エコキュート室外機の寿命は?おすすめ設置場所や故障例を紹介

目次
エコキュートの室外機が重要って本当?基本知識を紹介!
まずは、エコキュートの仕組みや室外機の役割を紹介します。
エコキュートの室外機は、なぜ「心臓部」と呼ばれているのでしょうか。さっそく見ていきましょう。
エコキュートは省エネタイプの電気給湯器
エコキュートは、一言でいうと省エネタイプの電気給湯器です。省エネ性能の高さから、ご家庭の状況によっては電気代の削減が期待でき、地球環境にも配慮できるとして人気が高まっています。
エコキュートは「ヒートポンプユニット」と「貯湯タンク」から成り、ヒートポンプユニットはエアコンの室外機に似ていることから別名「室外機」と呼ばれています。
エコキュートの室外機の役割
エコキュートは、ヒートポンプ技術が採用されていることで省エネを実現しています。
そのヒートポンプ技術を支えているのがヒートポンプユニット(室外機)です。
ヒートポンプ技術は、空気中にある熱を集めて圧縮/膨張させることで給湯エネルギーに変える技法です。エネルギー効率が高い技法として、冷蔵庫やエアコンにも使われています。室外機がエコキュートの要、心臓部といわれているのも納得ですね。
エコキュートの室外機の寿命は?寿命を延ばすための設置場所も紹介!
エコキュートの心臓部でもある室外機ですが、その平均寿命はどれくらいなのでしょうか。
ここでは、寿命を延ばすことにつながる、おすすめの設置場所についても解説します。
エコキュートの室外機の平均寿命
エコキュートの室外機の平均寿命は5〜10年です。貯湯タンクの平均寿命が10〜15年前後なので、室外機の方が比較的寿命が短い傾向にあります。
室外機の寿命が貯湯タンクより短い理由は、室外機に電子回路部品が組み込まれているためです。
室外機だけが故障した場合、簡易的な故障であれば修理で対応できることがあります。ただ、購入後10年前後に室外機が故障した場合は、貯湯タンクの寿命も考慮して、エコキュート全体の交換を検討することが推奨される場合もあります。
寿命を延ばすためのおすすめの設置場所
エコキュートの室外機は、設置場所に配慮することで、その性能を維持しやすくなります。
具体的には、以下のような場所に設置することが推奨されます。
- ①近隣の住宅から離れた場所
室外機は近隣住宅から離れた場所に設置しましょう。エコキュートは、主に夜間の電力を使ってお湯を沸かす給湯器です。そのため、室外機の稼働も主に夜間になります。エコキュートのお湯はり時の稼働音は30dbほどとされていますが、夜間は静かなため、近隣住宅に近い場所に室外機を設置すると、騒音問題に発展する可能性があります。 - ②アフターメンテナンスが容易にできる場所
アフターメンテナンスが容易にできる場所への設置も重要です。ご自身で行うメンテナンスと、業者に依頼して行う本格的なメンテナンスのいずれの場合も、室外機の周りに作業スペースが確保されている必要があります。最低でも、人が1人入れる程度のスペースを確保しましょう。 - ③直射日光を避けられる場所
直射日光を避けられる場所への設置も推奨されています。室外機は屋外設置を前提としていますが、極度に直射日光に当たり続けると、機能性や寿命に影響を与える恐れがあります。南側への設置は極力避けるのが望ましいでしょう。設置場所が変えられない場合は、室外機カバーを設置するなどの対策が考えられます。 - ④風通しの良い場所
風通しの良い場所に設置することも心がけたいポイントです。エコキュートは大気中の熱を利用してお湯を沸かすため、風通しが悪い場所に室外機を設置すると、空気の流れが滞り、給湯効率が下がるリスクがあります。室外機の周りには物を置かず、風通しの良い環境を保ちましょう。 - ⑤浴室から近い場所
浴室から近い場所への設置も推奨されます。浴室と室外機の距離が離れすぎると、配管が長くなり、その間にお湯が冷めやすくなる恐れがあります。また、追いだき機能付きのフルオートタイプのエコキュートの場合、浴室と室外機の距離が離れていると、追いだき機能が正常に作動しにくくなる可能性もあります。配管の全長については、各メーカーが基準を設けているため、取扱説明書などで確認しましょう。
エコキュートの室外機から水漏れや異音が発生!不調の代表例は?
ここでは、エコキュート本体や室外機の不調の代表例を2つ紹介します。
不調の例①水漏れが発生
水漏れが確認できた場合、室外機に不調が生じている可能性があります。ただし、室外機のドレンホースから排出される水は結露水であるため、これは正常な動作です。
一方で、1日中ドレンホースから水が漏れ続けている場合や、冬場に凍結によって水漏れが発生している場合は、修理が必要な可能性があります。
不調の例②異音が発生
普段とは違う異音が発生した場合も、室外機やエコキュート本体の不調のサインである可能性があります。
具体的には、以下のような異音が聞こえたら、何らかの異常が考えられます。
異音の種類 | 異音の原因 |
ゴー/ウー | モーターの故障のサイン |
キュルキュル | 加圧ポンプの不具合のサイン |
ボン | 不完全燃焼のサイン。一酸化中毒の危険性あり |
キーン | 水道管や配管内の圧力が急上昇しているサイン |
稼働音との見分けが難しい場合でも、少しでも違和感を覚えた場合はすぐにエコキュートの稼働を停止し、専門の業者にご相談ください。
エコキュートの室外機が不調?修理費用と交換費用の相場を紹介!
最後に、エコキュートの室外機が不調になった場合の修理費用や交換費用の相場を紹介します。
エコキュートの室外機の修理費用の相場
エコキュートの室外機は、使用開始から5年未満であれば、修理で対応できる場合があります。5年以上使用している場合は、修理をしても他の部品が寿命を迎える可能性があるため、交換を検討した方が良いケースもあります。
修理費用の相場は2〜20万円と幅があります。
エコキュートの室外機の交換費用の相場
室外機の不調が修理では対応できない場合、エコキュート設備自体の交換が必要になることがあります。エコキュートからエコキュートへ交換する場合の費用相場は、15〜30万円前後が目安です。
室外機はエコキュートの要!寿命を少しでも延ばせる努力をしよう!
この記事では、エコキュートの心臓部ともいわれる室外機の重要性を紹介しました。
室外機は、エコキュートの省エネ性能を支える上で必要不可欠な部分です。
推奨される設置場所のポイントを守り、不調を確認した場合は、速やかに専門の業者に相談することを忘れないようにしましょう。
この記事の監修者

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