エコキュートの1時間での沸き上げ量を比較!メーカーごとに解説
「エコキュートって1時間でどのくらい量を沸き上げられるのだろうか。」
「エコキュートを使った節約方法を知りたい!」
このように考えている方はいませんか。
エコキュートはオール電化の流行に伴い、最近では人気が出てきています。
しかし、1時間でどのくらいの量のお湯を使えるのかイメージがつきにくいでしょう。
そこで今回は、1時間での沸き上げ量やエコキュートの費用・節約方法などについて紹介します。
目次
【メーカー別】エコキュートの沸き上げ時間はどれくらい?
まずは、1時間に沸き上げられる量とメーカーごとのエコキュートの沸き上げ時間について紹介します。
エコキュートは1時間に100L作れる
結論から申し上げると、エコキュートは1時間で100L近く作ることができます。
一般的なエコキュートであれば約80度のお湯を夏は62L、冬は49L作ることができます。
実際に使用するのは40度前後なので、1時間で100L作れるという計算になります。
そして、お風呂にお湯を貯める場合、200L程度必要となるので、2時間待つ必要があります。
では、空の状態から満タンの状態にするにはどのくらい時間がかかるでしょうか。
単純計算で行うと、370リットルのタンクを満タンにするには、370L÷49L=7.5時間となります。
この数値を覚えておくと、あとどのくらい時間がかかるか分かりやすくなるでしょう。
メーカーごとの1時間の沸き上げ量
続いては、メーカーごとに、1時間でどのくらいの量を沸き上げることができるか紹介します。
三菱
1つ目は、三菱エコキュートです。
三菱エコキュートの場合、1時間で40〜60Lの熱いお湯を沸き上げることができます。
そのため、貯湯タンクを満タンにするには7〜8時間程度かかります。
また、一般家庭の浴槽をいっぱいにするためには、リモコンの残湯表示が3目盛程度必要になります。
沸き上げている途中であっても沸き終えたお湯は使用することができます。
日立
2つ目は、日立エコキュートです。
日立エコキュートは、約40度のお湯を冬場は120L、夏場は240L沸かすことができます。
そのため、一般家庭の浴槽をいっぱいにするには、冬場は2時間、夏場は1時間かかります。
パナソニック
3つ目は、パナソニック製エコキュートです。
パナソニック製エコキュートの場合、1時間で42度程度のお湯を100L沸かすことができます。
一般家庭の浴槽を満タンにするには、2時間程度必要でしょう。
ダイキン
4つ目は、ダイキン製エコキュートです。
ダイキン製エコキュートは冬に1時間の沸き上げで、約80度のお湯を70L沸かすことができます。
薄めて使うことを考えると、一般家庭の浴槽を満タンにするには、2時間程度必要でしょう。
東芝
5つ目は、東芝エコキュートです。
東芝エコキュートの場合は1時間で60度のお湯を60L沸き上げることができます。
一般家庭の浴槽を満タンにするには、1.5時間程度必要でしょう。
エコキュートの沸き上げでの費用は?【時間帯が節約の鍵】
ここからは、沸き上げ量ではなく、エコキュートの電気代と節約方法について紹介します。
エコキュートの電気代
まずはエコキュートの電気代を3つの視点から紹介します。
エリア別
1つ目は、エリア別です。
エリア | 毎月の電気代目安 | 年間の電気代目安 |
北海道 | 2,500〜3,000円 | 3万円〜3万5000円 |
東北 | 1,500〜2,000円 | 2万円〜2万5000円 |
北陸 | 1,500〜2,000円 | 2万円〜2万5000円 |
関東 | 2,000〜2,500円 | 2万円〜2万5000円 |
中部 | 2,000〜2,500円 | 2万円〜2万5000円 |
関西 | 1,500〜2,000円 | 1万5000円〜2万円 |
中国 | 1,500〜2,000円 | 2万円〜2万5000円 |
四国 | 2,000〜2,500円 | 2万円〜2万5000円 |
九州 | 1,000〜1,500円 | 1万5000円〜2万円 |
沖縄 | 500〜1,000円 | 5,000円〜1万円 |
一般地と寒冷地
2つ目は、一般池と寒冷地です。
エリア | 毎月の電気代目安 | 年間の電気代目安 |
一般地 | 1,500〜2,000円 | 2万円〜2万5000円 |
寒冷地 | 2,500〜3,000円 | 3万円〜3万5000円 |
一般池と寒冷地では毎月1,000円程度の違いがあるのが分かりますね。
世帯人数別
3つ目は、世帯人数別です。
人数 | 北海道 | 東京 | 沖縄 |
1人 | 1,500円程度 | 1,500円程度 | 500円程度 |
2人 | 1,500〜2,000円 | 1,500〜2,000円 | 500〜1,000円 |
3人 | 1,500〜2,000円 | 1,500〜2,000円 | 500〜1,000円 |
4人 | 2,000〜2,500円 | 2,000〜2,500円 | 500〜1,000円 |
5人 | 2,500〜3,000円 | 2,000〜2,500円 | 500〜1,000円 |
6人 | 2,500〜3,000円 | 2,500〜3,000円 | 1,000〜1,500円 |
7人 | 3,000〜3,500円 | 3,000〜3,500円 | 1,000〜1,500円 |
電気代の節約方法
最後に、エコキュートの電気代を節約するためのポイントを5つ紹介します。
季節でモードを使い分ける
1つ目は、季節でモードを使い分けることです。
エコキュートにはメーカーごとに省エネモードがついています。
そのため、夏や通常時などの、あまりお湯を使わない時であれば省エネモードを使うと期待した効果を発揮するでしょう。
しかし、省エネモードで頻繁に日中のお湯が足りなくなる場合は、設定を変更する必要があります。
特にお湯を頻繁に使うようになる冬の時期では、多めにお湯を沸かすモードに切り替えておくことをおすすめします。
昼間の沸き上げを停止する
2つ目は、昼間の沸き上げを停止することです。
エコキュートによっては、「自動沸き増し機能」と呼ばれる機能がついています。
自動沸き増し機能があることと、タンクの湯量が少なくなった場合、自動で日中に沸き増しをしてくれます。
自分で何か操作をする必要がないので便利な機能です。
しかし、「その日にこれ以上お湯を使わない」と考えている方もいるでしょう。
その場合、電気代の高い昼に沸き増しをして、余分にお金がかかってしまいます。
自動沸き増し機能をオフにして、必要な時に手動で沸き増し設定にすると良いでしょう。
ピークカット設定をする
3つ目は、ピークカット設定をすることです。
エコキュートを導入すると同時に、電気料金プランを変更することも大切です。
電気料金プランの中には、「夜間の電気の単価が安く、日中の単価は高くなる」というプランがあります。
エコキュートの夜間時間の設定が違っていると、電気代が多くかかるので注意が必要です。
そして、日中の単価の中にも、単価の高い時間帯というのがあります。
そこで必要になることがピークカット設定です。
ピークカット設定とは、設定した時間帯の間はお湯が少なくなっても自動沸き増しをしない設定のことです。
ピークカット設定をきちんと行うと節約につながるでしょう。
追い焚きではなく高温足し湯を選ぶ
4つ目は、追い焚きではなく高温足し湯を選ぶことです。
お風呂のお湯は「追い焚き」や「自動保温」するよりも、「高温足し湯」を使った方が省エネにつながります。
追い焚きや自動保温の場合、ぬるくなったお湯を循環させ、タンク内の熱を使うことで温め直しています。
そのため、タンク内の熱がなくなってしまいます。
一方、高温足し湯の場合、タンク内の熱いお湯をそのまま足します。
そのため、高温足し湯の方が省エネにつながります。
同様の理由で、前日のお湯を沸かし直すよりも、再度湯張りをした方が経済的です。
水が勿体無いと感じる方は、洗濯などの別の用途で使うように心がけましょう。
休止モードを使う
5つ目は、休止モードを使うことです。
長期の旅行などで、数日間または長期間家を開ける時があるでしょう。
その際は休止モード設定にすることをお勧めします。
休止モードにすると、無駄な沸き増しを行わず、節約につながります。
また、長期間家を開けるときは、水抜きなどのメンテナンスもしっかり行うようにしましょう。
快適なエコキュートライフには沸き上げ時間から逆算が大切!
今回はエコキュートの1時間での沸き上げ量やエコキュートの電気代・節約方法などを紹介しました。
エコキュートの沸き上げ量はメーカーによって少しずつ異なるので、メーカーごとの機能などと一緒に注目するようにしましょう。
また、節約するためには設定をいくつか変えることが大切になるので、現在の状況を確認し、必要であれば変えるようにしましょう。
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この記事の監修者
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