【両面発電パネルとは】太陽光パネルは両面発電するの!?
近年人気の高い太陽光パネル。
太陽光パネルの中には、パネルの両面で発電ができるパネルがあることをご存知でしょうか。
裏面で発電することができる太陽光パネルは、従来の太陽光パネルに比べて発電量を増やすことが可能です。
目次
両面発電する太陽光パネルがあるってホント!?
裏と表、両方で発電することができる太陽光パネルは、裏面でも入ってきた光を利用して発電することができるので、1枚の太陽光パネルで発電量を増やすことができます。
太陽光パネルを設置できるスペースに限りがある場合や、発電量を増やしたい場合には、両面発電ができる太陽光パネルが有力候補となるでしょう。
両面発電の太陽光パネルを取り扱っているメーカーは?
両面発電の太陽光パネルを取り扱っているメーカーは、Trina・JinKO・LONGiなどです。
裏面でも光を取り込み、発電量を増やすことができる両面発電の太陽光パネルですが、まだ扱っているメーカーが少ないのが現状です。
取り扱いメーカー① Trina
両面発電ができる太陽光パネルを販売している「トリナ・ソーラー」は、中国で設立された太陽光パネルメーカーです。
トリナ・ソーラーは、住宅用の太陽光パネル以外にも、産業用や事業用の太陽光パネルを販売しています。
取り扱いメーカー② JinKO
「ジンコ・ソーラー」は、トリナ・ソーラー同様に中国で設立された太陽光パネルメーカーです。
ジンコ・ソーラーの太陽光パネルは、変換効率が高いことでも有名です。
取り扱いメーカー③ LONGi
太陽光パネルを販売している LONGi(ロンジ)は、2000年に中国で設立された太陽光パネルメーカーです。
ロンジは、自社で太陽光パネルの研究をしており、2021年4月~2022年12月に14回もセル変換効率の世界記録を更新しました。
両面発電の太陽光パネルのメリットは「発電量」!
両面発電の太陽光パネルの最大のメリットは、発電量が多くなることです。
表面だけ発電する太陽光パネルを設置するよりも、両面発電の太陽光パネルを設置した方が、発電量を増やすことができます。
メリット① 発電量が多くなる
従来の太陽光パネルよりも、両面発電のパネルの方が5%から20%程度発電量が多くなります。
特に、太陽光パネルの下が明るい色の場合、暗い色の屋根よりも発電量を増やすことができます。
メリット② 雪国で融雪効果がある
両面発電の太陽光パネルは、表面に雪が積もっても裏面で発電することができます。
また、発電時に発熱するので、融雪効果があります。
発電し、雪を溶かすだけではなく、雪の重みで太陽光パネルが破損してしまうことを防ぐことが可能です。
冬場に雪が降る地域では、両面発電パネルのメリットの恩恵を十分に受けることができます。
メリット③ 「南向き×傾斜30度」以外の選択肢がある
最も効率的な発電を得るためには南向きで傾斜30度が推奨されていました。
しかし、両面パネルでは、垂直や水平な設置など、より柔軟な選択肢があります。
太陽光パネルを設置できる場所の選択肢を増やすことが可能です。
狭いスペースでも発電量が見込めるので、少しでも発電量を増やしたい家庭におすすめです。
両面発電の太陽光パネルにもデメリットがある・・
片面発電の太陽光パネルと、両面発電の太陽光パネルのどちらを導入するか迷った場合、デメリットにも目を向けてみましょう。
- 導入費用が高い
- メンテナンス費用が高くなる
- 反射光がなければ発電量が多くならない
それぞれ解説します。
デメリット① 導入費用が高い
従来の太陽光パネルに比べて、両面発電の太陽光パネルはセルの数が多くなるので、価格が高く設定されています。
製品によっては、通常の太陽光パネルよりも値段が高くなるので注意が必要です。
両面に太陽光を受けることで効率的に発電できるため、より多くの電力を生成することが可能ですが、その分コストも増加します。
導入費用が高いため、初期投資が大きくなることがデメリットとなります。
デメリット② メンテナンス費用が高くなる
両面発電の太陽光パネルは、単面発電パネルよりも大きく複雑な構造を持っているため、メンテナンスや清掃の作業がより複雑になります。
メンテナンス費用が高くなることは、長期的なランニングコストとして考慮する必要があります。
デメリット③ 反射光がない場合発電できない
両面発電の太陽光パネルは、正面からの直接光だけでなく、地面や建物からの反射光も利用して発電します。
しかし、反射光がない場合には、発電効率が低下します。
特に密集した都市部などでは、反射光が制限される可能性があるため、発電量の減少が起こる可能性があります。
両面発電の太陽光パネルで裏面の発電量を増やす方法はある?
両面発電の太陽光パネルで発電量を増やすためには、片面発電の太陽光パネルの発電量を増やす方法に加えて、以下の方法があります。
- 太陽光パネルの下にアルミホイルを敷く
- 太陽光パネルの下に白色のシートを敷く
それぞれ解説します。
方法① 太陽光パネルの下にアルミホイルを敷く
両面発電の太陽光パネルの発電量を増やすためには、太陽光パネルの下にアルミホイルを敷き、反射光を増やしましょう。
ただし、アルミホイルを太陽光パネルの下に敷く場合、近所に反射光が向かないように注意が必要です。
反射した光が近所の家に当たってしまった場合、近所迷惑となり、トラブルに発展してしまうかもしれません。
方法② 太陽光パネルの下に白色のシートを敷く
アルミホイルを両面発電の太陽光パネルの下に敷くのと同様、太陽光パネルの下に白色のシートを敷いた場合でも、反射光を増やすことができます。
白色のシートを敷く場合、アルミホイルに比べて、近所への反射光を抑えることができます。
【注意点】住宅でも両面発電の太陽光パネルを導入できる!
従来の太陽光パネルではなく、両面発電ができる太陽光パネルを導入する場合には、費用や反射光を確認しましょう。
また、発電量を増やすことができるので、蓄電池を導入することで、自家消費量を増やすことができます。
注意① 両面発電と片面発電の費用を比較
両面で発電ができる太陽光パネルを導入することで、発電量を増やすことができます。
しかし、発電量が多い分導入費用も高くなります。
予算や発電効率に応じて、どちらのパネルを選ぶか検討しましょう。
注意② 反射光はあるか?
片面発電の太陽光パネルではなく、両面で発電ができる太陽光パネルを設置する場合、設置する場所の色などを確認しましょう。
設置する場所の特性や日照条件を考慮し、反射光の利用できるか可能性を確認しましょう。
適切な環境条件が整っていない場合、両面パネルの効果を最大限に引き出せない可能性があります。
注意③ 蓄電池と併用するか確認
両面で発電ができる太陽光パネルは、片面発電の太陽光パネルよりも発電量を多くすることができます。
蓄電池を使用することで、発電した電力を効果的に保管し、夜間や雨の日などに使用することができます。
個人の自宅での電力消費や余剰電力の有効活用を考える際には、蓄電池の導入も検討しましょう。
両面発電の太陽光パネルは少しでも発電量を増やしたい時におすすめ!
今回は、裏面でも発電することができる「両面発電の太陽光パネル」について解説しました。
蓄電池と太陽光発電を併用したいと考えている家庭や、停電対策として太陽光パネルの導入をしたい家庭におすすめです。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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