パワーコンディショナーの交換はDIY禁止?業者に頼む費用についても解説。
太陽光パネルを使う上で欠かせないのが、今回紹介するパワーコンディショナーです。ただ、太陽光パネルに比べて寿命が短いため、交換のタイミングや方法について悩んでいる人も多いでしょう。
そこで今回の記事では、パワーコンディショナーはDIYで交換できるのか、交換を専門業者に頼む場合の費用や工事にかかる時間、パワーコンディショナーの交換時期と交換せずに使い続けるリスクを徹底解説します。
目次
パワーコンディショナーの交換はDIYできない!主な理由はなに?
パワーコンディショナーは、太陽光発電設備を安心安全に使っていくために必要不可欠なものです。具体的な役割として、太陽光パネルの発電量を最大化したり、発電した電力を家庭で多く使えるように効率的な電力変換をしたり、万が一の火災リスクなどを最小限にできたりします。では、パワーコンディショナーはどのように交換するものなのでしょうか。具体的に解説します。
パワーコンディショナーをDIYで交換するのはNG
結論からいうと、パワーコンディショナーをDIYで交換するのは禁止されています。
後述しますが、パワーコンディショナーの交換費用はとても高額です。だからこそ、少しでも出費を減らすため、パワーコンディショナーの交換をDIYしたい…と思っている人も多いでしょう。ではなぜ、パワーコンディショナーの交換はDIYできないのでしょうか。具体的に解説します。
DIYがNGとされる主な理由
パワーコンディショナーの交換がDIYできない主な理由は、以下の通りです。
- 電気工事士の資格が必要だから
- メーカーの保証が外れる可能性があるから
- 事故が起こる可能性が高まるから
- 怪我をする危険性があるから
- 発電した電力を家庭で使用できない恐れがあるから
それぞれどういうことか、具体的に見ていきましょう。
理由①電気工事士の資格が必要だから
パワーコンディショナーは、電気工事士の有資格者しか交換作業ができないと法律で定められています。具体的な部分は、電気工事士法 第三条の2で定められているので、気になる人は確認してみてください。
電気工事士の有資格者でないのであれば、パワーコンディショナーの交換は専門業者に頼むようにしましょう。
理由②メーカーの保証が外れる可能性があるから
メーカーの保証が外れる可能性があるのも、パワーコンディショナーの交換がDIYできない理由です。
電気工事士は、取り扱い説明書に記載してある事項を順守してパワーコンディショナーの交換を行うため、メーカーの保証が適用されるのです。
電気工事士の資格がないにも関わらず交換作業を行ってしまった場合、何らかのトラブルが発生してメーカーの保証が外れる可能性が考えられます。十二分に気をつけたいポイントといえるでしょう。
理由③事故が起こる可能性が高まるから
パワーコンディショナーの交換がDIYできない理由は、事故が起こる可能性が高まるからです。
仮にパワーコンディショナーをDIYで交換して失敗した場合、太陽光発電設備のみならず、家庭内で使う電化製品にも支障が出る可能性があります。最悪の場合、火災が発生する可能性も…。このように、パワーコンディショナーをDIYで交換するのはとても危険なことです。注意しましょう。
理由④怪我をする危険性があるから
怪我をする危険性が少なからずあるのも、パワーコンディショナーの交換がDIYできない理由です。
パワーコンディショナーは電化製品のひとつで、だからこそ交換作業は電気工事士の資格が必要です。ちなみに、一般家庭に通っている100V電源でも、ひとつ間違えれば死亡するリスクがあります。命に関わる危険な状況になる可能性も考えられるため、パワーコンディショナーの交換は専門業者に頼むようにしましょう。
理由⑤発電した電力を家庭で使用できない恐れがあるから
発電した電力を家庭で使えない恐れがあるのも、パワーコンディショナーの交換がDIYできない理由です。
パワーコンディショナーの交換作業では、手順をひとつ間違えてしまうことで、太陽光パネルが発電した電力を上手く変換できなくなります。つまり、せっかく太陽光パネルを所有しているのに、発電した電力を家庭で使用できない恐れがあるのです。
やはり、パワーコンディショナーの交換は専門業者に任せるのが得策だといえるでしょう。
パワーコンディショナーの交換はDIY禁止!業者に頼む費用や期間は?
パワーコンディショナーの交換は、基本的にDIY禁止です。だからこそ、パワーコンディショナーが寿命を迎えた場合、専門業者に交換作業を依頼する必要があります。
そこで今回の章では、専門業者に交換作業を頼む場合の費用や工事期間を紹介します。
パワーコンディショナーの交換を専門業者に頼む場合の平均費用
パワーコンディショナーの交換を専門業者に頼む場合、平均で25万円前後の交換費用が必要です。具体的には、パワーコンディショナーの本体費用15万円前後、工事費用9万円前後、事務費用1万円前後になります。
ただ、太陽光パネルを設置して10年以上経っている場合、パワーコンディショナーの交換とは別に、経年劣化した配線や保護部材の交換も必要になる可能性が…。これらの交換が必要になった場合、かかる費用は5〜10万円ほど増加します。注意したいポイントといえるでしょう。
パワーコンディショナーの交換を専門業者に頼んだ時の工事期間
パワーコンディショナーの交換を専門業者に頼む場合、作業自体は1日あれば確実に終わります。
ただ、パワーコンディショナー本体の準備に2週間前後要する可能性も…。年末や年度末などの節目には、パワーコンディショナー本体の準備に2〜3か月を要する場合もあります。
パワーコンディショナーの交換を専門業者に頼む場合は、時間的な猶予を持って行動できると良いでしょう。
パワーコンディショナーの交換はDIY禁止!交換時期やリスクも!
パワーコンディショナーの交換について解説してきましたが、一体いつごろ交換時期を迎えてしまうのかが気になることでしょう。そこで今回の章では、パワーコンディショナーの交換時期と交換せずに使い続けた場合のリスクを解説します。
パワーコンディショナーの交換時期
パワーコンディショナーの平均寿命は15年前後といわれています。一方、太陽光パネルは30年以上使えます。つまり、太陽光パネルの寿命を全うするためには、パワーコンディショナーを購入して15年目前後に最低でも1回の交換が必要なのです。
パワーコンディショナーは、デフォルトで10年の保証期間を設けているメーカーが非常に多いです。メーカーによっては、10年目以降15年目までの5年間を有償(5万円前後)で延長できる場合も…。万が一の場合を考慮し、保証期間はできるだけ最長にしておくと安心できるでしょう。
パワーコンディショナーを交換せずに使い続けるリスク
DIYで交換できないものの、太陽光パネルを寿命まで使うために最低でも1度は交換が必要なパワーコンディショナー。専門業者に頼むとお金がかかるし…と、パワーコンディショナーの交換時期が来てもなお使い続ける選択肢を取る人もいるでしょう。
ただ、パワーコンディショナーを交換せずに使い続けると、以下のような危険性があります。
- 故障した部分から発火するリスクがある
- 売電できないので収入が減るリスクがある
- 電力会社からの買電量が増えて支出増になるリスクがある
パワーコンディショナーは、太陽光発電設備を上手に運用していく上で非常に重要な役割を担います。だからこそ、別名「太陽光パネルの心臓部」と呼ばれています。心臓部と呼ばれているからこそ、交換せずに使い続けるのはとても大きなリスクです。
交換時期が来たら躊躇せず、専門業者に交換作業をお願いできると良いでしょう。
パワーコンディショナーの交換はDIY禁止!ルールを守って安全に!
パワーコンディショナーの交換は、DIYではできません。太陽光発電設備を使う上で、とても重要な役割を担うパワーコンディショナー。だからこそ、危険を犯してまでDIYで交換するのは止めましょう。専門業者に交換を依頼し、安心安全な環境下でパワーコンディショナーを使っていけると良いでしょう。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
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