エコキュートの沸き増しに必要な時間は?沸き増し回数を減らすポイントも解説!

エコキュートは主に夜の時間に稼働する省エネ給湯器ですが、お湯を使い過ぎた場合は日中の時間にも給湯ができます。それを「沸き増し」といいます。
そこで今回の記事では、エコキュートの沸き増しについて詳しく解説します。エコキュートをよりコスパ良く使いたい方は必見です。
目次
エコキュートの沸き増しにはどれくらいの時間がかかる?やり方も解説!
まずは、エコキュートの沸き増しについて、具体的にどれくらいの時間が必要なのかを見ていきましょう。
かかる時間は1時間以上!
結論からいうと、エコキュートの沸き増しには1時間以上が必要といわれています。
エコキュートは大気中の熱をお湯に変換するため、外気温が高い夏場などの通常期であれば、1時間で100L前後の給湯ができるようです。外気温の低い冬場は給湯量が減り、1時間に40〜60L前後になります。
エコキュートの沸き増しのやり方
エコキュートで沸き増しする際のやり方は、以下の通りです(メーカーや機種により異なる場合もあります)。
- キッチンのリモコンにある「沸き増し」スイッチを押す
- 「決定ボタン」の上下にある「▲▼ボタン」で設定湯量を決める
たったこれだけで沸き増しができるので、一度試してみるのも悪くはないでしょう。
沸き増し中にもお湯は使えるので安心を!
沸き増しは基本的に日中に行うもの。だからこそ、沸き増し中にお湯は使えるのかが気になるでしょう。
結論をいうと、沸き増し中にも既に沸いている分のお湯は使えます。その点は安心してください。
ただ、既に沸いている分のお湯が圧倒的に足りない場合、お湯が使えない場合もあります。お湯の残量は常にチェックしておくと安心でしょう。
エコキュートの沸き増しは1時間以上かかる!沸き上げ・追い炊きとの違いは?
ここからは沸き増しの基本部分と、よく聞く「沸き上げ」「追い炊き」との違いを紹介します。
沸き増しとは
エコキュートにおける沸き増しとは、お湯の使用量が予想外に増えた場合(貯湯タンク内のお湯の量がいつも以上に減った場合)に貯湯タンク内の湯量を手動で増やすことです。
沸き増しする時間は基本的に日中なので、電気代の高騰が心配されます。
沸き上げとは
エコキュートにおける沸き上げは、電力会社が定めている夜の時間に自動給湯することです。
エコキュートは夜間の割安電力を利用できるため、給湯するタイミングは基本的に夜間です。割安電力が適用される時間になると自動的に給湯を開始し、貯湯タンクが満タンになると給湯がストップします。
追い炊きとは
追い炊きは、浴槽に入っている冷めてしまったお湯を再び温めることです。
エコキュートで追い炊き機能を使えるのは「フルオートタイプ」のみとなっています。浴槽のお湯を循環させて温めるだけなので、貯湯タンクの湯量は減りません。
エコキュートの沸き増し時間は長い!沸き増し回数を減らすポイントは?
エコキュートで沸き増しに必要となる時間は意外と長いです。しかも、沸き増しをすると電気代の請求が高くなる恐れもあります。
そこで最後に、エコキュートでの沸き増し回数を減らすポイントについて解説します。
ポイント①家庭に合う貯湯タンクを選ぶ
沸き増し時間というよりも沸き増しによる電気代の高額請求を避けるため、家庭に合う貯湯タンクを選ぶことが求められます。
貯湯タンクの容量については、一般的に以下のような大きさが推奨されています。
- 2~3人世帯:300L
- 3~4人世帯:370L
- 4~5人世帯:460L
- 5~6人世帯:560L
もちろん、普段のお湯の使い方や来客の多さによって適切な貯湯タンク容量は変わります。家庭におけるお湯(水)の使用量を確認し、家庭に合うサイズ感の貯湯タンク選びを心がけましょう。
家庭に合わないサイズ感の貯湯タンクを導入した場合、日中の時間帯の沸き増し回数が増え、電気代が高騰する恐れがあります。
ポイント②お湯の使い方に気を付ける
お湯の使い方に気を付けるのもポイントです。
貯湯タンクの容量が家庭に合っているものであったとしても、お湯の使用量が多くなる(貯湯タンク内のお湯の残量が少なくなる)と日中の時間帯における沸き増しが必要になるでしょう。だからこそ、エコキュートを所有するのならお湯の使い方に気を付けなければなりません。
お湯を使わなくても大丈夫な場面での使用は避けるなど、家族で節水を心がけましょう。
ポイント③沸き増しの自動設定をOFFにする
沸き増しの自動設定をOFFにするのも沸き増し回数を減らすポイントです。
エコキュートの中には、貯湯タンク内のお湯の量が一定量以下になったときに沸き増しが自動で始まるものもあります。
この設定の場合、お湯の使用量を気にせずに過ごせるメリットを実感できるでしょう。しかし、日中の時間帯の割高電力を使った給湯をするので、電気代の請求額が高騰する恐れがあります。
沸き増し回数を減らすことで電気代の請求額を最小限にしたいのであれば設定をOFFにし、必要なときは手動で沸き増しできると良いでしょう。
ポイント④定期メンテナンスを実施する
定期メンテナンスを実施するのもポイントのひとつです。
エコキュートはほとんど毎日稼働するもの。だからこそ、経年劣化は避けられません。
定期メンテナンスを実施すれば、経年劣化によるお湯切れのリスクを最小限にでき、結果として沸き増しする回数を減らすことができます。
ポイント⑤使うお湯の温度を控えめにする
使うお湯の温度を控えめにするのも良いでしょう。
エコキュートでは、貯湯タンクに溜められた60〜90度前後の熱湯と水道の水を混ぜ合わせて蛇口からお湯を出します。使うお湯の温度が高温の場合、貯湯タンクから抜き出すお湯の量が増えるのでお湯切れが発生し、日中の時間帯に沸き増しが必要になるかもしれません。
エコキュートの沸き増しは1時間以上必要!沸き増し設定に気を付けよう!
沸き増し時間は貯湯タンク内に残っている湯量や外気温などによって異なります。ただ、すぐに沸き増しが完了するわけではないので注意は必要となるでしょう。
また、日中の時間帯に給湯すると電気代が高騰するリスクがあります。電気代の高騰を未然に防ぎたいのなら、日中の時間帯に自動給湯できないような対策を講じることが必要です。
この記事の監修者

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