【2023年】太陽光発電はやめたほうがいい理由7選!
太陽光発電に関して調べていると、やめたほうがいいのでは?という意見を見かけますよね。
太陽光発電は、設置条件が多かったり販売店とのトラブルがあったりと、注意すべき点があります。
しかし、デメリットなどを理解し事前に対策を取ることで、安心して太陽光発電を使うことができます。
今回は、太陽光発電はやめたほうがいいと言われる理由や対策の仕方について紹介します。
太陽光発電を利用することに不安を感じている方は、ぜひ本記事をチェックしてくださいね。
目次
太陽光発電のメリット【電気代節約や環境への配慮ができる!】
太陽光発電のメリットは、主に5つ挙げられます。
電気代に加えて再エネ賦課金も節約できる
太陽光発電を使えば、電気代や再エネ賦課金といったお金を節約できるんです。
一般的に電気を使うときは、電力会社から電力を購入します。
しかし、太陽光発電で電気を作り出すことにより、その分電気代の削減が可能です。
また、電力の購入量を減らせば、再エネ賦課金の料金を抑えることもできます。
再エネ賦課金とは、再生可能エネルギーを普及させるために全世帯が払う料金のことで、電気使用量と比例します。
そのため、太陽光発電を利用すれば電気料金の節約に加えて、再エネ賦課金も削減できるのです。
売電収入を得られる
太陽光発電の最大のメリットといえば、売電収入を手に入れられることでしょう。
売電収入とは、太陽光発電の余剰電力を電力会社に売って得られる収入を指します。
太陽光発電を使う家庭のほとんどが、売電による収入を得ています。
電力を買わずに売ってお金を得ることができるので、経済的なメリットがかなりあるでしょう。
災害時でも電力を使える
災害時でも電力を使えるというメリットもあります。
太陽光発電は、太陽の光を使って発電するため、停電の影響を受けません。
災害によって停電が起きても、太陽光発電の自立運転機能を使えば、日常と変わらずに電気を使えます。
実際に、2018年に発生した北海道胆振東部地震では、太陽光発電のおかげで「冷蔵庫や炊飯器を不便なく利用することができた」という声がありました。
省エネ機器との相性がいい
省エネ機器との相性のよさも太陽光発電のメリットです。
蓄電池や電気自動車と併用することで、よりお得に電気を利用できます。
また、IHやエコキュートといったオール電化との相性も抜群です。
オール電化住宅は、夜間は安く日中に高くなるような料金プランですが、太陽光発電を使えば日中の費用も減らせます。
環境に優しい
太陽光発電は、自然エネルギーで電力を作るするため環境によいでしょう。
石油や石炭を使う火力発電などは、発電の段階で二酸化炭素が発生するため環境にはあまりよくありません。
太陽光発電のメリットといえば経済面だと思われやすいですが、環境問題にも配慮できることを覚えておきましょう。
太陽光発電のデメリット【トラブルが起きるリスクも】
太陽光発電を使うことで発生するデメリットもあるため、しっかりと把握することが大切です。
設置やメンテナンスにかかる費用が大きい
太陽光発電は、メンテナンス費用や設置にかかるお金が多いというデメリットを持っています。
設置費用は、100万円程度で一般家庭にとってはかなり大きな金額になるでしょう。
ローンや地方自治体による補助金などさまざまなサービスがあり、安く設置することも可能なので導入前に確認しましょう。
設置する場所を選ぶ
太陽光発電は、設置する条件が多いのが特徴です。
設置するためには、主に次の条件にクリアしていることが大切です。
効率よく太陽光発電を使うためには、これ以外にも日照時間や土地の傾きなど細かいポイントをチェックする必要があります。
設置に適さない場所では、導入費用の方が高くなるので注意が必要です。
業者の当たり外れがある
太陽光発電は、販売業者の数が多く当たり外れが大きいので気を付けましょう。
中には、不当な金額で契約をさせたり粗悪な工事をしたりと、悪徳な業者がいるのでしっかりと見極めることが重要です。
料金の内訳や利益予測が雑だったり値段が極端に安い又は高い業者は、悪徳の可能性があります。
契約を結ぶ前によく話し合いを重ねて、納得のいく販売店を選びましょう。
太陽光発電はやめたほうがいいと言われる理由7選【要チェック!】
太陽光発電はやめたほうがいいと言われる理由は、主に7つあります。
どれも対策できることばかりなので事前に確認しておきましょう。
お得にならない場合がある
太陽光発電による売電価格が毎年下がり続けていることから、お得にならないと考えている人が多いようです。
たしかに、売電価格の低下に伴って売電による収入も減少しているのが現実です。
2023年現在、売電価格は16円/kWhです。
しかし、太陽光発電の導入にかかるコストも同じように下がっています。
なぜなら、売電価格は導入コストや電気代によって決まるからです。
そのため、実際には利益は変わらず、むしろ太陽光発電を低リスクで始められるようになっています。
ただし、事前に見積もりや支出の予想を行わないと、費用が高くなり導入コストの回収が難しくなるので注意しましょう。
シミュレーションが当てにならない
事前に行った予測と実際の収益に差があるため、利用しない方がいいと思われることがあります。
たしかに、シミュレーションと誤差が出ることはあり、ぴったり同じ収益になることはないでしょう。
しかし、日射量や機種による予測は、当てにならないほど大きく外れることはありません。
シミュレーションと実際の金額に大きな差がある場合は、販売店側が故意に安く見積もった可能性が考えられます。
シミュレーションをしてもらう場合は、ランニングコストに加えて発電ロスを考慮しているか確認し、正しい予測をしてもらいましょう。
ご近所トラブルの危険性がある
太陽光発電の導入を懸念する理由として、ご近所トラブルの危険が挙げられます。
トラブルとは、太陽光パネルの反射光がまぶしく、周囲の人に迷惑をかかるというものです。
2014年に一度テレビで取り上げられたことから、太陽光発電はご近所迷惑になるというイメージがある方もいるようです。
しかし、実際にはこのようなトラブルは非常に珍しく、ほとんどないといってよいでしょう。
また、販売業者は、反射光を考えて設置を行うため問題ありません。
万が一、業者が何も考えずに設置を考えている場合は、粗雑な業者なので注意しましょう。
詐欺や施工不良のリスクがある
販売店とのやり取りが多いため、詐欺や施工不良のリスクが考えられます。
また、維持費や導入費で大きな金額を支払うので、一度トラブルが起きると大きな被害を受けるでしょう。
業者の質が悪いと、パネルの不具合や部品の破損などが起きてしまったり、高額な費用を請求されたりします。
しかし、これらのリスクは、なるべく質のよい販売店や業者を選ぶことで、回避することができます。
良心的な販売店であれば、このようなトラブルはほとんど起きないでしょう。
設置に向かない土地であれば損をする
太陽光発電は損をするという意見がありますが、その理由は設置場所にあります。
設置に向かない土地に取り付けると発電量が減るため、売電収入が少なかったり電気代が節約できなかったりします。
そうなると、導入コストや維持費の方が上回り損をするでしょう。
しかし、全ての家庭が損をするわけではありません。
設置条件を満たした土地であれば、十分に利益を出すことができます。
確定申告や固定資産税が必要になる場合がある
人によっては確定申告や固定資産税を支払わなければいけないので、注意が必要です。
確定申告は売電で得た所得が年間20万円以上、固定資産税は屋根材一体型だと支払う必要があります。
しかし、どちらも該当することはほとんどないので安心しましょう。
一般家庭ではほとんどが10kW未満のため、余剰電力のみの収入が20万円を超える可能性は限りなく0に近いです。
また、現在は屋根置き型ばかりで屋根材一体型の人は少なく、課税対象にならないので固定資産税を払うこともないでしょう。
太陽光発電は本当は環境に悪い
太陽光発電は、設置の際の「森林伐採」や発電システム製造時に出る「二酸化炭素」を理由に、環境に悪いと思われることがあるようです。
しかし、家庭用の太陽光発電は屋根の上に設置するため森林を伐採することはなく、製造の際に出る二酸化炭素の量も少量です。
太陽光発電を作る上で発生するCO₂は間接排出と呼ばれ、火力発電などの直接排出に比べてかなり少ないので、環境への影響はほとんどないといえます。
太陽光発電で後悔したくないなら?
では、安心して太陽光発電を使っていくためにはどんな対策を行えばよいのでしょうか?
今回は、次の6つの対策を紹介します。
- 自家消費を意識する
- シミュレーション
- 住んでいる市町村や近所の状況を把握する
- 販売店をしっかり選ぶ
- 設置しやすい土地を確認しておく
- 太陽光発電について詳しくなっておく
太陽光発電を始める前にこれらの対策を取っておくことで、安心して利用することができます。
自家消費を意識してお得に
省エネ機器やオール電化と組み合わせてお得に利用しましょう。
売電価格が下がり続ける近年は、自家消費重視で太陽光発電を使う方がお得です。
蓄電池などを導入しながら効率よく電力を使うようにしましょう。
シミュレーションの出し方をチェックして正確な予測を
予測と実際の利益に差が出ないように、事前のシミュレーションをしっかり行いましょう。
販売店が利益予測をする場合は、地域ごとの日射量を踏まえた上で日射時間を計算し、発電ロスやランニングコストも計算に入れてもらうことが大切です。
正確なシミュレーションをしておくことで、導入後も家計の心配なく太陽光発電を利用できるでしょう。
市町村の決まりや隣人の意見を事前に確認
太陽光発電を設置する前には、住んでいる市町村の景観条例の有無や隣人の意見を確認しておくことが大切です。
市町村によっては、太陽光発電の設置を禁止しているところもあるので注意が必要です。
また、稀に近隣トラブルが起きることもあるので、近所の人の意見も取り入れるようにしましょう。
販売店をしっかり選んでトラブル回避
詐欺や粗雑な工事などのトラブルを避けるためには、良質な販売店を選ぶことが重要です。
価格が相場とあまりにも離れていたり工事を下請けに全て任せたりするところは、悪徳業者の可能性があります。
また、詐欺に遭わないためには、事前の見積もりで細かい内訳を確認しながら、相場と照らし合わせることが大切です。
「キャンペーン」や「無料」などを頻繁に使ってくる販売店には気を付けましょう。
設置しやすい土地に当てはまるかチェック
太陽光発電を設置するときは、事前に土地のチェックをしましょう。
日射量や自然災害の起きやすさによって発電量が大きく変化するため、効率よく発電できる場所を選ぶとよいでしょう。
万が一、お住まいの地域が向いていない土地だった場合は、専門の販売店に相談するなどして考え直すのがおすすめです。
太陽光発電の知識を学んでおく
お得に電力を利用するためには、太陽光発電について学ぶことが大切でしょう。
売電の仕組みや近年の売電価格の推移などを理解することで、効率的に発電システムを使うことができます。
また、ある程度太陽光発電への理解を深めておけば、施工不良や法外な金額の請求といった詐欺の被害を受ける可能性も低くなるでしょう。
太陽光発電をやめたほうがいい家庭の特徴【当てはまるかも?】
太陽光発電をやめたほうがいい家庭の特徴として注目すべきポイントは、主に4つです。
- 屋根の形
- 太陽光発電の知識の有無
- 日照時間
- 周囲の状況
屋根の形が複雑だったり小さかったりする
屋根の形がでこぼこだったり小さかったりする家庭は、太陽光発電の設置には向いていません。
基本的には、パネルを屋根に設置するので屋根が平らになっていることが重要な条件になります。
太陽光発電についての知識が全くない
太陽光発電の知識が全くない方は、導入を一度考え直す必要があるでしょう。
なぜなら、よく知らないまま契約してしまうと、トラブルにつながるからです。
契約前に、売電や発電方法などの基礎知識を勉強しておきましょう。
日照時間が短い地域に住んでいる
日照時間が短い地域では、発電量が少なくなってしまうので設置には向いていないでしょう。
発電量が少ないと、節約できる電気代や売電収入に対して維持費や導入費が上回ってしまうため、損をしてしまいます。
住宅街やアクセスの悪い場所に住んでいる
住宅街やアクセスの悪い場所は、太陽光発電の設置に不向きです。
産業用など大きいタイプを住宅街に設置したい場合は、反射光がまぶしく近所トラブルになることがあります。
また、太陽光パネルを自宅とは別の場所に置きたいときは、離島や僻地のような場所を避けましょう。
様子を見に行ったり修理を頼んだりするときに、行きやすい場所を選ぶのがおすすめです。
太陽光発電に向いている家庭の特徴【家の形状や土地を確認!】
次に、太陽光発電に向いている家庭の特徴を紹介します。
当てはまる家庭は、積極的に太陽光発電を取り入れてよいでしょう。
日差しがよく当たる場所に住んでいる
日差しがよく当たる場所は、太陽光発電に向いている土地です。
日差しが強い場所であれば、十分に発電できるので効率的に電力を使うことができます。
木や電柱など日差しを遮るものがないかチェックしておきましょう。
傾斜がなく平らな土地に家がある
平らな土地に家がある方は、太陽光発電がおすすめです。
屋根の角度とは別に土地の傾きも考慮することで、余計な手間をかけずに設置することができます。
逆に傾斜がある土地は、土地を切り開いたり災害のリスクがあったりと、デメリットが多いので注意が必要です。
自然災害が少なく地盤が強い
自然災害が少なく地盤が強い場所は、太陽光発電に適した土地です。
土砂崩れや台風などの自然災害が起きると、太陽光発電自体が破壊される可能性があります。
台風が起きにくく、地盤の強い土地であれば、安全に利用することができるでしょう。
太陽光発電の設置が禁止されていない土地に住んでいる
大前提として発電システムの設置ができる場所に住んでいる方は、太陽光発電を使うのに向いているといえます。
土地の条件もよく設置可能な場所であれば、安心して導入することができます。
景観条例は、忘れやすいポイントのため事前に確認しておくことが大切です。
太陽光発電をやめたほうがいい理由を知って対策をしよう
今回は、太陽光発電をやめたほうがいいといわれる理由やその対策を紹介しました。
たしかに、費用や販売店との相性に関してはデメリットがあります。
しかし、デメリットを理解し対策をしておくことで、太陽光発電で十分に利益を得ることができます。
事前準備をしっかりと行い安心して太陽光発電を取り入れましょう!
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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