一日に使う電気の量はどれくらい?電気代を節約する5つの方法も解説!
ますます値上げが心配される電気料金を節約するためには、まずはあなたの家庭が一日にどれくらい電気を使っているか確認することが大切です。
そこで本記事では、一般家庭における一日の電気使用量の目安や、一ヶ月の平均的な電気代についてわかりやすく解説していきます。
記事の後半では、毎月の電気料金を節約するために今すぐできる「5つの効果的な方法」もご紹介していますので、節電に興味がある方もぜひご覧ください!
目次
一日に使う電気の量はどれくらい?毎月の電気代の目安も解説!
はじめに、一般的な家庭が一日に使う電気量の目安や、世帯人数別の一ヶ月の電気代の平均額について解説していきます。
【基礎知識】電気料金の内訳を確認しよう
まずは基礎知識として、毎月請求される電気代を構成する「4つの内訳」の内容を以下の表で確認していきましょう。
電気料金の内訳 | 料金の特徴・ポイント |
①基本料金 | ・電気使用量に関わらず、毎月必ず請求される料金のこと ・契約アンペア数や電気使用量に合わせて料金が高くなる ・一部の電力会社は「基本料金0円プラン」を提供している |
②従量料金 | ・毎月の電気使用量に応じて発生する料金 ・電気使用量「120kWhまで」「121kWh〜300kWh」「301kWh以上」の3段階で料金が変わるプランが多い |
③再エネ賦課金 | ・太陽光発電など、再生可能エネルギーの普及のために徴収される料金 ・電気使用量に応じて高くなる仕組みになっており、2023年の単価は「1kWhあたり1.40円」 |
④燃料費調整額 | ・電力会社の発電に必要な「石油やガス」の調達価格に合わせて請求される料金 ・電気使用量に応じて高くなる仕組みになっており、単価は燃料費の相場に合わせて毎月変動する |
以上の内訳は「検針票」や「電気料金のお知らせ」、「公式サイトの会員ページ」などに記載されていますので、まずはあなたがどれくらい電気を使っているか確認してみましょう。
一日に使う電気の量は「6〜15kWh」が目安
一般家庭の一日の電気使用量は「6〜15kWh」ほどが目安であり、1kWhあたりの電気代を30円と想定すると、一日「180〜450円」程度の従量料金が発生する計算となります。
参考までに、東京都環境局の調べによる「世帯人数別の電気使用量の平均」を以下にご紹介します。
世帯人数 | 一日の電気使用量 | 一か月の電気使用量 |
1人 | 6.2〜7.3kWh | 186〜219kWh |
2人 | 9.1〜11.0kWh | 272〜331kWh |
3人 | 10.4〜12.9kWh | 313〜386kWh |
4人 | 10.5〜14.5kWh | 316〜436kWh |
一人暮らしと二人暮らしの電気使用量には大きな差がありますが、世帯人数が3人、4人と増えていくとともに、使用量の上がり幅が緩やかになっていきます。
一か月の電気代の平均は「6,800〜14,000円」ほど
1kWhあたりの電気代を30円と想定すると、一般家庭の一か月の電気料金は「6,800〜14,000円」ほどが2023年の目安となります。
以下に、世帯人数別の一か月の平均電気代を確認していきましょう。
世帯人数 | 一か月の電気代 |
1人 | 6,808円 |
2人 | 11,307円 |
3人 | 13,157円 |
4人 | 13,958円 |
一戸建てと集合住宅を比較すると、床面積が小さく気密性の高い集合住宅の方が「1〜2割」ほど電気代が安くなるという結果になりました。
一日の電気使用量や電気代を節約する「5つの方法」とは?
つづいて、一日に使う電気の量や、毎月請求される電気料金をかしこく節約する「5つの方法」をくわしくご紹介していきます。
方法①:エアコンの使い方を見直す
毎月の請求額の「1〜2割」を占めるエアコン電気代は、設定温度や運転時間を徹底的に見直すことで大きく節約できます。
たとえば、設定温度を「夏は28℃・冬は20℃」に近づける努力をするだけで、「年間2,000〜3,000円」ほどの節約に繋がるといわれています。
さらに、「運転時間を1日1時間短くする」「サーキュレーターを併用する」などの工夫を組み合わせれば、年間1万円以上の電気代を浮かせることも可能です。
方法②:古い家電の買い替えを検討する
購入から10年以上過ぎた古い家電は、最新型の省エネ家電に比べて電気使用量が大きいため、買い替えることで毎月の電気代を確実に節約できます。
たとえば、10年前の冷蔵庫は最新型に比べて「年間5,000円」以上も電気代が高く、旧型の照明器具をLEDライトに変えるだけで「40〜80%」もの節電が可能といわれています。
エアコンやテレビなど、一日の使用時間が長い家電ほど買い替えによるメリットを実感できますので、予算に合わせて新品への交換を検討しましょう。
方法③:今よりお得な電力会社に切り替える
電力プランの基本料金や従量料金は契約する電力会社によっても大きく違うため、よりお得な会社に切り替えることで気軽に電気代を抑えられます。
「東京電力」などの大手に比べて「TERASELでんき」などの新電力会社は基本料金・従量料金ともに安いケースが多く、年間で「約20,000円」もの節約も難しくありません。
新電力会社に切り替えても「電気の質」は変わりませんし、立ち会い工事や手数料なども基本的には発生しませんので、まずは現在の電力プランと比較してみましょう。
方法④:太陽光発電で「自家消費」する
現在の家に20年以上住む予定がある方や、これから新築・中古住宅の購入を考えている方なら、太陽光発電の「自家消費」で電気代を節約する方法も効果的です。
一般的な設置量である「出力4〜5kW」ほどの太陽光発電があれば、3〜4人家族が昼間に使う電気の「ほぼすべて」を自家消費でカバーできます。
さらに、自家消費で余った電気は「余剰電力」として電力会社へ売電可能ですし、日中の「停電対策」としても活躍してくれます。
方法⑤:蓄電池と「深夜電力」を組み合わせる
停電対策と電気代節約の両方を検討している方なら、「家庭用蓄電池」と電力会社の「深夜電力プラン」を組み合わせた節約方法がおすすめです。
深夜電力プランの夜間料金は昼間より「2〜3割」も安いため、深夜に蓄電池に充電して日中に使うだけで毎月「4,000〜10,000円」以上の電気代を節約できます。
さらに、太陽光発電で作ったエネルギーを蓄電池に充電すれば夕方以降も自家消費ができるようになるため、電気代を「ほぼ0円」まで抑え込むことも夢ではありません。
まとめ:一日の電気使用量は6〜15kWh!節電で電気代を抑えよう
本記事でくわしく解説してきた「一日に使う電気量の目安と節約方法」についての重要ポイントを、以下にもう一度まとめていきます。
- 一日の電気使用量の平均は6〜15kWhであり、1kWhあたり30円で換算すると180〜450円ほど
- 一ヶ月の電気代の平均は6,800〜14,000円であり、集合住宅より一戸建ての方が高い傾向にある
- エアコンの設定温度や運転時間を見直すだけで、年間1万円以上の節約は充分実現できる
- 太陽光発電で作った電気を自家消費すれば、昼間の電気代のほぼすべてをカバーできる
- 蓄電池があれば深夜電力の充電で電気代が節約できるうえに、24時間の停電対策としても役立つ
「エアコン使用法の見直し」「古い家電の買い替え」などで節電は可能ですが、最近では電気代の値上げが続いているため、節約できる金額には限界があります。
自宅に太陽光発電を設置すれば「電力会社から買う電気の量」を大幅に減らせるだけでなく、余剰電力を売電すれば初期費用も無理なく回収できます。
太陽光発電や蓄電池の購入に利用できる「国や地方自治体の補助金制度」は、2024年以降も継続予定ですので、ぜひこのタイミングで検討してみてはいかがでしょうか?
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
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