都市ガスとプロパンガスの違いとは?選び方まで徹底解説!

目次
都市ガスとプロパンガス、各特長と違いについて【知ってますか?】
料理やお風呂など、お湯を沸かすシーンで必須となる「ガス」ですが、あなたのおうちではどんなガスを使用しているかご存じでしょうか?
都市ガスとプロパンガスは、家庭のガスコンロや給湯に使われる用途であることは共通していますが、主に原料・供給方法・料金形態が異なります。
ガスコンロやお風呂など毎日の生活に欠かせないガスについてしっかり違いを知り、引っ越しやお部屋探しはもちろん乗り換えや見直しの参考にもしてください!
理由含め、順番に説明していきます。
都市ガスとは
都市ガスの原料
メタン(燃える気体)を主な成分を主な成分にもつ液化天然ガスです。LNGとも呼ばれます。
約97%が輸入で、主な輸入元はオーストラリア、カタール、マレーシアです。
都市ガスの特長
マイナス162℃まで冷やすと液体になり、体積が600分の1に小さくなります。空気よりも軽いため、空気中では上部に拡散します。
都市ガスは、ウォッベ指数(ガスの単位体積当たりの総発熱量(MJ/㎥)を空気に対する比重の平方根で除した値)と燃焼速度の掛け合わせにより種類が区分されており、日本で供給されてる都市ガスは7種類存在します。
現在は13Aという種類の都市ガスが主流となっています。
都市ガスの供給方法
原料の液化天然ガスを気化、臭化などの工程を経て、地中内のガス管を通じて各家庭に配給されます。
プロパンガスとは
プロパンガスの原料
プロパン・ブタンを主成分に持つ液化石油ガスです。LPガス、LPGとも呼ばれます。
家庭で使われる主成分の多くはプロパンなので、プロパンガスと言われています。大半は中東や米国から輸入されています。
プロパンガスの特長
マイナス42℃まで冷やすと液体になり、体積が250分の1に小さくなります。空気より重いため、ガス漏れの際は低い場所にたまります。
プロパンガスの供給方法
原料となるプロパンガスが陸揚げされた後ボンベに充填し、専用ボンベが各家庭に配給されます。
【違いで見分ける】都市ガスとプロパンガスのそれぞれの特長
自分の住んでいるお部屋は都市ガスかプロパンガスのどちらなのか。また、どうやって判断すべきなのか。そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。ここでは、都市ガスとプロパンガスの見分け方について解説します。
都市ガスとプロパンガスの見分け方は下記の通りです。
- 供給方法で判断する
- ガス漏れ警報機の位置で判断する
順番にご説明します。
供給方法で判断する
都市ガスとプロパンガスは供給方法が異なります。
LPガスなどと書かれたボンベが玄関先などに置いてあれば、契約しているガスはプロパンガスです。
ただし、アパートやマンション、集合住宅などは見当たらない場所にガスボンベが置いてあることもあります。玄関付近にガスボンベがないということだけで一概には判断できないため、確認と注意が必要です。
ガス漏れ警報機の位置で判断する
部屋に取り付けてあるガス漏れ警報機の場所で判断する方法です。
都市ガスはメタンが原料なので、空気より軽いため空気中では上部に拡散します。プロパンガスはプロパン・ブタンを原料なので、空気より重いため、空気中では下部に拡散します。
このように、ガスの重さから、警報機の場所で判断することができます。
【料金・熱量】都市ガスとプロパンガスの違いとは?
都市ガスとプロパンガスは料金・熱量にも違いがあります。生活する上で、料金と熱量は特に影響が大きいのでしっかりと理解したうえで契約をするようにしましょう。
料金の違い
都市ガスとプロパンガスは料金が異なります。都市ガスのほうがプロパンガスより安価と言われています。
下記は1人暮らしの都市ガスとプロパンガスの全国平均料金の比較です。
プロパンガス:¥4,810 / 月 ¥57,717 / 年
また、ガス料金は地域によって異なるため、お住まいの地域の料金相場を知ることも大切です。都市ガスとプロパンガスの価格差は地域ごとに幅があります。
最も料金差が少ないのは九州地方で¥882/月、¥10,581/年の差となります。
熱量の違い
プロパンガスの方が都市ガスよりも料金が高いには、理由があります。
都市ガスとプロパンガスの熱量の差です。
プロパンガス:24000kcal / 1㎥
プロパンガスは都市ガスよりも熱量が2.23倍大きいです。そのため、同じ量の水を沸騰させるためにも必要なガスの量が異なります。
都市ガスとプロパンガスの平均使用量の比較です。
プロパンガス:10.3㎥ / 月 123.6㎥ / 年
ガス料金は使用量も大きく関わってくるので、料金計算の際は使用量にも注意しましょう。
メリットデメリットで考える都市ガスとプロパンガスの違いと選び方
ここからは都市ガスとプロパンガスを実際に利用したときのメリット・デメリットを見ていきたいと思います。
都市ガスのメリット・デメリット
メリット
- 価格が安い
- 保証金の必要がない
- 自宅にボンベの設置の必要がない
デメリット
- 熱量が低い
- 対応エリアに限りがある
- 地中に埋まっているため、災害時の復旧に時間がかかる
プロパンガスのメリット・デメリット
メリット
- 熱量が高い
- 災害時の復旧が早い
- 対応エリアが広い
デメリット
- 価格が高い
- ボンベを設置するスペースが必要になる
- 物件の中には保証金が必要な場合がある
プロパンガスから都市ガスに切り替えることも可能です
しかし、都市ガスは地中に埋まっているため、ガス管1㎥を引き込むのに対して1万円前後の予算を考える必要があります。
都市ガスとプロパンガスは異なる点がたくさんあります。まず種類を把握して、どちらのガスを利用するか検討しましょう。
【まとめ】違いを把握して都市ガスとプロパンガスの選び方を知ろう
都市ガスとプロパンガスの違いを紹介しました!最終的に何を重視するかでどちらのガスを利用すべきなのか見えてきます。自分にとってどちらのガスが適しているのか考えたうえで選びましょう。
火力重視の方は「プロパンガス」をおすすめします。都市ガスに比べて、火力が2倍以上あり、3口コンロでも同時に強い火力を利用することができます。料理好きの方などは、プロパンガスの物件をおすすめします。
この2つのガスの種類も、物件探しや乗り換えの参考にしてください!
この記事の監修者

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太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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