【あなたの家は大丈夫?】蓄電池を設置できない地域・場所とは?
近年、導入する家庭が多い蓄電池ですが、蓄電池には設置できない地域や場所があることをご存知でしょうか。
蓄電池は、どこにでも設置できるわけではありません。
目次
【屋外編】蓄電池を設置できない地域は?
蓄電池が設置できない地域・場所は以下の7つです。
- 標高が高い地域
- 海から近い地域
- 危険な物質や設備がある場所
- 振動や衝撃がある場所
- 寒冷地や積雪がある場所
- 風通しが悪い場所
- アマチュア無線局がある地域
それぞれ詳しく解説します。
地域① 標高が高い地域
標高が1000メートル以上の地域では、蓄電池を導入できない可能性があります。
対応している標高は、メーカーや製品によって異なるので、標高が高い地域に住んでいる場合には販売店やメーカーに確認しましょう。
比較的新しい蓄電池は、高い標高に対応しているケースがあります。
地域② 海から近すぎる地域
塩害地域では、専用の蓄電池を導入する必要があります。
海から近い、塩害が起こる地域で普通の蓄電池を導入した場合、塩害で蓄電池の中が錆びてしまい、トラブルが起こる可能性があります。
蓄電池には、塩害対応タイプと重塩害対応タイプがあるので、海からの距離によって適切な商品を選びましょう。
地域③ 危険な物質・設備がある場所
有毒ガスや火気、熱源が近くにある場所では、蓄電池を導入することはできません。
蓄電池が必要以上に暖まることで故障の原因となってしまいます。
地域④ 振動・衝撃がある場所
振動や衝撃がある場所では、蓄電池を設置することができません。
衝撃や振動がある場所に蓄電池を設置すると、衝撃で壊れてしまう可能性があります。
また、蓄電池は不安定な場所には設置することができません。
蓄電池を設置する場合には、安定している場所に設置できるかを確認しましょう。
地域⑤ 寒冷地・積雪がある地域
寒冷地や積雪が多い場所では、蓄電池を導入することができません。
寒冷地や積雪が多い場所に蓄電池を設置する場合には、寒冷地用の蓄電池を導入することがおすすめ。
寒い地域では家の中に蓄電池を設置する方法もあります。
ただし、寒冷地用の蓄電池であっても、蓄電池が雪で埋もれてしまう可能性がある場所には蓄電池を導入することができません。
地域⑥ 風通しが悪い場所
風通しが悪い場所では、蓄電池が発熱してしまう可能性があるので注意が必要です。
蓄電池を設置する場合には、風通しがよく、熱が篭りにくい場所を選ぶことが大切です。
地域⑦ 近隣にアマチュア無線局がある地域
近隣にアマチュア無線局がある場合、蓄電池の電波受信に影響が出る可能性があります。
特に、蓄電池の状況をメーカーに送信したり、情報を送受信したりする蓄電池を導入する場合には注意が必要です。
【屋内編】蓄電池を設置できない場所・地域とは?
蓄電池には、家の中に設置できる蓄電池もあります。
家の中に蓄電池を導入する場合、下記のような場所は避けましょう。
- 冷気が当たる場所
- 風通しが悪い場所
- 窓際や屋外など雨が当たる場所
- 湿度の高い場所
- 寝室の近く
それぞれ詳しく解説します。
部屋① 冷気が当たる場所
蓄電池に冷気が当たる場所には、蓄電池を設置することはできません。
蓄電池を温度差が激しい場所に設置できないのと同様、蓄電池に冷気が当たることで、蓄電池内部に結露が発生してしまいます。
蓄電池内部に結露が発生することで、蓄電池の故障につながります。
部屋② 風通しの悪いところ
風通しの悪い場所に蓄電池を設置した場合、蓄電池に熱が篭りやすくなってしまいます。
熱が篭りやすい場所には蓄電池を設置することはできません。
また、ホコリやチリが多い場所にも蓄電池を設置することができません。
なるべく清潔に保つことができる、風通しのいい部屋に蓄電池を設置することがおすすめです。
部屋③ 窓際や屋外など雨が当たる場所
窓際や雨が当たる部屋には、蓄電池を設置することはできません。
屋外用の蓄電池は、雨などの水が当たる場所に設置できるように設計されていません。
屋内用の蓄電池を導入する場合には、雨風が当たらない場所に設置しましょう。
部屋④ 湿度の高い場所
室内用の蓄電池を導入する場合、お風呂やキッチンなどの湿度が高い場所には設置することができません。
屋内用の蓄電池を湿気の多い場所に設置した場合、内部に水が入り込み、故障の原因となるでしょう。
部屋⑤ 寝室の近く
蓄電池は、少なからず音が発生します。
寝室など、静かにしたい部屋の近くに設置してしまうと、蓄電池の稼働音が気になってしまうことがあるので注意が必要です。
蓄電池を設置するのに適している場所は?
蓄電池を設置するのに適している場所は、以下の通りです。
- 風通しがいい場所
- 気温や温度が変わりにくい場所
- 燃えやすいものが近くにない場所
- スペースが確保できる場所
蓄電池を設置しているのに適している場所は、屋外と屋内で若干異なります。
それぞれ詳しく解説します。
屋外蓄電池の場合
家の裏や庭などに蓄電池を設置する場合には、下記の条件を満たしているかを確認しましょう。
- 修理やメンテナンスをするスペースがある場所
- 住宅の北側
- 直接雨が当たらない場所
- 雪に埋もれることない場所
- 温度が一定している場所
- 燃えやすいものが近くにない場所
特に、修理やメンテナンスをするスペースがある場所であることは必須です。
蓄電池を導入したら人が入る隙間もない場所には、蓄電池を導入することはできません。
屋内蓄電池の場合
屋内に蓄電池を設置する場合、以下の要件に当てはまる場所に設置する必要があります。
- 搬入スペースがある場所
- 修理やメンテナンススペースがある場所
- 誇りやチリなどがたまりにくい場所
- 熱が篭りにくい場所
- 雨が当たったり、湿気がない場所
- 火気や熱源となるものが近くにない場所
屋内に蓄電池を設置する場合には、湿気や風通しに注意が必要です。
蓄電池を設置できない・スペースがない場合にはどうする?
蓄電池を設置するのが難しい場合でも、工夫することで蓄電池を導入することができるケースがあります。
蓄電池を導入するのが難しいと感じても、まずは当社にご相談ください。
対策① コンパクトサイズの蓄電池を導入する
蓄電池を設置するスペースが少ない場合には、コンパクトサイズの蓄電池を導入することがおすすめです。
コンパクトサイズの蓄電池を導入することで、メンテナンスや修理のために人が入るスペースを確保することができるでしょう。
下記に一般的な蓄電池としてニチコンの単機能蓄電池を、コンパクトサイズの蓄電池として、長州産業のスマートPVの大きさを表にまとめています。
同じくらいの蓄電容量であっても、コンパクトサイズの蓄電池を選ぶことで、大きさがかなり変わることがわかります。
メーカー | ニチコン(16.6kWh) | 長州産業(16.4kWh) |
大きさ | 1250㎜×1060㎜×300㎜ | 1010㎜×490㎜×295㎜ |
対策② 屋内仕様の蓄電池を導入する
塩害地域や寒冷地など、屋外に蓄電池を設置することが難しい場合には、家の中に蓄電池を導入することが可能です。
ただし、屋内に蓄電池を導入するためには、スペースが必要。
蓄電容量が多くなればなるほど、蓄電池の大きさも大きくなります。
蓄電池を屋内に設置する場合には、蓄電池専用のスペースが必要になる点には注意が必要です。
対策③ 壁掛けの蓄電池を導入する
屋内に蓄電池を導入するスペースがない場合、壁掛けの蓄電池を導入する方法があります。
壁掛けの蓄電池であれば、一戸建て住宅だけではなく、マンションでも導入することができます。
ただし、壁掛けの蓄電池は蓄電容量が小さいので、大容量の蓄電池を導入したい家庭では壁掛けの蓄電池の導入が難しいのが現状です。
【まとめ】蓄電池が設置できない地域でも工夫すれば導入できる
今回は、蓄電池が設置できない地域や場所について解説しました。
蓄電池は、標高が高い地域や海が近い地域、雪が多い地域には設置することができません。
蓄電池を設置できるかお悩みの場合には、ぜひ当社にご相談ください。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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