太陽光発電の売電価格推移を比較!10年後はいくら?単価差数倍も
- 2022年の売電価格と過去の売電価格の推移はどれくらい?
- 太陽光発電と蓄電池の併用で悩んでいる。
- 売電価格は毎年下がっているけど収益は見込めるのか?
今回は、3つのお悩みにお答えします。
目次
太陽光発電の売電価格の推移を比較【2012年~2021年】
年度 | 10kW未満 | 10kW~50kW未満 |
2009年 | 48円 | 48円 |
2010年 | 48円 | 48円 |
2011年 | 42円 | 42円 |
2012年 | 42円 | 40円 |
2013年 | 38円 | 36円 |
2014年 | 37円 | 32円 |
2015年 | 33円 | 29円 |
2016年 | 31円 | 24円 |
2017年 | 28円 | 21円 |
2018年 | 26円 | 18円 |
2019年 | 24円 | 14円 |
2020年 | 21円 | 13円 |
2021年 | 19円 | 12円 |
2012年〜2021年の10kW未満の売電価格は、42円〜19円の買い取りに対して10kW〜50kW未満では、40円〜12円です。
固定買取制度がスタートした2012年と現在の価格差は以下のとおりです。
- 10kW未満との価格差23円
- 10kW〜50kW未満との価格差28円
2019年の太陽光発電の普及率は、約56万件に対して、2021年は約268万件と4倍まで増えている傾向です。(引用:一般社団法人 太陽光春電協会 太陽発電の状況4ページ参照)
2022年の売電価格はいくら?【11円/kW~17円/kW】
2022年の買取価格は、以下のとおりです。
- 10kW以下:17円/kWh
- 10kW〜50kW以上:11円/kWh
前年度とくらべると、買取価格は1円〜2円ほど安いです。
政府は2030年までに8.5円〜11円/kWまで買取価格を下げることを目標にしているため、今後も売電価格が下がることは間違いないでしょう。
毎年、電気代は高くなり、光熱費を抑えるために太陽光発電の設置が注目を集めています。
太陽光発電10年後の売電収入は?【2022年売電単価と比較】
太陽光発電を設置後、売電価格は10年後まで保証されます。
5kWパネルを導入した場合、年間売電収入の目安は以下のとおりです。
年度 | 売電価格 | 1年の売電収入 | 10年後の売電収入 |
2022年 | 10kW未満:17円 10~50kW以上:11円 | 10kW未満:93,500円 10kW~50kW以上:60,500円 | 10kW未満:935,000円 10kW~50kW以上:605,000円 |
2030年 | 10kW未満:11円 10~50kW以上:8.5円 | 10kW未満:60,500円 10kW~50kW以上:46,500円 | 10kW未満:605,000円 10kW~50kW以上:465,000円 |
両者の売電収入の差は、年間あたり26,000〜33,000円、10年後では約14万〜33万円の収入差があります。
2030年の売電価格は、8.5円/kWh〜11円/kWhまで削減するとの想定です。(引用:電力中央研究所 2030年における太陽光発電導入量・買取総額の推計より)
太陽光発電を設置する4つのメリット
太陽光発電は売電収入を得られたり、災害時に利用できたりなど、さまざまなメリットがあります。
上記の内容と合わせて売電収入の目安について詳しく解説します。
自家発電・自家消費で効率よく節電できる
太陽光発電は、昼間の電気料金が高い時間帯に発電した電力を使うことが可能です。
割高な昼間の電気代を抑えることで、電力使用量を抑えることができます。
また、売電単価の低下により自家消費に回すことで経済的なメリットを得られます。
収入につながる
10年間は売電価格が固定されたまま安定的な収入が見込めます。
パネル5kWを使って売電収入を比較してみた結果、年間で約9万円、10年後には約112万円の売電収入を得ることができます。
5kWパネルで売電・自家消費をした場合、消費電力量は約4割が目安といわれています。
- 年間発電量の目安:約5,500kWh
- 自家消費量は約1,375kWh
自家消費量を電気代に換算すると、約36,410円、10年間で約364,100円の電気代の節約になります。
10年後も売電収入や電気代の節約が見込まれる可能性が高いでしょう。
災害や停電時の電源確保になる
停電時も、ふだん使いの家電製品が使えるのが特徴です。
太陽光発電のみでは、日差しのある時間帯の使用に限られます。
そこで蓄電池と併用することで、家中の家電製品を日中以外に電気を利用できます。
太陽光発電のみでは、停電時に家電製品を動かすことはできません。
自立運転機能があるパワーコンディショナ、または蓄電池の設置をしなければなりません。
パワーコンディショナに自立運転機能があれば、供給できる電力は1,500Wまで使用できます。
しかし、普段通りに電力を使用するのに向いておらず、非常用にある程度の電力を確保したい場合に友好的です。
停電時でもふだん通り電気を利用したい方には、蓄電池の設置を検討してみるのもよいでしょう。
導入費用の一部を補助金でカバーできる
太陽発電の設置費用は、国や自治体の補助金制度を利用できます。
初期費用の一部を国や自治体が負担してくれます。
申請期間内に手続きを行われなければ、補助金を受け取ることができません。
補助金額の上限に達した時点で、補助金制度の受付が終了になります。
また申請時の書類に不備があると、再び提出しなければならず、申請に時間がかかります。
補助対象者の条件や対象設備の条件を満たしていない場合、申請を取り消される可能性が高くなります。
事前に補助金申請の書類をしっかり確認することで、申請までスムーズに進めることができるでしょう。
太陽光発電を設置した後の4つデメリット
太陽光発電のデメリットを紹介します。
設置環境によっては、発電量が減り理想とした収入を得られない場合もあります。
太陽光発電を設置した際の4つのデメリットを見ていきましょう。
雨漏りしやすくなる
太陽光発電は10年以上、屋根に設置するため、劣化を引き起こしやすくなります。
太陽光発電の重さは、1枚あたり15kg程度あります。
例えば5kWパネルを導入すると、20枚で300kgの重みがかかります。
重みに耐えられない屋根では、雨漏りが発生する場合もあります。
また屋根によっては、穴を開けて太陽光発電を設置しなければなりません。
しかし、穴を開けない材質や太陽光発電を選ぶことで、雨漏りのリスクは軽減できます。
太陽光発電を屋根に設置した場合、定期的にメンテナンスを行うことが重要です。
メンテナンスを怠ると、屋根の劣化が進み発電量に悪影響を引き起こします。
屋根のメンテナンスは10〜15年、太陽発電は4年に1度を目安にメンテナンスを行いましょう。
売電価格が低く収入を感じづらい
太陽発電の設置コストは毎年下がっている分、売電価格は安い傾向です。
しかし以前より太陽光発電を設置しやすいメリットがあります。
特に卒FITを迎えた方は、自家消費率を上げることで光熱費をグンと下げることが可能です。
また発電した電力を売らずに、自家消費に回すのも一つの方法です。
さらに蓄電池と組み合わせることで、夜間の時間帯に電力を買わずに発電した電力から消費できるためライフスタイルに合わせて検討してみてください。
北面設置は反射光トラブルの原因になることも
太陽光発電は、設置する方角に注意しましょう。
反射光の影響で周囲の家とトラブルになる場合があります。
特に北向きでの設置は、各メーカーでは推奨していません。
北向きの屋根の場合は、発電量が少なく架台を使って南向きに変えなければなりません。
設置コストも高くなり家の負担もかかるため、太陽発電の導入には不向きといえます。
多くの発電量が見込まれるのは、南向きの設置です。
ソーラーパネルに太陽の光が真正面に当たることで、効率よく発電できます。
太陽発電を検討する際は、いちど設置条件や予想発電量のシミュレーションがおすすめです。
天候によって売電収入の影響を受けやすい
晴れ間のない日が続くと、まとまった売電収入を得ることはむずかしいです。
太陽光発電は、天候に左右されやすい欠点があります。
くもりの日や雨の日でも太陽の光があれば、発電量が0になることはありません。
例えば、パナソニック太陽パネルは、雨の日と晴天時で1/5〜1/20、曇りの日と晴天時で1/3〜1/10とホームページ上で公表しています。
各メーカーによっては、発電効率の良いパネルを選択できます。
変換効率の高いソーラーパネルの価格は、およそ24万円〜30万です。
価格や発電性を重視している場合は、海外製のソーラーパネルがおすすめです。
国内メーカーよりも2万〜3万円ほど安く抑えることが可能です。
【太陽光発電と蓄電池でお得!】施工費用をグンと抑える効果もあり
太陽光発電と蓄電池を両方購入することで、施工費用を一度に済ませることが可能です。
太陽光発電と蓄電池の組み合わせは、光熱費の削減ができたり、災害時の備えになったりライフスタイルに合わせて自家消費できるのも魅力です。
太陽光発電の売電価格は、下がるいっぽう、お得な価格で設置できるようになりました。
太陽光発電の発電量や設置条件のシミュレーションを踏まえて、太陽光パネルの設置を検討しましょう。
リノベステーションではニチコンやシャープを始めとした蓄電池を取り扱っております。
もちろん、太陽光発電機器との同時購入も可能です!
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にください。
IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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