家庭用ソーラーパネルの価格相場は?蓄電池セットがおすすめな理由
家庭用ソーラーパネルの導入に踏み切れず悩んでいませんか?
家庭用ソーラーパネルの設置費用は、容量やメーカーで違うため事前に価格を比較するのが大切です。
今回は各メーカーの価格相場や利用できる補助金について紹介します。
目次
家庭用ソーラーパネルの設置費用はいくら?【各メーカーの相場価格】
インターネットで家庭用ソーラーパネルの販売・施工をおこなっている業者の設置費用は、1kWあたり19万~25万円が相場価格になります。
5kWあたりの設置費用は、国内メーカーでおよそ130万円、海外メーカーでおよそ110万円ほどの費用がかかります。
メーカー名 | 形式 | 出力 | 1kWあたりの価格(工事費込み) |
パナソニック | P252αPlus | 252W | 236,800円 |
三菱 | マルチルーフ | 258W | 248,000円 |
Qセルズ | DUO-G9 | 355W | 190,800円 |
カナディアンソーラー | MOD-CS3LA-300MSB | 300W | 185,800円 |
(設置費用の価格の引用元:「エコ発電本舗 パナソニック、三菱」「突撃隊 Qセルズ、カナディアンソーラー」)
家庭用ソーラーパネルのメンテナンス費用や寿命は?
家庭用ソーラーパネルのメンテナンス費用や寿命を理解しておくと発電量の低下や故障リスクを軽減することができます。
それぞれについて詳しく紹介していきます。
メンテナンス費用
資源エネルギー庁のデーターによると、4年おきのメンテナンス費用の相場は、5kWあたりで29,000円と発表されています。
パワコンの交換費用は、224,000円で20年に1回の交換とされています。
また20年間、家庭用ソーラーパネルの運転を維持する場合は、3,690円/kWのメンテナンス費用が必要になります。
寿命
家庭用ソーラーパネルの寿命は、20〜30年が目安です。
また、心臓部分でもあるパワコンの寿命は、10〜15年のため交換を想定しておく必要があります。
どちらも10年の無料保証を利用でき、期間内の故障や交換に対応してくれるので長期間の設置も安心です。
家庭用ソーラーパネルのデメリット【対策方法を解説】
家庭用ソーラーパネルを導入した後のデメリットや対策方法を紹介します。
高額な導入費用がかかる
資源エネルギー庁のデーターによると、家庭用ソーラーパネルの設置費用は1kWあたり247,000円です。
全国の家庭用サイズは4.5kWなので、およそ111万円が導入費用の目安になります。
設置費用には下記の5つが含まれていますが、工事費用が別にかかる場合もあり、設置業者によって変わります。
- 本体
- パワコン
- 架台
- その他
- 工事費
そのため、複数の業者に「工事費込みなのか」「追加費用がかからないのか」などの疑問を見積もり依頼で確認するのが大切です。
反射光で近隣トラブルになる場合も
平地に設置したソーラーパネルが原因で裁判沙汰になるケースもあります。
反射光で住人が熱中症になってしまい、パネルの撤去と330万円の損害賠償を求めた話題は世間の注目を集めたニュースです。(引用元:日経XTECH)
紹介したトラブルは産業用のソーラーパネルですが、住宅に設置する場合も向いている方位や角度が重要です。
家庭用ソーラーパネルの設置は、反射光が地上に向きやすい北東や北西を避け、南向きにすることで光は空に向くので反射光のトラブルが起きる心配がありません。
また、反射光のリスクを近所の人に伝えておくと、トラブルを回避できる可能性があります。
屋根の種類や大きさによって設置できない
屋根材によって家庭用ソーラーパネルの設置ができない場合があります。
設置に向かない屋根材 |
|
家庭用ソーラーパネルは、曲がっている屋根や縦長で小さな屋根に設置するには不向きです。
切妻屋根や片流れ屋根のような平らな屋根の設置に家庭用ソーラーパネルが向いています。
雨や曇りの日は発電量が落ちる
雨や曇りの日も発電量はゼロにはなりませんが、晴れの日とくらべると5%〜25%ほど発電量が下がります。
また、地域によって曇りや雨が多いところもあり、天候が崩れやすい地域では発電量が大幅に減ってしまいます。
お住まいの平均日射量はNEDOデータベースから、年平均や月ごとの日射量を確認できるため、日射量を確認し入念に検討しましょう。
パワコンの設置場所が必要
パワコンの設置は、上下30cm・左右5cmほどのスペースを設ける必要があります。
湿気の多い浴室や直射日光の当たる温度変化が多い場所の設置に向いていません。
パワコンの設置は発電ロスが少ないブレーカーの近くに設置するのがおすすめです。
屋内に設置できない場合、価格は上がりますが屋外や併用タイプに変更して設置するようにしましょう。
家庭用ソーラーパネルを設置するメリット
家庭用ソーラーパネルを設置するメリットを紹介します。
電気代の高騰による対策もできるため、検討してみるのも良いでしょう。
電気代の高騰の影響を受けづらい
太陽の光で発電した電力を家中で使えるので、電気代がかからず有効活用できます。
日中に発電した電力は、電気代が高い時間帯に回せるため使用量が減り節約になります。
また、日中留守が多い場合は、余った電力を電力会社に売電することになるので、自家消費したい人は蓄電池に貯めて使用するのが向いています。
売電した電力で収入が得られる
JPEA(太陽光発電協会)によると、1kWあたり年間1,000kWhの電力を発電すると公表されており、5kWの場合は5,000kWhの発電量の見込みがあります。
家庭用ソーラーパネルの導入期間を、1年間・10年間に分けて売電収入を計算してみました。
1年間の売電収入 | 10年間の売電収入 |
80,000円 | 800,000円 |
(※2023年10kW未満の売電単価16円/kWhで計算)
上記の価格は目安ですが、自家消費を減らしたり定期的なメンテナンスをしたりすると、売電量は上がり節約・収入UPにつながります。
突然の災害で停電しても電力が使える
停電時に家庭用ソーラーパネルの電力があれば、パワコンの自立運転用コンセントに家電製品をつなげて使用できます。
太陽光発電のブレーカーを切り、パワコンを再起動させると自立運転モードに切り替わり太陽光発電の電力が使えるようになります。
多くの家電製品は使えませんが、1500Wまでの電気製品を接続して停電時に使うことができます。
CO2削減になり環境にやさしい
家庭用ソーラーパネルはCO2排出量が少なく、発電した分だけ火力発電による化石燃料を軽減する効果があります。
家庭用ソーラーパネルは化石燃料なしで発電できたり、使用済みのパネルを再利用できたりするので環境汚染も減らすことができます。
発電方法の種類 | CO2排出量/kWh |
太陽光発電 | 17~48g-CO2/kWh |
火力発電(石油・石炭・天然ガス) | 約690g-CO2/kWh |
(引用元:産総研 温室効果ガス排出量の削減)
蓄電池や電気自動車に連携できる
家庭用ソーラーパネルを蓄電池と電気自動車に連携することで、日常生活や停電時に貯めて使用できます。
蓄電池と電気自動車があれば大容量蓄電ができ、長期間の停電にも対応できます。
また、V2Hとの組み合わせで自家発電した電力が無駄にならず電気自動車に使用できます。
家庭用ソーラーパネルの補助金はいくら?【補助金UPの組み合わせ】
2023年の国の補助金は、家庭用ソーラーパネルだけで使える補助金はありませんが、蓄電池・V2H・電気自動車の組み合わせで利用が可能です。
導入システムが増えるごとに補助金額もUPするため、より多くの補助金を受け取ることが可能です。
また、お住まいの自治体によって、補助金申請ができる場合もあるのでホームページで確認してみましょう。
補助金額 | 追加補助金額 | |
ZEH補助金 | 55万円/戸 | なし |
ZEH+補助金 | 100万円/戸 | ・蓄電池:2万円/kWh(導入費用の1/3または20万円) ・直交集成板:1戸あたり90万円 ・地中熱ヒートポンプシステム:90万円/戸 ・PVTシステム(液体型):65万円または80万円 ・PVTシステム(空気型):90万円 ・液体集熱式太陽熱利用温水システム:12万円または15万円 |
次世代ZEH+補助金 | 100万円/戸 | ・燃料電池:2万円/戸 ・V2H充電設備:補助対象経費の1/2または75万円のいずれか低いほう ・太陽熱利用温水システム(液体式):17万円/戸 ・太陽熱利用温水システム(空気式):60万円/戸 |
家庭用ソーラーパネルと蓄電池セットで電気代の節約・防災対策◎
今回は家庭用ソーラーパネルの価格相場やメリット・デメリットについて紹介しました。
蓄電池や電気自動車の組み合わせで、停電により多くの電力が蓄えられたり、電力を買わず自家消費に回せたりするので防災対策におすすめです。
ぜひ、日常生活で使える家庭用ソーラーパネルを検討してみてくださいね。
▼関連記事はこちら
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。
光熱費削減コンサルタント
中田 萌ご相談やお見積もりは
完全無料です!