電気使用量が倍になった!世帯別の平均kWhや電気代の計算方法
電気代の請求額を見て驚いた人も多いのではないでしょうか。
平均使用量や高くなる原因を知ることで電気代の見直しができ光熱費の負担を減らせます。
今回は倍になった理由や家庭別の平均kWh、電気代を節約する方法を解説します。
目次
電気使用量が倍になった!世帯別の平均kWhは?
電気使用量を世帯別(戸建て・集合住宅)に分けて電気代を計算してみました。
世帯別 | 戸建ての使用量 | 戸建ての電気代 | 集合住宅の使用量 | 集合住宅の電気代 |
1人暮らし | 219kWh | 6,789円 | 186kWh | 5,766円 |
2人暮らし | 331kWh | 10,261円 | 272kWh | 8,432円 |
3人家族 | 386kWh | 11,966円 | 313kWh | 9,703円 |
4人家族 | 436kWh | 13,516円 | 316kWh | 9,796円 |
(引用元:東京都家庭のエネルギー消費動向実態調査報告書)
(※公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会」の目安単価1kWあたり31円で計算)
集合住宅よりも戸建ての方が電気使用量が高く電気代が高い傾向です。
また、世帯人数が増えると電力使用量も上がるため、電気代が増えることが分かります。
電気使用量が増える4つの原因【電気代が上がりやすい家庭の特徴】
電気使用量が増える原因について4つ解説していきます。
家電製品の使用時間のシミュレーションも記載しているので家庭の電気料金と比較してみてくださいね。
原因①エアコンや電気ストーブの使用量が多い
エアコンや電気ストーブも熱を出して部屋を温めるため電気代がかかります。
1時間あたりの電気代はエアコンの方が安く済み、電気ストーブは長く使うと電気代が高くなります。
- エアコン6畳(冷房166W・暖房420W):5円~13円
- 電子ストーブ(1000W):31円
(※公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会」の目安単価1kWあたり31円で計算)
エアコンは長時間の使用に向いている一方で、電気ストーブは短時間の使用に向いているので使い分けるのがポイントです。
また、エアコンの設定温度を一度、下げるだけで10%の消費電力を節約できるので省エネモードの設定にするのもおすすめです。
原因②乾燥機類の使用量が多い
乾燥機は洗濯〜乾燥までの消費電力が高く、種類によっては2倍の電気代がかかります。
1時間の電気代 | 1ヵ月の電気代 | |
ドラム型ヒーター(1880Wh) | 58円 | 1,740円 |
ドラム型ヒートポンプ(900Wh) | 28円 | 840円 |
縦長ヒーター(1850Wh) | 57円 | 1,710円 |
(※公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会」の目安単価1kWあたり31円で計算)
1年間を通して使用すると10,080円〜20,880円の電気代を負担しなければなりません。
消費電力の少ない乾燥機に買い替えたり、洗濯のみで外干ししたりする工夫で節約になるでしょう。
原因③10年前の冷蔵庫や白熱電球の使用
10年前の冷蔵庫や電気照明を使っている場合は、省エネタイプの買い替えで今の電気代より安く済みます。
- 10年前の冷蔵庫→省エネモデルの買い替え:年間4,740円~6,090円の節約
- 白熱電球→電球形蛍光ランプやLEDの買い替え:年間2,600円~2,790円の節約
(引用元:環境省 2020年 VS 2010年 最新家電と10年前の家電どのくらいおトク?、資源エネルギー庁 無理のない省エネ節約)
省エネタイプに買い替えるだけでいつも通り使っても節約できるので検討してみるのもおすすめです。
原因④家電製品の経年劣化で使用量が高い
経年劣化が進むと故障につながり通常時より多くの電気使用量がかかります。
例年と同じ機器を使っているのに、電気使用量が多い場合は故障が原因なのかもしれません。
メーカーや販売店に相談して解決できない場合は、新しく買い替えることを検討してみましょう。
電気代の割り出し方【電力量の単位別に計算方法を解説】
いつも使っている家電製品の電力量の単位で簡単に電気代を計算できます。
消費電力で電気料金を調べる場合は、下記の計算方法で1回分の電気代が割り出せますよ。
消費電力の種類 | 計算式 | 参考例 |
W(ワット) | W÷1000×電力単価=電気料金 | (電子レンジ3分の利用) 1000W÷1000×3/60h×27=1.5円 |
Wh(ワットアワー) | Wh÷1000×電力単価=電気料金 | (乾燥機1回の利用) 1880Wh÷1000×27円=51円 |
電気使用量をおさえる!節約術5選
電気使用量をおさえる節約方法を5つ紹介します。
どれも家庭ですぐできる方法なのでぜひお試しください。
節約術①断熱性を高めて外気温の影響を減らす
エアコンの暖房熱は室内を暖めても窓から熱が逃げてしまうため、断熱性を高める工夫が大切です。
熱が逃げた状態で部屋全体を暖めるのは、通常時より消費電力がかかり電気代が上がる原因に。
対策としてカーテンの丈が床まで届く断熱性のものに替えると、冷気や熱の侵入を防げるので暖房効果UPになります。
また、窓に梱包用のプチプチを貼ったり、断熱シートを貼ったりすると窓自体の断熱が高まり電気代の節約に期待できます。
節約術②こまめに室内機やフィルターを掃除する
「ダイキン」によると3年間、掃除していない室内機・フィルターの掃除で消費電力は半分に減り、毎月800円の節約になると発表しています。
フィルターにほこりが溜まったまま稼働すると、室内機を通る空気が減り室内が設定温度になるまで時間がかかります。
2週間に1度のペースで掃除をおこなうことで、エアコンの効きが良くなり消費電力も減るので定期的な掃除をおすすめします。
節約術③洗濯乾燥機の使用量を減らして外干しする
洗濯乾燥機は消費電力が高く使用時間もかかるため電気代はグンと高くなります。
対して洗濯のみの使用は、1回2〜3円ほどの電気代で済み、洗濯回数を週1回増やすだけで年間1,344円〜2,784円の節約になります。
電気代の節約は、乾燥機をなるべく使用せず自然乾燥で乾かしましょう。
容量(5kg~6kg) | 洗濯のみ | 洗濯~乾燥 | ||
消費電力 | 1回の電気代 | 消費電力 | 1回の電気代 | |
ドラム型ヒーター | 68Wh | 2.1円 | 1880Wh | 58円 |
ドラム型ヒートポンプ | 70Wh | 2.2円 | 990Wh | 28円 |
縦長ヒーター | 98Wh | 3円 | 1850Wh | 57円 |
節約術④電気使用量の大きい家電製品を確認する
電気使用量が大きい家電製品TOP3は、冷蔵庫・照明・テレビです。
電気使用量の大きい順 | 家電製品 |
1位 | 冷蔵庫 |
2位 | 照明機器 |
3位 | テレビ |
(引用元:資源エネルギー庁 トップランナー基準の現状について18P)
冷蔵庫は24時間365日、動いているため電気使用量が高く、15年以上使っているものは省エネタイプより倍以上の電気代がかかります。
また、経年劣化によって故障の恐れもあるので、月々の電気代を安くしたい人は10年以上前のモデルから最新の家電製品への買い替えを検討してみましょう。
節約術⑤太陽光発電の電力を自家消費に回す
太陽光発電は電気を創って家庭に使用するため、値上がりした電気の購入量を減らせるのも大きなメリットです。
設置場所の広さや家庭で使用している電力量によっては、電気購入量ゼロで創った電力で賄えてしまう可能性もあります。
そのため、電気料金の削減は、太陽光発電の設置で解決できるでしょう。
電気使用量を見直しつつ光熱費の負担を減らそう
今回は世帯別の平均の電気使用量や電力量が増える原因について紹介しました。
家電製品の使い方を見直したり、省エネモデルに買い替えたりすると電気使用量をグンと減らせます。
今回紹介した節約方法はどれも簡単にできるものなので、取り入れやすいものから試してみてくださいね。
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この記事の監修者
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