蓄電池を使うなら知っておきたい寿命のこと!耐用年数の重要性とは?
2021年の現在、節電対策や災害時などの非常用電力としてかなりのご家庭で蓄電池の導入が進みました。そんな中「うちの家庭にも蓄電池を導入したいけど、寿命のこととかもっと知りたいしなあ…」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな方向けに今回は蓄電池の寿命について知っておきたい耐用年数について詳しく解説します。この記事を見れば蓄電池の寿命(耐用年数)のことや長持ちさせる秘訣が分かりますのでぜひ最後までご覧ください!
目次
そもそも耐用年数って何?蓄電池の寿命の決め手はコレです!
そもそも皆さんは何をもって寿命が決まるかご存じでしょうか?蓄電池の寿命は耐用年数またはサイクル回数によって決められます。
耐用年数を分かりやすく言うと、蓄電池を使い始めてから、蓄電池として使えなくなるまで期間のことを耐用年数と言います。
サイクル回数については後ほど解説しますので、まずは耐用年数について詳しく紐解いていきましょう!
実は使い方で蓄電池の耐用年数は変わります
耐用年数は使用状況や使用場所(環境)によって短くなることもありますが、上手く使えば長くもなります。
蓄電池は精密機械なので高温になってします場所や、水分が多い場所などだとやはり負荷がかかってしまい、内部の機材が劣化してしまいます。ですので上記のように状況や場所以外にも定期的なメンテナンスをすることも長持ちさせるために必要なことと言えます。詳しくは後半でご紹介します。
蓄電池でよく聞くサイクル回数とは?
上記で耐用年数とは蓄電池として使用できなくなるまでの事と説明しました。しかし蓄電池の寿命についてもう一つ知っておきたいサイクル回数について理解しておきましょう。
サイクル回数とは充電してから放電するまでのことを言います。(これを1サイクル)この回数を基準として大体の寿命を計ることができます。
メーカーによっては寿命のことを耐用年数またはサイクル回数と表記されることが多いため覚えておいた方が分かりやすいと思います。
蓄電池には数種類ありそれによって寿命(耐用年数)が違います。それでは簡潔に説明していきます。
蓄電池の寿命ってどれくらい?耐用年数をしっかり知っておこう
蓄電池の寿命は当然ですが種類や個々の容量によって異なります。
こちらでは皆さん身近に使用されている「鉛蓄電池」「ニッケル水素電池」「リチウムイオン蓄電池」の3つを説明します!
- 鉛蓄電池
鉛蓄電池は自動車のバッテリーなどに利用されている電池です。蓄電池の中では長命でサイクル
回数が3150回で約16年ほど利用できる計算となります。
通常蓄電池は充放電の回数で(サイクル回数)によって寿命を計ることが出来ますが、鉛蓄電池は例外です。
寿命を縮めないようにする方法は2点あり「過放電をしないようにする」と「使用した後はすぐに充電する」です。長期間使用したい方はこの2点を忘れずにしましょう!
- ニッケル水素電池
ニッケル水素電池は主に乾電池として「ハイブリッドカーのバッテリー」や「鉄道関係の蓄電池」として利用されており、蓄電池の中では短命でサイクル回数は2000回、長くて約7年ほどの寿命と言われています。
さらに高温時に弱く「使用場所が高温」であったり「充放電時による温度上昇」などで耐用年数を縮めやすいので細かな管理をしなければいけない電池です。
スーパーやコンビニで購入できる乾電池は安くそもそもの容量が少ないために、使い捨てしやすくそこまで考えなくても良いと思われがちかもしれませんが、上記を知っていればより長持ちできると思われます。
- リチウムイオン電池
リチウムイオン電池は「スマートフォン」や「ノートパソコン」、「家庭用蓄電池のバッテリー」として使用されているので現代では最も身近な電池です。さらに家庭用蓄電池などで、大容量かつ低価格なものの開発が進んでいるのも特徴です。またメーカーによってサイクル回数が異なり、6000~10000サイクルほどなのでよく言われる「10~15年」とされているのです。
しかしニッケル水素電池と同じように使用時による温度上昇や機器の劣化などにより耐用年数が減ってしまうので寿命を維持するには、正しい使用方法で利用することが必須となります。
蓄電池を買う前に見て!(耐用年数を伸ばす3つの方法とは?)
これから蓄電池を購入しようと思っている方もすでに導入している方も知っておきたい。耐用年数を伸ばす上で必ず知っておきたい3つの方法を解説します。
蓄電池の設置場所の環境を気をつける
蓄電池は稼働中に熱を発します。精密機械は長時間高温状態が続いてしまうとオーバーヒート状態になってしまうためかなりの負荷がかかってしまいます。ですので設置する際には次の点に気をつけましょう。
- 日光が直接当たるような場所に置かない。
- 温度が高温になる場所におかない
反対のケースで極端に寒い地域ですと逆に動作不良となってしまうこともあるので、可能であれば室内など温度がある程度一定になる場所の方が好ましいです。
また蓄電池は機械なので海風などによるサビ付きには弱いです。しかしメーカーによっては塩に強い重塩害タイプがあるので沿岸部に設置する場合は重塩害タイプを導入しましょう。(直接海水があたる場所は不可)
蓄電池の過充電、過放電は避ける
スマートフォンやノートパソコンも同様ですが、最適な方法で充放電をしないと、機器に少しずつ負荷がかかってしまうため結果的に耐用年数が減ってしまいます。
毎日の用に利用する物なので、少し面倒かもしれませんがだからこそ長持ちさせたいと思いますので、利用前にメーカーの推奨する方法を正しく理解することは必須と言えるでしょう。
点検やメンテナンスをする際はメーカーの提示する方法で行う
機械なので定期的なメンテナンスは必須です。蓄電池は精密機械のため基本的にはメンテナンスをする際には業者に頼むことになると思います。しかし中には適当な業者や悪質な業者もいるため見極めが必要となります。
基本的には購入メーカーが提示する方法でメンテナンスを行うこと、メンテナンス費用が安い業者だけで選ぶのではなく、安心かつ良質なメンテナンスをする業者を選ぶことも耐用年数を減らさないようにする秘訣と言えるでしょう。
保証を利用して蓄電池を長く使おう!(蓄電池×耐用年数のコト)
蓄電池を購入する際にはほとんどの場合保証をつけることができます。保証期間内なら蓄電池が故障または寿命によって使用できなくなった場合でも、修理することで再び使用できる可能性があります。保証は無償と有償の2パターンあるので違いを知っておきましょう!
無償保証
無償保証は蓄電池購入時に最低限ついている無料の保証のことを言います。メーカーや製品によって違いますが、大体のものが「10~15年、容量は50~60%」の保証がつく場合がほとんどです。
これは容量が多いものの方が期間や保証容量が長く多くなる傾向があります。
有償保証
有償保証は蓄電池を購入時に追加で支払うことでつけられる保証です。当然ですが無償保証より補償内容が充実していてシャープまたはパナソニックなど有名メーカーが取り入れています。
期間は「15年、容量は50~60%」のケースが多く無償保証と同様に容量が多いものの方が期間、保証容量が多くなる傾向があります。
また自然災害による場合の保証やメンテナンスや修理も保証してくれるメーカーもあります。
(無償保証についているメーカーもあります。)
蓄電池を購入する際に必ず保証内容も詳しく調べておけば、後で公開することも無く経済リスクも少なくなると言えるでしょう。
「まとめ」蓄電池を効率よく使うなら、耐用年数を理解する事が大事!
今回は蓄電池を利用する際に必ず知っておかなければいけない耐用年数についてご紹介しました!
蓄電池の寿命はだいたい10~15年とされていますが、長く使うためには毎日のケアやメンテナンスなどが必須です。
さらに蓄電池を購入する際にはどんな保証がつくのかまでを確認し常に先を見ることが最も重要なことと言えるでしょう!
リノベステーションではオムロンやシャープを始めとした蓄電池を取り扱っております。
もちろん、太陽光発電機器との同時購入も可能です!
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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