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太陽光発電で損した理由を徹底解説【後悔しない対策方法6選】

太陽光発電 2024年01月04日更新

太陽光発電の導入で損したくないと考える人も多いのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、損したケースや設置後のメリット、導入費用の元が取れるのかまで解説していきます。

太陽光発電の設置前後で損したケース

太陽光発電で損した設置前・後のケースを紹介します。

悪質な訪問会社と契約してしまった

“突然自宅を訪問した事業者から太陽光発電設備と家庭用蓄電池の勧誘を受けた。

すぐに契約するつもりはなかったが、「安く契約できるのはあと2件」などと説明されて約300万円で契約してしまった。

よく考えると高額のためクーリング・オフしたい。

(引用元:国民生活センター消費者トラブルQ&A)

価格の安さを売りにして販売する業者も多くいるので、その場で契約せずにキッパリ断り、複数の販売業者の価格を比較するのが重要です。

訪問販売は、契約した日〜8日以内に「クーリングオフ制度」が使えるため無理に契約した場合は手続きを行いましょう。

売電収入をあてに10年で故障した

“10年ほど前に「売電収入でローンの支払いが相殺される」と説明があり、太陽光発電システムを設置したが、パワーコンディショナ(以下:パワコン)が故障した。

事業者に問い合わせると、買い換えしかないという。

費用が掛かるのに、こんなに早く故障するとは思わなかった。

(引用元:国民生活センター消費者トラブルQ&A)

太陽光発電のパワコンの寿命やランニングコストが分からず導入してしまったケースです。

パワコンは太陽光発電の直流の電力を、交流に変換するため消耗しやすく、10年〜15年を目安に交換が必要です。

また、メンテナンス費用も掛かるため、設置後の費用を確認するのが大切です。

敷地外のパネルからの落雪

“太陽光発電用のパネルを設置している自宅屋根から、積雪が勢いよく滑り落ち、隣家の壁に衝突、テラスを破損してしまいました。”

(引用元:国民生活センター消費者トラブルQ&A)

パネルに積もった雪は、滑りやすく雪解けで敷地外に落雪する恐れがあります。

落雪被害を防ぐためにも、施工業者と気候条件や設置場所を相談して設置する必要があります。

卒FIT間近での蓄電池の導入

“我が家は太陽光発電設備を設置しており、翌年には再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)の10年間の売電契約が終了する予定だ。

家庭用蓄電池の訪問販売を受け、「固定価格買取期間満了後は売電価格が下がるため家庭用蓄電池を設置した方がよい」などと説明されたが価格が高額だ。どうしたらいいか。

(引用元:国民生活センター消費者トラブルQ&A)

詳しい説明もなく訪問販売から蓄電池の購入を持ちかけられたケースです。

蓄電池は販売業者によって価格が異なるため、複数の会社から見積もりを取り、導入費用を回収できるのかシミュレーションをして決めることが大切です。

太陽光発電は損する?【設置した後のメリット】

太陽光発電で損しないためにも、設置した後のメリットを理解することが重要です。

導入費用が安く設置できる

資源エネルギー庁の「システム費用平均値の推移」によると、10年前(2013年)の設備費用は、1kWhあたり41.5万円に対して、2022年は25.9万円と大幅に導入費用が下がっています。

売電価格が下がっても設置費用が安くなれば、初期費用の回収率が上がるため、結果としてはプラスになります。

発電効率が高い

住宅用の9割を占めている単結晶の太陽光発電の発電効率では、東芝が上位を占めています。

発電効率が高ければ、パネル数を増やすことなく効率的に発電できます。

ランキング

メーカー・型番

変換効率

1位

東芝

SPR-X21-265

21.3%

2位

東芝

SPR-253NX-WHT-J

20.3%

3位

東芝

SPR-250NE-WHT-J

・SPR-E20-250

20.1%

売電収入が得られる

太陽光発電の余剰電力の7割は、売電に回せるので収入を得ることが可能です。

太陽光発電協会によると、1kWhあたりの年間発電量は1000kWhが目安のため、5kWの太陽光パネルを設置した場合、1日13.7kWhの発電量だと考えることができます。

発電量の内、7割が売電できるため1ヵ月4,620円、年間55,440円の収入を得ながら、3割の電力は節電に回せるメリットがあります。

太陽光発電は10年で元が取れる?損しない?

売電収入と節約できた電気代、補助金を利用した場合、元が取れるのか計算してみました。

東京都の補助金

  • 新築住宅:10万円/kWh(上限36万円)
  • 既存住宅:12万円/kWh(上限45万円)
 

1ヵ月

1年間

10年間

売電収入

3,696円

44,352円

443,520円

節約できた電気代

2,610円

31,320円

313,200円

合計

6,306円

75,672円

756,720円

(東京電力の電気単価26円49銭、2022年売電単価16円/kWh、2022年太陽光発電の価格推移27.5万円/kwhで算出)

経済産業省のデータによると、4kWの太陽光発電は、110万円が相場価格です。

売電収入と節約できた金額を差し引くと、343,280円が回収できないことになりますが、東京都の補助金を利用した場合は回収できる可能性があります。

太陽光発電のみでは補助金が申請できないため、蓄電池との導入が条件になります。

太陽光発電で損しないための対策方法

太陽光発電で損しないための対策方法を解説していきます。

初期費用を安くする

太陽光発電で損しないためには、最低でも販売業者3社から、見積りを取り比較するのが大切です。

販売業者によって、システム価格や工事費用なども違うため、しっかり確認する必要があります。

割引サービスを実施している場合もあるので、活用することで更に初期費用がお得になるでしょう。

メーカー施工の設置業者に依頼する

メーカー保証を受けるためにも、取扱いメーカーの正規資格を持つ業者がおすすめです。

太陽光発電のメーカーには設置基準があり、資格を持たず施工した場合10年のメーカー保証を受けることができません。

設置業者が希望するメーカーの「施工ID」を持っているのか確認するのが大切です。

事前に設置シュミレーションをする

販売メーカーの公式サイトにアクセスすると、発電量のシミュレーションができます。

お住まいの地域や屋根の方角や容量などの質問に答えるだけで、発電量の目安が分かるためそれぞれのシミュレーションを利用してみるのもおすすめです。

充実した保証の販売メーカーを選ぶ

一部の販売メーカーの保証を表でまとめてみました。

メーカー

自然災害

システム保証

出力保証

その他の保証

シャープ

有料・無料:10年

15年

20年

機器保証:10年

パナソニック

無料:15年

15年

25年

長州産業

無料:15年

15年

25年

施工・雨漏り保証:10年

京セラ

有料:10年

15年

20年

無料の場合:機器保証10年

Qセル

無料:10年・15年

15年

25年

無料で長期保証を受けられるメーカーが多いですが、システムや出力以外の保証が充実しているのは長州産業です。

雨漏りが起きた場合は、メーカー側も保証してくれるので、安心して設置できるのも嬉しですよね。

SII対象の太陽光発電なのか確認

SII対象外の太陽光発電は、補助金の申請ができないため、SII登録製品なのか確認するのが大切です。

東京都の場合、新築住宅で最大36万円、既存住宅で46万円の補助金を受け取ることができます。

また各自治体で補助金を実施している場合もあるので利用できるのか調べておきましょう。

余剰電気は蓄電池に貯める

太陽光発電で生み出した電力を蓄電池に貯めることで、夜間の電気代を節約できます。

太陽光発電は日中のみ発電した電力を使用できる一方、夜間は電力会社から高い価格で購入することになります。

また、天気の悪い日も蓄電池があれば、夜間の安い電気を購入し、昼間に利用することで、高い電気料金を使わずに済むため電気代を抑えることができるでしょう。

太陽光発電は損しない工夫が大事!蓄電池と併用がおすすめ

太陽光発電は日中に電気をタダで使用できますが、蓄電池に余剰電力を貯めることで

夜間に利用できるのでおすすめです。

DER補助金や自治体の補助金は、蓄電池との導入が条件のため、この機会にセットで検討してみて下さいね。

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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