陽光発電関連の老舗企業といってもよいでしょう。
徹底した品質管理
長州産業では太陽光パネルについて徹底した品質管理を行っています。高温多湿な日本の夏を想定した高温多湿試験では、長州産業が独自に設定した厳しい基準をもとに性能検査を行い、耐久性を確認しています。
風や雪に対してもしっかり確認しています。設計段階で想定している荷重の1.5倍もの重さに耐えられるかどうかを確認する耐荷重実験を行い、パネルが風雪に耐えられるか検証しています。
保証制度が充実
設置した太陽光パネルが長期にわたって安心して使用できるよう、保証制度を充実させています。主な保証は以下の通りです。
- 15年間のシステム保証
- 25年間の出力保証
- 15年間の自然災害補償(販売店が加盟している場合のみ有料で保証)
- 10年間の施工保障
これらの中で特筆するべきものは10年間の施工保証です。工事終了後に不具合が発生した場合や雨漏りなどの施工不良が発生した場合に保証してくれます。ただし、長州産業が指定した部品を用いていなかったり、認定した施工認定店などが工事を請け負っていなかった場合は補償対象外となるので注意しましょう。
長州産業の太陽光発電システムの特徴
長州産業の太陽光発電システムにはどのような特徴があるのでしょうか。3つの特徴について詳しく説明します。
太陽光パネルを自社で国内生産
長州産業は太陽光パネルの国内生産にこだわっています。近年、日本の太陽光パネル生産は産業の空洞化が進んでいます。コストが安い海外に生産拠点を移す動きが相次ぎ、国内で使用されるパネルも海外製のものが増えています。
このような状況でも、長州産業はパネルの国内生産にこだわりました。原材料費の高騰など逆風が吹く中でも国内生産を維持しています。2023年には山陽小野田市にある本社工場のパネル生産能力を拡充するなど、国内製品を求める動きに対応しています。
日本の気候に適したパネルを生産
もともと、長州産業は住宅関連機器の製造販売を行う会社でした。そのため、日本の気候や住宅の特徴についてよく理解しています。
日本の気候の特徴は降水量が多いことです。雨が多いということはそれだけ湿気対策が重要となります。屋根の上に設置することが多い太陽光パネルは気候の影響を強く受けます。日本の高温多湿の夏に耐えられる製品でなければなりません。そのため、長州産業ではパネルの高温多湿試験を重視しているのです。
また、太陽光パネル設置に際して、雨漏りの保証を付けるなど雨が多い日本だからこそ必要な保証と考えているのでしょう。
長州産業のパネルラインナップ
長州産業の太陽光パネルは豊富なラインナップで顧客のニーズに対応しています。ここではプレミアムブルー、ジャパンブラック、ほっとパネルの3つの特徴を紹介します。
ヘテロ接合構造セルを採用した「プレミアムブルー」
最初に紹介するのは「プレミアムブルー」です。プレミアムブルーは発電ロスを最小限に抑えたヘテロ接合構造セルです。ヘテロ接合構造セルの強みは夏場の高温時の発電ロスが抑えられることです。
夏場の直射日光がパネルにあたると、パネルの表面温度は75℃にも達します。一般的な結晶系シリコン太陽電池の場合、高温になるほど発電出力が大幅に低下します。長州産業の従来型は最適な温度である25℃と比べると約26%も出力が低下していました。
ヘテロ接合構造セルを採用したプレミアムブルーは出力の低下を約19%に抑え、発電性能の低下を抑制しています。さらにプレミアムブルーは従来カットしていた紫外線も利用して発電効率を高めています。
日本の高い技術力で作られる「ジャパンブラック」
ジャパンブラックは、高出力で安定的な発電を可能とした日本製の太陽光パネルです。ジャパンブラックはハーフカットセルの技術を採用しています。セルを半分にすることで、電力損失を抑え、安全性を向上させました。セルが半分であるため比較的狭い日本の住宅の屋根に対応しやすくなっています。
日本の厳しい自然環境に対応できるよう、標準規格よりも厳しい基準で品質検査を行っています。高温多湿試験の場合、温度85℃・湿度85%の試験槽で3,000時間も実験を行って性能を確認しています。温度サイクル試験では太陽光パネルに-40℃から85℃までの温度変化を加えて天候に対する耐久性を調べています。
太陽電池一体型ヒーターパネル「ほっとパネル」
長州産業では融雪と発電を組み合わせた太陽電池一体型ヒーターパネルの「ほっとパネル」を販売しています。
雪国に住む人にとって雪対策は非常に重要なことです。しかし、除雪中は事故が起こりやすく、事故のニュースが後を絶ちません。なかでも屋根の雪下ろしや雪かきの最中に事故に巻き込まれるケースが多く、高齢者の比率が高いという特徴があります。
屋根の雪下ろしの負担軽減と太陽光発電の2つが組み合わさっているのが「ほっとパネル」です。山形大学が実施した特別豪雪地帯での実証実験では、パネルの上に積もっていた雪が時間の経過とともに融けて屋根の下に落ちていく様子がわかります。
まとめ
今回は太陽光発電システムの老舗メーカーである長州産業についてまとめました。太陽光パネルの生産が海外に移転する中でも長州産業は国内生産にこだわり、高い品質の太陽光パネルを供給しています。
大手のメーカーに比べると知名度は低いものの、住宅機器メーカーとして培ってきたノウハウや太陽光パネルの開発技術などは目を見張るものがあります。パネルや太陽光発電システムだけではなく施工にも保証が付く点が長州産業ならではのメリットといえるでしょう。
国産パネルを使用したい方や施工保証を受けたい方などは長州産業の公式サイトでラインナップや保証の種類について確認してみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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