太陽光パネルの寿命は何年?寿命を伸ばす方法やメンテナンス方法も!
太陽光パネルはとても高額な商品ですが、残念ながら寿命が存在します。
まずは、太陽光パネルと太陽光パネルの心臓部といわれているパワーコンディショナーの寿命について見ていきましょう。
目次
太陽光パネルは30年以上と長寿命
太陽光パネルの平均寿命は30年以上です。
常に屋外にある機械にも関わらず、長寿命であることが分かります。
ちなみに、今やどの家庭にも必ずあるといっても過言ではない冷蔵庫や洗濯機の平均寿命は10〜15年程度です。
太陽光パネルの寿命が、いかに長いかが分かるのではないでしょうか。
パワーコンディショナーは15年程度と短命
太陽光パネルで発電した電力は、パワーコンディショナー(以下パワコン)と呼ばれるシステムに流れます。
パワコンでは、発電した電力(直流)を家庭で使える電力(交流)に変換する作業を行います。
つまり、太陽光パネルを所有するのであればパワコンも必須になるのです。
太陽光パネルの心臓部と呼ばれるパワコンの平均寿命は、太陽光パネルに大きく劣って10〜15年程度です。
先ほど紹介した冷蔵庫や洗濯機など、多くの家庭に当然のようにある家電と同程度の寿命ということになります。
太陽光パネルの寿命は30年以上!劣化する原因には何がある?
太陽光パネルもパワコンも、寿命があることが分かりました。
では、寿命を迎えてしまう(劣化してしまう)原因は何なのでしょうか。
主な理由を2つ紹介します。
経年劣化
太陽光パネルが劣化する主な原因は、使い始めてから時が経ったからです。
太陽光発電は、年に0.25〜0.5%ずつ発電量が下がるといわれています。
つまり、毎年少しずつ劣化しているわけです。
経年劣化の理由は、太陽光パネルの損傷や、配線の劣化といわれています。
パワコンに関しても、雨水の入り込みや換気フィルターの詰まりなどが蓄積することで経年劣化を引き起こします。
太陽光パネルの汚損
太陽光パネルの劣化理由は、パネルの汚損です。
太陽光パネルは常に野ざらしなため、鳥の糞や落ち葉などが原因で汚損され、劣化の進行スピードを速めてしまう可能性があります。
汚損された太陽光パネルは、十分な発電量を発揮できないばかりか、最悪の場合は火災に発展してしまう危険性もあるため注意しましょう。
太陽光パネルの寿命は30年以上?!寿命を伸ばすために必要なことは?
太陽光パネルの寿命は30年以上と、とても優秀です。
しかし、当然の如く「メンテナンスフリーで特に何もしなくても平均寿命をまっとうしてくれる」という考えではいけません。
今回の章では、太陽光パネルの寿命を伸ばすために実践すべき対策を4つ紹介します。
定期的にメンテナンスを行う
太陽光パネルの寿命を伸ばすためには、定期的なメンテナンスが必要です。
太陽光パネルはメンテナンスフリーといわれていた商品ですが、2017年に法律が変わり、4年に1度の定期メンテナンスが推奨されることとなりました。
定期メンテナンスは専門業者を呼び、太陽光パネルに破損個所がないか、緩みや腐食個所がないかなどを細かく確認してもらいます。
定期メンテナンスの費用は1回2万円程度が相場といわれており、毎月コツコツ積み立てをしていれば、そこまで家計に大きな負担を強いるものではありません。
自己判断で定期メンテナンスを行うのではなく、専門業者を呼び、しっかりメンテナンスを実施してもらいましょう。
日頃からモニターチェックを怠らない
太陽光パネルを導入すると、発電量や売電量を確認するため、家庭内にモニターが設置されます。
メーカーによって異なりはしますが、不具合が生じた際にエラー表示がされるモニターもあるため、モニターは逐一確認しましょう。
しっかりした施工会社に設置工事をお願いする
しっかりした施工会社に設置工事をお願いするのも、大切なポイントです。
太陽光パネルの知識がないと施工不良を起こし、太陽光パネルだけではなく住宅の屋根まで改修が必要という事態にも発展しかねません。
太陽光パネルの寿命を伸ばすためにも、しっかり施工をしてくれる信頼できる業者を見つけたいところですね。
必要であれば保険に加入する
必要であれば保険に加入することも忘れずにしてください。
太陽光パネルのメーカーや施工会社は、施工不良や太陽光パネル自体の不具合に対応するための保証は持っていますが、災害対策としての保証は持っていません。
お住まいの地域が台風が頻繁に直撃する地域だったり豪雪地域だったりする場合、独自に自然災害保険に加入することで、万が一のときにとても大きな恩恵を受けられるでしょう。
太陽光パネルの寿命を伸ばすために!メンテナンス方法には何がある?
最後に、太陽光パネルの寿命を伸ばすために必要なメンテナンス方法を紹介します。
メンテナンスを自身で行う場合の注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
専門業者に頼んで掃除をしてもらう
一番手っ取り早く安心で安全なのは、専門業者に頼んで掃除をしてもらう方法です。
太陽光パネルのメーカーも、定期メンテナンスは専門業者に頼むことを推奨しています。
1回のメンテナンス費用は微々たる額ですから、あまり慎重にならず、定期的にメンテナンスを行いましょう。
太陽光カーポートなら自分で掃除するのもOK
太陽光パネルが住宅の屋根ではなく、駐車場(カーポート)など比較的低い場所に設置されているのであれば、自分で掃除するのもOKです。
ただ、自分で掃除するには、以下で紹介するいくつかの注意点を守って安全に作業をしてください。
注意点①決して無理をしない
カーポートなど、あまり高くない場所に太陽光パネルがあるからといって、決して無理はしないでください。
普段から脚立を使う仕事をしているなどという場合を除き、慣れない作業はとても危険です。
少しでも無理を感じたら、すぐに掃除をやめ、業者を呼ぶ手配を取りましょう。
注意点②水道水は使わない
太陽光パネルの掃除には、水道水は極力使ってはいけないとされています。
理由は、水道水に含まれているカルキなどの成分が太陽光パネルに残ってしまう可能性が考えられるからです。
自身で太陽光パネルの掃除をする場合は、弱アルカリ性もしくは中性洗剤を薄めて使用してください。
注意点③雑巾を使わない
掃除となると、どうしても雑巾を使ってしまいたくなるでしょうが、雑巾は絶対に使わないでください。
理由は、強化ガラスでできている太陽光パネルを傷付けてしまう可能性があるからです。
太陽光パネルは基本的に雨水で汚れが落ちるように設計されているので、雑巾でゴシゴシする必要はありません。
注意点④不適切な修理をしない
不適切な処理をしてしまうと、メーカーの保証対象外になる恐れがあるので気を付けましょう。
何らかの不具合を見つけたら、早急に専門業者ならびに太陽光パネルのメーカーなどに相談するようにしてください。
太陽光パネルの寿命は長い!定期メンテナンスをしっかり行おう!
今回の記事では、太陽光パネルとパワコンの寿命、劣化原因や寿命を伸ばすための方法を紹介しました。
太陽光パネルは長寿命ですが、必ず経年劣化が発生するものです。
だからこそ、日頃から定期メンテナンスをしっかり行い、少しでも劣化スピードを遅れさせるような行動を取れると良いでしょう。
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この記事の監修者
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