ダイキンのエコキュートはどんな入浴剤が使える?注意点や使用後のメンテ方法も解説!

ハイパワー給湯やウルトラファインバブル入浴など、多彩な機能が人気のダイキン製エコキュート。
愛用者の中には、「時間のある日に入浴剤を使ってお風呂に入るのが楽しみ」という方も多いのではないでしょうか?
一方で、ダイキンのエコキュートには「推奨されない入浴剤」が存在するため、誤った使い方をすると「本体や配管の不具合」につながるケースもあります。
そこで本記事では、ダイキンのエコキュートで使える入浴剤・使えない入浴剤のタイプを徹底解説!非推奨の入浴剤を使う「最大のデメリット」もご説明していきます。
記事の後半では、エコキュートで入浴剤を使った後に実施すべき「4つの効果的なメンテナンス」もご紹介していますので、ぜひ最後まで目を通してみてくださいね!
目次
ダイキンのエコキュートはどんな入浴剤が使える?
さまざまなメーカーの入浴剤が使える点もダイキン製エコキュートの魅力のひとつ。具体的には、以下にご紹介する入浴剤が使用できます。
ダイキンが推奨する入浴剤の一例 | |
メーカー名 | 商品名 |
花王 | バブ |
アース製薬 | バスロマン 温泡 |
バスクリン | バスクリン バスクリン(にごり湯タイプ) きき湯 ソフレ 日本の名湯 |
購入したエコキュートのモデルによっては、「KNEIPP(クナイプ)」や「ツムラ」などの入浴剤も使えます。
使用できる入浴剤の詳細は、取扱説明書やダイキン問い合わせ窓口(電話番号0120-88-1081)で確認できますので、使用前にチェックしておきましょう。
ダイキンのエコキュートに使えない入浴剤はどんなタイプ?
主要メーカーのほとんどの入浴剤が使えるダイキン製エコキュートですが、以下にご紹介するタイプの入浴剤は使用が推奨されていません。
- 酸やアルカリを含むタイプ
- 硫黄や塩分を含むタイプ
- とろみ成分を含むタイプ
- 固形物の入った生薬を含むタイプ
たとえば、酸やアルカリ、硫黄や塩分を含む入浴剤は、配管や貯湯タンク内部の「サビや腐食」の原因となるため、エコキュートでの使用は勧められません。
また、固形物を含む生薬配合の入浴剤や、とろみの含まれる入浴剤、温泉水などは「浴槽フィルターや配管の詰まり」を招くため、こちらも非推奨となっています。
一方で、バスクリンの「にごり湯」などは問題なく使えますので、「この入浴剤は使えるかな?」と疑問を感じたら、メーカーに問い合わせたほうが安心です。
使える入浴剤に制限があるのは「フルオート」タイプだけ!
エコキュートは大きく分けて「フルオート」「セミオート」「給湯専用」の3つのタイプがあり、使える入浴剤に制限があるのはフルオートタイプだけです。
フルオートで使える入浴剤に制限がある理由は、入浴中に「追い焚き」機能を使用する際に、配管や貯湯タンクに入浴剤入りのお湯が循環し、成分が蓄積してしまうからです。
追い焚きとは、ぬるくなったお風呂のお湯を貯湯タンクに戻し、再加熱してお風呂に戻す機能のこと。
貯湯タンク内のきれいなお湯とは混ざらない仕組みですが、追い焚き専用の配管には入浴剤の成分がどうしても残ってしまいます。
一方で、セミオートや給湯専用タイプは貯湯タンクにお湯が循環しない仕組みのため、入浴剤の種類をあまり気にせず使用できます。
【要注意】ダイキン非推奨の入浴剤を使う「最大のデメリット」とは?
ダイキンが推奨していない入浴剤を使う最大のデメリットは、ずばり「故障してもメーカーの保証が受けられなくなる」可能性があることです。
そもそも、メーカー保証はメーカーが規定する「正しい使い方による故障」のみ対象となるのが原則であり、非推奨の入浴剤を使った故障は対象外となってしまいます。
購入した販売店の「独自保証」などの保証対象も、メーカー保証の基準と同じケースが多いため、販売店も保証範囲での修理・交換に対応してくれないことも。
実費での修理となると「数万円〜10万円以上」の費用がかかる場合もありますので、試してみたくても非推奨の入浴剤は使わない方が良いでしょう。
ダイキンが推奨する入浴剤でも故障する?2つの「誤った使い方」
ダイキンが推奨しているバスクリンなどの入浴剤でも、以下の「2つの誤った使い方」で使用を続けると、不具合や故障のリスクが高まります。
- 入浴剤を規定の量より多く使用する
- 複数の入浴剤を混ぜて使用する
入浴剤を規定の量より多く入れすぎると、メーカーが想定しない濃度になってしまい、浴槽フィルターや配管の詰まりの原因となりかねません。
また、複数の入浴剤を混ぜて使用すると、化学反応により成分が変化し、配管や貯湯タンク内部の腐食や故障の原因につながる可能性があります。
「入浴剤が少し残っているから」といって混ぜたり足したりせず、規定の量や使用法を守って、エコキュートにダメージを与えない使い方を心がけたいですね。
エコキュートが長持ちする!入浴剤の使用後にやるべき「4つメンテナンス」
せっかく買ったエコキュートをできるだけ長持ちさせるために、入浴剤の使用後に以下「4つのメンテナンス」を実施しましょう。
- 入浴剤を使ったら「自動配管洗浄機能」で洗浄する
- 半年に一度は「洗浄剤」で配管洗浄する
- こまめに浴槽と「循環行フィルター」を掃除する
- 半年に一度は貯湯タンクの「水抜き」を行う
それぞれのメンテナンスのポイントを、順番に解説していきます。
メンテナンス①:入浴剤を使ったら「自動配管洗浄機能」で洗浄する
エコキュートで入浴剤を使った日の最後には、必ず毎回「自動配管洗浄」機能を活用し、配管や貯湯タンクを清潔に保ちましょう。
自動配管洗浄機能とは、お風呂の残り湯や少量のお湯を使用して、追い炊き配管やふろ配管を自動で洗い流す機能のことで、入浴剤成分の詰まりや蓄積を予防できます。
大半のダイキン製エコキュートには、お風呂の栓を抜くだけで自動で配管洗浄がスタートする機能が搭載されていますので、特別な操作を覚える必要はありません。
ただし、「手動で設定でオフにした」など、誤って自動洗浄の設定がオフになっている可能性もゼロでは無いため、正しく設定されているかいちど確認しておくと安心です。
メンテナンス②:半年に一度は「洗浄剤」で配管洗浄する
入浴剤の使用頻度にかかわらず、半年に一度は「専用の洗浄剤を使った手動の配管洗浄」を実施することで、エコキュートの良好なコンディションを維持できます。
前述した日々の自動配管洗浄では、ガンコな皮脂や水あか、入浴剤の成分などが完全に落としきれない可能性があるため、専用洗剤を使った定期的な手動洗浄は非常に大切です。
ほとんどのダイキン製エコキュートでは、以下の流れで手動の配管洗浄を行います
- ふろ自動運転を「切」にし、水またはお湯をふろアダプターの10cm上まで入れる
- 洗浄剤を入れ、浴室リモコンの「配管洗浄」ボタンを押す
- 洗浄が終わったらお風呂の栓を抜いて排水する
- 以上の操作を洗浄剤を入れずにもう一度くり返し、すすぎを行う
ダイキンは専用洗浄剤としてジョンソン株式会社の「ジャバ(1つ穴用)」を推奨していますので、ホームセンターやネットショップなどで購入しておきましょう。
メンテナンス③:こまめに浴槽と「循環口フィルター」を掃除する
エコキュートで入浴剤を使った後は、こまめにお風呂の掃除を行い、循環口フィルター(ふろ接続アダプター)のお手入れ・洗浄を行いましょう。
入浴後の浴槽には、入浴剤の成分や皮脂、水あかや髪の毛などがどうしても残るため、お風呂の掃除を怠るとフィルターや配管に不純物が溜まってしまいます。
また、循環口フィルターに詰まりが生じると、追い焚きやお湯はりの際に余計な負荷がかかり、ヒートポンプユニットの故障につながる可能性もあります。
ダイキン製エコキュートの循環口フィルターは、特別な工具なしでかんたんに取り外せますので、お風呂掃除のタイミングで洗浄する習慣を身につけたいですね。
メンテナンス④:半年に一度は貯湯タンクの「水抜き」を行う
配管や貯湯タンク内部に残った入浴剤成分を徹底的に落とすために、半年に一度は貯湯タンクの「水抜き」を実施しましょう。
- 貯湯タンクに脚部カバーが取り付けてある場合、先に外しておく
- 貯湯タンクのふたを開け、漏電遮断器を「OFF」にする
- 貯湯タンク下部、給水配管の途中にある「給水止水栓」を閉める
- 貯湯ユニット上部にある「逃し弁レバー」を上げる
- 貯湯タンク下部、「排水栓」を排水側に合わせ、約2分間排水する
- 排水が完了したら排水栓を元に戻し、給水止水栓を開ける
- 貯湯タンク下部、「排水ホース」からお湯や水が出るまで待ち、空気が混ざっていないことを確認する
- 逃し弁レバーを下げ、漏電遮断器を「ON」にする
貯湯タンクの状態によっては、水抜き作業の際に「熱湯がはねる」可能性があるため、長袖やゴム手袋などを着用し、安全に作業を行いましょう。
まとめ:ダイキンのエコキュートは多彩な入浴剤が使える!使用後メンテナンスを習慣化しよう
本記事でくわしく解説してきた「ダイキン製エコキュートで使える入浴剤と注意点」についての重要ポイントを、以下にもう一度まとめていきます。
- ダイキン製エコキュートは「バブ」や「バスクリン」、「バスロマン」などさまざまな入浴剤が使える
- 酸やアルカリ、硫黄や固形物を含む入浴剤は、配管の腐食や詰まりの原因となるため推奨されていない
- 使える入浴剤に制限があるのは、追い焚きの際にお湯が内部に循環する「フルオートタイプ」のみ
- ダイキン推奨の入浴剤でも、多量に使用したり、混ぜて使うと配管の詰まりや腐食の原因となる
- 入浴剤の使用後は「自動配管洗浄」を行い、定期的に手動で洗浄するなど、こまめなメンテナンスを心がけたい
国内主要メーカーの大半の入浴剤が使えるダイキン製エコキュートですが、一部の相性の悪い入浴剤を使うと不具合や故障につながる恐れがある点には要注意です。
また、入浴剤を使った後の自動配管洗浄や、半年に一度の「水抜き」や「手動洗浄」は非常に大切。エコキュートのトラブルが起こる可能性を大きく減らせるでしょう。
こまめなメンテナンスを習慣化すれば、エコキュートの寿命を最大限まで伸ばせます。「ついついサボりがち…」という方は、今日できることから挑戦してみてくださいね!
この記事の監修者

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