【蓄電池開発までの道のり】
iedenchiの誕生秘話を独占取材
Profile
ネクストエナジー株式会社
エネルギーイノベーション営業本部
プロダクトソリューション統括部
取締役
本部長 兼 統括部長 太田栄二太陽光業界に10年以上従事し、太陽光・蓄電池事業立ち上げにおいて多くの実績を持つ。
豊富な経験から生み出される新しいビジネスモデルは高く評価されている。
2015年、業界に先駆けて販売を開始した最適積載システム『MAXIFIT』の開発では、陣頭指揮をとり新たなビジネスフィールドを切り開いた。
エコへの関心の高まりから、世界的に再生可能エネルギーへの関心と普及が広まっています。
さらに日本では家庭で、自宅に太陽光パネルや蓄電池を設置し、電気エネルギーの自給自足の生活を送る方が増加傾向にあります。
今回は、株式会社ネクストエナジー太田様に「エコを取り入れた暮らしは今後どう変化していくのか」について語っていただきました。
さらに株式会社ネクストエナジーは、自社ブランドである「iedenchi」の開発も手掛けています。iedenchiが誕生した背景も含め、iedenchiの魅力と強みについてインタビューさせていただきました。
【FIT制度が皮切りに】エネルギー業界へのビッグウェーブ
今後のエコ商材の市場について、どのように変化していくのかについて太田様のご意見をお聞かせください。
前提として、太陽光発電業界にはFIT制度というものがあります。
太陽光発電の設置が爆発的に増えた2009年から約10年経過した今、FIT制度が終了するご家庭、つまり卒FITに該当するご家庭様が急増しています。
卒FITを迎えますと、太陽光発電で発電した電気の売電価格が下がってしまいますよね。
そういった時代の流れがあって、特にこの一年の間で太陽光発電業界全体が大きく変化しているのです。
太陽光業界にとってはビッグチャレンジですね。
なるほど。FIT制度がきっかけになったのですね。
そうなんです。
さらに深堀りすると、実はFIT制度の他にも業界にビックウェーブを引き起こした要因があります。
それが何かというと、政府も国策のひとつとして掲げている”脱炭素”の動き。
日本で電気といったら、石炭火力や原発で作られた電気が一般的ですよね。我々は発電所で作られた電気を購入します。
一方で、太陽光発電は自宅の屋根で発電した電気を自家消費する。つまり料金がかかかりません。
しかも、蓄電池がついている家は電気料金が安い時間帯に電気を貯めて、電気料金が高い昼間に貯めた電気を使う仕組みなので、ひと月の平均電気代が大きく引き下がります。
こういった流れが徐々に拡大してきています。
政府としても、太陽光発電のようなクリーンなエネルギー発電を推奨していますし、国や地方自治体からも助成金が支給されているのです。
したがって、より家庭に太陽光発電や蓄電池を設置しやすい環境になっていますし、今後も加速していくだろうと予想しています。
これからは国の援助を受けながら国全体で太陽光発電が普及していくというお考えですね。
そのとおりですね。
太陽光発電は今後、電源としての存在価値が高まってくると思います。
災害が起きたときの対策にもなりますし、まさに自分の身は自分で守るというか。
そういった意味を含めて、市場がどんどん拡大していくのだと思っていますよ。
【蓄電池の魅力は主に2つ】災害対策と経済効果への期待
太陽光発電はよく耳にしたことがあるのですが、蓄電池について詳しくは知りませんでした。
蓄電池の魅力を教えていただけますか?
はい。蓄電池の魅力は大きく分けると2つあります。
1つ目は、災害対策になることです。
ほかにも蓄電池や、蓄電池を取り巻く産業そのものを育てていこうという政策があります。
背景には気候変動がありますね。近頃は台風や地震が多いですよね。様々な災害が起こりやすい自然環境になっている。
だからこそ、ライフラインである電気をどうするのか、仕組みをつくることは極めて重要な視点だと思っています。
それに、やはり新型コロナウイルスの影響もありますし、万が一災害が起こった際、避難所はデメリットが多かったりします。
密になるようなリスクも当然ありますし、場合によっては家族に危険を及ぼすことも考えられます。
太陽光発電と蓄電池を設置すると、自宅に発電所を作るような感覚なので、”自宅を避難所にする”という視点においては、必要性をもっと多くの方に伝えていきたいと考えています。
2つ目は経済性ですね。統計資料からみても電気代が年々上がっていくということは読み取れます。
同時に太陽光発電や蓄電池の技術もどんどん上がってきているので、”電気代を節約する”という意味で、経済性に優れていますし、今後も期待できると考えています。
【定置型蓄電池と電気自動車】それぞれの特徴に強みあり!
定置型蓄電池は電気自動車と比較されることが多い印象ですが、太田様はどのようにお考えでしょうか?
そうですね、定置型と電気自動車はよく比較されますよね。
ただこの2つはそれぞれ別の特徴をもっていると思います。大きく分けると二点です。
まずは一点目ですが、災害対策の側面になります。
電気自動車は皆さまがご想像するとおり、”走る”蓄電池。
日中ずっと決まった箇所にあるわけではありませんので、いざとなったとき災害対策の機能を果たせるかと言ったら難しい場面もあるかと思います。
逆に、定置型はずっと決まった場所にあるので突然なにかあったときに自宅で効果を発揮することができますね。
二点目は、中身・構造部分です。
専門的な用語を使うと”セル”の違いです。
セルとは何でしょうか?
はい。家庭用蓄電池の「セル」とは、蓄電池本体に搭載されている電池の最小単位、つまり単電池のことです。
定置型と電気自動車とでは、使われているセルの特徴が異なります。
定置型で使われるセルは、充放電を何度も何度も繰り返していくことに向いているセル。
電気自動車に使われるセルは、できるだけ長く車として走り続けられることに追求したセルです。
要は、用途別によって使い分けられているのです。テクノロジーの方向性としても、技術の盛り下げ方も両者の視点が異なりますし、セルに求められる機能面も違いますよね。
だから、一概に比較はできないんです。それぞれの家庭が求める目的や使い方によって変わってくるのでね。
一概に蓄電池と言っても、どのような使い方をしたいのか考えを定めてから購入したほうがよいということですね。
そのとおりです。
定置型は定置型に向いているように、電気自動車は電気自動車の使い方に向いているように研究が進んでいるので、蓄電池を購入する際には目的と用途に応じて上手く選択してください!
御社が開発しているiedenchiはより定置型に向いているセルを使用しているのでしょうか?
はい!
我々が開発したiedenchiは、自宅に設置する定置型蓄電池として最適な機能が備わるように研究を進めてまいりました。
一般的に、定置型蓄電池に向いていると言われているのは、リン酸鉄のセル。
これはサイクル寿命面にも優れていますし、何より安全性が高いのです。
【品質がピカイチ!】iedenchiの魅力と開発への想い
開発に対する想いや経緯もぜひお聞かせください。
市場自体が太陽光と蓄電池をセットで導入していくという流れに大きく変わっていることが背景にあります。食べ物に例えると、地産地消のようなイメージで、自家消費をするような流れですね。
そういった背景もあり、心臓部分となる蓄電池は重要なパーツになってくるという認識をもっていました。
だからこそ、今回自社で蓄電池の技術とサポート、価格面、すべての要素でより良いものをお客様に供給したいという想いが強く開発に踏み切ることにしました。
昨今は海外のメーカーも勢いよく参入してきている印象がありますが、そういった海外メーカーとiedenchiを比較するとどうでしょうか?
日本のお客様は世界でも最もシビアなご意見をお持ちだと思っています。
特に、製品のクオリティとサポートの体制は重要な視点です。我々国内メーカーとしては、その部分を極めていく使命があると考えていますね。
保証については、10年以上の保証体制を構築しました。
購入して終わりではなく、購入後も長くお付き合いをさせていただきたいという想いを込めました。最大限お客様に寄り添う考え方こそが、コスト以上のバリューだと考えます。
それでは最後に、iedenchiの魅力を改めてお聞かせください。
第一に、やはり品質です。
品質は何よりも大事な視点で、最大の保証だと思っています。日本のインフラを担う大手電力会社様、ガス会社様の厳しい評価と検証を経て、iedenchiは誕生しました。
また、アフターフォローも10年保証させていただいており、サポート体制には自信をもっております。
総合的にみて、品質こそがiedenchiの最大の魅力であり、強みだと考えています。
ありがとうございました!
リノベステーションでは今回ご紹介した「iedenchi」を取り扱っております。
ぜひ一度ご検討ください!
ご相談やお見積もりは
完全無料です!