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エコキュートにデメリットはある?仕組みやメリット・停電対策も解説

オール電化 2024年01月04日更新

「ガス給湯器より光熱費が安く、入浴機能も豊富」で大人気のエコキュートですが、実は注意しておきたいデメリットも数点あることをご存じでしょうか?

例えば「設置スペースがかさばる」などのデメリットは、考慮せずに設置してしまうと「失敗した…」と後悔する原因となってしまうことも

そこで本記事では、エコキュートの要注意なデメリットや導入すべきメリットを徹底比較し、本当におすすめなのか検証していきます。

記事の後半には「エコキュートでオール電化にする利点」「停電時の対策方法」についてもくわしく解説していますので、設置を検討している方はぜひご覧ください!

【仕組みを解説】エコキュートとは?特徴や魅力・活用方法をご紹介!

エコキュートとは、エアコンにも採用される「ヒートポンプ」という技術でお湯を温める、次世代型の「電気式」給湯設備のことです。

従来の「電熱ヒーター」を使った電気温水器よりはるかに「熱効率」が良いため、ガス給湯器などに比べても光熱費が格段に安いことが特徴として挙げられます。

エコキュートは保温性に優れた「貯湯タンク」にお湯を貯める仕組みであり、「夜トク8」などの深夜電力プランでお得に加温すればさらに電気代を節約できます。

大型の貯湯タンクに常にお湯をキープできるため、災害時にも役立つ点も特徴的。

防災用品としても重宝する設備です。

エコキュートの気になるデメリットとは?メリットと合わせて徹底比較!

つぎに、エコキュートの導入前に注意しておきたいデメリットと、メリットを徹底比較していきます。

【デメリット①】ガス給湯器に比べて「設置スペース」がかさばる

エコキュートの気になるデメリットは、ガス給湯器や電気温水器に比べて「ある程度余裕を持った設置スペースが必要」であることです。

最も小型な「370L」サイズでも「高さ180cm・幅60cm」くらいのスペースを必要とし、さらに隣には「エアコン室外機」ほどのヒートポンプの置き場所も用意しなくてはなりません。

「高さ60cm・幅35cm」くらいのサイズ感で「壁掛け設置」もできるガス給湯器と比べると、設置場所がかさばる点はよくよく検討すべきデメリットといえるでしょう。

以上の問題に対応すべく、各メーカーは「奥行き430mm」ほどの「薄型モデル」も販売していますので、狭い通路部分に設置したい方におすすめです。

【デメリット②】「お湯切れ」を起こすと温めに時間がかかる

エコキュートのもうひとつのデメリットは、タンクのお湯がカラになる「お湯切れ」を起こすと、再度使えるようになるまで時間がかかることです。

標準的なエコキュートで「40℃のお湯を浴槽一杯ぶん」貯めるのに「1〜2時間」かかるため、快適に使用するには「お湯切れさせない」工夫が必要でしょう。

お湯切れの一番の原因は「購入したエコキュートのサイズが小さすぎた」からです。

家族の人数に合ったサイズなら、極端に使いすぎない限りお湯切れの心配はありません。

急な来客が多い方や、この先「2世帯住宅」になる可能性のある方は、余裕を持って「ワンサイズ大きめ」のタンク容量のエコキュートをオススメします。

【メリット①】光熱費はガス給湯器の「4分の1」ほど!電気代も安い

反対に、エコキュートを設置するべきメリットは光熱費が「ガス給湯器の約4分の1」ほど安く、家計の大きな助けになることです。

たとえばガス代が月々1万円の家庭なら「毎月約7,500円」の節約効果が期待できるため、年単位で計算すると「約9万円」もお得に生活できるようになります。

経済産業省の調べでは、一般家庭の光熱費でもっともコストがかかるのは「給湯費用」と定義されていますので、ガス給湯器から切り替える価値は高いでしょう。

近年では「本体の実売価格が20万円以下」のリーズナブルなエコキュートも数多く販売されていますので、設置費用をプラスしても数年で資金回収もできそうですね。

【メリット②】スマホでの遠隔操作やマイクロバブル入浴も楽しめる

エコキュートの見逃せないメリットは、お湯はり機能がメインのガス給湯器と比べて、「マイクロバブル入浴」や「スマホで遠隔お湯はり」などの最新機能が豊富であることです。

電気で給湯温度や水圧を調整できるエコキュートは「リズム節水シャワー」などの優秀機能との相性が良く、バスタイムを快適に演出してくれます。

また、銀イオンやバブルの力で自動で配管洗浄までこなす点も、毎日のように湯船に浸かりたい方には特におすすめしたい重要ポイントです。

さらに、エコキュートのリモコンには台所と浴室で音声通話できる機能が搭載されていることが多く、子どもやお年寄りも安心してお風呂を満喫できます。

エコキュートを買うなら「オール電化」にするべき?コストや利点を解説

せっかくエコキュートを設置するなら、ガスコンロも「IH調理器」に買い替えてオール電化へリフォームすることをおすすめします。

IH調理器の光熱費は「毎月約1,000円」ほどであり、ガスコンロの「3倍〜5倍」も安いため、エコキュートと同時設置する価値は非常に高いでしょう。

また、エコキュートとIH調理器を設置することで「ガス契約」が不要に。

毎月払っていた「ガス基本料金」がなくなりますので、数万円単位の節約につながります。

ガスボンベやガス配管が不要になるため地震や火事によるガス爆発のリスクもなくせるというメリットも見逃せません。

エコキュートは停電すると使えないって本当?対策する方法を解説

さいごに、「エコキュートは停電するとお湯が出せない?」というよくある疑問への回答や、停電時でも快適に入浴する対策法をくわしく解説していきます。

【意外な事実】エコキュートは停電中でも「蛇口から」お湯が使える

意外と知られていませんが、エコキュートに貯められたお湯は停電中でも蛇口やシャワーなどから問題なく利用できるように設計されています。

たとえば「東芝」のエコキュートは停電する前に設定した温度で給湯できるように製造されており、電気がなくても快適にシャワーに入ることができます。

メーカーによっては「タンクの温水と水道水を混ぜて手動で温度調節する」必要があるモデルもありますが、操作に慣れるまでにそれほど時間はかからないでしょう。

反対に、電動リモコンで温度調節するガス給湯器は停電中にまったくお湯が使えないため、防災設備としてはエコキュートの方が優秀と断言できます。

【停電対策】太陽光・蓄電池があれば長引く停電でもお風呂に入れる

長引く大型停電から家族を守るためには、エコキュート単体の機能に頼るだけでなく、太陽光発電や蓄電池」と組み合わせる方法がおすすめです。

太陽光パネルが発電中なら停電時でもエコキュートの湯沸かしができますので、昼間のうちにお湯を貯めて置けばシャワーや洗い物に活躍します。

蓄電池はエコキュートのように「膨大な電気を貯めておける」ため、停電に備えてチャージしておけばいつでもエコキュートが自由に使えます。

保温性が高いエコキュートとはいえ、数日にわたる停電では立ち打ちできません。

心配される大型地震などに対策するために、太陽光や蓄電池との連携はとても有効です。

【まとめ】エコキュートはデメリットより長所が大きい!導入がおすすめ

本記事でくわしく解説してきた「エコキュートのデメリット」についての重要ポイントを、以下にもう一度まとめていきます。

  • エコキュートはガス給湯器よりはるかに設置スペースが大きく、かさばる点はデメリット
  • タンクがお湯切れ」すると再開までに時間がかかり、すぐに使えない点も注意が必要
  • 給湯タンクは断水時の水がめになり、停電時でもお湯が使えるため大きなメリットでもある
  • エコキュートの光熱費はガス給湯器の「約4分の1」であり、短所を大きく上回るメリット
  • 太陽光発電や蓄電池と連携すれば大型停電にも耐えられるため、防災設備として頼りになる

「庭や通路が狭くなる」というデメリットが気になるエコキュートですが、突然の断水・停電でもシャワーやお風呂に入れることを考えれば、むしろメリットの方が際立ちます。

一方で、タンクがカラになると1時間〜2時間待たなければならない点はネックであるため、購入前にはしっかりシミュレーションして余裕のある容量を選びましょう。

オール電化には欠かせないエコキュートやIH調理器は、数年前に比べてかなり価格が落ち着いていますので、ぜひセット導入して光熱費をかしこく削減してくださいね!

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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中田 萌
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