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蓄電池はリースと購入のどちらがお得?メリット・デメリットを紹介!

2024年01月04日更新

太陽光発電の普及とともに蓄電池に対する関心が高まっています。

蓄電池導入の諸費起用を抑える手段として蓄電池のリースがあります。

蓄電池のリースとはどのようなことなのでしょうか。

今回は蓄電池リースの内容やメリット・デメリット、リースではなく蓄電池を購入する場合のメリットなどについてまとめます。

蓄電池のリースとは

リースとは、資材や設備を長期間借り入れる契約のことです。

借りるという意味ではレンタルと同じですが、レンタルが比較的短期の貸出に使われる用語であるのに対し、リースは中長期の貸し出しで使用される用語です。
リースやレンタルの場合は蓄電池設備の所有権はリース会社にあります。

蓄電池に関していえば、リースとレンタルはほぼ同じ意味でつかわれているようです。
ただし、契約内容によって違いがある可能性がありますので、契約する前にしっかりと吟味しておきましょう。

蓄電池リースのメリット

蓄電池リースにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

主なメリットを3点とりあげます。

初期費用を抑えられる

1点目のメリットは初期費用を抑えられることです。

蓄電池を購入すると、蓄電池本体や取付工事費用などで百万円以上の初期費用が掛かってしまいます。

リースの場合は利用料の支払いが月ごとで分散するため、初期費用を抑えられます

毎月支払うリース料金は機種や工賃などで変わりますので、契約前に確認しておきましょう。

メンテナンスをしてもらえる

2点目のメリットはメンテナンスをしてもらえることです。

大半の蓄電池のリース契約にはメンテナンスの費用が含まれています。
そのため、
追加費用なしで定期的なメンテナンスが受けられます

また、リースしている蓄電池の設備が破損しても、廃棄料金はリース会社が負担します。
ユーザーはあくまでも借りているだけなので、その意味でも費用負担が軽くなるといえるでしょう。

ただし、メンテナンス作業の範囲についてはあらかじめ確認しておく必要があります。
契約内容によっては追加の料金負担が発生しかねないからです。

無償譲渡されることもある

3点目のメリットは無償譲渡されることです。

リースの契約期間が終了した場合、リース会社が設備を回収するか、ユーザーに無償譲渡されるかするのが一般的です。

契約の内容にもよりますが、多くのリース契約でリース終了後の蓄電池の設備がユーザーに譲渡されていますが、確実に譲渡されるか、契約前に確認しておきましょう。

蓄電池リースのデメリット

一見、メリットがとても多く見えますが蓄電池のリースにもデメリットがあります。

ここからはデメリットを3点とりあげます。

途中解約が困難

1点目のデメリットは途中解約が困難であることです。

リース契約は中長期的に利用を継続することが前提となる契約ですので、契約途中でリースを打ち切ることはできません
一般的な賃貸契約と異なり、ユーザー都合で一方的に解約できない仕組みだからです。

どうしても契約を打ち切るという場合は違約金などの支払いが求められます
リースの期間は10年や15年に設定されることが多いので、その間、支払いが可能かどうか事前に検討しておかなければなりません。

選べる機種が限られる

2点目のデメリットは選べる機種が限られることです。

リース契約では対象の機種が決められ、蓄電容量などについて細かく指定することはできません。
複数の機種を用意している会社もありますが、購入時の自由度に比べると格段に狭い範囲から選択しなければなりません。

長期的に見れば割高になる

3点目のデメリットは長期的に見れば割高になることです。

たとえば、購入・設置費用が150万円の蓄電池導入した場合、リース料金が毎月15,000円で設定されると、1年目で180,000円、5年目で900,000円、8年目で1,440,000円となり9年目からはリース料金の方が上回ってしまいます。

全てのリース契約が割高になるわけではありませんが、毎月の支払い料金と購入した場合の総額を天秤にかけ、どちらの方が割安なのか計算する必要があるでしょう。

蓄電池を購入するメリット

今まで見てきたように、リースには初期費用が抑えられる反面、機種選択の自由度が少ないことや長期的に見れば割高になる可能性があるといったデメリットがあります。

蓄電池をリースせず、購入した場合はどのようなメリットがあるのでしょうか。

自分でメーカーや機種を選べる

1つ目のメリットは自分でメーカーや機種を選べることです。

代表的なメーカーだけでも、シャープ・パナソニック・京セラ・オムロン・ニチコン・ダイヤゼブラ電機(田淵電機)など数多くのメーカーがしのぎを削っています。

さらに、同じメーカーの中でも蓄電容量の違いや蓄電池の大きさ、太陽光発電設備との連動性、充電するまでの時間などかなり異なります。

自分の家で使うのに最もよい蓄電池を選びたいのであれば、リースよりも購入の方がよいでしょう。

使用期間が長いほど”元”がとれる

2つ目のメリットは使用期間が長いほど”元”がとれるということです。

使用期間が長くなればなるほど、リース料金がかさんでしまい購入費用を上回ってしまうのです。
15年以上、リースで使い続けるなら多くの場合、購入したほうが安上がりになるでしょう。

また、長期契約で気になるメンテナンスについては購入時につけられる有償保証などで補うことも可能です。
その意味でも、使用期間が長くなるほど元が取れるといえるでしょう。

補助金の交付を受けやすい

3つ目のメリットは補助金の交付が受けやすいことです。

現在、太陽光発電や蓄電池システムの普及を目指している政府や地方自治体は積極的に補助金を交付しています。

東京都杉並区を例にとると、東京都と杉並区の補助金が受けられます。
まず、東京都の補助金では蓄電システムを導入すると機器費の2分の1の補助が受けられます。
それに加えて、上限8万円の蓄電池の補助も受けられます。

しかし、こうした補助金は購入を前提としたものであり、リースに適用されるか不透明です。
補助金の交付条件に「購入」と明記されている場合は補助金は受けられない可能性が高いでしょう。

まとめ:リースより購入のメリットの方が大きい

今回は蓄電池リースのメリット・デメリットや購入のメリットについてまとめました。

リースには初期費用を抑えられ、メンテナンスや工事費用も料金に含まれているというメリットがあります。

反面、途中解約が困難であることや自分の家に合った機能を備えた機種を自由に選びにくいといったデメリットがあります。

それに比べ、蓄電池を購入する場合は機種を最初から選定でき、長期間使用をすればリースよりも支払金額を抑えられるメリットがあり、国や地方自治体が実施している補助金も受けられるという大きなメリットがあります。

初期費用の負担が大きいという点さえ解決できれば、購入の方がメリットが大きいといえるでしょう。

毎月のリース料金と、分割払いをした場合の金利・手数料込みの支払い料金を比較し、どちらが経済的にメリットが大きいか考えて契約したほうがよいのではないでしょうか。

リノベステーションでは多くのメーカーの蓄電池や太陽光発電を取り扱っております。

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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中田 萌
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