【プロが語る】太陽光発電は本当に災害対策になるのか?
電気代の高騰対策として注目を集めている太陽光発電システムですが、災害による停電対策としてもメリットが大きい住宅設備です。
今回は、災害対策として太陽光発電システムが使えるのか、災害対策として太陽光発電システムを購入する時の選び方まで徹底的に解説します。
目次
災害による停電が起きても「太陽光発電」は使える!
太陽光発電システムを導入していて、災害による停電が起きた時には発電した電気を使うことができます。
さらに、蓄電池と併用することで、発電した電気を夜間にも使用することが可能です。
ポイント① 発電した電気で自給自足できる
万が一、災害による停電が起きてしまっても、太陽光発電システムを導入済みの場合には、発電した電気を使用することができます。
停電が起きても発電した電気を使用することができるので、ニュースなどの災害情報を確認したり、スマホで家族に連絡をとったりすることも可能です。
また、エアコンや冷蔵庫を使うことができるので、健康面でも安心して過ごすことができるでしょう。
ポイント② 蓄電池と併用で長期停電にも対応
太陽光発電システムと蓄電池を併用している場合、停電が起きても1日中電気を使うことができます。
特に、小さい子供や高齢者がいる家庭では、エアコンなどの空調設備を使用できる点は、万が一の際の命綱となるでしょう。
ポイント③ 太陽光発電の設置で使える家電が増える
災害による停電対策として、発電機を使う方法があります。
しかし、発電機の場合、使える家電や範囲が限られてしまうことがデメリットです。
その点、太陽光発電システムであれば、発電中に全部屋で電気を使うことができます。
オール電化住宅の家庭の場合、水道が止まっていなければお風呂に入ることも可能です。
災害対策として太陽光パネルを導入したらどうなるのか?
災害対策として太陽光発電システムを導入した場合、以下のことができるようになります。
- 情報収集できる
- 家族に連絡できる
- 「自宅が安心」になる
- エアコンが使える
- お風呂に入れるケースも
それぞれ解説します。
ケース① スマホを充電して情報収集できる
災害対策として太陽光発電システムを導入した場合、スマホを充電して災害情報や避難情報を確認することができます。
テレビを見ることも可能なので、日本全国の情報をキャッチすることができます。
また、災害による被害で何か困ったことがあった場合でも、ネットで検索して対処法を知ることができるでしょう。
ケース② 家族に連絡できる
太陽光発電システムで発電した電気によって、停電時でもスマホを充電することができます。
スマホの充電が切れてしまった場合、身の安全や居場所を家族に伝えることができません。
スマホが使えれば、外出中の家族に連絡をとることができるので、家族の状況を把握することができます。
ケース③ 「自宅が安心」を実現できる
災害対策として太陽光発電システムを導入することで、自宅の安全性が高まります。
停電時に太陽光発電システムで発電した電気を使うことができれば、誰かに助けを求めたり、思わぬ怪我を防いだりすることが可能になります。
また、あまり仕事などで家にいない場合であっても、災害時に家族が自宅にいることがわかれば、安心することができるでしょう。
ケース④ エアコンが使える
災害による停電の時に注意したいのが、室温の管理です。
特に、近年は夏になると猛暑日が続き、ただ外に立っているだけで辛い日もあります。
そんな、夏の暑い日に停電が起きないとは限りません。
太陽光発電システムを導入していれば、エアコンを使用することができるので、命を守ることができるケースもあるでしょう。
特に、暑さに弱い小さい子供や、高齢者が家族にいる場合には、真夏の停電に十分注意しなければいけません。
ケース⑤ オール電化ならお風呂も入れる
オール電化の住宅が、災害対策として太陽光発電システムを導入した場合、エコキュートやIHを使うことができます。(断水していない場合)
エコキュートが使用できれば、お風呂に入ったり、汚れてしまったものを洗うことができるでしょう。
また、IHが使えれば、調理だけではなく、煮沸消毒などの衛生管理に役立ちます。
太陽光発電以外にも災害対策として使える設備はある?
太陽光発電システム以外にも、災害対策として利用することができる設備はいろいろあります。
また、太陽光発電システムと併用することで、メリットを最大限に引き出すことができる蓄電池は、災害対策として導入がおすすめです。
設備① 蓄電池
蓄電池は、停電が起きそうな時に電気を溜めておくことで、停電が起きた時に電気を使うことが可能になる住宅設備です。
さらに、太陽光発電システムと併用している場合には、蓄電池の充電がなくなってしまっても、発電した電気で再度充電することができます。
設備② V2HとEV
V2Hとは、EVを充電したり、EV内に充電してある電気を建物で使用することができる住宅設備です。
V2HとEVを導入することで、EVを蓄電池代わりとして使用することができるでしょう。
また、蓄電池同様に、太陽光発電システムと併用すれば、発電した電気でEVを充電することができます。
設備③ エコキュート
エコキュートは、災害が起きた時に内部の水を取り出して使うことができます。
さらに、太陽光発電システムと併用した場合には、お湯を作ることも可能です。
設備④ 発電機
災害対策として発電機を導入することで、電気を作ることが可能です。
ただし、発電機は発電できる電気量が少なく、騒音が出るので注意が必要です。
また、発電機を動かすのに必要な燃料が手に入らない場合もあるので、災害対策として発電機を導入する際は注意しましょう。
設備⑤ 消火器
住宅設備ではありませんが、災害対策として消火器を準備しておくことがおすすめです。
特に、大きな地震が起きた場合には、住宅火災が起きてしまうことが多くあります。
備蓄や災害対策設備とともに、消火器を買っておくと、小さな火事であれば消すことができるので安心です。
災害時で太陽光発電を導入したいなら「自立運転」を!
災害対策として太陽光発電システムを導入する場合には、以下の点に注目しておきましょう。
- 自立運転への切り替え方法
- 発電量
- 蓄電池との併用
それぞれ解説します。
選び方① 自立運転に切り替える方法は簡単か?
停電が起きた時に太陽光発電システムを使用する場合には、自立運転に切り替える必要があります。
自立運転への切り替え方は、太陽光発電システムのメーカーや製品によって異なるので、必ず事前に確認しておきましょう。
自立運転への切り替え方がわからない場合、停電が起きても発電した電気を使うことができません。
選び方② 発電量は足りているか?
災害対策として太陽光発電システムを導入する場合には、発電できる電気量にも注目してみましょう。
停電対策として太陽光発電システムを導入しても、発電量が足りていない場合には、思うように電気を使うことができません。
特に、電気消費量が多いオール電化住宅や、家族人数が多い場合には、慎重に検討する必要があるでしょう。
選び方③ 蓄電池と併用するか?
災害対策を行う場合、太陽光発電システムだけではなく、蓄電池も導入してあると安心です。
太陽光発電システムと蓄電池を併用した場合、停電が起きても1日中電気を使うことが可能です。
また、日常的にも発電した電気を最大限に活用することができるので、大幅な光熱費削減に繋がります。
災害対策以外でも太陽光発電はメリットが多い!
最後に、災害対策以外の太陽光発電システムのメリットを解説します。
近年、電気代が高騰したことにより、太陽光発電システムの需要が急激に増加しています。
災害対策として唯一無二の設備である「太陽光発電システム」ですが、日常的にも活用することができます。
メリット① 電気代の高騰対策になる
太陽光発電システムで発電した電気は、無料で使うことができます。
太陽光発電システムで賄える昼間の電気は、無料で使うことができるので、大幅な電気代の削減になるでしょう。
また、万が一今後さらに電気代が高騰したとしても、家計への影響を最小限に抑えることができます。
メリット② 売電できる
太陽光発電システムで発電した電気は、FIT制度を利用して売電することができます。
FIT制度とは、一定の期間高い売電価格で売電することができる制度のことです。
売電量が多い場合には、売電収入を得ることもできるでしょう。
ただし、近年は売電価格よりも電気料金の方が高い傾向にあります。
売電するよりも、自家消費した方が実質的にお得になるので、発電した電気は、なるべく自家消費するのがおすすめです。
メリット③ 蓄電池と併用で補助金が受け取れる場合も
2023年現在、太陽光発電システム単体の導入で受け取ることができる補助金は廃止されています。
ただし、都道府県や市町村によっては、補助金を受け取ることができるケースもあるので、太陽光発電システムを導入する前にチェックしておきましょう。
近年は、太陽光発電システム単体ではなく、蓄電池と併用することで補助金を受け取れるケースが増えています。
なるべく初期費用を抑えたい場合には、蓄電池との併用を検討してみましょう。
災害対策として太陽光発電は唯一無二の住宅設備!
今回は、災害対策として太陽光発電システムを導入した時の活用方法などを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
太陽光発電システムのように、停電時に全部屋で安定して電気を使用することができる住宅設備は、今のところ販売されていません。
大きな災害が起きると、それだけで気持ちが動転してしまうもの。
停電によってさらに動揺しないためにも、太陽光発電システムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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