エコキュートの掃除をしないとどうなる?掃除の推奨頻度も解説

電気代を削減するためにエコキュートを導入している家庭も多いでしょう。
ただ、エコキュートは「購入して終わり」ではなく、寿命を全うするために「定期的な掃除」が必要です。
そこで今回の記事では、エコキュートを掃除しないとどうなるのか解説すると共に、推奨される掃除の頻度や業者に依頼する場合の相場やメリットも解説します。
目次
エコキュートを掃除しないとどうなる?主なリスク5選!
まずは、エコキュートを掃除しない場合に起こり得るリスクを5つ紹介します。
①お湯の濁りが発生しやすくなる
エコキュートの掃除を何らかの理由で怠ると、お湯の濁りの発生リスクがあります。
お湯の濁りは、エコキュートの配管内に蓄積されたゴミが湯船に流れ着いたために起こります。ゴミの内容物は皮脂や入浴剤の成分です。
汚れたお湯は細菌が多く含まれているので、入浴することで健康へのリスクも上がってしまうでしょう。
②お湯から悪臭が漂いやすくなる
お湯から悪臭が漂いやすくなるのも、エコキュートの掃除を怠るリスクのひとつです。
掃除を怠ったエコキュートからは、細菌を多く含む汚れたお湯が出ます。配管内に細菌が多く繁殖しているので、排出されるお湯が臭ってしまうのです。
浴槽の蓋を開けたときに嫌な臭いを発する場合は、エコキュートの掃除が解決策となるでしょう。
③消耗品が壊れやすくなる
エコキュートの掃除を怠ると、逃し弁や給水口ストレーナーなどの消耗品が壊れやすくなるリスクがあります。
エコキュートを構成している各部品の寿命を延ばしたいのであれば、定期的なメンテナンスや掃除が必要です。
④稼働率が下がって光熱費が上がる
稼働率が下がって光熱費が上がるのも考え得るリスクのひとつです。
フィルターや配管の掃除を怠って汚れが多く付着すると、給排水機能が正常に稼働せず、お湯の温度が安定しなかったりお湯を溜める機能が正常に起動しなかったりします。
エアコンのフィルター同様、エコキュートも定期的な掃除を行うことで稼働率を上げることができます。定期的な掃除は必須といえるでしょう。
⑤エコキュートの内部が壊れやすくなる
エコキュートの内部が壊れやすくなるのもリスクのひとつです。
エコキュートの寿命は10〜15年といわれていますが、これは定期的に掃除やメンテナンスを行っている場合における寿命です。定期的な掃除を怠ると消耗品の劣化や稼働率の低下に伴い、エコキュート内部も壊れやすくなります。
エコキュートは80〜100万円前後の初期費用がかかるため、元を取るためにも定期的な掃除を心がけましょう。
エコキュートは定期メンテナンスが大切!推奨される掃除の頻度は?
エコキュートを寿命が訪れるその日まで使いたいのであれば、定期メンテナンスとして掃除の実施が求められます。
では、推奨される掃除の頻度はどれくらいなのでしょうか。掃除の頻度別にやるべきことを紹介します。
【日常的に】やるべき掃除内容
日常的にやるべき掃除内容として、以下のものが挙げられます。
- 水漏れをしていないかの目視確認
- リモコンのお手入れ
通常、エコキュート稼働時には多少の水漏れが発生します。
ただ、水漏れが長時間続く場合はエコキュートに何らかの異常が発生している可能性が高いです。水漏れしている場所を確認し、必要であれば業者に連絡しましょう。
リモコンのお手入れも日常的に行いたい掃除のひとつです。埃をかぶると動作不良を起こす可能性があるので、日ごろから埃を払う掃除を心がけましょう。
【1か月に1回】やるべき掃除内容
1か月に1回やるべき掃除内容として、以下のことが挙げられます。
- 貯湯タンク内の水抜き掃除
- 浴槽のフィルターの掃除
エコキュートを使う上で欠かせない設備が貯湯タンクです。
夜間の割安電力を利用して給湯し、そのお湯を貯湯タンクに溜め、1日かけて貯湯タンク内のお湯を使っていく流れだからです。
貯湯タンク内に溜めるのは水道水ですが、水の中にはミネラルがあり、それが貯湯タンク内に沈殿します。また、貯湯タンク内には常に水が溜められているため、掃除を怠ると水垢の発生リスクが上昇します。
定期的に水抜きをすることで貯湯タンクの水質を良くできるので、1か月に1回のペースで水抜き作業ができると良いでしょう。
ただ、定期的に掃除をしている貯湯タンクであっても、一度貯湯タンクに入った水(お湯)は飲料水としては使えません。
浴槽のフィルターの掃除も併せて行いましょう。金具を外してゴミを取り除くだけの簡単な作業です。
掃除とは少し異なりますが、逃し弁の動作確認作業も1か月に1回できると良いでしょう。
【6か月に1回】やるべき掃除内容
6か月に1回やるべき掃除内容は、以下の通りです。
- 貯湯タンクの給水口ストレーナーの掃除
- 配管の掃除
- ヒートポンプユニットの掃除
こちらは6か月に1回のペースで良いので掃除を行いましょう。
特に配管の掃除は徹底して行ってください。というのも、配管の掃除を怠ると、下痢や頭痛・高熱といった諸症状を引き起こす恐れのあるレジオネラ菌が繁殖する恐れがあるからです。
配管の掃除方法はとても簡単。ホームセンターやドラッグストアで販売されている配管用の洗浄剤を使用するだけです。
エコキュートの心臓部と呼ばれるヒートポンプユニットの掃除も欠かせません。水抜きすることで掃除は完了しますが、1分間ほどの水抜きで大丈夫です。ヒートポンプユニット内の水を全て抜くことがないよう、気を付けましょう。
これらの掃除と併せて、漏電遮断器の動作確認も行ってください。
エコキュートを掃除しても汚れが!そんなときは業者へ依頼しよう!
エコキュートを掃除しても汚れが続く場合、目には見えない箇所で深刻な汚れがある場合が…。そのようなときは潔く業者に依頼するのもひとつの手です。
ここからは、エコキュートの掃除を業者にお願いする場合の相場や業者を手配するメリットを紹介します。
掃除を業者にお願いする場合の相場
エコキュートの掃除を業者にお願いする場合の相場は、1〜3万円です。意外とリーズナブルなことがわかるでしょう。
仕事や育児・家事などで忙しい場合は、思い切って業者をお願いしたほうが無駄な手間を省けて良いかもしれません。
掃除を業者にお願いするメリット
エコキュートの掃除を業者にお願いする主なメリットは、以下の通りです。
- 自分では気づかない細かい部分を掃除してもらえる
- 電気配線などの状態確認をしてもらえる
- 何においても安心できる
自分では気づかない部分を掃除してもらえるのは嬉しいメリットだといえます。
エコキュートを掃除するためには、メーカーの取り扱い説明書を見たり、インターネットを使って情報収集をする必要があるかもしれません。
業者にお願いすれば、それらの手間を省くことが可能です。時間に余裕のない家庭にとって、とても有意義な出費といえるでしょう。
電気配線などの状態確認もしてもらえるのも嬉しいメリットのひとつ。エコキュートが故障する前に修理で済む可能性が高くなるので、費用面でも安心できるでしょう。
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エコキュートの寿命を全うしたいなら定期的に掃除しよう!
今回の記事では、エコキュートの掃除について紹介しました。
80〜100万円前後の初期費用が必要な設備だからこそ、定期的に掃除をして10〜15年の寿命を全うしてもらいたいですよね。
長期的に使えるのか否かは、掃除の頻度にかかっているといっても過言ではありません。必要であれば業者を手配し、綺麗な状態のエコキュートを使っていけると良いでしょう。
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この記事の監修者

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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