エコキュート買い替え時の選び方は?メーカーのおすすめ機能も紹介

補助金制度が充実していて、電気代の大幅削減も期待できるエコキュート。だからこそ、エコキュートの買い替えを検討しているご家庭も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、エコキュートに買い替える際のおすすめの選び方、メーカーごとのおすすめ機能を紹介します。
エコキュートに買い替えたい!おすすめの選び方を紹介!
エコキュートへの買い替えは、電気代の節約の観点からおすすめされています。
では、どういう点に注意してエコキュート選びをすると良いのでしょうか。詳しく解説します。
選び方①地域対応の機種の取り扱いがあるか
エコキュートの選び方として、地域対応機種の取り扱いがあるのかを確認するのがおすすめです。
エコキュートはヒートポンプユニットと貯湯タンクから成る電気給湯器で、2つの設備は基本的に屋外に設置します。
だからこそ、機器の故障リスクを最小限にするため、寒冷地や塩害地域では地域対応の機種を購入しなくてはなりません。
ちなみに、寒冷地仕様のエコキュートであっても、外気温が-25℃を下回る地域の場合は設置が厳しくなります。注意しましょう。
選び方②入浴剤が使えるか
入浴剤が使えるのかについても確認したいところです。
エコキュートでは入浴剤の使用は微妙なライン。入浴剤の成分によってエコキュートの配管の詰まりを引き起こす恐れがあるからです。
とはいえ、エコキュートだからといって入浴剤が一切使えないわけではありません。各メーカーごと、使える入浴剤を公式発表しています。
愛用している入浴剤がある場合は、エコキュートのメーカー選びを慎重に行いましょう。
ちなみに、エコキュートを販売しているメーカーの多くは、にごり湯タイプの入浴剤の使用は禁止しています。この点も併せて注意したいところです。
選び方③許容範囲内の水圧を出せるか
エコキュートの買い替え時には、許容範囲内の水圧を出せるかについてもしっかり確認しましょう。
エコキュートは基本的に、ガス給湯器と違って瞬間的にお湯を沸かす機能は備わっていません。夜間の余剰電力を利用してお湯を作り、作ったお湯を貯湯タンクに溜め、溜められたお湯を1日かけて使う流れです。
貯湯タンクにお湯を溜める必要があるので、貯湯タンクが水圧に耐えられるよう、減圧しなくてはなりません。
したがって、蛇口をひねったときに出るお湯や水の水圧は弱く、エコキュートに買い替えた当初は水圧の弱さに不便を感じる可能性があります。
ただ、後述しますが、ガス給湯器と同じように瞬間的にお湯を作れる「瞬間式」のエコキュートを販売しているメーカーもあります。
シャワーの水圧を重視する家庭では、エコキュートで痛感してしまう水圧の弱さが改善されている機種選びがおすすめです。
選び方④家庭に合うタンク容量の販売があるか
家庭に合うタンク容量の販売があるのかについても、しっかり調べましょう。
お伝えしている通り、エコキュートを使うにあたって貯湯タンクは必要不可欠です。だからこそ貯湯タンクの選び方には細心の注意を払わなくてはなりません。
多くのメーカーでは3人以上の家族向け、4人以上の家族向け、5人以上の家族向けと、家庭の人数に合わせた貯湯タンクの販売をしています。
しかし、核家族が増えている時代なので、5人以上の世帯で使える大型貯湯タンクを販売しているメーカーは限られてしまいます。
一般的な4人家族でも、家庭によって1日に使う湯量は異なるでしょう。1か月の水道使用量を調べ、家庭に合う貯湯タンクを販売しているメーカーからエコキュート選びをするのがおすすめです。
選び方⑤狭小住宅でも設置できるか
狭小住宅でも設置できるのかについても調べることをおすすめします。
ヒートポンプユニットと貯湯タンク、2つの設備を屋外に設置する必要のあるエコキュート。どちらも基本的には浴室の近くの設置が推奨されています。
ただ、地域によっては狭小住宅だったり近隣との距離が近かったりする場合があるでしょう。
この場合、設置場所に条件がある住宅でも問題ないコンパクトタイプのエコキュートの購入がおすすめです。
選び方⑥耐震性能がしっかりあるか
耐震性能がしっかりあるのかについても、忘れてはならないポイントです。
地球温暖化の影響なのか、自然災害の規模が大きくなっているように思える昨今。だからこそ、万が一に備えて耐震性能がしっかりあるエコキュートの購入がおすすめです。
エコキュートの耐震性能は、高い順に「S、A、B」の3種類があります。耐震性能Sクラスはエコキュートの初期費用も割高になりますが、災害時に大きな安心を得られるでしょう。
エコキュートの買い替えを検討中!メーカーごとのおすすめ機能を紹介!
ここからは、各メーカーのエコキュートのおすすめ機能を徹底解説します。エコキュートのメーカー選びに役立ててください。
三菱電機製エコキュートのおすすめ特徴
三菱電機のエコキュートは、常にシェア率1〜2位に位置付けている人気商品です。
機種によって多少の変動はあるものの、以下のようなおすすめ機能がメーカーの人気を押し上げています。
機能名 | 機能の内容 |
スマホアプリ対応 | スマホからお湯張り/お湯張り予約などが可能 |
太陽光発電との連携 | 日中にも余剰電力で給湯が可能 |
かしこい沸き上げモード | 最適な沸き上げ量を自動学習して節電が可能 |
キラリユキープPLUS | 微細な汚れも一撃。綺麗なお湯で入浴可能 |
バブルおそうじ | 配管内を自動洗浄 |
ホットあわー機能 | マイクロバブルで快適な入浴タイムが実現可能 |
また、5人以上の家庭で使える大容量貯湯タンクがあるのも魅力のひとつ。耐震性能も最低限Aクラスはあるので、万が一の際にも安心できるでしょう。
気になる保証内容は、以下の通りです。
保証箇所 | 無償保証の年数 |
本体 | 2年 |
ヒートポンプユニット | 3年 |
貯湯タンク | 5年 |
延長保証も可能なので、エコキュートを長期間安心して使えるでしょう。延長保証の具体的な内容はこちら。
延長保証期間 | 料金(税込み) |
5年 | 11,880円 |
8年 | 25,562円 |
10年 | 31,220円 |
エコキュートの平均寿命は10~15年なので、延長保証を付けたほうが安心できるでしょう。
パナソニック製エコキュートのおすすめ機能
パナソニックのエコキュートも、シェア率1位2位を争うほどの人気商品です。知名度やシェア率が重要と考える家庭には特におすすめです。
パナソニックのエコキュートは、以下のようなおすすめ機能が付いています。
機能名 | 機能の内容 |
スマホアプリ対応 | スマホからお湯張り/お湯張り予約などが可能 |
太陽光発電との連携 | 日中にも余剰電力で給湯が可能 |
AIエコナビ | 浴室に人がいない時の無駄な追い炊きをカット 浴室への入室が確認された後に瞬時に追い炊き |
自動配管洗浄 | 浴室の栓を抜くと同時に自動で配管を洗浄する |
エマージェンシー沸き上げ | 予め設定した警報や注意報を感知すると、自動的に沸き上げ。警報や注意報が解除されると沸き上げが停止される。 |
リズムeシャワープラス | シャワーの温度と流量を最適な値に自動調整。 節電と節水が叶う機能 |
ぬくもりチャージ | お風呂の残り湯の熱をタンクに戻して有効活用。 夜間の沸き上げ量を減らせるので節電が可能。 |
パナソニックのエコキュートは、自動で節電してくれる機能が多数搭載されているのが魅力的。
エコキュートは光熱費を抑えられる省エネタイプの電気給湯器ですが、より多くの恩恵を自動的に実感できる可能性があるのは嬉しいポイントといえるでしょう。
保証期間に関しては、以下の表の通りです。
保証箇所 | 無償保証の年数 |
本体 | 1年 |
ヒートポンプユニット | 3年 |
貯湯タンク | 5年 |
三菱電機同様、延長保証制度があります。延長期間は5年/8年/10年の中から選ぶことができ、それぞれ料金は以下の表の通りです。
延長保証期間 | 料金(税込み) |
5年 | 11,523円 |
8年 | 25,666円 |
10年 | 29,700円 |
三菱電機の料金よりも少しばかり割安です。
ダイキン製エコキュートのおすすめ機能
ダイキンも、シェア率トップ3に常に入っているおすすめメーカーです。エコキュートのおすすめの機能は、以下の通りです。
機能名 | 機能の内容 |
スマホアプリ対応 | スマホからお湯張り/お湯張り予約などが可能 |
昼間シフト機能 | 太陽光発電の余剰電力を上手く利用して節電 |
自動配管洗浄 | 浴室の栓を抜くと同時に自動で配管を洗浄する |
ウルトラファインバブル入浴 | ウルトラファインバブルで快適な入浴タイムが実現。専用アダプターが必要(別売り) |
おゆピカUV | 微細な汚れも一撃。綺麗なお湯で入浴可能 |
温湯タイム | 家族それぞれのお好みの湯温での入浴が可能 |
パワフル高圧 | 2箇所で同時に給湯可能。シャワーの水圧も高い。3階でもお湯が使える。 |
ダイキンのエコキュートは、他のメーカーにはない給湯専用タイプの取り扱いがあります。1人暮らしや給湯さえできれば良いと考えている場合におすすめです。
ただ、5人以上の家族で使えるような大容量貯湯タンクの取り扱いはありません。
保証内容は、以下の通りです。
保証箇所 | 無償保証の年数 |
本体 | 1年 |
ヒートポンプユニット | 3年 |
貯湯タンク | 5年 |
延長保証もありますが、選択肢は10年のみで税込み30,800円です。
その他メーカーのエコキュートのおすすめ機能
その他メーカーのエコキュートのおすすめ機能として、以下のものが挙げられます。
メーカー名 | おすすめ機能の一部 |
日立 | ①エコキュート業界で唯一「水道直圧式」を採用 水道直圧式とはガス給湯器と同じ方法で給湯できる給湯器。水圧の弱さを感じることがないメリットを実感できる |
②貯湯タンクにウレタンクを採用 ウレタンクは断熱性が高いので、熱が逃げにくい。保温効果もあるため、光熱費の削減が期待できる | |
③ナイアガラ出湯機能 浴室とキッチンなど、2箇所同時にお湯を使う場合も問題なし | |
コロナ | ①ES制御機能 新省エネ基準に適合。省エネ性能が非常に高く、節電をより実感しやすくなる |
②コロナ快適ホームアプリ 出先からお湯張りの指示が出せる。離れて暮らす家族の生活状況の確認もできる |
各メーカー、魅力的な機能を設けています。どのメーカーのエコキュートが家庭におすすめなのか、しっかり見極めたいですね。
エコキュートの買い替えは欲しい機能を網羅する機種がおすすめ!
エコキュートの買い替えに成功するためには、欲しい機能を網羅する機種を購入するのがおすすめです。
1つのメーカーの中でも複数のエコキュートを販売しているので、まずは最低限欲しい機能を家族1人ずつ挙げてみると良いかもしれません。
この記事の監修者

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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