家庭用蓄電池の価格相場はいくら?補助金や選び方のポイントも解説!
電気代の節約効果や太陽光発電との連携機能などで注目される家庭用蓄電池ですが、「設置費用はいくらくらい?」「今からでも設置すべき?」など、気になる点も多いですよね。
そこで本記事では、家庭用蓄電池ならではの特徴や便利な活用法、価格相場や2024年に利用できる補助金制度などをわかりやすく解説していきます。
記事の後半では、家庭用蓄電池の種類ごとの違いや、後悔しない選び方のポイントについても解説していますので、導入に興味をお持ちの方はぜひ目を通してみてくださいね!
目次
家庭用蓄電池の特徴や活用法・価格相場や2024年の補助金を解説!
まずはじめに、家庭用蓄電池の特徴やメリット・デメリット、気になる価格相場や2024年に使える補助金制度について解説していきます。
家庭用蓄電池の特徴・便利な活用法をおさらい
家庭用蓄電池とは、屋外や屋内に設置できる大型バッテリー設備のことで、充電した電気を停電対策や電気代節約などに役立てることができます。
家庭用蓄電池の主な活用法は以下のとおりです。
蓄電池の活用法 | ポイント |
①停電対策 | ・バッテリー残量さえあれば、いつでも家全体の電力をバックアップできる ・停電に備えてある程度の電力を残す機能が搭載されており、うっかり充電し忘れても残量不足で困らない点も便利 |
②電気代の節約 | ・深夜のお得な電気を充電し、昼間に使うことで電気代を大幅に節約できる |
③太陽光発電との連携 | ・太陽光発電で作った電気を蓄電池に充電して自家消費すれば、より多くの電気代を節約できる ・停電中でも発電した電気を蓄電池に充電できるため、蓄電池の残量が切れたときでも安心 |
家庭用蓄電池のメリット・デメリット
家庭用蓄電池のメリットは、平常時には値上げが続く電気代を確実に節約しつつ、万が一の停電時には補助電源としても活躍してくれることです。
太陽光発電で作った電気をうまく活用すれば「電気代0円生活」も夢ではないため、「光熱費をなんとか抑えたい!」とお考えの方には特におすすめの設備です。
一方で、家庭用蓄電池の設置にはまとまった初期費用が必要であり、ある程度の設置スペースを要する点はデメリットといえるでしょう。
節約できる電気代を考えれば充分に資金回収は可能とはいえ、元が取れるまでには「10〜20年」ほどの長い期間を必要とすることも頭にいれておきたいですね。
【2024年最新】家庭用蓄電池の価格相場はいくら?
2024年に家庭用蓄電池を設置する場合、工事費を含む総費用は「約85〜200万円」ほどが目安となります。
初期費用は蓄電池のモデルや設置環境、契約する業者によっても変わりますが、「容量1kWhあたり18〜25万円」を超える場合は割高な可能性があるでしょう。
家庭用蓄電池は「オープン価格」で販売されていることも多いため、初期費用をなるべく抑えるには「複数社の見積もりやプランを徹底比較」する方法が効果的です。
2024年に家庭用蓄電池に使える補助金制度
2024年は「子どもエコホーム支援事業」「DR補助金」「DER補助金」という3種類の国の蓄電池補助金が利用できるため、初期費用を抑えたい方にとってはチャンスといえます。
3つの補助金制度の名称やもらえる金額、申請期間は以下のとおりです。
補助金制度の名称 | 家庭用蓄電池の補助金額 | 申請期間 |
子育てエコホーム支援事業 | 1台あたり定額64,000円 | 2024年4月2日〜2024年12月31日 |
DR補助金 | 容量1kWhあたり3.2〜5.2万円 (上限60万円) | 2024年4月10日〜2024年12月26日 |
DER補助金 | 容量1kWhあたり2.7〜4.7万円 (上限60万円) | 2024年7月中旬〜2024年12月22日(予定) |
2024年は「子どもエコホーム支援事業」「DR補助金」という2種類の国の蓄電池補助金が利用できるため、初期費用を抑えたい方にとってはチャンスといえます。
2つの補助金制度でもらえる金額や、申請期間は以下のとおりです。
補助金制度の名称 | 家庭用蓄電池の補助金額 | 申請期間 |
子育てエコホーム支援事業 | 1台あたり定額6.4万円 | 2024年4月2日〜2024年12月31日 |
DR補助金 | 容量1kWhあたり3.7〜4.6万円 (上限60万円) ※補助金額は機種によって異なる | 2024年4月10日〜2024年12月6日 |
さらに、居住している自治体で「独自の蓄電池補助金」を交付している場合は国の補助金と併用できるため、さらに多くの初期費用を節約できます。
家庭用蓄電池にはどんな種類がある?それぞれの違いをご紹介!
一般的な家庭用蓄電池を大きく分類すると、「単機能型」「ハイブリッド型」の2つの型と、「全負荷タイプ」「特定負荷タイプ」の2つのタイプに分けることができます。
ここでは家庭用蓄電池の種類ごとの違いをわかりやすくご紹介していきますので、しっかり理解したうえであなたに最適なモデルを選びましょう。
「単機能型」と「ハイブリッド型」の違い
まずは、単機能型・ハイブリッド型の違いを以下の表でご説明します。
種類 | 特徴や違い |
ハイブリッド型 | ・家庭用蓄電池と太陽光発電を「1台のパワコン」で制御可能 ・単機能型に比べて発電した電気の変換ロスが少ないが、本体価格は高め |
単機能型 | ・家庭用蓄電池と太陽光発電の制御には「別々のパワコン」が必要 ・ハイブリッド型に比べて低価格なモデルが多いが、長期的な発電量で劣る |
「全負荷タイプ」と「特定負荷タイプ」の違い
つぎに、全負荷タイプ・特定負荷タイプの違いを以下の表で確認していきましょう。
種類 | 特徴や違い |
全負荷タイプ | ・停電時には「家全体」の電力バックアップを瞬時に行う ・「200V」の停電時出力に対応しているモデルが多い ・総じて大容量・高性能なモデルが多いが、特定負荷タイプより価格が高め |
特定負荷タイプ | ・停電時には「指定した部屋や設備」にのみ電力の供給を行う ・「200V」の停電時出力に非対応のモデルが多い ・小型モデルが多く設置コストが安いため、最低限の停電対策に役立つ |
後悔しない!家庭用蓄電池の選び方のポイントを解説!
さいごに、後悔しない家庭用蓄電池を選ぶために役立つ「3つのポイント」について解説していきます。
ポイント①:人数や電気使用量に合わせて容量を選ぶ
電気代の節約効果を最大化しつつ、初期費用も抑えるためには、家族の人数や電気使用量に合わせて「最適な容量」の家庭用蓄電池を選ぶことが重要です。
容量が小さすぎると停電時や自家消費時に残量切れが頻発しますし、大きすぎるとそのぶん初期費用が高額になるため、結果的に後悔する原因となってしまいます。
3〜4人家族であれば「5〜8kWh」ほどの蓄電池の導入例が多いですが、電気の使い方は家庭によって多種多様なため、業者や専門家の試算結果を元に判断することをおすすめします。
ポイント②:停電対策を重視するなら200V出力対応がおすすめ
「多少金額が高くなっても停電対策は重視したい!」とお考えの方には、停電時の「200V出力」に対応した家庭用蓄電池がおすすめです。
200V出力に対応していない蓄電池は停電中にエアコンやIHクッキングヒーター、エコキュートなどが使用できないため、特に夏場や冬場にストレスとなる可能性があります。
また、エアコンなどの高負荷な家電は消費電力が大きいため、1〜2kWhほど余裕を持った容量を選んでおけば、停電が長引いても安心できます。
ポイント③:太陽光発電と連携するならハイブリッド型を選ぶ
家庭用蓄電池と太陽光発電の連携を検討している方なら、2つの設備を1台のパワコンで制御できる「ハイブリッド型蓄電池」をおすすめします。
おすすめの理由は、別々のパワコンが必要な「単機能型蓄電池」に比べて、発電した電力の変換ロスが小さいため、長期的に見てより多くの発電量が期待できるからです。
また、パワコンの設置スペースが1台分減らせるため「家の外観がスッキリ見せられる」ことや、「パワコン1台分の工事費用が抑えられる」といったメリットもあります。
まとめ:家庭用蓄電池の相場は85〜200万円!補助金で安く買おう
2024年における家庭用蓄電池の費用相場は「85〜200万円」ほどですが、国や地方自治体の補助金制度を活用することで、出費を「数十万円」抑えることも可能です。
家庭用蓄電池の設置費用は「10〜20年」で充分に回収可能ですので、補助金で安く買える今のタイミングで検討する価値は大きいでしょう。
価格や支払いプラン、アフターサービスなどは業者によってもさまざまですので、できるだけ多くの販売店や専門家に相談し、あなたに合った家庭用蓄電池を探してみてくださいね!
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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