蓄電池の容量の選び方を解説します!容量ごとの価格相場も徹底比較
「蓄電池の導入を検討しているけど、どれくらいの容量にすればいいかわからない。」
このような悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか?
本記事は、1時間あたりの消費電力を計算して、あなたにぴったりのサイズの蓄電池を提案していきます。
3つの容量タイプにわけて、実際に販売されている蓄電池の価格相場も紹介していきますので、容量選びにお困りの方はぜひご覧ください!
目次
1.蓄電池の容量の選び方をわかりやすく解説します!
まずはじめに、蓄電池の容量選びにもっとも大切なコツについて解説します。
一般家庭が1時間に消費する電力の目安や、容量とともに気をつけたい蓄電池選びの注意点も説明していきます。
1−1.蓄電池の容量は家電を使いたい時間で選ぼう
蓄電池の容量を選ぶもっとも基本的なポイントは、停電時にどのくらい家電製品を使うか時間をはっきりさせることです。
家電製品を使う時間がはっきり決まっていれば、蓄電池を購入した後に「容量が大きすぎた・小さすぎた」といったトラブルを避けられます。
普段からテレビやエアコン、IHの調理器などをあまり使わない家庭では、消費電力が少ないため小型の蓄電池でも充分に間に合うでしょう。
反対に、停電時でも普段どおりの生活を続けたいと考える家庭では、できるだけ大容量の蓄電池を購入して余裕を持つことをおすすめします。
停電時に使いたい消費電力から蓄電池の容量を選ぶことが、もっとも基本的な選び方のコツといえます。
1−2.一般的な家庭の消費電力ってどのくらい?
それでは、一般的な家庭でいつも消費している電力はどのくらいなのでしょうか?
1時間に消費する電力を表にまとめました。
家電製品の種類 | 1時間あたりの消費電力 |
照明器具 | 50W |
テレビ | 150W |
冷蔵庫 | 50W |
洗濯機 | 200W |
ノートパソコン | 50W |
エアコン | 400W |
上記のすべての家電製品を使用したとすると、1時間に900W(0.9kW)の電力を消費します。
これを8時間続けると、8×0.9=7.2kWとなりますので、最低でも7.2kWの蓄電池が必要という計算になります。
照明器具や冷蔵庫など、生活に最低限必要な家電製品だけなら1時間に200W(0.2kW)まで抑えることも可能でしょう。
その場合、8時間×0.2kW=1.6kWしか消費しませんので、さらに小型の蓄電池でも充分ということになります。
1−3.エアコンを使うには200V対応の蓄電池が必要
蓄電池の容量を決める際に、「定格電圧」が200V対応しているかどうかも確認しておきましょう。
エアコンやIH調理器などの消費電力の大きな家電製品は、200Vに対応していなければ使用できません。
せっかく大型の蓄電池を購入したのに、200Vに対応していないせいで使えなければ宝の持ち腐れになってしまいます。
蓄電池を購入する際には、容量と一緒に定格電圧をチェックすることを忘れないようにしてください。
2.3つの容量タイプで具体的に説明!停電時に蓄電池は何時間使える?
続いて、停電時に蓄電池が実際に何時間使えるか具体的に解説していきます。
小型、中型、大型の3つの容量タイプ別にわけて考えていきましょう。
2−1.小型タイプ(4kWh)蓄電池の使用時間
4kWhほどの小型の蓄電池は、はじめて蓄電池を検討する家庭でも導入しやすい価格が魅力です。
停電時に実際に家電製品を使える時間は以下のとおりです。
使用する家電製品 | 1時間あたりの消費電力 | 4kWh蓄電池で使える時間 |
照明、テレビ、冷蔵庫、PC、エアコン | 700W | 4.4時間 |
照明、テレビ、冷蔵庫、PC | 300W | 13.3時間 |
照明、冷蔵庫 | 100W | 40時間 |
消費電力を多く必要とするエアコンなどの使用はすこし厳しいと考えてよいでしょう。
最低限の使用にとどめれば40時間は持ちますので、導入する意義は非常に高いといえます。
2−2.中型タイプ(8kWh)蓄電池の使用時間
もっともスタンダードな8kWhほどの蓄電池は、ラインナップも豊富で選びやすいのが特徴です。
停電時に実際に家電製品を使える時間は以下のとおりです。
使用する家電製品 | 1時間あたりの消費電力 | 4kWh蓄電池で使える時間 |
照明、テレビ、冷蔵庫、PC、エアコン | 700W | 8.8時間 |
照明、テレビ、冷蔵庫、PC | 300W | 26.6時間 |
照明、冷蔵庫 | 100W | 80時間 |
8kWhも容量があれば、1日程度なら普段と同じ生活を送ることが可能ですね。
暑い夏や寒い冬など、エアコンが欠かせない地域にお住まいでしたら中型タイプがおすすめです。
電力を節約すれば、長期の停電にも充分に耐えられる安心感があります。
2−3.大型タイプ(12kWh)蓄電池の使用時間
12kWhほどの大型タイプの蓄電池は、本格的な売電や電気自動車への充電もこなす余裕があります。
停電時に実際に家電製品を使える時間は以下のとおりです。
使用する家電製品 | 1時間あたりの消費電力 | 4kWh蓄電池で使える時間 |
照明、テレビ、冷蔵庫、PC、エアコン | 700W | 17.6時間 |
照明、テレビ、冷蔵庫、PC | 300W | 53.2時間 |
照明、冷蔵庫 | 100W | 160時間 |
大型の蓄電池があれば、2〜3日は普段と変わらない快適な暮らしができます。
自然災害が多く、停電が長引くことが多い地域にお住まいの家庭に特におすすめです。
3.容量ごとに紹介!蓄電池の価格相場を徹底比較
最後に、蓄電池の容量ごとの価格相場を比較していきます。
本体価格だけではない購入時の注意点についても併せて解説します。
3−1.容量ごとの蓄電池の価格相場はどれくらい?
現在販売されている大手メーカーの希望販売価格を参考に、蓄電池の価格相場をまとめました。
蓄電池容量 | 価格相場 |
4〜6kWh | 80〜160万円 |
7〜9kWh | 120〜200万円 |
10〜15kWh | 180〜400万円 |
上記でまとめた価格はあくまで平均的なものです。
メーカーごとの付加機能や性能、新しい技術の搭載などによって価格は大きく上下します。
また、販売店やネットショップなど、購入する店舗によってもキャンペーンなどで大幅な割引価格で販売されていることもあります。
実際に購入する際には、複数の販売業者に見積もりをとって比較することをおすすめします。
3−2.本体価格だけでなく工事費にも注目しよう
蓄電池の価格だけでなく、工事費用がどれくらいかかるかも同時に調べておきましょう。
小型の蓄電池なら屋内に設置することも可能ですので、工事費が比較的安く済むでしょう。
一方で大型蓄電池は重量があるため、追加で壁を補強する工事が必要になることもあります。
工事日数や人員が増えるほど、比例して工事費も高くなってしまいます。
購入する前にはできるだけ具体的な工事費の見積もりをとりましょう。
4.【まとめ】蓄電池の容量の決め方は使いたい時間から逆算しよう!
今回の記事では、蓄電池容量の選び方のコツや、一般家庭が消費する電力の目安、容量ごとの蓄電池の価格相場について解説していきました。
停電したときの状況をしっかりイメージして、1時間にどれくらいの電力を消費するのか計算しておくことが第一のステップです。
「容量が大きすぎた・小さすぎた」と後悔しないように、あなたの家庭にちょうどよいサイズの蓄電池を選びましょう!
リノベステーションではオムロンやシャープを始めとした蓄電池を取り扱っております。
もちろん、太陽光発電機器との同時購入も可能です!
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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