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【設置スペースに注意】蓄電池の大きさと選び方を解説!

2024年01月04日更新

太陽光発電システムと相性のいい蓄電池。

蓄電池を導入することで、発電した電気を効率よく使うことができます。

しかし、蓄電池には設置するスペースが必要なので、蓄電池の大きさによっては設置できないケースがある点には注意が必要です。

【屋外設置】蓄電池の大きさをメーカー別に紹介!

蓄電池の大きさは、メーカーや製品ごとに異なります。

中には、コンパクト設計の蓄電池も販売されており、狭いスペースでも設置できるケースがあります

今回は、ニチコン・シャープ・長州産業・パナソニック・京セラ・オムロンの蓄電池の大きさを調べてみました。

ちなみに、蓄電池の大きさは蓄電容量が大きくなればなるほど大きくなります。

スペースに余裕がなく、蓄電容量が大きい蓄電池が欲しい場合には、必ず信頼できる業者を選び、現地調査を行うことがおすすめです。

メーカー

蓄電容量

大きさ

(幅×奥行き×高さ)

ニチコン

(ES-T3M1)

7.4kWh

540×230×418㎜

シャープ

(JH-WB1921)

6.5kWh

560×320×575㎜

長州産業

(CB-LMP65A)

6.5kWh

490×147×847㎜

パナソニック

(LJB1235)

5.6kWh

480×230×610㎜

京セラ

(LBS-0500)

5kWh

485×280×562㎜

オムロン

(KP-BU65B-S)

6.5kWh

490×147×847㎜

大きさによってスペースも!蓄電池を設置できる場所は?

蓄電池は、設置できる場所に制限があります。

十分なスペースがある場所があっても、設置できない場所である場合には、蓄電池を設置することができない可能性があるので注意が必要です。

① 蓄電池設置に必要なスペースは?

蓄電池を設置するのに必要なスペースは、蓄電池を設置した上で人が作業できるスペースがある場所です。

また、蓄電池は家の壁にピッタリくっつけて設置することはできません。

さらに、蓄電池を修理・点検・搬入するためにも、搬入経路の確保も必要になるでしょう。

あまりにも狭いスペースだと、蓄電池を搬入できなかったり、設置できなかったりするので注意が必要です。

② 蓄電池の設置に最適なスペースは?

蓄電池の設置に最適なスペースは、北側で雪が積もらない風が通る場所です。

屋内用の蓄電池の場合は、密閉されず、雨が当たらない必要があります。

屋外用・屋内用ともに、近くに燃えやすいものがある場所は、設置が望ましくありません

屋内・屋外ともに、蓄電池の大きさによって必要なスペースは異なります。

蓄電池の大きさの関係で、どうしても蓄電池を導入できない場合には、ポータブル蓄電池を導入するのもいいでしょう。

② 塩害地域でも蓄電池は導入できる?

塩害地域であっても、蓄電池を導入することができます。

ただし、塩害地域では専用の蓄電池が必要となり、塩害地域用の蓄電池を導入しないと、保証の対象外になってしまうので注意が必要です。

塩害がひどい地域の場合には、屋内用の蓄電池を導入することで、蓄電池の故障を防ぐことができるでしょう。

【工事の流れ】蓄電池の工事には1日から5日必要!

家庭用蓄電池の設置には、1日から5日程度の日数が必要になります。

簡易基礎で設置ができる蓄電池であれば、1日で設置が完了します。

対して、しっかりとした基礎が必要な場合には、設置工事に時間がかかってしまうので注意しましょう。

工事① 養生&基礎を作る

蓄電池を設置する場所が決まったら、家の壁などを養生し、基礎を作ります。

簡易基礎で設置できる蓄電池の場合は、専用の基礎を取り付けます。

簡易基礎ではない蓄電池を設置する場合には、コンクリートで基礎を作る必要があり、コンクリートが固まるまで蓄電池を設置することはできません

工事② 蓄電池の取り付け

基礎が完成したら、蓄電池を取り付けます。

蓄電池は、100kg程度なので、二人以上で運び入れます。

この時に、蓄電池を運び入れる搬入経路が必要です。

蓄電池の大きさによっては、クレーンで運び入れるケースもあるので、事前に確認しておきましょう。

工事③ 配線関係の工事

蓄電池を取り付けたら、パワコンや配線を接続します。

配線の工事は、電気工事士の資格を持っている人が行います。

配線工事が終わった後は、動作確認をして蓄電池の設置が完了です。

【大きさがネックに】蓄電池のメリットとデメリット

太陽光発電システムと相性のいい蓄電池は、諸費用が掛かる点とスペースが必要な点がデメリットです。

特に、大きさによって蓄電池を設置できないケースがある点は、大きなデメリットだと言えるでしょう。

蓄電池のメリットは停電対策&電気代削減効果

蓄電池は、導入することで停電対策と電気代削減が可能になります。

特に、太陽光発電システムが導入済みの家庭や、オール電化の家庭では、電気代の削減効果が大きいことが特徴です。

また、蓄電池と太陽光発電システムを併用することで、停電が起きた時にも電気を使うことができます。

蓄電池のデメリットは諸々の費用とスペース

蓄電池は、導入費用以外にも故障時のメンテナンス費用や、廃棄時の費用が必要です。

蓄電池は、大きさが大きくなればなるほど、廃棄費用も高くなります。

蓄電池を導入する時に、クレーンで蓄電池を設置した場合には、撤去時もクレーンを使う必要がある点にも注意が必要です。

大きさも重要!蓄電池を選ぶ時のポイントは?

最後に、蓄電池の選び方を紹介します。

蓄電池は、導入する目的によって蓄電容量や性能を選ぶと良いでしょう。

また、太陽光発電システムを導入済みの場合には、太陽光発電システムと容量を合わせることで、電気を効率よく使うことができます。

ポイント① 本体の大きさ

蓄電池を導入する時には、自宅の北側にスペースがあるかどうか確認しましょう。

蓄電池を置くスペースだけではなく、搬入するスペースや、修理業者が入って作業できるスペースがあるかどうかを確認することがポイントです。

搬入経路が狭い場合には、クレーンで蓄電池を設置することもできますが、工事費用と廃棄費用が高くなってしまう可能性が高いので注意しましょう。

ポイント② 蓄電容量

蓄電容量は、蓄電池を導入する目的別で選ぶと良いでしょう。

蓄電容量が多い蓄電池(10kWh以上)は、家族人数が多い家庭、太陽光発電の容量が大きい家庭、万全な停電対策をしたい家庭におすすめです。

対して、太陽光発電システムの容量が小さい家庭や、電気使用量が少ない家庭は、10kW以下の蓄電池を導入することで費用を抑えることができます。

ただし、先述した通り、蓄電池は蓄電容量が大きくなればなるほど、本体の大きさも大きくなります。

蓄電池を設置できるスペースに限りがある場合には、コンパクト設計の蓄電池を選ぶなどの工夫が必要になるでしょう。

ポイント③ 性能

蓄電池には、全負荷・特定負荷、単機能・ハイブリッドの種類があります。

それぞれの特徴は以下の表の通りです。

全負荷と特定負荷は、停電時の蓄電池の使い方によって決めると良いでしょう。

単機能とハイブリッドは、太陽光発電システムを導入しているか、導入する予定かどうかで決めるのがおすすめです。

性能

特徴

おすすめな家庭

全負荷

停電時に全部屋

電気が使える蓄電池

・停電が起きても普段通りの

生活がしたい家庭

・子供やお年寄りなど

動揺させたくない家族がいる家庭

特定負荷

停電時に特定の部屋

電気が使える蓄電池

・停電時の使用電気を抑えたい家庭

・家族人数が少ない家庭

単機能

1台のパワコンで

1台の蓄電池を制御する

・太陽光発電の

導入予定がない家庭

・蓄電池の導入費用を抑えたい家庭

ハイブリッド

1台のパワコンで

蓄電池と太陽光発電

制御できる蓄電池

・太陽光発電と併用する家庭

・多くの蓄電池から

導入する機種を選びたい家庭

ポイント④ 保証

蓄電池は、メーカーや製品によって保証期間が異なります。

ほとんどの蓄電池には、10年から15年の保証が付帯しています。

また、メーカーによっては、自然災害保証が無償で付帯しているケースもあるので、保証を充実させたい場合には、蓄電池の保証にも注目してみましょう。

ポイント⑤ サイクル数

蓄電池のサイクル数とは、蓄電ユニットの放充電の回数を指しています。

充電数が「0→100→0」で1サイクルと数え、サイクル数が多いほど寿命が長いことを示しています。

近年は、サイクル数を公開している蓄電池も多いので、長寿命の蓄電池を導入したい場合には、サイクル数を必ずチェックしましょう。

【まとめ】蓄電池の大きさによっては広いスペースが必要!

今回は、蓄電池の大きさや蓄電池の選び方について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。

蓄電池は、蓄電容量やメーカー、製品によって大きさが異なります。

屋外にスペースがない場合には、ポータブル蓄電池を導入したり、屋内に設置できる蓄電池を導入したりなど工夫が必要になるでしょう。

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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