蓄電池の価格推移は低下?選び方・購入時の注意点を紹介!
上記のことに疑問を思う方も多いかと思います。
今回の記事では、蓄電池の価格推移の情報など、選び方や注意点もあわせて紹介していきます。
目次
蓄電池の価格推移【年度・種類別に紹介!】
経済産業省は、2018年から2020年の蓄電池の目標価格を発表しています。
そこで、蓄電池の価格推移を「年度・容量」にわけて目標価格を紹介していきます。
10年寿命の蓄電池【目標価格】
年度 | 目標価格(万円/kWh) |
2018年 | 12万円/kWh |
2019年 | 9万円/kWh |
2020年 | 6万円/kWh |
15年寿命の蓄電池【目標価格】
年度 | 目標価格(万円/kWh) |
2018年 | 18万円/kWh |
2019年 | 13万5,000円/kWh |
2020年 | 9万円/kWh |
続いて2019年、1kWhあたりの蓄電池の相場価格・工事費を紹介します。
2019年価格推移(※1kWhあたりの価格)
容量 | 価格(万/kWh) | 工事費 |
5kWh未満 | 23万3,000円 | 33万5,000円 |
10kWh未満 | 18万5,000円 | 33万8,000円 |
10kWh以上 | 15万9,000円 | 32万7,000円 |
2. 蓄電池の相場価格2021年【メーカー別に解説!】
蓄電池の価格は、メーカーによって異なります。
そこで、メーカー別に蓄電池の相場価格を表にまとめてみました。
メーカー別「容量・相場価格」(※工事費込)
メーカー名 | (※工事費込み) | 相場価格 |
シャープ | 4.2kWh~9.5kWh | 131.5万~230万円 |
パナソニック | 3.5kWh~11.2kWh | 88万~135.3万円 |
オムロン | 4.2kWh~9.8kWh | 143万~176.4万円 |
京セラ | 5.0kWh~10kWh | 120万~150万円 |
テスラ | 13.5kWh | 179.8万円 |
上記5つのメーカーを比較した結果、容量が大きいほど、蓄電池の価格が高くなる傾向にあります。
蓄電池の選び方で決まる!【6つのポイント】
価格や容量で判断するのは、避けたい選び方の一つです。
まず蓄電池を選ぶ際に、どのように活用したいのか軸を決めて選ぶことが重要です。
ここでは、抑えておきたい6つのポイントを紹介します。
容量
蓄電池を選ぶ際には、容量に目がいきがちですが、使用量のあわないものを選ぶのは避けましょう。
まず容量を決める前に、1日に使用する消費電力量を求めましょう。
消費電力とは、ふだん使っている家電を動かすときに必要な電力のことです。
日常的に使う家電のワット数と使用時間を使って消費電力を求めることができます。
・使用電力×24時間=消費電力
上記の消費量を、以下の計算方法で蓄電池の容量を求めることができます。
・家電の消費電力×24時間=蓄電池の容量
サイズと重さ
設置場所に収まる蓄電池を選びましょう。
容量が増えると、蓄電池のサイズ・重さも大きくなります。
蓄電池のサイズは、エアコンの室外機2台分の大きさで、重さは70~250kgほどが目安です。
設置スペースを確保して、重さにも耐えられる場所に設置しましょう。
定格出力
定格出力とは、蓄電された電力を一度にどれくらい出力できるのかを表す数値のことをいいます。
蓄電池に接続する機器の消費電力は、定格出力よりも低くなければなりません。
設置スペース
屋内・屋外に設置することができます。
屋内タイプは、屋外より重さが軽いです。設置する場合には、床の耐久性に問題ないかチェックしましょう。
設置場所は、ブレーカー付近に設置することで、電気ロスを減らせます。
屋外タイプは、直射日光の当たらない場所に設置しましょう。
長時間、太陽の光に当ててしまうと故障の原因になります。
屋内・屋外ともに、温度差の少ない風通しの良い場所に設置しましょう。
機能をチェック
蓄電池には、単機能型・ハイブリッド型の2つのタイプがあります。
ハイブリッド型(全負荷型)の特徴
- 停電時でも使える
- 電気ロスが少ない
- 導入コストが高い
単機能型の特徴
- 太陽光との連携が苦手
- 停電時に使用できる電力が少ない
- 導入コストを抑えられる
太陽光と蓄電池の同時設置をご検討している方には、ハイブリッド型がオススメです。
また太陽光のないご家庭には、単機能型が適しているでしょう。
保証期間
メーカーの多くは、10年の無料保証がついています。
また有償にすることで、保証期間を延ばすことも可能です。
無償と有償では、メーカーによって保証内容も変わります。
まず無償保証では、修理代が無料になる場合がほとんどです。
また有償保証では、修理代+メンテナンス代をタダで対応してくれる場合もあります。
購入後のサービス内容もしっかり確認しましょう。
蓄電池の選び方【ケース別に紹介】
蓄電池を導入するケースは、各家庭によって異なります。
導入する状況次第では、選び方が変わってきます。
そこで、蓄電池の選び方をケース別で紹介します。
ケース①:太陽光アリでの設置
既設の太陽光の場合、単機能型・ハイブリッド型の設置が可能です。
ハイブリッド型は、既設の太陽光の回路設計をチェックすることが重要です。
導入すると、パワーコンディショナーを取り替えるため、太陽光との相性が決め手になります。
対して単機能型を導入すると、既設の太陽光の保証が残り、また蓄電池の保証も付きます。
なので、既設の太陽光の保証に影響せずに、蓄電池を導入できます。
ケース②:太陽光と蓄電池を同時設置
同時設置することで、導入費用をグッと抑えることができます。
工事費・パワーコンディショナーを、まとめて1度に済ませたいという方には、同時設置はオススメです。
ケース③:停電対策に備えたい
まず停電時に使いたい家電の消費電力を確認しましょう。
蓄電池があれば1日~数日間、電力の確保ができます。
また既設の太陽光があれば、停電が長引いても、自給自足で電力の使用が可能です。
ケース④:塩害地域
各メーカーによって、沿岸仕様に対応できる蓄電池の設置が可能です。
屋外に設置するパワーコンディショナーは、沿岸から500m以内に置けるタイプもあります。
立地を気にせず設置することができます。
ケース⑤:暑さ・寒さの地域
寒暖差が激しい環境下での設置には適していません。
暑い地域での設置では、電池の内部温度が上昇し、最悪の場合、発火や破裂を起こす原因になります。
対して寒さの厳しい地域では、電池の容量が低下、正常に動かず故障の原因になります。
ほとんどのメーカーでは、高温環境での設置、または-10~-20℃になる場所の設置を推奨していません。
蓄電池で失敗・後悔しないために!【購入時の注意点3つ】
蓄電池の導入後、トラブルを起こしてしまうケースも多々あります。
後悔しないためにも、購入時にしっかり対策をとらなければなりません。
そこで、購入時に避けておきたい3つの注意点を紹介します。
安さを基準に選ぶのはNG!
安さを売りにする業者の中には、保証内容がなかったり、工事後の設置トラブルになる場合があります。
価格だけで判断せずに、複数の業者から見積もりをとりましょう。
また施工部門のある業者は、アフターサービスや保証内容も充実しているため、購入後も安心して使用できるメリットがあります。
サイクル寿命
蓄電池のサイクル寿命は、6,000~12,000です。
サイクル上限まで使用しても、完全に使えなくなるという訳ではありません。
また保証期間内に、充電サイクルが早くなったと感じた場合、メーカーに問い合わせると、無償で交換・修理に対応してくれます。
補助金対象なのか?
sii(※一般社団法人環境共創イニシアチブの略称)で登録される蓄電池のみが補助金の対象になります。
地域によっては、同時設置を補助金の対象にしている場合もあります。
お住まいの国や自治体を、チェックして補助金の利用ができるのか確認しましょう。
蓄電池の補助金【10年前と現在を比較!】
2011年に国が、再生エネルギーを普及させるために、蓄電池の補助金を開始しました。
そこで、補助金がスタートした10年前と現在の補助金をくらべてみました。
年度 | 補助金 | 補助 |
2011年度(平成23年) | 1住宅あたり上限100万円 | 差額の1/3以内 |
2021年度(令和3年) | 1住宅あたり 5万~10万円 | 補助率½以内、1kWhあたり7万円 |
蓄電池の補助額は、年々下がっています。
また蓄電池は、お求めやすい価格になり、今が導入に最適だといえます。
【卒FITを迎える方へ】蓄電池で経済効果アップ!
蓄電池を同時することで、電力の自家消費に繋がります。
また卒FITを迎える方にも、経済的なメリットもたくさんあります。
蓄電池を導入することで電気代の削減に繋がり、停電対策もできるので、ぜひ日常生活に活用していきましょう。
リノベステーションではオムロンやシャープを始めとした蓄電池を取り扱っております。
もちろん、太陽光発電機器との同時購入も可能です!
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。
光熱費削減コンサルタント
中田 萌ご相談やお見積もりは
完全無料です!