エコキュートでエア抜きが必要な理由は?やり方や注意点も徹底解説!

エコキュートを安心安全に使っていくためには、定期的なエア抜きが必要といわれています。
そこで今回の記事では、エコキュートでエア抜きが必要な理由を紹介すると共に、エア抜きをするベストタイミング、エア抜きの方法や注意点を徹底解説します。
エコキュートを大切に使っていきたい方、必見です。
目次
エコキュートのエア抜きとは?エア抜きが必要といわれる理由も紹介!
まずは、エコキュートのエア抜きとは何なのかはもちろん、エア抜きが必要といわれる主な理由を紹介します。
エコキュートのエア抜きとは
エコキュートのエア抜きとは、エコキュートの心臓部といわれるヒートポンプユニットの配管に溜まった空気を抜く作業のことです。
エコキュートは大気中の熱を利用して給湯する設備です。具体的には、大気中の熱を取り込んで、空気を吸収する空気熱交換機の自然冷媒を圧縮して給湯します。
つまり、エコキュートに空気は必要不可欠なのです。
ただ、配管内に空気が入り混じると圧縮が上手くいかず、お湯の循環に悪影響を及ぼしかねません。だからこそ、エコキュートを使う上でエア抜きが欠かせないといわれているのです。
エコキュートでエア抜きが必要といわれる理由
エコキュートでエア抜きが必要といわれる主な理由を3つ紹介します。具体的に見ていきましょう。
①不純物を取り除くことができるから
エコキュートでエア抜きが必要なのは、不純物を取り除くことができるからです。
エコキュートで使うのは水道水ですが、長年の使用で水道水に含まれる不純物が蓄積されてしまいます。水垢が溜まることもあるでしょう。
これら不純物が蓄積されると、健康被害まではいかないものの、エコキュートが正常に稼働しなくなる恐れがあります。
不純物を取り除いて綺麗なお湯を使うためにも、エア抜きは欠かせないメンテナンスのひとつだといえるでしょう。
②給湯効率の低下を防ぐことができるから
給湯効率の低下を防ぐ目的でもエア抜きの実施を心がけると良いでしょう。
エコキュートの使用を続けることで、不純物や水垢などが発生します。それらが浴槽フィルターにこびりつくと目詰まりを起こし、お湯の循環を妨げる恐れがあります。お湯の循環が妨げられると、給湯効率の低下を引き起こしかねません。
エコキュートを効率的に使うためにも、エア抜きは必要不可欠な作業なのです。
③エコキュートの寿命を守ることができるから
エコキュートの寿命を守るためにも、エア抜きは定期的に行いましょう。
定期的にエア抜きを実施することで、エコキュートを長きに渡って正常に使うことができます。故障を防ぐことができるので、エコキュートの寿命を守ることができるでしょう。
エコキュートは初期費用が60〜100万円ほどする高額設備。だからこそ、エア抜きを定期的に行って、寿命を全うさせましょう。
エコキュートのエア抜きはいつやる?ベストタイミングは?
エコキュートのエア抜きの重要性がお分かり頂けたかと思います。
では、エア抜きをやるベストタイミングはいつなのでしょうか。解説します。
ベストタイミング①エコキュートの使いはじめ&再開するとき
ベストタイミングは、エコキュートの使いはじめと使用を再開するときです。
エコキュートで使う貯湯タンクは、定期的に使用していれば常に水やお湯が入っています。そのため、エア抜きをする必要はありません。
ところが、エコキュートの使いはじめは水やお湯が入っていないので、そのまま給湯すると正常に沸き上げできない可能性があるのです。そのため、エコキュートを購入した直後はエア抜きをする必要があります。
通常であれば、エコキュートを設置した業者がエア抜きまで行うので安心してください。
同じ理由で、長期的な旅行に行った後など、エコキュートを長い間使っていなかった場合の再開時にもエア抜きをします。エコキュートを正常に使うために必要な作業なので、必ず実施しましょう。
ベストタイミング②定期メンテンスのとき
定期メンテナンスのときもエア抜きを行うべきです。
定期メンテナンスとは、エコキュートを正常に使っていくために必要な作業のこと。エコキュートはエア抜きの他にも、定期的にメンテナンスが必要といわれている作業があります。
たとえば、浴槽フィルターの掃除や水漏れの確認、漏電遮断機の点検や給水口ストレーナーの掃除などです。日ごろから行いたいもの、1か月に1回程度行いたいもの、半年に1回程度行いたいものなどありますが、それらのメンテナンスと同時にエコキュートのエア抜きを行うと二度手間にはならないでしょう。
ベストタイミング③不調が見られたとき
エコキュートのエア抜きは、エコキュートに不調が見られたときも行いましょう。
エコキュートに何らかの不調が現れたらリモコンにエラーコードが表示されます。リモコンに表示されたエラーコードを確認し、エア抜きを指示されたらエア抜きを行ってください。エラーコードについては、エコキュートのメーカーが出している取り扱い説明書や公式ホームページで確認しましょう。
エコキュートのエア抜きは大切!エア抜きの手順は?
続いて、エア抜きの手順について詳しく見ていきましょう。
エア抜きの手順はとても簡単なので、いざという時のために頭に入れておくと安心です。
手順①水抜き栓を抜く
はじめに、ヒートポンプユニットの水抜き栓を抜きます。
ヒートポンプユニットの側面に水抜き栓があるため、栓を少しずつ回して中のお湯を排出します。
手順②お湯が1分以上出てくるのを確認する
お湯を排出した直後は空気が入り混じっているため、ゴポゴポと音が立つでしょう。1分以上経って空気が出なくなった(音が出なくなった)ことを確認してください。
手順③水抜き栓を閉じる
1分が経過し、排出されるお湯に空気が入り混じっていないことを確認できたら、水抜き栓を閉じましょう。これでエア抜きは終了です。
このように、エア抜きの工程は特に難しいものはありません。
それでも不安な場合は、自動でエア抜きを行ってくれる最新のエコキュートの購入をおすすめします。既にエコキュートが導入されている家庭では、エア抜きを業者に依頼するのもひとつの手です。
エコキュートのエア抜きは定期的に行おう!主な注意点は?
エコキュートを安心安全に使うためにエア抜きは必要不可欠です。
そこでここからは、エア抜きを行うに当たっての主な注意点を4つ紹介します。
注意点①勢いよく出る熱湯に気を付ける
エコキュートのエア抜き時は、勢いよく出る熱湯に気を付けましょう。
安全のため、沸き上げが行われていない状況でエア抜きを行うことをおすすめします。さらに、タンク内のお湯の温度がどれくらいなのかを事前にしっかり確認してからエア抜きを行うとより安心できるでしょう。
タンク内のお湯の温度が下がっていても、万が一のため、水抜き栓を開ける際はゆっくり開けるようにしてください。
注意点②必ず手順通りにやる
必ず手順通りにやるのも忘れてはなりません。
エア抜きのおおまかな手順は先ほど紹介した通りですが、実際にエア抜きを行う際はエコキュートのメーカーが公式に発表している手順で行いましょう。
手順通りにエア抜きを行わないと、最悪の場合エコキュートが故障する恐れもあります。
注意点③排水されたお湯(水)の処理に気を配る
排水されたお湯(水)の処理に気を配るのも忘れてはならない注意点のひとつです。
一戸建てでエコキュートのエア抜きを行う場合は特に問題ないですが、集合住宅でエア抜きを行う際は要注意。近隣住宅にエア抜きで排出されたお湯や水が流れ出てしまうからです。
集合住宅でエコキュートのエア抜きを行う際は、バケツを用意できると良いでしょう。
注意点④1年に2回のペースで定期的に行う
1年に2回のペースで定期的に行う必要があるのもエア抜きの注意点です。
エコキュートに不具合が生じてからエア抜きをするのでは、時すでに遅し。不具合を最小限に留めるためにも、1年に2回程度はエア抜きを実施してください。
先ほども少し触れた通り、定期メンテナンスと同時にエア抜きをできると良いでしょう。
エコキュートを大切に使うためにエア抜きは必須!順序を守ろう!
今回の記事では、エコキュートを安心安全に使っていくために必要なエア抜きについて解説しました。
文字だけ羅列するととても簡単そうに思えるエア抜き。ですが、ひとつ手順を間違えるとエコキュートの故障に繋がります。
不安がある方は自分では手を出さず、業者にお願いするのもひとつの手です。具体的にどのようにエア抜きをしたら良いのか気になる方は、ぜひ弊社「リノベステーション」までお気軽にお問合せください。
この記事の監修者

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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