蓄電池はメンテナンスが必要?保証期間や故障リスクを減らす方法も!
太陽光発電により発生した電力を貯めたり夜間の割安電力を蓄積できる蓄電池。蓄電池を所有することで、電気代の削減や停電対策など多くの恩恵を期待できます。その蓄電池ですが、長期的に安心して使っていく上でどの程度の頻度でメンテナンスが必要なのでしょうか。
今回の記事では、蓄電池はメンテナンスが必要なのか、メンテナンスにかかる費用、蓄電池の故障リスクを減らす方法を徹底解説します。
目次
蓄電池はメンテナンスが不要?その理由を解説!
蓄電池はメンテナンスが必要なのか否かについて、結論から言うと(基本的に)「不要」です。電化製品である蓄電池ですが、なぜメンテナンスが不要といわれているのでしょうか。具体的に解説します。
蓄電池は基本的にメンテナンスが不要!
蓄電池は基本的にメンテナンス不要で使うことができます。主な理由は、以下となります。
- メンテナンスモードを搭載している機種が多いため
- 24時間365日の遠隔監視システムを売りにしているメーカーが多いため
- サポートシステムが充実している施工会社が多いため
屋外にも屋内にも設置できる蓄電池ですが、屋外設置のものは天災のリスクが心配になるでしょう。ただ、屋外設置の蓄電池は雨や粉塵にも耐え得る強い作りになっているので、定期的なメンテナンスは不要です。蓄電池が寿命を迎える日まで、安心してお使い頂けるでしょう。
とはいえ、メンテナンス不要で問題ないのは、昨今主流になっているリチウムイオン蓄電池だけです。鉛蓄電池の場合、6か月から1年スパンでの定期メンテナンスが法律で義務化されているので注意しましょう。
インフィニティ保証とは
リチウムイオンではない蓄電池でもリノベステーションを通してご導入いただければインフィニティ補償が適応されますのでより安心してお使いいただけます。
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月1回程度の簡易メンテナンスは必要!
リチウムイオン電池はメンテナンス不要といわれています。ただ、月1回程度の簡易メンテナンスの実施が推奨されています。簡易メンテナンスで実施したいものは、以下の通りです。
- 通風口に溜まったゴミや埃の除去
- 落ち葉の回収
- フィルターの掃除
- エラー表示が出ていないかの確認
見ての通り、本体周りを清潔に保つためのとても簡単なものばかりです。蓄電池を安心安全に使っていくため、気づいたときにメンテナンスができると良いですね。
蓄電池の保証期間の平均は?メンテナンスにかかる費用も解説!
蓄電池は寿命を迎えるまで、安心安全に使っていきたいと考える人が多いでしょう。だからこそ、蓄電池のおおよその保証期間や仮にメンテナンスを実施した場合の平均費用が気になるかと思います。そのあたりを、今回の章で具体的に解説します。
蓄電池のおおよその保証期間
蓄電池には、保証期間が設けられています。蓄電池の平均寿命は15年前後といわれていますが、保証期間の多くは10年に設定されています。良心的なメーカーであれば、デフォルトで設定されている10年の保証が切れた後から15年までの5年間を有償(5〜10万円前後)で期間延長できる場合も…。蓄電池は初期費用が高額で、故障した際の修理費用もそれなりに高くなるといわれています。だからこそ、最低でも15年間は保証期間を確保できると安心でしょう。
メンテナンスにかかる平均費用
仮に蓄電池のメンテナンスをお願いする場合、かかる費用はピンキリです。
保証期間内のメンテナンスであれば、無料もしくは微々たる額の出費でしょう。しかし、保証期間外のメンテナンスになると、数万円の出費を覚悟しなくてはなりません。メンテナンスをしたことで修理や部品の交換を余儀なくされた場合は、1kWhあたり10万円前後の費用を請求される可能性もあります。蓄電池を購入する上で、将来的に発生するかもしれない出費を想定しておくのも大切です。
蓄電池はメンテナンス不要で問題なし!故障リスクを減らす方法は?
蓄電池は基本的に、メンテナンス不要で使うことができます。だからこそ、設置場所や日々の使い方に気を配る必要があるでしょう。そこで最後に、蓄電池をメンテナンス不要で使うために気を付けなければならないポイントを6つ紹介します。
方法①:直射日光を避けられる場所に設置する
蓄電池をメンテナンスいらずで長期間安心して使っていくため、直射日光を避けられる場所に設置することが求められます。そもそも蓄電池は、-20°C〜40℃前後での使用が推奨されています。異常な高温になることで蓄電池が受ける主なリスクは、以下の通りです。
- 過充電になりやすくなる
- 格子の腐食が進行しやすくなる
- 電解液量が軽減しやすくなる
これらのリスクを受けることで、蓄電池の寿命が短くなる恐れがあります。蓄電池を長期的に使っていくためには、夏場でも周辺温度が25℃前後をキープできると良いでしょう。だからこそ、以下のようなポイントが重要になるのです。
- 直射日光が当たらない北側へ蓄電池を設置する
- 日除け板をオプションで購入する
これらの条件がどうしても難しい場合、屋内設置型の蓄電池の購入を検討しましょう。
方法②:過充電や過放電を避ける使い方をする
過充電や過放電を避ける使い方をするのも、蓄電池の故障リスクを減らす方法です。
過充電は充電100%なのに充電を続けること、過放電は充電0%の状態を維持することです。過充電と過放電は、どちらも内部電圧に異常を来す恐れがあります。充電時間や充電のタイミングには、細心の注意を払いましょう。
方法③:サイクル回数を気にした充電を心がける
蓄電池の故障リスクを減らす方法として、サイクル回数を気にした充電を心がけることも重要です。
多くの蓄電池は6,000〜12,000サイクル稼働でき、これが寿命になります。6,000サイクルの蓄電池を1日1サイクル稼働させた場合、16年ほどで寿命を迎える計算です。1サイクルとは、充電0%から充電100%にし、その後再び充電0%に戻ることをいいます。
仮に充電50%から充電100%にした場合、0.5サイクルと換算されます。つまり、蓄電池の寿命を延ばすことができるのです。必然と、過充電や過放電を避けた使い方にもなるので、蓄電池の故障リスクも減らすことができるでしょう。
方法④:保証がしっかりした蓄電池を購入する
蓄電池の故障リスクを減らすため、特に屋外設置の蓄電池では、自然災害補償に加入できるメーカーで選ぶのも重要なポイントです。
自然災害補償に加入できれば、台風・雷・雹・火災・豪雪などによって蓄電池が故障した場合も、無料もしくは少額で修理してもらうことができます。気になる蓄電池を見つけたら、保証期間や内容をしっかり確認することが大切です。
方法⑤:高品質な蓄電池を購入する
高品質な蓄電池を購入するのも、故障リスクを減らすための方法です。
蓄電池業界は、実は「安かろう、悪かろう」の世界であるといわれています。だからこそ、初期費用の安さだけを見て購入する蓄電池を決めるのは危険です。
一般的に、初期費用が割高な蓄電池は高性能です。性能が良いということは、安全性や耐久性に優れていて、経年劣化のスピードも緩やかな可能性が高くなります。長期的に使う蓄電池だからこそ、高品質なものを選ぶことをおすすめします。
方法⑥:余裕ある容量の蓄電池を購入する
蓄電池を長期的に安心して使っていくため、余裕ある容量の蓄電池を購入することも求められます。
メンテナンスフリーで使い続けられる蓄電池ですが、寿命が近づくにつれ、残念ながら蓄電容量は低下します。小型の蓄電池が内蔵されているスマートフォンでも、購入直後と数年使った後のバッテリーの減り具合に雲泥の差があるのは周知の事実でしょう。
毎日充放電を繰り返す蓄電池も、スマートフォンのように経年劣化は避けられません。つまり、将来痛感するであろう蓄電容量の劣化を見越して、最初から少し大きめの容量の蓄電池を購入すると安心できるでしょう。
蓄電池はメンテナンス不要で使える!日々の使い方に気を付けよう!
主に家庭用に販売されているリチウムイオン電池を使った蓄電池は、メンテナンス不要で使い続けることができます。だからこそ、保証内容や設置場所、日々の使い方に気を配らなくてはなりません。最適な蓄電池を最適な場所に設置し、より恩恵を受けられる使い方ができると良いですね。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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