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太陽光発電の4つの事故事例を解説!3つの対策法もご紹介

太陽光発電 2024年01月04日更新

高騰する電気代対策として再注目を集めている太陽光発電ですが、実は全国で毎年「数件〜十数件」も大きな事故が発生していることをご存じでしょうか?

太陽光パネルやパワコンのトラブルは火災事故」につながる可能性もあるため、正しい知識や対策を知っておかないと「隣家との損害賠償」問題に発展してしまうことも…

そこで本記事は、「太陽光発電でよくある4つの事故パターン」や、「太陽光発電の事故を未然に防ぐための3つの対策法」についてくわしく解説していきます!

結論からいえば、太陽光の事故は「適切な点検・メンテナンス」や「万が一の自然災害補償」などでリスク軽減が可能です。

事故を予防することは「太陽光発電を長持ちさせる」結果にもつながりますので、いつまでも安心して設備を使い続けたい方もぜひご覧くださいね!

太陽光発電の事故事例でよくある「4つのパターン」を徹底解説!

まずはじめに、太陽光発電でよく起こる事故事例の「4つのパターン」をご紹介し、くわしい原因や注意点を解説していきます。

【事例①】「台風」で太陽光パネルが飛散・周囲の迷惑に…

住宅の屋根部分に設置することが大半の太陽光発電。

「台風や強風」が招くパネルの飛散・落下による事故は、毎年のように全国各地で発生しています。

たとえば、落下したパネルで自宅の「窓ガラスや屋根材」が破損する可能性は充分にあり、風向きによっては「周辺住居」へ被害を及ぼしてしまうことも。

さらに、飛散したパネルや設備は「後片付けに時間やコストがかかる」だけでなく、大型の廃棄物として撤去費用もかかります。

最悪の場合「外を歩いていた人を傷つけてしまう」リスクもゼロではないため、太陽光発電を設置する際には「損害賠償」なども考慮して慎重に対策する必要があるでしょう。

【事例②】「地震」で落下した太陽光パネルが隣家の車を損壊…

世界的に見ても極端に「地震」の多い我が国では、激しい横揺れにより太陽光パネルが損壊・落下する事故の被害件数も一定数あります。

特に、隣家との距離が近い住宅では落下したパネルが車やカーポートを損壊する事故事例も報告されており、賠償責任を問われる事態も起こりえます。

さらに、地震の衝撃によって各部ケーブルなどが断線し、「火災」の原因となるケースもおこりえるため、地震の多い地域では特に対策しておくべきでしょう。

今後30年以内に発生すると予想される「南海トラフ巨大地震」も、太陽光発電にとって大きなリスクとなることは間違いありません。

【事例③】「飛来物」でヒビ割れたパネルが発火・火災の原因に…

台風や地震などの自然災害に比べて件数は少ないものの、強風や「野鳥」などによって運ばれる「飛来物」が原因で太陽光パネルの事故を引き起こすケースも存在します。

意外と報告が多いトラブルにカラスの落石によるパネルの破損が挙げられ、異常発熱による火災やシステム全体の故障など、深刻な被害を招くこともあります。

また、長期間メンテナンスを怠った太陽光パネルは風雨によるホコリや汚れで故障し事故に発展する場合もあるほか、飛来した「レジ袋」などの被害も侮れません。

太陽光パネルは自分では見えない位置に設置されているため、「発電量が安定しない」「異音がする」など異変を感知したら、すぐに点検を依頼するべきでしょう。

【事例④】「停電」のショックで故障したパワコンが発火することも…

経済産業省の発表によると、太陽光発電の事故原因は「パネルの故障」と同じくらい、「パワコンの不具合」によっても発生しています。

太陽光の膨大なエネルギーを変換するパワコンは、アーク放電という現象により「3,000度以上」に発熱する場合もあり、ボヤ騒ぎを招いた事例も存在します。

通常使用している限りパワコンの事故はほとんど心配する必要はないものの、何年も点検せずに使い続けるとリスクを高める原因となるでしょう。

パネルばかりに意識が向いてしまいがちな太陽光発電の事故対策ですが、パワコンの適切なメンテナンスも非常に重要と覚えておきたいですね。

太陽光発電の事故を予防するための「3つの対策法」をご紹介!

つづいて、太陽光発電を事故や故障のリスクから守るための「3つの対策法」について詳しくご紹介していきます。

【対策①】定期的にプロの点検・メンテナンスを受ける

太陽光発電を突然の故障や災害による損壊から守る「もっとも確実な方法」は、定期的にプロの業者に点検・メンテナンスサービスを依頼することです。

定期点検を受けることにより「自分では確認できないボルトの緩みや故障箇所」のチェックができるため、事故に発展する可能性を格段に減らすことに繋がります。

また、2017年の「改正FIT法」という再生エネルギーについての法案により、太陽光は4年に一度の定期点検が「義務化」されています。

点検結果を報告する義務はないものの、適切な維持管理ができていないとみなされた場合は「売電停止」になる可能性もあるため、やはり定期点検は重要といえるでしょう。

【対策②】実績豊富な「信頼できる」施工会社を選ぶ

太陽光発電の事故の大きな原因である「パネルの落下」を予防するためには、なるべく実績豊富な「信頼できる」施工会社に工事をお願いしましょう。

残念ながら一部の施工業者はコストカットのために「手抜き工事」を行っているケースはゼロではなく、悪質な業者を選ぶと強風などでパネルが飛散するリスクが高まります。

販売店や施工会社を選ぶ際には「金額の安さ」だけで即決せず、会社概要や取付実績や口コミ、「創業してから何年経っているか」など、多方面からじっくり検討するべきです。

また、業者によっては「独自の延長保証」「数年おきの定期点検」がサービスに含まれている場合もあり、うまく活用すればランニングコストも節約できます。

【対策③】万が一の事故に備えて「自然災害補償」に加入する

太陽光発電は、どれだけ念入りに対策しても「大型地震」などで災害が事故に発展する可能性をゼロにはできません

そのため、万が一の事故により「あなたの財産」や「周辺住宅」に損害を与える事態に備えて、「自然災害補償」という保険プランに加入しておくことをおすすめします。

自然災害補償とは、太陽光発電を「台風や大雨、地震や大雪」などの自然災害による損壊を補償するもので、修理費や隣家の補修費などを幅広くカバーしてくれます。

太陽光発電のメーカーや販売店によっては「10年間の自然災害補償」が無料で付帯するプランも用意されており、設置時から安心してつかい続けられます。

【まとめ】太陽光発電の事故は他人事ではない!適切な点検で予防しよう

本記事でくわしく解説してきた「太陽光発電の事故と予防策」についての重要ポイントを、以下にもう一度まとめていきます。

  • 台風や強風などで太陽光パネルが飛散し、周辺住居に被害を及ぼす事故事例は毎年多い
  • 地震によるパネルの落下はもちろん、突然の故障による「火災」のリスクもゼロではない
  • パネルと同様に事故事例が多い「パワコン」のトラブルは、故障に強い機種選びで防ぎたい
  • 太陽光発電の事故を予防するためには、数年に一度の定期点検・メンテナンスが非常に大切
  • 万が一の事故に備えて、損害を補償する「自然災害補償」に加入しておくと心強い

適切な状態で使用すれば事故のリスクは限りなく低い太陽光発電ですが、それでも台風や地震などの大型災害がリスクの引き金となる可能性は否定できません。

普段の使用でも「パネルの取り付け部分」のボルトなどが緩んでくるケースもありますので、やはり定期的な点検・メンテナンスは非常に重要といえるでしょう。

点検費用や自然災害補償の保険金は必要とはいえ、事故の損害金に比べたら安いものです。

安心して太陽光発電を使い続けるためにも、ぜひ検討してみてくださいね!

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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