ソーラーカーポートで後悔する原因とは?対策法や独自メリットも解説
通常は使い道のない「カーポートの屋根」で発電できると評判の「ソーラーカーポート」ですが、「設置して後悔した…」という事例もあることをご存じでしょうか?
なんとなく設置すると「反射光がまぶしい」「発電量が想定より少ない」などのリスクを招く可能性もあるため、事前にある程度の知識を持っておきたいところです。
そこで本記事では、「ソーラーカーポートの特徴や独自のメリット」、「設置で後悔する3つのよくある原因」について徹底解説していきます。
記事の後半では「ソーラーカーポートの設置で後悔しないための3つの対策法」もご紹介していますので、カーポートの設置をお考えの方はぜひご一読くださいね!
目次
ソーラーカーポートとは?特徴やメリット・デメリットを解説!
まずはじめに、ソーラーカーポートの特徴や独自の魅力、設置するメリットやデメリットをわかりやすく解説していきます。
【特徴】カーポートと太陽光発電の「いいとこ取り」
ソーラーカーポートとは「カーポートの屋根に太陽光パネルを取り付けた設備」のことで、使い道のない屋根で売電収入が得られる画期的な仕組みです。
「特殊な屋根のせいでパネルを設置できない」「パネルを載せるスペースが足りない」といった理由で設置を諦めていた方でも、ソーラーカーポートなら発電量を確保できます。
近年では「パネルの両面で発電できる」「屋根とパネルの一体化で耐久性が高い」など、発電力や耐久性が日々進歩しており、全国で着実に導入数を伸ばしています。
【メリット】愛車を守りながら売電収入も得られる
ソーラーカーポートの最大のメリットは、愛車を直射日光や雨から守りつつ「使い切れない電気は売電できる」ことです。
ソーラーカーポートで「節約できる電気代」と「売電収益」を合わせれば「年間10万円」を超える利益が得られるため、10年〜15年で資金回収もできるでしょう。
太陽光パネルの寿命は「25年〜30年以上」と長いため、資金の回収後は「大切な副収入」として、長期に渡って家計の支えになってくれます。
【デメリット】通常のカーポートより初期費用が高い
ソーラーカーポートの気になるデメリットは、「従来のカーポートに比べて高額の初期費用がかかる」ことです。
よく売れている車2台分のソーラーカーポートは「150万円」ほどが相場ですので、購入時には自治体の補助金などで負担をできるだけ減らしたいところ。
販売店やメーカーによっては「初期費用0円の分割プラン」などが用意されており、予算に余裕がない方でも気軽にソーラーカーポートを設置できます。
ソーラーカーポートで後悔してしまう「3つの原因」をご紹介!
つづいて、ソーラーカーポートの設置で後悔する「よくある3つの原因」を、実際のトラブル事例を挙げつつご紹介していきます。
【原因①】想定していたより発電量が少ない
住宅の屋根より高さが低いソーラーカーポートは「日陰になりやすい」という弱点があり、適当に設置場所を決めると「想定より発電量が少ない…」と後悔する原因になります。
以上のトラブルは「できるだけ日陰にならない場所に設置する」ことで解決できるため、設置前には販売店や施工業者としっかりシミュレーションしておきましょう。
最近では「両面発電できるパネル」や「日陰でも発電量が落ちにくいパネル」などが続々登場していますので、ソーラーカーポートでも充分な発電量を確保できます。
【原因②】設置費用が相場より高かった
ソーラーカーポートのよくあるトラブル事例として、「後で確認したら相場より設置費用が高かった」というケースが挙げられます。
特に、訪問営業を行う業者はネット専門店より割高である場合が多く、他社を比較せずに即決すると後悔するリスクを高めてしまうでしょう。
ソーラーカーポートを契約する前には「少なくとも2社〜3社」のプランを比較し、自分に最適なものを選びたいところです。
【原因③】台風や積雪で故障してしまった
台風や積雪でカーポートの柱が倒壊し、太陽光パネルが故障するというトラブルもソーラーカーポートでは起こる可能性があります。
特に、太陽光パネルを市販のカーポートに「後付け」する場合は、「耐荷重性能」が足りなくなる恐れがあるため、積雪の多い地域ではおすすめできません。
「屋根一体型のソーラーカーポート」や「雪国仕様のカーポート」なら倒壊のリスクを下げられますので、販売店に相談して適切なモデルを選びましょう。
ソーラーカーポートの後悔を避ける「3つの対策法」とは?
さいごに、ソーラーカーポートの購入で後悔しないための「3つの対策法」をご紹介していきます。
【対策法①】発電量のシミュレーションは入念に行う
ソーラーカーポートで「発電量がいまいち…」という後悔を避けるためには、じっくり時間をかけて入念にシミュレーションを行うことが肝心です。
ネットの試算ツールや販売店の現地調査など、できるだけ多くのデータを見比べることで、実際の発電量の目安を客観的に計算することができます。
訪問営業などでは、契約を焦るあまり試算結果を偽るケースも報告されていますので、一社だけで即決せず、冷静に比較して決めましょう。
【対策法②】なるべく多くの販売会社のプランを比較する
ソーラーカーポートの「初期費用が他社より高かった」という後悔は、「なるべく多くのプランを比較する」という対策でかんたんに解決できます。
価格を比較する際には、ネット専門店や訪問営業、地域の販売店など、多種多様な販売スタイルのプランを調査すると相場感がわかりやすいでしょう。
一方で、他社より割高でも「保証内容が優れている」プランも存在するため、純粋な価格だけでなく、総合的に自分に合った商品を選びたいですね。
【対策法③】「反射光」のリスクを隣家に伝えておく
「ソーラーカーポートの反射光がまぶしい」と隣家から苦情が来る事例も存在するため、設置前には反射光のリスクを事前に相談しておくことも重要です。
以上の問題は「販売店や隣家と話し合って最適な設置場所を見つける」ことで大半は解決しますので、後でトラブルに発展しないよう最新の注意を払いましょう。
また、ソーラーカーポートの設置工事には「1日〜1週間」ほどの期間を必要とするため、騒音や作業員の往来などが発生することも周辺に説明しておくべきです。
まとめ:ソーラーカーポートは適切に設置すれば後悔しない!
本記事でくわしく解説してきた「ソーラーカーポートで後悔する原因と対策」についての重要ポイントを、以下にもう一度まとめていきます。
- ソーラーカーポートは、カーポートの屋根に太陽光パネルを設置して売電できる設備
- 使い道のないカーポートのスペースを有効活用でき、発電量を増やしたい方に最適
- 「家の影になっていまいち発電しない」などの後悔例があるため、設置場所には要注意
- 台風や積雪の多い地域では「倒壊」するリスクもあるため、強度の高い商品を選びたい
- 一社の見積もりで判断すると「割高」のケースもあるため、かならず複数社で比較したい
ソーラーカーポートは、車の保護と停電対策、家計の節約にもなる「一石三鳥」のすばらしいアイデアです。
せっかくの初期費用をムダにしないためにも、設置前には販売店とじっくり相談して「発電量がもっとも多い位置や角度」を探して後悔をなくしましょう。
最近では耐久性や発電力の高いソーラーカーポートが数多く発表されていますので、あなたの用途に合う最適なモデルを見つけてみてくださいね!
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この記事の監修者
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