家庭用蓄電池の機能とは?3種類の特徴やメリット・デメリットを解説
家庭用の蓄電池には多くの機能があり、選択に迷う方もいるかもしれません。
各機能や特徴を理解して選ぶことは、後々のリスク回避につながります。
そこで、今回は家庭用蓄電池の機能や特徴、おすすめメーカーについて詳しく解説します。
目次
家庭用蓄電池3種類の機能や特徴とは?
家庭用蓄電池は3種類あり、それぞれの機能や特徴が異なります。
- 単機能型
- ハイブリッド型
- トライブリッド型
種類ごとの特徴を詳しく紹介します。
単機能型
単機能型とは、太陽光パネル用のパワコンと蓄電池用のパワコンがそれぞれ別に設置されているタイプのことです。
たとえば、太陽光発電に蓄電池を追加する場合、太陽光発電用のパワコンと、さらに蓄電池用のパワコンが設置されることになります。
また、太陽光発電からの電力を蓄電池に貯める際、2度の変換がおこなわれるため、エネルギーのロスが起きます。
ただ、単機能型は、パワコンが独立しているため、蓄電池のみを利用する際に適しています。
そのため、太陽光発電などの追加機能を必要としない場合に最適です。
ハイブリッド型
ハイブリッド型とは、太陽光発電と蓄電池機能を合体させた、1つの装置です。
ハイブリッド型は、太陽光パネルで発電した電力をそのまま蓄電池に蓄えるため、エネルギー変換による損失を減らすことができます。
また、太陽光発電の設置から10年未満の場合、ハイブリッド型の蓄電池を設置すると保証が切れてしまいます。
そのため、FIT期限が近づいている家庭や太陽光発電と蓄電池を同時に設置したい場合、ハイブリッド型が最適です。
トライブリッド型
トライブリッド型とは、太陽光発電、蓄電、およびEV充電に使用するパワコンを1つに合体させたトライブリッドパワコンを備えた蓄電設備です。
トライブリッド型は、パワコンが一体化されているため、エネルギーの変換過程での損失が少なくて済みます。
つまり、電力の無駄が少ないため、効率的なエネルギー利用ができるのです。
トライブリッド型は、発電した電力を電気自動車に充電できるため、すでに電気自動車を所有している家庭や将来的に購入予定の家庭に最適です。
それぞれ異なる機能を持つ家庭用蓄電池を導入するメリット
それぞれ異なる機能を持つ家庭用蓄電池を導入するメリットについて紹介します。
単機能型のメリット
単機能型の蓄電池のメリットは以下のとおりです。
- コストが低い
- 大容量・高出力のものが豊富
- 太陽光発電の保証はそのまま続く
- 停電時に合わせて自由にタイプが選べる
それぞれのメリットについて、詳しく紹介します。
コストが低い
家庭用蓄電池の中でもコストが1番低いのは単機能型です。
単機能型蓄電池は、既存の太陽光発電システムに蓄電池を追加する形になります。
太陽光発電からの電気を直接蓄えることが可能なため、追加工事が必要です。
他の機能と同じ容量でも、30万~50万円ほど安く導入できるため、導入コストをできるだけ安く抑えたい人に最適です。
大容量・高出力のものが豊富
単機能型蓄電池は、大容量なものが多く、停電時にも役立ちます。
また、エコキュートやエアコンといった200Vの大型家電にも対応しており、停電時でもいつも通りに電力を利用できるので、安心感があります。
家庭やオフィスなどさまざまな場所で利用されており、電力供給に頼らずに快適な生活を送ることができます。
太陽光発電の保証はそのまま続く
太陽光パネルと蓄電池は別々に選べるため、既設の太陽光発電の保証が残っている場合も設置できます。
また、好みのメーカーを組み合わせられるので、特定の蓄電池メーカーにこだわる場合は、単機能型蓄電池が最適です。
ただし、パワコンとの相性によって設置に制限があることを踏まえておきましょう。
太陽光発電なしでも設置できる
単機能型蓄電池は独立して機能し、太陽光パネルに依存しません。
たとえば、安い時間帯に電気を買って蓄電し、需要が高い時間帯に使用することで電気代を節約できます。
また、太陽光パネルの設置がむずかしい場合や、十分な効率が見込めない場所での設置も可能です。
つまり、単機能型蓄電池を導入することで、電力の効率的な利用や停電時の備えとして活用できます。
太陽光発電の回路数を気にせずに済む
単機能型は、太陽光発電の回路数を気にせず設置できます。
太陽光発電は、複数の太陽光パネルが束になって「回路」を形成し、接続ボックスやマルチパワコンに接続されます。
一方、単機能型蓄電池は、太陽光パネルに依存せず単独で動作するため、複雑な設置手続きは不要です。
屋内設置でも特別な配線や接続装置が不要であり、比較的簡単に設置できます。
ハイブリッド型のメリット
ハイブリッド型の蓄電池のメリットは以下のとおりです。
- 設置スペースを取らない
- さまざまな性能や容量が選択できる
- パワコンは1台分の交換費用で済む
- 停電時にも高出力で、変換ロスも少ない
- 屋内型も豊富で、水害に強い
それぞれのメリットについて、詳しく紹介します。
設置スペースを取らない
ハイブリッド型蓄電池は複数の機能を一つにまとめているため、単機能型よりもスペースをあまり必要としません。
たとえば、「XSOL(エクソル)」のハイブリッド蓄電システムは、コンパクトながらも長寿命で、蓄電容量も5~30kWhまで拡張可能です。
さらに、1台分のスペースでパワコンを設置できるので、室内の壁面や屋根裏など、スペースに余裕のない部分にも効率的に設置できます。
さまざまな性能や容量が選択できる
ハイブリッド型蓄電池は、多様な運転モードが備わっており、災害時に備える「備蓄モード」などを含む機能が豊富です。
一方、単機能型にも「売電優先モード」「自家消費優先モード」といった運転モードがあるものの、ハイブリッド型ほどの多彩な機能は備わっていません。
また、家族構成やライフスタイルの変化に合わせて、蓄電容量を増やすことができます。
1台の蓄電池を追加して2台まで設置でき、5.8kWhから11.5kWh、さらに17.3kWhと蓄電容量を調整できます。
家族構成やライフスタイルの変化に合わせて、後から容量を変更できるのはハイブリッド型の強みです。
パワコンは1台分の交換費用で済む
太陽光発電のパワコン交換前にハイブリッド蓄電池を設置すれば、交換費用を削減できます。
つまり、ハイブリッド型にすると、1台あたり20万円以上かかるパワコンの交換費用を節約できるのです。
また、太陽光発電と同時にハイブリッド蓄電池を設置すれば、1台分のパワコン費用を削減できるため、太陽光発電と併用する場合にはハイブリッド型が最適です。
停電時にも高出力で、変換ロスも少ない
ハイブリッド型蓄電池は、停電時の高出力と低い変換ロスという利点があります。
停電時には3kW~6kWの出力が可能であり、また変換ロスは1つのパワコンを共有できるため、太陽光発電の電力を効率よく蓄電池に送ることができます。
停電時も昼間に太陽光発電で生成した電力を使用しながら、余剰分を蓄電池に充電して夜間の使用に備えることができます。
屋内型も豊富で、水害に強い
最近の大型台風では、停電と水害が深刻な問題となっています。
単機能型蓄電池は大容量かつ重量があり、屋外設置を要求されることが多く、洪水や浸水のリスクが高い地域では慎重な検討が必要です。
過去の台風では庭や地面に設置された蓄電池が水没し、使用不能となったケースが報告されています。
その点ハイブリッド型は、スリムな室内設置タイプが多いため、水害の影響を最小限に抑えることができます。
トライブリッド型蓄電池のメリット
トライブリッド型の蓄電池のメリットは以下のとおりです。
- 初期費用や交換費用を削減できる
- AI制御により最適な充放電が実現できる
- 電気自動車の維持コストを節約できる
- さまざまなライフスタイルに適応可能
- 電気自動車と蓄電池の容量が家全体で使える
それぞれのメリットについて、詳しく紹介します。
電気ロスを解消
パワコン、蓄電池、V2Hスタンドを一体化させたトライブリッド製品を使用すると、電力ロスもなくなります。
単機能型を使う場合、太陽光発電からEVへ電気を供給する際、太陽電池モジュールから電気を変換するパワコン、そして蓄電池を経由して最終的にEVの車載電池へと流れるため、少しずつ電気が失われています。
つまり、トライブリッド型蓄電池を設置することで、自宅で作った電気を無駄なく使うことができるのです。
トライブリッド型蓄電池は、電気ロスを最小限に抑えられるので、電気代を限りなく節約できます。
AI制御により最適な充放電が実現できる
トライブリッド型の利点の一つは、AIによる自動制御で最適な充電と放電が可能であることです。
AIは電気の使用量を学習し、翌日の天気予報や気象情報を考えながら蓄電池の充放電をうまく調整します。
つまり、AIが電気代を最小限に抑える動作を自動でおこなってくれるのです。
トライブリッドの型蓄電池は、特別な設定が不要で、AIが効率的に自動操作してくれるので、電気代を大幅に節約できます。
AIが学習し、その日の天気に応じて蓄電池の充電と放電を最適化してくれるのは便利ですね。
電気自動車の維持コストを節約できる
トライブリッド型は、自宅で作った電気を使って電気自動車の燃料をまかなえるシステムです。
たとえば、従来の家庭用電源を使用すると、電気料金がかかるだけでなく、夜間には太陽光発電からの充電ができないため、蓄電池の充電が制限されます。
しかし、トライブリッド製品を使うと、昼間に太陽光発電で蓄電池を充電し、蓄電池から夜間に電気自動車を充電できます。
そのため、通勤や買い物などで車を使う場合も、電気料金を気にせず快適に利用できるのです。
さまざまなライフスタイルに適応可能
トライブリッド型は、さまざまな生活スタイルの変化に合わせて、導入できるのも魅力です。
たとえば、家族が増えたために電力消費量が増えた場合、メーカーによっては既存の太陽光発電や蓄電池を増設して電力を補充することができます。
また、電気自動車の導入によって充電のニーズが生じた場合、V2Hスタンドの取り付けによって太陽光発電からの電力を蓄電池からEVに供給できるようになります。
そのため、新築でなくても生活スタイルの変化に柔軟に対応できるのです。
電気自動車と蓄電池の容量が家全体で使える
トライブリッド型は、電気自動車と蓄電池の電力を家全体に利用できるメリットがあります。
たとえば、トライブリッド蓄電システムは家庭用蓄電池に加えて、電気自動車の蓄えた電力も使用できるので、長期間の停電にも対応できます。
電気自動車と蓄電池に電力を蓄えておけば、長期間の停電時や日常生活で電力を効率的に活用できるのです。
家庭用蓄電池3種類を導入するデメリットや注意点
「単機能型」、「ハイブリッド型」、「トライブリッド型」の3種類のデメリットについて、詳しく紹介します。
単機能型のデメリット
単機能型の蓄電池のデメリットは、以下のとおりです。
- 屋内設置タイプが少ない
- 太陽光発電との同時設置には向かない
- 停電時の電力供給量が少ない
- 変換ロスが多く、交換費用が高い
- 放電下限が設定されていない製品もある
それぞれのデメリットについて詳しく解説していきます。
太陽光発電との同時設置には向かない
単機能型の蓄電池では、太陽光発電からの充電と放電をいっしょにおこなえません。
具体的には、太陽光発電用のパワコンと蓄電池のパワコンが分離されているため、太陽光発電からの電気を蓄電池に細かく制御することができないのです。
この制限により、太陽光発電の電気を売電しながら余剰分を蓄電池に充電したり、停電時に家の中で電気を使用しながら蓄電池を充電したりすることは、単機能型蓄電池では実現できません。
そのため、同時設置を検討している場合は注意が必要です。
屋内設置タイプが少ない
単機能型は、屋内タイプが少ないため、設置スペースが必要です。
単機能型の蓄電池は、太陽光発電のパワコンと蓄電池のパワコンの2台の設置が必要です。
この条件により、住宅の構造や設備によっては設置できないケースも考えられます。
ただし、単機能型の蓄電池には内蔵されたパワコンを備えた機種もあるので、スペースを確保するデメリットが解消される場合があります。
停電時の電力供給量が少ない
単機能型蓄電池は、停電時の出力がハイブリッド型よりも制限されています。
つまり、停電時には太陽光発電のパワコンが自立できる出力のみを利用できるということです。
具体的には、太陽光発電用のパワコンの自立出力が1.5kWであるため、一度に使える電力量には限界があります。
そのため、停電時に大きな出力が必要な場合は、出力が大きいハイブリッド型を選択することが重要です。
変換ロスが多い
単機能型の蓄電池の大きな問題は、電力変換による損失が生じることです。
具体的には、太陽光発電で生成された電力は直流(DC)ですが、太陽光発電用のパワコンは交流(AC)に変換されます。
その後、蓄電池に充電するために再び直流に変換されます。
このような変換過程で電力が減少してしまうため、発電した電力量が少なくなってしまうのです。
一方、ハイブリッド型の蓄電池は、太陽光発電で生成された直流(DC)のまま蓄電池に充電できるため、変換ロスが少なくなります。
発電した電力の無駄をなくしたい場合は、変換ロスの少ない機種が最適です。
放電下限が設定されていない製品もある
単機能型蓄電池は制限なしで使用できるため、電力の使い過ぎによるバッテリーの過放電を防ぐ機能がない製品もあります。
リチウムイオン電池は、放電が完全に進むと再充電が不可能になり、電池の耐久性にも悪影響を及ぼす特性があるからです。
一方、ハイブリッド型の蓄電池の多くは、初期設定で放電を最大20%までに制限する機能が備わっており、バッテリーの過放電を防ぐ仕組みがあります。
単機能型を設置する場合、停電時でも適切な電力使用を心掛けることが重要です。
ハイブリッド型のデメリット
ハイブリッド型の蓄電池のデメリットは、以下のとおりです。
- 太陽光発電によっては設置できないものもある
- 太陽光発電設置から10年未満は保証が外れることも
- 全負荷型が少ない
- 停電時は1~4回路程度でしか使えない
- 組み合わせ可能なメーカーが限られる場合も
それぞれのデメリットについて詳しく解説していきます。
太陽光発電によっては設置できないものもある
太陽光発電との相性によって、ハイブリッド型蓄電池は一部の太陽光パネルと相性が悪い場合があります。
無理な接続や設置は太陽光発電の効率低下や火災の危険を招く可能性があります。
一方、単機能型の蓄電池の場合は、太陽光発電との相性に問題はありません。
また、太陽光発電を導入していない場合には、ハイブリッド型蓄電池を設置できないので要注意です。
太陽光発電設置から10年未満は保証が外れることも
もし太陽光発電がすでにあるなら、ハイブリッド型蓄電池の導入には注意が必要です。
なぜなら、ハイブリッド型は太陽光発電と蓄電池のパワコンを1つにまとめるため、既存のパワコンを使わなくなる可能性があるからです。
太陽光発電が保証期間内の場合は、保証が切れない単機能型の蓄電池を選ぶことをおすすめします。
全負荷型が少ない
ハイブリッド型の蓄電池は、停電時に家庭のすべての電力をまかなえる「全負荷タイプ」が少ないです。
逆に、特定の部分だけに電力を供給する「部分回路タイプ」の製品がたくさんあります。
そのため、すべての部屋で家電製品を使用したい場合は、全負荷型の種類が多い蓄電池メーカーを選ぶことが重要です。
100V対応モデルが多い
ハイブリッド型は、停電時に1~4回路しか使えない特定負荷型が多くあります。
特定負荷型を選ぶと、停電時に特定の電気機器だけしか使えないため、あらかじめ非常用コンセントとしてどの機器やコンセントを使うか決めておかなければいけません。
ただ、ハイブリッド蓄電池を使用すると、停電時でも手動操作なしで太陽光発電からの充電が可能なため、災害時に安心して電気が使えます。
組み合わせ可能なメーカーが限られる場合も
太陽光発電が既に設置されている場合、ハイブリッド型の蓄電池を組み合わせられないことがあります。
たとえば、古いタイプの太陽光パネルやインバーターは、異なる電圧や電流を必要とするため、ハイブリッド型の蓄電池を組み合わせがむずかしいことがあります。
そのため、太陽光発電との相性を事前に十分に確認することが必要です。
トライブリッド型のデメリット
トライブリッド型の蓄電池のデメリットは、以下のとおりです。
- 初期費用が高額
- メーカーの種類が少ない
- 充電できる対応車種が限られる
それぞれのデメリットについて詳しく解説していきます。
初期費用が高額
トライブリッドシステム導入の初期費用は太陽光パネル代も含まれるため、通常の蓄電池よりも高額になりやすいです。
トライブリッドシステムを利用する際は「パワコン・蓄電池・V2H」、太陽光パネルを設置する必要があります。
トライブリッドシステムの導入費用は、補助金を使えば、数十万円から数百万円の負担が減るかもしれません。
補助金は地域によって申請条件が違うので、購入店や設置業者に確認しましょう。
メーカーの種類が少ない
トライブリッドシステムは2018年に初めて登場し、ニチコン以外ではまだ販売されていません。
そのため、選択肢が制限されるというデメリットがあります。
しかし、ニチコンはトライブリッドの開発元であり、システムの高い信頼性と効果が証明されています。
言い換えれば、トライブリッドを選べば「ニチコンのシステムを導入すれば安心」という意味になります。
つまり、悩む時間を減らして安心して導入できると考えられます。
充電できる対応車種が限られる
トライブリッド型の蓄電池を設置する際は、充電できる車種についても事前に調べておくことが大切です。
トライブリッド型は家庭用電力を貯める装置で、V2Hスタンドを設置することで、車のバッテリーを家庭用電化製品の電源として使えるようになります。
充電できる対応車種はニチコンの公式サイト「【V2Hスタンド】対応車種一覧」からチェックしましょう。
家庭用蓄電池3種類の機能はどんな家庭におすすめ?
単機能型、ハイブリッド型、トライブリッド型それぞれの特徴と、どのような家庭に適しているかについて詳しく説明します。
単機能型はこんな家庭におすすめ
単機能型の蓄電池は、こんな家庭におすすめです。
- 初期費用を押さえたい
- 特定の部屋のみで電力を使用したい
- 蓄電池のみの導入を検討している
- 太陽光発電の保証期間が残っている
単機能型は、太陽光発電と蓄電池のパワコンが別々になっており、導入コストが比較的低く、太陽光発電のみを利用したい家庭に適しています。
ハイブリッド型はこんな家庭におすすめ
ハイブリッド型蓄電池は、こんな家庭におすすめです。
- 太陽光発電設置の保証期間が切れている
- 停電時も家全体の電気を利用したい
- 設置場所をコンパクトにまとめたい
- さまざまな性能や容量が選択したい
ハイブリッド型は太陽光発電と蓄電池を組み合わせたもので、停電時にも利用できるため、災害対策が必要な家庭に適しています。
トライブリッド型はこんな家庭におすすめ
トライブリッド型蓄電池は、こんな家庭におすすめです。
- 新築住宅を考えている
- パワコンを新しく買い替えたい
- 電気自動車や家電製品にたくさん電力を使いたい
- 電気自動車と蓄電池の電力を確保したい
- 電気を無駄なく使用したい
トライブリッド型は蓄電池と電気自動車の電力を家庭全体で利用できるので、電気自動車を所有し、家庭用電力の効率的な管理をしたい家庭に適しています。
各メーカーが取り扱うおすすめの家庭用蓄電池の価格相場
各メーカーが取り扱うおすすめの家庭用蓄電池の特徴や価格相場について、詳しく紹介します。
単機能型の蓄電池おすすめメーカー・価格相場
メーカー名 | 京セラ | オムロン | ニチコン |
商品名 | Enerezza | KPBP-Aシリーズ | ESS-U4M1シリーズ |
蓄電容量 | 5.0kWh (併設:10kWh・15kWh) | 6.3kWh (併設:12.7kWh) | 11.0kWh~16.6kWh |
寿命(サイクル回数) | 不明 | (11,000回) | (6,000回) |
停電対応 | 特定負荷/単機能型 | 単機能型/全負荷型 | 全負荷型 |
設置場所 | 屋内・屋外兼用 | 屋外 | |
機器保証 | 15年 | ||
価格相場(税込+工事費込み) | 約140万~200万円 | 約150万〜180万円 | 約180万~220万円 |
単機能型の価格相場は、工事費込みでおよそ140万~220万円です。
ただし、設置条件や機種によって価格は異なるため、複数のメーカーや業者から見積もりを取ることがおすすめです。
ハイブリッド型の蓄電池おすすめメーカー・価格相場
メーカー名 | シャープ | パナソニック | 長州産業 | ニチコン | 田淵電機 | スマートソーラー |
商品名 | クラウド蓄電池システム | 創蓄連携システムS+ | スマートPVマルチ | ESS-H2L1シリーズ | EIBS7 | スマート蓄電-T |
蓄電容量 | 4.2kWh〜8.4kWh | 3.5kWh〜6.3kWh | 6.5kWh~9.8kWh | 12.0kWh | 7.40kWh | 11.5kWh |
寿命(サイクル回数) | (12,000回) | (10,000回) | (11,000回) | (6,000回) | (12,000回) | (6,000回) |
停電対応 | 4.2kWh:特定負荷型 8.4kWh:全負荷型 | ・特定負荷型 ・全負荷型 | 6.5kWh:特定負荷型 全負荷型 :9.8kWh | ・全負荷型 | ||
設置場所 | 屋内・屋外兼用 | 屋内 | 屋内・屋外兼用 | 屋外 | 屋内 | |
機器保証 | 15年間 | |||||
価格相場 | 約100万~180万円 | 約150万~200万円 | 約180万~230万円 | 約200万円 | 約150万円 | 約230万円 |
ハイブリッド型の蓄電池の価格相場は、工事費込みでおよそ100万~230万円です。
機能がひとつにまとまっているため、他の蓄電池よりも費用が高くなります。
トライブリッド型の蓄電池おすすめメーカー・価格相場
メーカー名 | ニチコン |
商品名 | トライブリッド蓄電システム |
蓄電容量 | 4.9kWh~7.04kWh (併用:9.9kWh・14.9kWh) |
寿命 | (10,000回) |
停電対応 | 全負荷型 |
設置場所 | 屋内・屋外兼用 |
機器保証 | 15年 |
価格相場 | 約130万~160万円 |
トライブリッド型の蓄電池の価格相場は、工事費込みでおよそ130万~160万円です。
蓄電池の他にも、基本的な機器やEV充電スタンドなどを設置する必要があります。
補助金を利用して導入費用を減らすことができるので、活用しましょう。
蓄電池の選び方のポイント:機能と特徴を理解しよう
蓄電池を選ぶ際には、価格だけでなく、機能や特徴も見逃せないポイントです。
それぞれの機能や特徴をしっかり理解して、後悔のない蓄電池を選ぶことが大切です。
また、選び方と注意点を把握しておくことで、安全かつ長持ちする蓄電池を見つけられます。
正しい選び方を学んで、最適な蓄電池を見つけましょう。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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