太陽光発電でメンテナンスは必要?自分でやる場合の注意点も!
太陽光発電の需要が高まっていますが、気になるのは「長寿命なら、メンテナンスが面倒なのではないか?」という部分ではないでしょうか。
そこで今回の記事では、太陽光発電でメンテナンスが必要な理由、メンテナンスを怠った場合のリスク、メンテナンスの内容やメンテナンスを自分で行う場合の注意点を紹介します。
目次
太陽光発電でメンテナンスはなぜ必要?怠った場合のリスクも!
寿命30年以上といわれるほど寿命が長い太陽光発電。
ともなれば、単純に「寿命を維持するために重点的なメンテナンスが必要なのでは?!」と疑問に思いますよね。
そこで今回の章では、太陽光発電で定期メンテナンスが必要な理由、定期メンテナンスを怠った場合のリスクを紹介します。
長寿命だからこそ定期メンテナンスは必要!
太陽光発電は、お伝えしている通り、30年以上も使える長寿命システムです。
しかも、太陽光を利用して発電するので屋外に設置する必要があり、常に自然災害のリスクが伴います。
だからこそ、しっかりした発電量を維持するため、定期メンテナンスが必須です。
具体的には、以下のような頻度で定期メンテナンスを実施する必要があります。
- 設置後1年目
- 設置後5年目
- 設置後9年目
- 以後4年に1度
このような頻度で専門業者に定期メンテナンスをお願いし、太陽光発電の故障や劣化にいち早く気づき、対処することが求められます。
定期メンテナンスを怠った場合のリスクについて
定期メンテナンスには、1回2万円前後の費用がかかります。
したがって、稀にだと思いたいですが「太陽光発電が故障しそうな気配はないから定期メンテナンスはしない」と結論づける家庭もあるでしょう。
しかし、定期メンテナンスを行わない場合、行政指導が入ったり、FIT制度を利用できるための認定が取り消しされたりなど、消費者側に多くのリスクがあります。
注意しましょう。
さらに考えられるリスクは、以下の通りです。
リスク①発電量が低下する恐れがある
定期メンテナンスを怠った場合、太陽光発電の発電量が低下するリスクがあります。
たとえば、鳥のフンや埃、台風などの強風による飛来物が太陽光パネルに存在することで、発電量は大きく低下します。
発電量が低下してしまうと、売電に充てられるエネルギー量が減って売電収入が低下する他、自家消費できる電力が少なくなるので電気代削減の期待値が低くなるでしょう。
リスク②第三者に危害を加えてしまう恐れがある
第三者に危害を加えてしまう恐れがあるのも、定期メンテナンスを怠った場合のリスクです。
たとえば、定期メンテナンスを怠ったことでボルトが緩んでいたことに気づかず、強風で太陽光パネルが飛ばされて、近くを歩いていた歩行者に当たって怪我をさせてしまうなどのリスクがあります。
第三者に危害を加えてしまわぬためにも、定期メンテナンスをしっかり行っていきたいですね。
太陽光発電で行うメンテナンスの内容は?自分でできるメンテナンスも!
続いて、太陽光発電で行う定期メンテナンスの内容や自分でできる定期メンテナンスの内容を紹介します。
自分でできる定期メンテナンスに関しては、できるものからぜひ実践してみてくださいね。
業者にお願いする定期メンテナンスの内容について
業者にお願いする定期メンテナンスでは、主に以下のような内容のメンテナンスを実施します。
- 電気系統の点検
- 太陽光パネルの洗浄
- 目視点検
- 専用の機器を用いた精密検査
どれも専門的な知識を必要とする作業ですし、太陽光パネルの洗浄に関しては、住宅の屋根に上る必要があるので危険です。
専門業者に頼むという面倒臭さはありますが、太陽光発電システムで恩恵を得たり第三者に危害を加えないためにも、専門業者に定期メンテナンスを依頼することを忘れずにしてください。
自分でできる定期メンテナンスについて
太陽光発電には、自分でできる定期メンテナンスもあります。
具体的には、以下のようなものが挙げられます。
- 太陽光発電の発電量をモニター越しに確認する
- パワコンの外箱に不具合がないか確認する
- パワコンが異様な動作音を発していないか確認する
毎日できることとして、太陽光発電の発電量をモニター越しに確認することが挙げられます。
発電量の異常を瞬時に察知でき、相応の対応を早急に取れる期待が持てるからです。
また、太陽光発電の心臓部と呼ばれるほどに重要なポジションにあるパワコン(パワーコンディショナー)についても、日ごろから不具合が発生していないかの目視確認が必要になります。
太陽光発電のメンテナンスを自分でやりたい!注意点は何がある?
最後に、太陽光発電のメンテナンスを自分で行う場合の注意点を3つ紹介します。
ここで紹介するものは本当に危険なので、絶対にやらないようにしてください。
注意点①感電に気を付ける
太陽光発電の定期メンテナンスを自分でやる場合、感電には細心の注意を払う必要があります。
感電した場合、不整脈や心停止など命に関わるリスクが避けられないからです。
基本的に、太陽光発電の電気系統を素人が触るのは100%リスクと考え、電気系統の定期メンテナンスは信頼できる業者にお願いしましょう。
注意点②屋根には絶対に上らない
屋根には絶対に上らないことも、太陽光発電の定期メンテナンスで重要なことです。
太陽光発電は、基本的に住宅の屋根に設置します。
2階建てや3階建ての住宅の場合、屋根に上ることは明らかに危険なので、リスクを犯してまで自らが屋根に上るようなことはしないでしょう。
しかし、平屋やカーポートに太陽光パネルを設置している場合、自分の能力を過信して「1階程度の高さなら、屋根に上っても大丈夫」と思う人もいるかもしれません。
とはいえ、専門的な知識のない人が住宅の屋根に独断で上るのはとても危険です。
平屋などであっても、屋根に上るのは絶対にやめましょう。
注意点③機器には不用意に触らない
太陽光発電の定期メンテナンスでは、不用意に機器に触らないことも求められます。
不用意に機器に触れてしまったことで、機器が故障してしまう可能性があるからです。
さらに、感電のリスクもあります。
注意点④太陽光パネルを水道水で洗浄しない
太陽光パネルを水道水で洗浄しないのも、太陽光発電の定期メンテナンスで注意すべきポイントになります。
水道水には消毒目的でカルキが入っているのですが、太陽光パネルを水道水で洗浄するとカルキが残り、太陽光パネルに白い汚れが付着する可能性があります。
野立て太陽光発電のように、平面に設置されている太陽光発電であっても、水道水を使っての洗浄は控えましょう。
太陽光発電でメンテナンスは必要!自分でやる場合は細心の注意を!
今回の記事では、長寿命の太陽光発電を使うために定期メンテナンスが必要ということをお伝えしました。
定期メンテナンスは数年に1度のローペースで大丈夫ですし、定期メンテナンス1回の費用もそこまで高くはありません。
だからこそ、リスクを犯してまで自分で定期メンテナンスを行うようなことはせず、専門業者に定期メンテナンスを頼んで、太陽光発電を長期的に安心して使っていける環境を作っていきましょう。
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この記事の監修者
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太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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